ガノタ、ティターンズに就職するってよ   作:SW好きのガノタ

6 / 13
白と蒼、運命は交差する

 

 

「コクピットは極力狙うな。パイロットは捕虜としたい」

 

 

ブルクハルトからの敵機撃墜についての通信があるが、そんな事を気にしていられない。

数で劣勢なこちら側が制約に囚われていては、直ぐに墜とされてしまう。

 

 

「ヨハン、前を開けろ。ぶっ放すぞ」

 

 

アレクサンダーからの通信に俺は驚き、慌ててその場からハイザックを離脱させる。

次の瞬間、俺と戦っていたジムⅡが破壊され、残骸の破片が俺の装甲を叩く。

 

 

「流石はエリート狙撃手だ…」

 

 

ここからアレクサンダーの居る場所までは相対距離2000とかなり離れている。

それを一撃で命中させたのだから、中々の腕だと褒めるべきだろう。

 

 

「連中が次の…待て、ガンダムだと!?」

 

 

アレクサンダーの声がコクピット一杯に広がる。

ガンダム…?

俺が敵艦の方に機体を向けると、目の前には白いガンダムが体勢を整えたのが見えた。

 

 

「ガンダムって…一体あいつは?!」

 

 

俺の知識の中だと、エゥーゴの初期MSはジム系かリック・ディアスのどちらかだ。

年代的には当然、Z開発はおろかMk-Ⅱ強奪事件もまだ発生していない。

見たところは古く手堅い設計の様だが…

 

 

「まさか7号機!?」

 

 

ガンダム7号機

ーそう、ガンダム戦記やM-MSVに登場する機体で、一年戦争時代の技術を詰め込んだ傑作機だ。

 

 

「素体のまま…いや、スラスター系の換装が施されているようだが」

 

 

とは言え、7号機は素体のままでも十分に強い。

俺は警戒しつつ、先手を取ろうと近づく。

 

 

「何て速さなんだ…!」

 

 

俺がビーム・バズーカを放つ瞬間、7号機が加速しながらビーム・ライフルを放ってくる。

驚いたのは7号機のスピードだ。

 

 

「相当カスタムされてるぞ、おい…」

 

 

ブルクハルトのアドバンスド・アレックスと殆ど変わらない速度に、俺のハイザックのロックオンが追い付かない。

 

 

 

「ヨハン、下がれ! こいつは俺がやる!」

 

 

ブルクハルトのアドバンスド・アレックスが加速して俺の前に出る。

確かに俺のハイザックでは分が悪いだろう。

 

 

「すみません! 頼みました!」

 

 

そのまま2機のガンダムが激しい戦闘に突入する。

 

 

「邪魔を…するな!」

 

 

後ろからアドバンスド・アレックスを狙おうとしていたジムを撃墜する。

続いてエゥーゴのMSが俺を誘うかのように機体を上下に揺らしながら突撃してくる。

 

 

「新兵じゃないんだよっ!」

 

 

ジムのビーム・サーベルをぎりぎりで躱しながら、その腹に蹴りを入れる。

パイロットが失神して、ジムの動きが止まったところをビームが一撃で破壊する。

 

 

「そう簡単に墜ちるもんか!」

 

 

戦闘を継続できる状態ではない相手を撃つのは流石の俺も気が引ける。

だが、撃たなきゃ撃たれるのがこの世界だ。

 

 

「ヨハン、敵の旗艦を撃て! それで終わりだ!」

 

 

ブルクハルトの言葉に頷き、俺は機体を回転させて敵の船へと向かう。

MSは増加タンクでも付けていない限り、母艦と運命を共にせざるを得ない。

 

 

「敵艦は…ペガサス級!?」

 

 

その後ろにはデータベースからムサイ改と判定された濃緑の艦が見える。

 

 

「ちっ! ジムめ!」

 

 

後ろからジムが2機、追ってくる。

エゥーゴのパイロットも母艦が墜とされては帰る場所が無くなるので必死だ。

 

 

「アレクサンダー中尉! 片方のジムを!」

「了解…!」

 

 

通信が終わった次の瞬間、ジムが1機火だるまになっていた。

僚機が墜とされて慌てるもう1機に俺は狙いを定めて、撃ち落す。

 

 

「後は母艦だけ!」

 

 

だが、流石にペガサス級の反撃も凄まじい。

俺も容易には近づけない程の弾幕が張られる。

 

 

「まずはそっちから!」

 

 

比較的弾幕が薄いムサイに照準を合わせ、ビーム・バズーカを放つ。

ムサイ改のエンジン・ブロックにバズーカが直撃したのが見えた。

 

 

「やった…! やったぞ…!!」

 

 

ゲームでは決して味わうことのできない、命を懸けるという行為に俺は酔いしれていた。

目の前で爆発しているムサイの乗員は殆どが逃げ出すことが出来なかっただろう。

それが分かりながらも俺の心は喜びに溢れていた。

 

 

「ヨハン! 避けろ!」

 

 

ブルクハルトの声が聞こえた瞬間に、俺は既に動いていた。

ビームに対して大きく回避行動を取らせた俺のハイザックの前に7号機が登場する。

 

 

「感じる…俺にも"見える"ぞ!」

 

 

どこぞのシャアの様な言葉を吐きながら俺はハイザックを限界まで動かす。

つい先ほどまで、弄ばれていた7号機を今度は俺が弄んでいる。

 

 

「読める…!」

 

 

相手の殺意のこもった視線を感じながらも、俺が放ったビーム・バズーカが7号機の足を持っていく。

 

 

「あと一撃で…燃料切れ警告?!」

 

 

既にぼろぼろの7号機に最後の一撃を放とうとした俺を、警告音が引き留める。

 

 

「くそっ! 逃がすしか…」

 

 

その時、無線にどこかで聞いた覚えがある声が入る。

 

 

「こちらはエゥーゴ所属のグラン・スケープ大尉だ。そちらは?」

「ティターンズ所属フォン・ブルクハルト大尉だ」

 

 

あいつ…! 

俺が初めての実戦を経験した時のエゥーゴのパイロットだ。

 

 

「そうか。ブルクハルト大尉、またどこかで会おう」

 

 

目の前を7号機が一気に加速して、星々で満たされている宙へ消える。

恐らく、ペガサス級に戻ったのだろう。

アレクサンダーが片付けたのかエゥーゴのMS隊も消えていた。

 

 

「…帰還するぞ」

 

 

ブルクハルトがそう告げて、アレックスの針路を母艦のグロワールに向ける。

 

 

「了解」

 

 

静かに告げた俺の瞳には、復讐と黒い喜びの感情が混ざり合っていたー

 

 

 





どうも、SW好きのガノタと申します。


ガンダム7号機を出してみましたが、いかがだったでしょうか?
そのうち機体設定などを纏めて出しますので、少々お待ちください…


評価・感想くれると嬉しいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。