こんだけのガスであんな動き出来るわけないだろ!   作:山崎春のご飯まつり

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初投稿です。優しいコメントが欲しいです。あと進撃要素は次話入れます。


幼少期編
1、


 

 

 

 

 

 

 

空を見上げる。

 

安心感を覚える女性に抱えられ、温もりを感じながら顔を上げる。

 

 

 

空を見上げる。

 

太陽を背景に触れていたい男女2人がこちらに腕を広げながら待っている。行かないと。

 

 

 

空を見上げる。

 

夕日色に染まった空の両隣には、心が落ち着く男女の顔が見える。2人ともこちらに微笑みながら手を握ってくれる。暖かい。

 

 

 

空を見上げる。

 

藍色に色づく空は寒く感じるのに、包み込んでくれる2人の温もりのおかげで、あたたかい。

 

………

……

 

目が覚める。また同じ夢だ。

 

隣を見る。両親が寝ている。前までは感じた安心感を今ではあまり感じない。

 

 

「起きるか」

 

いつもの"スコシデテル”という札を机に置き、付近の川に行き、水を汲む。火をつけて沸騰させてから顔を洗い、体を拭く。

 

 

"記憶"を取り戻してからは地獄だった。インフラは整っていない、衛生面も悪い、極めつけには飯がお世辞にも美味しいとは言えない。(芋はなかなかいけるが)マヨネーズが恋しい。

 

 

さっきの煮沸もそうだ。インフラが整ってない生活だ、菌まみれの可能性が拭えない、菌まみれの状態で体につけるなど自殺行為だ。例えこの近くに名のある医者がいても、将来自分の首を締めるようなことはしたくない。

 

 

「すっごい不便」

 

この一言に尽きる。前世の知識がいい方向に進む方面、利便性で比較対象ができてしまいそのギャップ差に苦しむ毎日だ。記憶が戻った1年間はそれに耐えきれず食べては吐いての繰り返しだった。

 

 

その頃はメガネをかけた医者がよく見に来てくれた。幸いにも余るほどではないにしろ、お金はあったようだ。何度も申し訳なく感じ、その都度両親に慰められたのはいい思い出だ。

 

 

顔と体を拭き終わり、家に戻ると、両親が起きて朝の身支度をしている。

 

母は朝食の準備を、父は仕事の準備をしているようだ。

 

「おはよう、母さん、父さん」

 

 

「あら、おかえりなさい、それとおはよう、朝ごはんもうすぐできるわよ」

 

 

「ああ、おはよう、今日も早いな」

 

 

「昨日走り回って汗かいたまま寝ちゃってさ、気持ち悪かったから念入りにね」

 

 

「あ、だから朝少し匂ったのね!」

 

 

「だから言っただろ、私でないと…」

 

 

「ごめんなさい?でもそうね、確かにお父さんはもっと酷いもんね」

 

母さんの無意識な棘が父さんに刺さる、とても悲しそうだ。しょんぼりしながらこちらを見ないで欲しい、俺のツボはシュールなんだ。

 

こうして笑いを堪える俺とそれをなんとも言えない顔で眺める父さん、その光景を見てため息をつく母さんが手を叩き、朝食の合図をする。

 

「ほら、そこまでにして朝ごはんの時間よ。それと"セラス"は今日ママと一緒にシーツを洗うわよ」

 

 

「あいあいさー」

 

 

「お父さんも、疑ってごめんなさいね。お詫びに今日の晩御飯はお父さんの大好物にしてあげる」

 

 

父さんの雰囲気が明るくなる。ちょろいな。

 

 

「よぉーし!今日も沢山仕事頑張ってくるからな!」

 

「あらあら、うふふ」

 

 

さて、俺も飯としようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝食が終わり、父が仕事に出かけた。現在俺は母さんとシーツを干している。

 

「セラスは9歳なのに洗濯だけでなく干すこともできちゃうのね!さすが私の子ね!」

 

 

「まぁ読み書きはあまりいいとは言えないけれど」といつもの無意識な棘が刺さる、そういうところだぞ母さん。けれど記憶が戻ってからはどうも言語だけしか伝わらないし、字はなんかカタカナの逆さまみたいな感じでかなり慣れない。慣れていくしかない。

 

 

「セラス、大分手伝って貰ったからもう大丈夫よ」

 

頭を撫でながらそう言う。ではご厚意に甘えて体を動かしに行こうかね。

 

 

「わかったよ母さん、少し遊んでくるね」

 

 

「日が暮れる前には帰ってくるのよー!」

 

 

少しずつ聞こえなくなっていく背後の声に対して手を振り、徐々に速度を上げていく。記憶を取り戻してからは大変だった、走るとき、タガが外れたみたいに足に力がかかって3秒ぐらいで力が入らなくなった。母さんの監視下で良かったとつくづく思った、中度の筋肉断裂で少し遅れてたら後遺症待ったナシだったらしい。

 

 

ものを投げるときも父さんより遠く飛ばす代わりに脱臼するし、八つ当たりで壁を蹴ったらヒビが入ってついでに俺の骨にも入った。いつも来て下さるお医者さんには頭が上がらないね。本当に。

 

 

 

4才に記憶を取り戻し、現在9才。5年間の努力の成果が実を結びつつある現状に涙を流しながら、壁と壁の狭い空間をパルクールで屋根に登っていく。我ながら変態すぎる動きだな、やっぱり。

 

 

周りを見渡し、現実逃避したくなる光景に少し絶望する。

 

 

 

「見間違えるはずないよな、この街並み、でかい壁」

 

あぁ…

 

 

あの世界…

 

 

 

"進撃の巨人"の中だ…

 

 

 

 

だとしたら

 

 

 

 

最悪だ。

 

 

 

 

 




ご覧頂きありがとうございます。
会話のニュアンスだったり表現の仕方に違和感を覚えるかもしれません。これからその辺に集中して人気な作品読んだりして書き方を勉強していきますのでよろしくお願いします。
以下雑文


名前はセラス・アービスです。
アビスは絶望、地獄を意味します。可哀想ですね。

2000字かける人って凄いですよね、僕には現状できる兆しがありません。しかも初投稿で5000字以上書いてる人もいるんですよ?凄すぎてその想像力分けて欲しいです。

ヒロインって誰がメジャー?

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