こんだけのガスであんな動き出来るわけないだろ! 作:山崎春のご飯まつり
次から訓練兵団編なので原作キャラ大量に出ます。
暖かいコメント待ってます。
いつの間にか家についていた。その前に近くの川で口元を洗う。塗り薬を膝に塗っていたら母さんには心配半分、呆れ半分の様子で見られた。
椅子に座って今日のことを振り返る。
「…向き合えば向き合うほど、受け入れられない事実に心が折れそうになる」
母さんはさっき晩御飯を買いに出かけた。だから俺の独り言は誰にも聞かれないだろう。もし見られたとしても恐らくは"そういう年頃"とかで笑われると思うが。
「死にたくないなぁ」
恐らくは兵団への加入で原作介入は免れないだろう。でないと生き残れないし、何より対抗する手段を得られない。
「この安寧もあと少しか…きついな…」
口に出してどうにか気持ちを誤魔化そうとするが無意味のようだ。むしろ現実味帯びてきて気分が悪くなってきた。
原作介入しない→対抗手段無くして死
原作介入する→展開が予想出来ずに胃が死ぬ
終わってんなこれ…というかこの世界初手詰みすぎてんだよ。
目立たずにしようとしてもこの身体能力だ、恐らく教官ら辺が気づくだろう。
何よりアルm…彼との繋がりができてしまった、こちらから行かずともさっきの出来事に恩を感じてる可能性もある。
八方塞がりだな…二手しか考えてないけど。
どうこう考えているうちにドアが開く音がした。どうやら母さんが帰ってきたらしい。
─────────
次の日も朝の身支度を終わらせ、家の家事を手伝い終わり外に出かけた。今日は町外れにある山に行こうと思う。
その山は何も無いが1本の木がそびえ立っている。
山や木はあっちの世界でもあったからな、恋しさを埋める足しにはなるだろう。それに何か不思議な気分にもなる。
パワースポット、か…この時代科学的な証明云々より宗教的考え方が優先されるからな、占いとかやったらぼろ儲けできそう。
壁壊されたら宗教勧誘が活発化しそうだな、心の支えって意味で。
そんなこんな考えてるうちに1本立ちの木の下に着いて腰を下ろす。
日差しが心地いい、昨日のこともあって寝不足の弊害か分からないが瞼が重い。
太陽の位置からしてまだ午前といったとこだろう。少し目を閉じよう。
「ま、いつか来る地獄にビクビクするぐらいなら今を謳歌するのが吉かね」
そう言い聞かせるようにして俺は意識を手放した。
・
・
・
・
─い
誰かが呼んでいる?
──ろよ
徹夜で眠いんだよ…
─おい!
頭を小突かれる痛みを感じる
「痛った」
目をパッと開けるとそこには身に覚えのある人物が。
周りを見渡すと、
─光っている電灯
─研磨された机
─あちらでは見ることがほとんどなかった黒髪黒目人間
記憶通りの形状、用途、使用箇所に確信を覚える。
「そろそろ起きろよ─ってそ、そんなに痛かったか!?強くしたつもり無かったんだが…悪い!」
眼前であたふたしてる姿に疑問を覚える、何を根拠にそんな慌ててるんだ?
「別に痛くないけど、そっちこそなんでそんなにオーバーリアクションなんだよ」
「いやだって、お前めちゃくちゃ泣いてるじゃん」
「へ?」
手鏡を渡される。相変わらず美意識高いな
本当だ、何滴か今も尚零れそうだ。指で拭い、前方でこっちを心配そうに見てる友人に顔を向ける。
「ほ、本当に大丈夫か?」
「別に痛くないしお前が小突いたのが原因じゃない」
「本当の本当か?」
「本当の本当だ」
この念には念を入れる鬱陶しさ。本物だ。
学友の名前は…なんだっけ。まぁそんな時もあるか。
安心からか頬を伝って涙が零れる。自然落下した雫が手の甲に落ちた瞬間、視界が波打つように歪む。
「は?…あぁ、そういうことかよ」
視界が真っ暗になる。瞳を開けると見慣れた夕日をバックに民家が立ち並んでいる。
背中にゴツゴツとした感触を感じ、時々トゲトゲとして少し痛い。
「……帰るか」
軋む体を無理やり起こし帰路に就く。
…なんでこんなに木の枝落ちてんだ?誰か来たのか?
──────────────
今日は父さんが休みらしい。せっかくの家族水入らず、いつもなら家にいるはずなのに、何故か家にいたい気分にはなれなかった。
まさか
街の大道芸を見た。
貯めたお小遣いで果物の食べ歩きをした。
もうすぐ夕方になるがまだ帰りたくない。
まさか
適当なところに腰掛けた。
夕方前なこともあり日差しがある場所を選んだ。
──雷が落ちた
酷い地鳴りにお尻を痛める
空を見上げるが曇ってない。
今まであった日差しが無くなっていた。
…今日だったのか。
壁を見上げる。
筋肉がむき出しで皮膚が一切ない巨大な顔が蒸気を出しながらこちらを見下ろしている。
間髪を容れずに壁が壊される。瓦礫が吹き飛ぶ。
吹き飛んだ瓦礫の下から血溜まりが生成される。
人々の阿鼻叫喚が耳を支配する。
無意識に家の方に走っていた。
─走った
─走った
─走った
そして、着いた。
そこには瓦礫で倒壊した家があった。
瓦礫自体は小さい。俺は声を張り上げた。
「父さん!母さん!」
…返事がない。
瓦礫をぐるっと回る。
同じ場所に2つの違う袖の腕を見つけた。そこを中心に赤い液体が溢れ出るように広がっている。
場所からしてリビングだろう。2人で談笑していたのが容易に想像出来る。微笑みながら、俺の帰りを待っていたのだろう。
2人の脈を見る。もう動いてない。即死のようだ。
この先の地獄を味わわずに、痛みを感じずに死ねたのは不幸中の幸いと言うべきなのだろうか。
両親の手を握る。
そして
空を見上げる。
2羽のカラスが飛んでいる。ぬるいがまだ手の温もりを感じる。血のせいもあるのだろうか。
空を見上げる。
直視出来ない現実に涙を堪えるように。しかし溢れ出る雫は涙腺を容易に破る。
空を見上げる。
筋肉むき出し野郎と目が合った気がした。
もう、涙は落ちない。
もう、冷たくなっていた。
─────────────
巨人が近づいて来た。
幸いにも5mの大きさだった。
10mだったら座高の高さで無理だった。
体は今日一日使ってない。
急いで棚にしまってあった一世紀前の物と思われる剣を取り出す。
少し重いが、無理をすればいけるだろう。
──走る
──筋肉が切れる音がする
足元につく、見下ろして屈んでいる隙に後ろに回り込む
──剣を振る
ひと振で両アキレス腱を切断する
──骨にヒビが入る感覚を覚える
巨人は膝をつき腕をこちらに伸ばそうとしてくる。
巨人の体の前方に引き寄せてから遠心力で手首を切る。
うつ伏せに倒れる。
──大声を出しながらうなじに向かって最大限の力で振り下ろす
──両腕の骨が折れた
もう巨人は動かなかった。
少し経って巨人が蒸発し始めた。
俺はそれを壊れた家にもたれながら見た。
すぐに俺の大声が届いたのか、よく街で見かける飲んだくれの金髪おっさんが駆けつけてきた。
蒸発途中の巨人と俺を見て状況を把握したのだろう。目を丸くして呆然としていたが、すぐに動けないと判断して俺を抱えて空を飛び始めた。
そこからの記憶は無い。ただ残っているのは手に残る肉を裂いた感覚のみだった。
──────────────
目が覚めた。酷い破壊音と共に起きた。
周りを見ると、鎧を纏った巨人が壁を壊していた。今更驚かないが、さすがの迫力だ。
そんなことより腕と足に少ないが包帯が巻かれていた。少ない資源を使ってくれたのはとても有難い。
物資の有難みを感じていると隣から憎悪を含んだ声が聞こえる。
「駆逐してやる!!この世から…一匹…残らず!!」
原作が始まってしまったか。
──巨人に対して強い執着がある訳でもない。
──内地で楽な生活を送りたい訳でもない。
──偽りの王に付くつもりも、知り合いを見返すためでもない。
どういうモチベでやってけっちゅうねん。
まぁ、皆が原作以上に笑顔が増えるのが当分の目標かな。ファンとして、身を粉にしますかね。
3000字行きました。これがオイラの限界です。1万字書いてる人はどんな脳構造してるんですかね。想像力が凄すぎるし語彙力高スギィ、読者を飽きさせない表現って難しいです。
この先覚悟決まったので主人公は所々はっちゃけると思います。
ヒロインって誰がメジャー?
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ヒストリア
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サシャ
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ジャン
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ミーナ
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ライナー
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アルミン
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リコ
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オルオ
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(大穴)女型の巨人