あれから学校は大きく変わった。
佐藤ハーレムが学内で大体的に露見し、手芸部は解散することになった。
そりゃーそうだ、何せ手芸部は佐藤と川上の情事の場でそれ以降は女の子を食い物にする佐藤の狩場だったからだ。
そして部員がすべて佐藤ハーレムのヤリマンシスターズというのも痛かった。手芸部は害悪そのものとレッテルが張られ、解散は当たり前だった。
今では、学内に居場所がなくりヤリマンシスターズとして壮絶ないじめが始まり学内に居場所がなくなった、川上やよい、竹内ミキ、山田サクラ、田中かおり、渡辺のりこの5人によって構成された特別クラスとして利用されている。
下手に行事にも参加できず、現状の措置としてひたすら自習をしている。
「どうして・・・こんなことになっちゃったかな・・・」
と川上さんが涙をぼろぼろ流しながら、うつむく。
「佐藤くんとは完全に連絡が取れなくなったし、どうすることもできないよね・・・」
とミキ。
「・・・鈴木に頭下げてくる」
とサクラ。
「えっ・・・」
と皆がサクラを見る。
「正直私がこんな軽い女とは思わなかったけどさ、佐藤に抱かれたせいというかおかげというか、恋愛に一区切りついたんだよね」
あっけらかんにサクラちゃんがいうがこれは正直私(ミキ)も思っていたことだ。
「鈴木に誠心誠意謝って、元の関係に戻りたい、佐藤のことは悪い悪夢だと思って二度と思い出したくない、今度こそ鈴木に断られたとしても、思いを告げたい、せめて友達に戻りたい!」
と泣きながら言うサクラちゃん。
自分勝手な言い分だけど、あの鈴木くんなら誠心誠意謝れば笑顔で許してくれるに違いない、そう思っていた。
放課後になり、鈴木くんが下校する時を見計らって3人で声をかけた。
「す、鈴木くん、この後暇かな、少し話したいことがあって」
と久しぶりに声をかける。緊張してうまく声が出ない。体育倉庫での出来事以来の初めての会話だからだ。
鈴木くんは一瞥すると、「3人で一体何?今更なんかようなわけ?」
とこちらを見ずにスマホを操作しながら冷たく言った。
「あ、あのできればその、ここだと目立つし、特別クラスまで来てくれると・・・」
鈴木くんは心底面倒そうにはぁ・・・とため息をつくと「わーたよ」と特別クラスまでついてきてくれた。
なんか雰囲気がかなり違う。
前まではいつも笑っていて優しい雰囲気で無害な感じだったし、女の子に会うと少し緊張気味だったのだけど、全くこちらを見てないというか違和感しかなかった心当たりしかなく、強く言う資格もないのはわかるんだけども・・・
適当な席に座るとスマホを操作しながら、「で、何?時間勿体名からさっさとしてほしいんだけど」と言われる。
サクラちゃんは、声を上げて「鈴木!真剣に話を聞いてよ!スマホいじるのやめてさ!」
と声を荒げてしまう。
「はぁ・・・だから何度も言ったよな、今更何の話だよって。お前らとは友人関係とっくに終わったはずだろ?ヤリマンシスターさんたち」
と嫌味たっぷりで言われる。
まさか鈴木から、わかってはたけどもヤリマンと言われるのはかなり心をえぐられた。
「そもそもさ、時間が勿体ねーんだよ、今俺は将来の資産形成のために毎日株取引してるわけ、だから有象無象のお前ら含めて相手にする時間が勿体ねーの?佐藤いなくなってから急に話しかけてくるとかさ、どーせ、友達関係元に戻したいとかそういう理由の謝罪するとかそんなところじゃねーの?もう終わったんだよ、わかる?時間の無駄なわけ、ヤリマンのお前らに時間使いたくねーわけ。わかる?」
と冷たくあしらって言われた。
どんどん出てくる辛らつな言葉に、これ本当に鈴木か、あの優しかった鈴木をここまで変えたのは・・私達だと思い知る。
「でもそれでも謝りたいの、私たち本当にどうかしていた・・ごめんなさい、許してほしい・・できればまた幼馴染に戻りたい・・」
とミキが頭を下げ泣き出す。
「わ…私もまた鈴木とゲーセンで遊んだりしたい・・本当にごめんなさい」
とサクラも泣き出す。
「鈴木くん・・失望させてごめんなさい・・・私ももっと素直になればよかったと後悔してる・・・ほんとうにごめんなさい」
と川上も泣き出す。
どんな地獄絵図だこれ。みたくもない3人から見たくもない自己満足な謝罪をされ、泣かれるとか俺が完全に悪者じゃねーかw
とはいえ、ここで許しませんさようならをしてもしつこく来るだろうしなぁ…
「わかったよ、3人とも泣かないでいいからさ。まぁ・・・俺も悪かったよ、どっちつかずの態度取ったせいで佐藤のところにいったんだろ?俺にも責任はあるしな、まぁ流石に構内でやりまくるのはどーかと思うけど、君らの人生だしね、まぁ少し時間はかかると思うけどこれからまたよろしくね3人とも」
と少しの嫌味を乗せ、謝罪を表面上は受け入れてやる。この世界の自分が悪いのもまた事実ではある、とはいえ比率的には5-5で微妙なところではあるが。
「さて、話すんだろ、帰るかな」
と踵を返して帰ろうとすると、山田からゲーセンに行かないかなと誘われるが断る。
「あーごめんな、今株取引で忙しくてさ、2~3千万の取引に忙しいからまた今度な」
と返事を待たずにさっさと帰った。
教室に残された3人。
「なんか想像以上にあっさりしてたね・・・鈴木くん」
「うん・・・もうちょっと怒るとかされるかなと思ったけど・・」
「・・・前の鈴木くんじゃないね・・・取り返しのつかないことをしたよ・・」
と川上、サクラ、ミキが口々に言う。
「信用取り返すためにがんばろう」
と3人は誓いあい帰路についた。
俺の家にて、凜に今日あったことを話すと
「お兄ちゃんがそれでいいならいいけど、私は竹内さんは無理かなぁ…正直信用していた分、裏切られた感じが半端じゃないし」
「まぁ、そう言ってやるなよ、ほら、たまにTVで見るじゃん?立ちんぼとかパパ活とかさ、あれの延長線上で佐藤とセフレになっていたんだろって考えれば知り合いにするのは嫌だけど、しょうがないかぁーにはなるでしょ。今回のこれは金じゃなくて佐藤のちんこに群がっていたわけだけど、おえっ」
「お兄ちゃんやめて生々しいからw」
「だって本当のことだしね」
と最近お金が潤い、小遣いがぜいたくに使えるようになったので、帰りに銀座で買ってきたケーキを渡す。
「はい、凜、これ頼まれていたケーキ、それと今日誕生日だからさ」
と腕時計を渡す。
「お兄ちゃんありがとー!」
と凜に抱き着かれた。
なでなでと頭をなでるととろんとした顔になる。
「ん?凜どうした?」
「お兄ちゃん、眼鏡して株とかし始めてからなんかめちゃくちゃかっこよくなったというか、別人になったというか・・・」
と目を反らしてもじもじする。
「まぁ・・仲良かった人らに一度捨てられて人生見返すいい機会になったし、心も大人にならないといけないからね・・俺は佐藤みたいなヤリチンじゃないし」
なでなでと凜をなで、どんどん甘えさせる。
「くふー☆彡もっとなでてぇおにいちゃん♪」
「ういやつめ☆ういやつめ☆」
と甘々の誕生日を祝っていた。