こんだけのガスであんな動き出来るわけないだろ!   作:山崎春のご飯まつり

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あったけえコメントが欲しい


2、

最悪だ。

 

 

今日も今日とて日課の絶望を味わっている。何度も何度も願った、

街並みと大きい壁で「まさかな」「似ているだけだろう」そうやって目を逸らしていた。けど、あの医者の見た目で言葉を失った。

 

 

挙句の果てには緑のポンチョを着た集団の凱旋で絶望した。刈り上げと金髪セットがいた、周りがエールを送る中俺は独り涙と嗚咽をこぼした。恐らくあの時周りは奇怪な目で俺を見ただろう。

 

 

そんなこんなもあって俺は今も尚取り戻した記憶と現在とのギャップ差にとてつもない苦痛を感じている。恐らく酷い顔をしてるだろうな、こんな顔母さんに見せたくねぇよ。絶対悲しむのは確定している、それに、もうすぐ、地獄が待っている。

 

 

恐らく、このリミッターが外れてる身体能力があれば大怪我こそするが生き残る可能性はあるだろう。両親は知らないが。

 

 

「だめだ、マイナス思考に行ってしまう」

 

 

壁伝いに屋根から降りて近くの川付近に腰を下ろす。水面に映る自分の顔を見て自嘲する。

 

「本当に酷い顔だな…9才がしていい顔じゃないね絶対」

 

そう独り言をしていると隣から声が聞こえてくる。

 

 

「え、えっと…大丈夫かい?」

 

金髪ボブの碧眼の少年?が立っていた。

 

 

あぁ思い出した。そういえば、川沿いで本を読むシーンあったな確か、脇に分厚い本を挟んでいるし。

 

「そ、その…酷い顔してるよ?本当に大丈夫かい?」

 

どうやら何も言ってないことが心配になったらしい。申し訳なく感じ、

 

 

「あ、あぁ、大丈夫だよ。ありがとう、優しいんだね」

 

 

「えっ!?い、いやぼくは心配で言っただけで…そんな優しいだなんて…」

 

 

「現に君のおかげで少し心が楽になっている、ありがとう」

 

本心だ、例え絶望が見えていても気を紛らわしてくれるのはすごく有難いことだ。気が楽になった。彼は少し頬を染めて、

 

「そ、そうかい?それなら良かった…」

 

 

 

 

…本当に男なのだろうか、頭を撫でると戸惑いながら恥ずかしそうにしている。知らなかったら推せたな。

 

 

そうしていると奥から数人の足音が近づいてくる。誰かは知らないが恐らく子供だろう、理由は衣服が少し幼稚に見えるだからだ。

 

 

彼は少し怯えながら俺の裾を掴んでいる。

 

 

…いじめっ子か、原作の人物に絡むほど信じ難い現実に吐き気を催す。ここは本当にあの世界なんだなぁ。

 

 

「おいおいアルミン、どこに行ったかと思えばよぉ、寂しいじゃねぇかよ」

 

ガタイの大きいクソガキが指をポキポキと鳴らしながらアルミンに対して話している。

 

 

「今日は何も持って…なんだ、脇に本あるじゃあねぇかよ」

 

クソガキどもはケタケタ笑いながら近づいて来て、彼に向けて手を伸ばしてくる。どの時代も、どの文化でも、いじめは絶えるものじゃないと実感する。結局知能の低い動物は本能のままマウンティングという行為で自尊心を満たす。本当に気持ちが悪い、おかげと言うべきか、さっきの吐き気が引っ込んだ。すかさず伸ばした手を握って静止させる。

 

「なにお前?誰だよっ」

 

握った手と逆の手で頬に向かって殴ってくる。俺は腹を蹴って後ろにぶっ飛ばす。

 

「え?」『へっ?』

 

彼と他のいじめっ子は腑抜けた声を出すが無視して近づくと、他のいじめっ子は真っ青な顔をして来た道を走っていく。彼もハッとした様子で、

 

「す、すごいよ!一発でやっつけるなんて!って、だ、大丈夫かい!その足!」

 

幸いにも蹴った奴の腹は脂肪だったこともあり、一部衝撃吸収されて膝関節の打撲だけで済んだ。帰るのが面倒だ。

 

「何も言えないほど辛いのかい!?ど、どうしようっ…イェーガー先生に言うべきかな!?」

 

 

「だ、大丈夫!よくある事だから家に塗り薬があるんだ、心配しないで!俺帰るからさ!」

 

その医者の名前に急いで宥めるように返答をして家に走って帰る。

 

 

「そ、そうなのかい?あっ!……名前聞きそびれちゃったな」

 

遠くから走る音と共に声が聞こえる、聞き馴染みのある声だ。最悪だ。あの姿を見てしまった。

 

 

「おいアルミン!大丈夫か!」

 

 

「怪我はない?」

 

 

「う、うん、無事だよ、助けてくれた人がいたんだ」

 

 

「助けてくれた人?」

 

 

「どんな人だったの?アルミン」

 

 

「えっとね、確か黒髪黒目の男の子だったかな、あと多分僕たちの同じ世代だと思う」

 

 

「黒髪黒目?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オェッハァハァ…」

 

 

 

その後は聞いていない、聞けなかった。聞けるはずがなかった。路地裏で吐き気を催してしまい、挙句に吐いてしまった。認めたくなかった。けど、認めるしか無くなった。判断材料は揃った。揃ってしまった。逃げ道を自ら塞いでしまった。関わらなければまだ逃げ道を作れたかもしれない。自業自得だ。最悪だ。

 

 

 

ここは、

 

 

確実に

 

 

 

"進撃の巨人"の世界だ…

 

 

 

 

 

 

 






ちなみに主人公はエレンたちが海に行ったまでしか知りません。
ですので結末を知らないゆえディストピア的な世界観を持ってます。
悲しいね

ヒロインって誰がメジャー?

  • ヒストリア
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  • サシャ
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  • ミーナ
  • ライナー
  • アルミン
  • リコ
  • オルオ
  • (大穴)女型の巨人
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