──相手への気遣いと、何事も受け入れる寛大な心という尊い美徳によって、宇宙へ追放されかけた原因をセイアの口から聞き出すことに成功したレグルス。
「──へえ。あれが百合園セイアが言っていた補習授業部の生徒らが居る場所か。いやあ、彼女があまりにも自然体で、まるで雑談の延長線みたいに話してしまうものだからね。こちらとしては何の苦労もなく見つけてしまったよ。秘密にする気があったかどうかは知らないけど、情報管理という観点では随分と甘いよね。まっ、これも僕の日頃行いが良いから、あえて教えた可能性があるのも否定はしきれないけどさ」
第一次特別学力試験に落ちた彼女たちは、当初ナギサが告げていた通り、あの別館で合宿を行いながら、第二次特別学力試験の合格を目指して勉強に励むことになった。
だが、試験当日。ナギサによるあらゆる妨害工作が実行され、最終的には『温泉開発部』を利用して試験用紙ごと爆破するという強硬手段に出たことで、彼女たちは試験そのものを受けられなかった。
──そして、その現場の近くに偶然レグルスが居合わせていた。だからこそ、巻き込まれたのではないかと、セイアはそう推測していたのだった。
「なるほどなるほど……」
あれから何回も理解しようとしても、そんなことがあっても良いのかと、無意識のうちに脳が受け入れることを拒み続ける。拒んだところで、事実が塗り替えられるわけでもないというのに。
「……いつか、その部活の代表者に直接お礼でも言いに行こうかな。わざわざ僕が直々に足を運んで、丁寧に、誠実に感謝を伝えるんだ。きっと、泣いて喜んでくれるに違いないよね」
──ひ、ひ、ひえええぇっ!!!
顔も知らない少女が泣いて喜んでくれるという、これから先に存在するかもしれない記憶を思い描きながら、レグルスはうんうんと小さく頷いた。
彼女は今すぐにでも逃げた方が良いかもしれない。
「──と、顔も知らない彼女のことは一旦脇に置いておこう。さて、この木を使えば、位置取りとしてはちょうど良さそうだね。視界も開けているし、こちらの姿はよく見ないと目視出来ないだろう。うん、悪くない……もちろん、僕にかかれば他の手段でもどうとでもなるけどね。もっと直接的な方法だってあるし、回りくどい策を弄することだって出来る。選択肢はいくらでもあるわけだ。だけど僕はそれによって無用な軋轢を生むことを好まない。それこそ、平穏に支障をきたしてしまうかもしれないよね」
顔も知らない彼女に対し我々が静かに合掌しているその間に、レグルスはぶつぶつと長い独り言を零しながら先ほど見上げていた木の幹に靴底を付け──
「僕にとって、平穏というのはそれほど重要なことだ」
──なぜか、垂直に登り始めた。
「黒服じゃないけど、先生なら僕の事を理解してくれるかもしれないよね。まあ、僕のことをよく思っていない可能性もあるけど」
……獅子の心臓によって時間を止められた部分は、物理世界から切り離される仕様を持つ。
まずレグルスは、木の幹に足をかけた瞬間、靴底の時間を停止させた。
それによって衝撃も熱も通さず、変形も摩耗も起こさない。それと同時に、重力や慣性といった外界の影響も受けない。
つまり、触れたその一点は動かないのではなく、世界の法則の外側に固定され、靴底が木に触れている限り、そこは絶対の支点となる。
滑ることも、剥がれることもない。かといって摩擦によって支えているのではない。そもそも落下という現象が成立しないのだ。
そして、レグルスは片足を固定したまま、もう一方の足を上へと運ぶ。新たに触れた位置の時間を停止させると、今度はそちらを支点にし、固定する靴底を切り替える。ただそれだけで、身体は自然に上昇していく。腕でしがみつく必要もなく、幹を掴む必要もない。
地面を歩くのと同じ要領で、木を縦の地面として扱っているに過ぎない。
一歩、また一歩と、レグルスは幹に対して垂直の姿勢を保ったまま、歩くような足取りで木を登っていく。
「……はあ」
どうにも、権能の扱いだけは日を追うごとに無駄に上達している気がする……。
別に喜ばしいことでも何でもないな、と小さくため息を吐きながら、レグルスはゆっくりと、しかし確実に木の頂を目指して登っていく。
「っと、ここぐらいで……」
物理法則を完全に無視して登るという、誰かに目撃されれば、絶句、発狂ものの光景だったが、周囲に人影がないことを確認した上での行動だったため、騒ぎになることもない。
そうして比較的安全に登り切ったレグルスは、程よく腰を落ち着けられそうな太い幹を見つけ、満足げにそこへと腰掛けた。
「今の僕は、風に吹かれればふわりと空を舞ってしまいそうな、か弱くてちっぽけな存在。見ての通り何の武装もなく、ただ静かに腰掛けているだけだ。まさか、そんな僕に向かって銃弾を撃ち込むような無粋な真似はしないよねえ」
そんなことを口にしたら本当に撃たれかねないぞ……という無慈悲なツッコミは、ひとまず脇に置いておこう。
──現在の時刻は、夕方の十七時。
生徒たちは部活動に励んでいるか、帰路についているか、あるいはここではないどこかでテロを起こしているか……そんな時間帯だ。
しかしここは、トリニティ本校舎から離れた場所、周囲に生徒の姿はない。ゆえに、レグルスが撃たれる可能性は天文学的確率と言って差し支えないだろう。
……その確率を引き当てかねないのがレグルスなのだが。
「──ああ、あれか。思いのほか早く見つけれたね。まあ、電気が付いてるのがあの部屋しか無いから当たり前だけど」
別館と称されているだけあって、建物自体はかなり大きい。だが、夕方という時間帯もあって、灯りのついている部屋は周囲から見ると少し目立っていた。
だからこそ、見つけるのは容易かった。
「生徒が四人と……それに先生も居るね。なるほど、彼女が言っていた内容に誤りはなさそうだ。嘘というのは状況によっては有効な手段にもなり得るけれど、少なくとも対等に話し合う場面においては不要な装飾だ。むしろ信頼を削るだけのノイズでしかない。その点、彼女は余計な虚飾を挟まなかった。情報は正確で、誇張も歪曲もなかった。それだけで少しは評価に値してやれなくもないね」
少なくとも現時点において、レグルスとセイアの間に信頼関係など存在しないはずだが……この場にはレグルスしか居ないため、その疑問を口に出そうとする者は誰一人としていなかった。
「後は彼女たちが不良生徒であるかどうか……いや、それよりも、そもそもその補習とやらをまともに受けているのかどうか、の方が重要か。善良と呼ばれようが、邪悪と断じられようが、当人が補習を真面目に受けていなければ意味はない。別に、善悪の判定をしに来たわけじゃないからね僕は。ただ事実を確認したいだけなんだよね」
昨日、レグルスはセイアに聞かせるように……それでいて、独り言のようにも聞こえる口調で、ある内容を口にしていた。
『このまま乗り込んでやろうかと思ったけど、少しだけ寄り道しようかな。根拠もなしに言い続けるのは可哀想だからね』
──少しだけ寄り道する、という言葉はまさに今の状況を指していた。
勢いのままナギサのもとへ乗り込んでやろうと考えたのは事実だ。
だがその前に、彼女たちが補習を本当に真面目に受けているのかどうか……それを自分の目で確かめることこそが、何よりも重要だった。
……たまたま調子が悪かったのかもしれない。たまたま、ほんの少しだけ点数が足りなかっただけかもしれない。
人間が常に万全でいられるはずもないのだから、誰にだって失敗の一つや二つはあるだろう。
それなのに、なぜナギサは彼女たちに対してそこまで無慈悲でいられるのか。
なぜ先生まで巻き込む必要があったのか。
いくら何でも、試験用紙を爆破するのはやりすぎではないのか。
──もしかして、ナギサは人の心が無いのだろうか?
それらを全てを、この目で確かめるために。
「それはまあ、もうすぐ分かるだろうけどね。とにかく、彼女たちに対しての扱いはもちろん、僕を宇宙の彼方まで吹き飛ばした件については、きちんと何かしら責任を取ってもらわないと困るよね。相手からすれば僕の事情は一切知らないから何の事か分からないだろうけど、懇切丁寧に説明すればきっと理解してくれるはずだ」
話せばきっと分かるに違いない。そう確信し、レグルスは何度もうんうんと深く頷いた。
……一見すれば、その言動は実に穏やかではあるが、実はここまでずっと額には怒筋が浮かびっぱなしである。
セイアの言う通り、レグルスは今、ちょっとだけキレている状態であった。
「…………」
さすがのレグルスとて、四六時中ちょっとだけキレながら独り言を垂れ流しているわけではない。
昂りかけた感情を鎮めるため、太い幹に腰掛けたまま静かに足を組み、その姿勢を崩さぬまま、部屋の灯りに照らされた窓へと視線を向けた。
──その視線の先には、補習授業部の顧問としての役目を果たす先生の姿。そして、様々な表情を浮かべながら机に向かう四人の生徒たちの姿があった。
レグルスはその様子をしばし見つめ、やがて一度だけ小さく頷いた。
覗き見なんて、決して褒められた行為ではない……そう自覚しながらも、どこか観測者めいた距離を保ったまま、静かに眺め続けるのだった。
「見覚えがありすぎる生徒が一人居るなあ……」
──彼女がきっかけで、ペロロのグッズを未だに部屋に飾っているのだよなあ……と、胸の内で呟きながら。
◆
──結論から言えば、彼女たちは真面目に勉強していたと思う。
こちらは遠目でかろうじて確認できる位置から眺めているだけではあるし、窓はきっちりと閉められいたため、声はまったく聞こえなかった。
あの部屋にカーテンがあるのかどうかは知らないが、仮にあったとして、もし閉じられていたならば視覚情報も遮断されてしまう事になっていたため、見ることすら出来ず完全に詰むところだった。
「……」
四人の表情や仕草を見ていれば、とても惰性で取り組んでいるようには思えなかった。
勉強が思うように進まないのか、一人が目頭に涙を浮かべて何かを訴えたかと思えば、それに対し、先生や他の生徒が寄り添うようにフォローする姿。
あるいは、簡単な試験でもしているのか、机に向かい真剣な面持ちで問題に取り組む姿があり……確かにそこには、本気で向き合っている時間というものが存在していた。
「…………」
レグルスの目的は、すでに果たされていた。
途中で銃弾が飛んでくることもなく、先生や生徒たちに存在を察知されることもなく、珍しく、本当に珍しく誰にも邪魔されることはなかったのだ。
「………………」
当初の予定は実に単純なものだった。
ほんの数分だけ様子を眺め、補習に真摯に取り組んでいるかどうかを確認してから、ナギサのもとへ向かう……そのはずだった。
──しかし、気がつけば時刻は二十時。
レグルスは、実に三時間ものあいだ、木の頂で幹に腰掛けたまま、先生と生徒たちの姿を眺め続けていた。
暇人かお前はッ!?
と、こちらが思わずハンマーを持ってその頭を叩きそうになるほど、あまりにも眺めている時間が長すぎるレグルス。
「……もしも」
すると、約三時間という長すぎる時間を無言のまま浪費したレグルスが、ここにきてようやく口を開いた。
「最初に邂逅を果たしたのが、黒服ではなく先生であったのなら。今の僕は──どうなっていたんだろうね」
──それは、可能性の話だった。
もしも、二年前に一人でいつの間にかキヴォトスに放り出されるのではなく、先生と同じ頃にキヴォトスへ来ることがあったのなら。
もしも、ふとした時にどこかで先生と出会うことがあったのなら。
もしも、自身がゲマトリアの一員ではなく、シャーレの一員だったら。
──そもそもとして、『レグルス・コルニアス』で無かったのなら。
ふと、そんな無数の可能性が脳裏をよぎる。
先生の側に立ち、シャーレの一員として過ごしていたのなら、今よりもずっと多く生徒たちと関わることになっていただろうか。
自身が求める平穏とは程遠く、慌ただしい日々を過ごすことになり、馬車馬のように働き、休む間もなく誰かのために奔走する毎日になっていたのかもしれない。
きっと、一つの過程が違えば、たどり着く結果は大きく異なっていたのだろう。
「──」
脳裏に、そんな if の世界線を思い描く。
一本の幹が無数の枝へと分かれ、そこに数多の過程が生まれ、やがてそれぞれの終着点を目指して伸びていく。
もしも、あるいは、または、もしくは、ひょっとすると、それとも。
仮定に過ぎない言葉を、意味もなく羅列する。何度も何度も、脳内で世界線を構築し、枝分かれを繰り返させ──
「──ありえないね」
ぽつりとそう呟いた瞬間、呆気なく枝という枝はすべて抹消された。
──そもそも、前提が間違っている。そんな分岐の先に辿り着く可能性がある、という仮定自体が間違っているのだ。
「幹がどう伸びようと、枝がいくつ増えようと、僕にとって不都合な未来は最初から成立していないも同然だ。可能性という言葉は便利だけどね、成立条件を満たしていない以上、それはただの空想に過ぎない。もしも?あるいは?ひょっとすると?……僕にとって、どれも実にくだらないことだ。僕が選ばない選択肢は、世界線として数える価値もない。たまにはこういうのも悪くないと思ったけど、想像するだけ時間の無駄だったね」
やれやれ、とでも言いたげに軽く頭を左右へ振り、腰掛けていた幹から落ちぬよう慎重になりながら、ゆっくりと立ち上がった。
今の時刻はすでに二十時ということもあり、視線の先では、教材や試験用紙を片付け始める彼女たちの姿がある。その傍らで、先生が何かを話している様子も見えた。
「覗き見をしてすまなかったね」
直接謝罪するわけではない。
それでも、せめてこの場からは誠心誠意の意を示そう──そう思い、胸元に右手を当て、静かに深く頭を下げる。
「──君たち全員の努力が実るよう、陰ながら祈っているよ」
そして、その言葉が夜気に溶けるのと同時に、彼女たちが居る部屋の灯りが消え、次の瞬間には、レグルスも木の上から静かに飛び下りていた。
──どういうわけか、その日の夜は夢を見ることがなかった。
◆
「──?」
部屋の灯りを消す、そのほんの少し前。
ヒフミはふと首を傾げ、窓のほうへ視線を向けていた。
何かが引っかかり、確かに違和感はあるのに、その正体までは掴めない……そんな困惑を滲ませた表情をしていた。
「……ヒフミ、どうかした?」
ヒフミの様子に気づいたアズサも、つられるように小さく首を傾げる。
すでに先生、ハナコ、コハルは部屋を後にしており、就寝に向けて、それぞれがやるべきことを済ませている頃だろう。
だから今、この部屋に残っているのはヒフミとアズサの二人だけとなっている。
「い、いえ……誰かが、私たちの事を見ていたような気がして……」
「もしかして敵襲?安心して、ヒフミの事は私が守る」
「アズサちゃん!?」
思わず惚れてしまいそうな台詞を口にしながら、アズサはガスマスクを装着し、そのまま迷いなく臨戦態勢へ。
それを見たヒフミは慌てて駆け寄り、それをヒフミは慌てて止め、『私の気のせいでした!』と言いながら、ぐいぐいとアズサの背中を押す。
先に行っていてくださいと半ば強引に促し、そのまま勢いで部屋の外へと押し出した。
「ふう……」
アズサちゃんが反応してしまいそうな発言は、今後できるだけ控えよう……と胸の内でそっと反省する。
……そしてもう一度だけ、窓のほうへ視線を向けた。
「……本当に、気のせいですよね?」
自分に言い聞かせるような小さな呟くが、わずかに怖さを覚えたヒフミはすぐさま部屋の電気を落とし、アズサに追いつくよう小走りでその場を後にするのだった。
──彼女の背負うリュックサックに取り付けられた黄金に輝くキーホルダーが、ゆらりと揺れた。
◆
──時は流れ、レグルスが補習授業部を覗き見した翌日の昼頃。
「……ふぅ」
室内に籠もり、優雅に紅茶を口にして一息ついている少女の名は、桐藤ナギサ。
現在のティーパーティーのホストであり……そして、補習授業部の中に紛れ込んでいるであろう条約締結の阻止を目論む裏切り者を探している張本人でもある。
「……」
そんなナギサは今、わずかに焦りを覚えていた。
裏切り者の疑いがある生徒たちを集めることには成功した。だが、肝心の本命はいまだ特定できておらず、先生からも思うような協力を取り付けられていない。
静かな室内とは裏腹に、状況は決して芳しくなかった。
『"ナギサ。今の君はきっと、疑心暗鬼の闇の中だ"』
「──まだです。まだ、終わっていないです……」
ナギサは俯き、紅茶の入ったティーカップの取っ手を強く握りしめる。
協力が得られないのなら、自分一人でも構わない。裏切り者を炙り出せるのであれば、たとえ客観的に見て悪辣と評される手段であってもだ。
すべては、エデン条約を成功させるため。そのためならば、多少の犠牲は致し方ない。
……そう、これも全ては大義のため──
「……?」
さて、次はどう動くべきか……ナギサが内心で次の一手を思案していたその時に、不意に扉の向こうからノックの音が響いた。
静まり返っていた室内に、その音だけがやけに鮮明に広がる。
「紅茶でしたら、先程持ってきてくださった方が居たので結構ですよ……?」
──ナギサの様子が普段と違うことに、周囲はとっくに気付いていた。
それもあってか、主にフィリウス分派の生徒たちが彼女を案じるように、定期的に紅茶を届けに来てくれている。
今のナギサにとって、紅茶は単なる嗜好品ではなく、もはや一種の生命維持装置であり、張り詰めた精神をかろうじて保つための鎮静剤でもあった。
それもあって、今のナギサは部屋に誰も入れることはなかった。
基本的なやり取りはすべて扉越しで、必要があれば彼女自身が少しだけ外へ出て対応し、今のように紅茶が不要な場合は、そのまま帰ってもらっていた。
扉の向こうにいる人物も、いつものように心配そうな声で『分かりました』と一言だけ残し、そのまま静かに立ち去るのだろう……そう思っていたのだが。
「──えっ」
扉の向こうにいた人物は返事をすることもなく、全く躊躇せずにそのまま扉を開け、当然のように室内へと足を踏み入れてきた。
その行為は、今のナギサにとって最も想定外のものでもあった。だからこそ、驚愕に目を見開き、俯いていた顔を勢いよく上げる。
「待ってください。なぜ、貴方がここに……いえ、そもそも招待すらしていないのにどうやってここまで……!?」
信じられないものを目にしたかのように、ナギサの唇が震える。驚愕に見開かれていた瞳は、ゆっくりと別の色へと変わっていく。
そんなナギサを見た一人の人物は、ナギサとは対照的に満面の笑みを浮かべ、軽く手を上げて何事もない声音で口を開いたのだった。
「──やあ、久しいね。ナギサ」
レグルスが何かの手違いで原作が始まる同じタイミングでキヴォトスに放り出されるか、そうでなくても偶然出会った先生に拾われ、先生側に付くことになった場合。残念ながら、レグルスのバットエンドスチルが大量発生してしまいます。
そもそもとして、このレグルスは強欲ムーブを除いたとしても、根本にある性格的に考えて先生側に付くのは絶望的に向いていないため、必ずどこかでレグルスにとっての障害が発生して、ほとんどの確率でレグルス自身が終わってしまうからです。
つまり、這いずり回るノミ以下が大量生産されてしまいます。非常に恐ろしいですね……。
意図せずとはいえ、疑似心臓を生徒に寄生し、その生徒を利用してここまで生き永らえているレグルス。そういう意味では、以前黒服が言っていた通り、ゲマトリアになるべくしてなったふさわしい存在ともいえます。
レグルスが先生側に付くなんてことは、あってはならないということです(無慈悲)