こんだけのガスであんな動き出来るわけないだろ! 作:山崎春のご飯まつり
今日は何もないからいっぱい書ける。最近は帰りが遅くて執筆できませんでした。すんません。
ではどうぞ
9、
解散式が終わり、俺たち訓練兵は明日からの配属に向けて送別会とは名ばかりのお疲れ様会をしていた。
「にしても賑やかだなー」
まぁ表面上では活気があるように見えるが、大半は仮面を被って不安や恐怖を隠しているようにも見える。
「よぉセラス、楽しんでるか?」
ニヤニヤ笑いながらジャンが寄ってくる。
「俺は楽しんでるぞ?やっっとこのクッソ息苦しいところから抜け出して内地での安心で快適な暮らしが待ってるんだからな!」
「なっ…!お、お前!」
マルコが急いで制止するが時すでに遅し。周りの雰囲気は表面的な活気さを失い、代わりに内に秘める不安さを出し始める。
「なぁ…内地が快適とか言ったな…」
エレンが立ち上がって静かに言う。
「この街も5年前は内地だったんだ。ジャン…内地になんて行かなくても、お前の脳内は"快適"だと思うぞ?」
「ブフォッ!」
その喧嘩文句にライナーが鼻から吹く。汚い。かけられたアルミンが絶望した顔でライナーを見てる、一応俺も拭いておこ。
アルミンの髪を拭いてるとジャンとエレンの会話がヒートアップしていく。
「さっさと行けよ内地に…」
「お前こそ壁の外に行きたいんだろ?さっさといけよ」
…
…
「めんどくせぇ」
「けっ」
ドゴッ!
…あ、殴るタイミング一緒だ。
あの後は大変だった。止められるまで2人ともいい動きしてたこともあってか、出し物として誰も止めずに見ていた、かく言う俺も感心しながら見てしまった。ミカサに肩を叩かれて状況を理解する。彼女がジャンの方を指す、暗にそろそろ止めようと言っているのだろう。
ミカサがエレンを俵抱きにして止め、俺はジャンの前に壁になるように立って静止する。
「っ、セラスそこを退け!送別会の出し物だろ?止めんなよ!」
「ジャン、教官の頭突きをされたいのか?そろそろ頭骨にヒビ入るぞ」
教官の顔を思い浮かべたのか、そっと額を撫でて少し青ざめる。
「…チッ、よかったなエレン!」
エレンの方に意識を向けてジャンは言う。
「またそうやってミカサにおんぶに抱っこだ!そのまま調査兵団にもミカサを巻き込むつもりだろ!」
それを聞いたエレンは思う所があるような顔のままミカサに外に担がれて行く。
ジャンも冷静を取り戻したのかゆっくり席に着きこちらを見る
「そういやお前は結局どこに配属するつもりなんだ?調査兵団か?」
「あぁ、どの道確実に安全な暮らしなんてないんだ。皆のより良い結末のために頑張るさ」
「?なんだそりゃ、…けどお前なら10位ぐらい余裕だと思っていたんだがな」
まぁ…座学サボりまくったし、実戦もセーブしたからな。
「最初に助けられた時以来動きを抑えてるから…あれを助けられたのはジャンが奇跡的に近くにいたからだと思うし、次ミスったら死ぬ自信がある」
この世界、割とあっさり死ぬからな、死んだら元も子もないし。
「あれで抑えてたのかよ…まぁ確かに立体機動は下ぐらいの成績だったもんな」
「見てたのか?」
「あぁ、そのくせ斬撃訓練だとあの速度で上位まで登り詰めてるからなお前、末恐ろしいよ。ま、せいぜい死ぬんじゃねぇぞ」
…お前もこちらに来るんだけどな。
「はぁ!?調査兵団にするって?」
次の日、壁の上で大砲の整備中にエレンの大声が響く。コニーの憲兵団ではなく調査兵団にすることに驚いてるらしい。
「お前の昨日の演説が効いたんだよ」
「い、いや、俺は、アレだ!そう!ジャンだ!あいつと同じ兵団に入りたくねぇんだよ!」
苦し紛れに誤魔化し、その結果ジャンが理由となってしまう。お労しや。
騒いでいるとサシャが興奮した顔で寄ってくる。
「あのぅ、皆さん…上官の食料庫からお肉盗ってきました」
バカなのだろうか。そう考えていると上着の中から網で覆われた肉が出てくる。干し肉だろうか、そうでないのなら今頃サシャのシャツは油でギトギトだ。
「…サシャ、それ生肉か?干し肉か?」
「?干し肉に決まってるじゃないですか、生だったら長期保管できないですよ」
そういやここに来て冷凍保管とか見たことないや。不思議そうにこちらを見てすぐみんなの方に顔を向ける
「まぁこれぐらいの肉、土地を奪還したら牛も羊も増えますから」
「なるほどな、ウォールマリアを奪還する前祝いに頂こうってわけか。食ったからには腹くくるしかないもんな!」
次々と肉食う宣言をしていく。どうやらこの肉を食うのは昼らしい。その時までに何も起こらなければいいなー。
───雷が落ちる
今まで見ていたトロスト区の外の景色が一変し、筋肉がむき出しの顔でいっぱいになる。
「熱っ!」
急に放たれた蒸気の熱さに痛みを感じながら勢いで後ろに飛ばされてしまう。
「立体機動に移れっ!」
エレンの掛け声とともに全員アンカーを刺して壁に止まるが、サムエルが気絶して落下していく。
サシャが咄嗟に動き膝裏にアンカーを刺して捕まえる。
「サシャ!すぐにサムエルを回収する!少しだけそのままでいてくれ!」
「はい!」
そう言って俺はコニーとトーマスに目で訴え、サムエルを回収するとエレンが声を張り上げる。
「固定砲整備4班!戦闘用意!目標目の前の超大型巨人!」
その直後
ドゴーンッ
壁が大きく揺れる。咄嗟に下を見ると瓦礫が飛び散り、壁に穴が空いた。
「お、おいセラス…巨人が、入ってくるぞ…!」
すぐに巨人のつむじが見えてしまう。……やるか。
「2人ともサムエルを頼む!」
「無茶だセラス!」
上からの制止を振り切り巨人のところから比較的遠いところに降りる。
巨人の様子を見ながら現状を分析する。入ってきた巨人は7m級の一体、ただその後ろにそれより大きい推定10m級が穴をくぐろうとしている。時間との勝負だ、恐らくこの後上官が呼びに来てガス補給の機会があるだろう。
「なら、ものは試しだ!」
腰からガスを大量噴射し急接近する。巨人がこちらを向いた、気づいたように俺目掛けて歩いてくる。
アンカーを巨人の届かないギリギリに刺して低空飛行しながら巨人との距離を詰める。
ボタンを押して外し、自由落下で下がる高度をガス噴射のみで維持し体勢を整える
ガスを小刻みに噴射して巨人の足付近に回り込み、アキレス腱を切る。
重心が崩れ、倒れる直前にすかさずもう片方の腱を切る。
運良くうつ伏せになった所でうなじ目掛けて速度を加えて削ぐ。
「はぁ…はぁ…」
蒸発しつつある巨人の死体の上に立って息を整えながら壁の方を見る。少し腕が震える、ギリギリ自傷しなくて済んだようだ。次はもう少し抑えよう。
そう自身の体を客観視しているが、まだだ、今ちょうど10m級がくぐり抜けたようだ。
「またせたなセラス!」
「サムエルは遠くの壁上において来ました!」
サシャとコニーが上から降ってきた。タイミングがいい。
「増援ありがとう。俺が両腕をどうにかするからその隙に後ろからうなじを削いでほしい。」
「…私たちにできるでしょうか…?」
「やるしかないんだ、俺も機会があれば狙う。頼んだ」
「…はい!」「おう!」
打ち合わせが終わり、ガスを噴射して巨人に近づく。巨人も気づいたようで手を伸ばしてくるが、下に回り込んで避ける。もう片方で掴んでくる手をガス噴射でひらりと躱す。
その隙にタイミングが合ったコニーがうなじを削ぎ、巨人を倒す。
「よし!巨人を倒せたぞ!」
次々と入ってくる、壁付近に設置された落とし穴に何体か落ちてる間がチャンスだ。
「これ以上は限界だ、離れよう!」
壁を登りエレンやトーマス達と合流する。
「お前ら!大丈夫だったか!」
「超大型巨人は?」
「消えた…5年前と同じだ…」
その時駐屯兵が数名近づいてくる。
「何をしているんだ訓練兵!超大型巨人出現時の作戦は既に開始している!直ちに持ち場につけ!」
『ハッ!』
集合所にて各々が準備をしている。俺も半分もないガスを補充している最中だ。その時クリスタが慌てた様子で話しかけてくる。
「セラス!巨人と戦ったってコニーから聞いたよ!怪我とかしてない!?」
な、なんでこんなに焦っているんだ?慈悲深さを感じない、割とマジな慌て方をしている。
「緊張で少し息が乱れただけで、それ以外は特に」
顔とか手を注意深く見ているようだ、その後ろからユミルとコニーが歩いてくる。
「だから言っただろクリスタ?その野郎を心配しすぎなんだって」
「クリスタ心配になるのはわかるぜ、決断が早いわ俺らの心配無視して巨人に向かって行くわで見ててヒヤヒヤしたからな」
その心配とはなんか違う気がするが…心労かけて申し訳ない
「…無理はしないでね」
真剣な目でこちらを見ている。あの日以来周りと俺とで向けてくる目が違う気がする。てか無理するなは俺にも言えることだからな。
「ユミル、クリスタを頼むよ?」
「当然だ。お前に言われなくてもやるつもりだ」
頼もしい。てか、クリスタだけならまだしも、何でコニーとユミルまで…
「…なんで3人とも集まってるんだ?」
「?セラス聞いてないのか?俺達は4人同じ班だぜ」
…ゲームと同じか、納得だな。
「私たちは中衛部隊の支援が任務だよ、気を抜かずに頑張って生き残ろう!」
……地獄の始まりだ
更新速度が遅れたのはリアルが忙しいからです。どうにか隙間縫って書いてるので許してください。
ヒロインって誰がメジャー?
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ヒストリア
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アニ
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サシャ
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ジャン
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ミーナ
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ライナー
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アルミン
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リコ
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オルオ
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(大穴)女型の巨人