こんだけのガスであんな動き出来るわけないだろ! 作:山崎春のご飯まつり
なんなら半分クリスタとユミルだわ。ごめん
ちなみにfeatは意味わかんないで使ってるからあんま言わんといてね
ではどうぞ
お掃除日記withリヴァイfeatクリスタユミル
配属1日目
今日から普段使いとは別に清掃日記みたいなメモを書こうと思う。勿論この日記で使用する文字は前世の文字を採用する。見られたとしても読解不可能だから思う存分書けるのもそうだが
俺̶が̶唯̶一̶あ̶の̶世̶界̶に̶居̶た̶証̶明̶に̶な̶る̶か̶ら̶
今日はリヴァイ班と城の掃除をした。
大広間担当になりブルーな気持ちになったが、なんと2人の担当になるらしい。
ちなみに相方はリヴァイ兵長でした。憂鬱です。
配属2日目
今日は早起きをした。
広間に行ったら、隈を作りながらエレンがハンジさんの熱弁に嫌々聞いてるところを目にした
あの立場が心底自分じゃないことに安堵してしまったが、だけど不思議と罪悪感はなかった。他の班員もそう思ってるに違いない
配属5日目
今日も今日とて箒を持って部屋の掃除だ。
リヴァイ兵長の言いつけで毎日掃除が義務付けられた。
朝昼晩じゃないだけマシだが、あの人ならいずれやりかねない。早急に楽できる方法を見つけなければ…
配属8日目
とうとう完成した。
これぞ雑巾がけで苦しむ腰痛を完全除去するマストアイテム
そう、「モップ」だ。
だが従来のと異なるのが1つ、その洗浄範囲にある。横に広く、かつ全体的に力が加わるように作った。
これでかなり楽に掃除を進められるはず。
悪いなエレン…このモップは1人用なんだ
配属10日目
バレました。
───────────
「…で、あれはなんだ?」
ドスの効いた声が全身の毛という毛を立たせる。目の前の人類最強が指を指した方向には木製でできた長物があり、雑巾が複数挟まっていた
「あ、え、さ…最近腰が痛くて…これじゃ作戦に支障が「悪くねぇ」…へ?」
今この人なんて言った?
「悪くねぇつったんだ、上手く力を加えりゃ均等に広範囲の掃除が可能っぽいしな。効率を考えりゃ寧ろありだ」
「俺はやらねぇがな」と、雑巾を握り締めながら紅茶を啜る兵長。雑巾単体に対する信頼高すぎじゃないすか?
そして兵長は机にカップを置き、言う
「別に否定するつもりは更々ねぇよ、掃除の工夫は褒めてやる。だが妥協だけはするな、俺が許さねぇ」
「は、はい…」
とりあえずは許されたっぽいから良かった。今日はよく眠れそうだ
─────────────
配属15日目
今日は服洗い当番だ
そして俺の当番の日は毎回服には何も匂いや汚れは残らない、今からその手法を記す
まずは水に木灰を溶かす。灰は油等の皮脂とくっつき、衣服関係で多大なる貢献をしてくれる。いわば庶民と貧民の味方なのだ
そして溶かしたのち、沈殿した残りの灰に注意しながら上澄みの水を使う。こうすれば灰による汚れが防げる
ある程度匂いと汚れが落ちたなら干し、シワは蒸気に当てて伸ばせば元通りにする。
これで完璧だ
────────────
「ふぅ」
洗濯を終え、一息つく
作業自体は単純なものの、なにぶん雑巾や布、隊服の予備などで量が多い。
普通なら日が暮れる頃に終わるのが普通なのだが…俺の辞書に長時間労働の言葉はない
それに毎度この時間帯は誰も居ないため、この一瞬一瞬を大切にしていきたい。
「ズズズッ……ぷはぁ」
─────緑茶が美味い
紅茶も勿論嫌いでは無いが、緑茶に勝るほどでは無い。あくまで自論だけどね
だけど緑茶があって本当に良かった。
紅茶と緑茶は焙煎方法が違うってのを覚えてたのが幸を奏した。まさか普通に市場に売ってるとは思わなかった
「ふぅ…ふぅ…ズズズッ…」
立ち昇る湯気を揺らして、緑茶を啜る。
口に全体に広がる苦味が少し癖に「おい」…ん?
顔を上げると、眉間に皺を寄せた般若が居た
「ブフーーーっ!!!!」
「ちっ…後で掃除しとけ」
………
…
「で、だ。てめぇは仕事ほっぽり出してなにしてんだ?」
2度目かもしれない構図に涙を禁じ得ない。だけどここで引き下がったら認めたも同然、何されるかわかんないので反論しておく
「もう終わったからですよ…以前釘刺されたのに態々反抗的な真似できませんよ…」
「……確認してくる。逃げんじゃねぇぞ」
「あ、はい」
長めの死刑宣告を下しながら、後ろを向いて外に繋がる通路へと歩いていった
──数分後──
「本当のようだな」
帰ってきた一言目がそれだった。そしてさも当たり前のように対面の椅子に座ってきた。
「…どうやった?」
「へ?…うっ!」
突然の威圧的なオーラに飲み込んだ緑茶でむせてしまった。
「ゴホッゴホッ!…な、何がですか?」
「とぼけんじゃねぇ。あの量…短時間でかつ汚れ一つ残さず終わらせるなんざ一握りだ、オレでさえ少し乱雑になっちまう」
言動と行動の温度差に風邪をひきながらも、その方法を話していく。徐々に口角が上がっているのは気のせいだろうか
………
…
「ふっ…上出来だ。石鹸なんざ使ってたら蹴っ飛ばしてたところだ」
背もたれに体を預け、脱力しながら紅茶を飲む兵長。気分がいいのか、いつもより圧力がないのがわかる。言ってることは物騒だが
「…生活の知恵ってやつですね、俺も幼少期から綺麗好きだったんで」
これは本当だ。
ただでさえ医者の当たり外れが激しいんだ、下手な病原菌にかかったら死ぬと考えれば嫌でも工夫はする
「悪くねぇ習慣だ、続けろ」
そう言って口角を少しだけ上げる
どうやら好印象のようだ。このままいけば逃げられるかもしれない
「その生活の知恵とやら、他にもあるなら言え。茶の用意はこっちでしてやる」
無理だった
配属20日目
今日からエレン以外の同期が来るらしいが、生憎兵長に拘束されてたため出迎えは出来なかった。しかし居ても居なくても変わらないだうし気にするものじゃない
ちなみに今日は
鍋焦げの効率的な落とし方
服のシワ取り
の2つを教えていた。
ここ最近は清掃効率は勿論のこと、休む時間が増えたということでエレン達は交流を深めているようだ。だけど俺はしなかった。逆張りではない、どうせ命令違反で信頼は地に落ちるからだ
それに情は自身の目的を揺るがすものに成りうる存在、いわば変数だ。忘れないように今一度戒めとしてこの手帳の最後のページに記しておく
───────────
「あれ?この手帳…誰のだろ?」
「あ?置きっぱっつうことは忘れもんだろ。どうすんだよクリスタ」
訓練終わりの夕方。大広間で寛いでたクリスタとユミルは、机にあった模様付きの手帳を見つけ手に取った。
「………クリスタ?どうしたんだよそんな手帳眺めて。気になることでもあるのか?」
「え?…うん、なんか見た事あるなって。ユミルはない?」
そう言ってクリスタは示すように手帳を渡すとユミルは表裏をじっくり観察する。すると途端に目を細めた
「…あぁ。確かに見覚えはある。けどそれ以上は私でもわかんねぇな」
「そうだよね…」
落胆するクリスタを横に、ユミルはニヤけた顔つきで口を開いた
「…なぁクリスタ?ここは思い切って中身見てみようぜ?」
「だ、ダメだよ!人のものだし、ユミルだって自分のものを見られたら嫌でしょ?」
両手を前に振り否定と静止を促すクリスタ。だがユミルは止めずに反論をする
「そりゃそうだけどよ、それじゃ手がかりが見つかんないで持ち主に届かねぇぜ?少しだけだよ、な?」
「それもそうだけど……もう…私は見ないからね?見るならユミル一人で見てよ」
頬を膨らませ、拗ねるようにそっぽを剥くクリスタ。その様子にユミルはニヤケ顔で見た後に手帳を開けて中身を吟味する
「…………あ?なんだこれ?」
しかし中身を見たユミルの反応は、困惑と疑問だった。
「ほらねユミル、やっぱり人のものなんて見ちゃいけ「ちげーって、お前も見てみろよ」ちょ、ちょっと!」
半ば強引に手帳の中身を広げられ、両面に書き記された文字を読み込んでしまうクリスタ。
「………これ、なんて読むの?」
けれど座学で上位だったクリスタでさえ、その手帳に記された文字の解読は初めては出来なかった。
「そういうことだ。結局意を決して開いた内容は、私たちには理解できない。要は手詰まりだ。放っておこ「待って」あ?」
「この文字、逆さにしたら読めそうじゃない?」
クリスタは文字の一部をなぞり、ゆっくり言葉を紡ぐ。
「えっと、ここだと……ン…レ…エ……もしかしてエレン?」
「あ?なんでエレンが出てくんだよ」
「わからない。だけど他の文字を試しても読めなかったし、やっぱり偶然かも」
「んだよ。どの道無理じゃねぇかよ」
両者は眉を下げ、肩を落とす
片方は無駄だったことに、もう片方は読めなかったもどかしさに溜息をついた。
「……そう思うと腹立ってきたな。なんか落書きしようぜ?ほらクリスタも書けよ」
「え、えぇ…?私もやるの?」
「そっちのが気分もマシになるだろ?私の筆貸してやるから、ほれ」
言われるがままに筆を持たされ、固まるクリスタ。内心では葛藤でぐちゃぐちゃになっていた
(ほ、本当にいいのかな…)
悩むのも仕方が無い。
事実彼女の中にはこの一件が疑問として残り、解消したい気持ちが芽生える。
けど彼女──クリスタは知っている。この気持ちの解消する術は、「いい子」がすべきことでは無いことを
しかし、その殻は既に何者かに破られていた。
(不思議…この手帳なら、いい気がしてくる)
固まったままの指に力が入る。握り直し、ついには筆先がメモにくっつく
(手帳の持ち主さん、ごめんね)
思うがままに頭に浮かび上がるものを描いていく。しばらくすると筆が止まり、筆と手帳をユミルに手渡す
「はい、次はユミルの番だよ」
「お、おう。なんだ、お前もやれば出来るじゃねぇか」
「えへへ。なんかその手帳なら大丈夫な気がして」
両手を後ろで繋ぎ、上目遣いで笑うクリスタ
少しだけ悪戯っぽい笑顔に、ユミルは笑みを零さずにはいられなかった。
「…似合ってんぜ、その笑顔」
「…っ、うん!」
そのまま幸せに生きて欲しいと願うユミルと、久々に「悪い子」に戻れたクリスタ、なのであった。
「そういや何描いたんだ?筆が止まってなかったけどよ」
「へっ!?いや…な、なんでもいいでしょ?!ユミルこそ何書いたの?」
「はっ、んなの乙女の秘密だよ」
「あー!ずるい!」
────────
────
─
「…お!あったあった」
大広間の机にポツンと置かれた普通の手帳、それが俺の探し物だ。
兵長に招集されて急いで行ったから恐らく忘れたのだろう、誰も取ってなくて良かった
手に取って破けてないか確認する。
「うん、大丈夫そうだな。だが問題は中身だ」
手帳を開き、吟味する。1ページずつめくり、読み込んではめくる。その繰り返しでチェックしていく
「中身も大丈夫そうだ……なんだこれ?」
最新の日記の空白ページに、人の顔が描かれている。黒く塗られた髪に、黒い目。ミカサを彷彿とさせるが、比較的短い髪だったため違うだろう。誰が誰を描いたのだろう、謎だ
「まぁ上手いしいっか…ってあれ?次のページにもやられて………は?」
次は安直に「バーカ」と書かれていた
おい書いたの誰だよ
手帳の最後のページにはこの三文が記されていた
─────
無価値な死はするな、お前の生まれてきた意味が消えてしまうから。
死ぬなら皆に代わって死ね、この人生はお前の為のものじゃないのだから。
自分を惜しむな、いずれそれが大切なものを失う引き金となってしまうから。
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