失踪しないように頑張るぞ。
日記形式ですが後半は戦闘描写あります
※まだ第2話も載せてないのにサブタイトル変えました。
※設定的に日付感覚が現実と同じだと判断したので日時を具体的な表現にしました。
※とあるキャラの表現を大幅に変更しました。
1年目 4月2日 スメリア ダウンタウン宿屋
酔っぱらって寝ていたら、スメリアにいた。
周りで情報集めて精査した結果、どうもここはスメリアなる国の下町、ダウンタウンにいるらしい。
昔プレイしてたゲーム『アークザラッド』の世界なのは間違いないが俺の記憶は部下のヤマモトと居酒屋で飲んで焼き鳥屋で飲んでカラオケスナックで飲んだまでだ。
スナックを出てからは記憶がないが自宅に帰宅した記憶もタクシーなどを使った記憶もない。
飲みすぎて酔い潰れた結果何らかの手段であの世に逝ったのかもしれないな。
とりあえず備忘録がてら、ゲームではセーブポイントとして使われていた宿帳・日記帳を使って色々記していこうと思う。
ちなみに宿泊費は酒場で知り合ったヤクザ者が貸してくれたので何とかなった。
ヤクザだしなー、トイチで返せとか言われないかすごく不安だが今のままじゃ稼ぐこともできないしな。
やむを得なかろう。
1年目 4月4日 スメリア ダウンタウン宿屋
あれから2日が経過した。
ちゃんと時間が過ぎてるが夢ではないのがとりあえずわかった。
宿代だが一昨日のヤクザと昨日再会したら無銘のカタナをくれた。
店売りのカタナだがこれでモンスターを狩れば収穫になるらしかった。
ついでにモンスターの居場所として近くにあるラウス平野を紹介された。
そういえばクイナの丘はパレンシアから見て南西、ナミハナの方にあり、1にだけあったカラガン平野は離れ小島、コルボ平原はまだモンスターがいないらしかった。
また、モンスター自体も聞けばグリーンスライムやエレメンタルなど1におけるコルボ平原のモンスターが中心らしく、たまにいるキラードッグにだけ気をつけろとのことだった。
余談ではあるが、今の俺の見た目はベストスタイルのスーツの上からジャケットの代わりに武将羽織を着たスタイルだ。
ジャケットはなかったがワイシャツネクタイ、ベストの姿じゃ浮くので捨ててあった武将羽織のスタイルの陣羽織を上から着込んでいる。
それにカタナなので戦国時代なり江戸時代なりにタイムスリップした気分である。
それに酒のニオイもあるからか、酒飲み仲間の雰囲気があったらしい。
昨日はそのヤクザの奢りで酒を呑み交わし、モンスターも一緒に退治しに行ってくれた。
ちなみに解散前にヤクザの名前を聞いたら『俺ァこの辺りをシメてるモンジってもんだ。』と言っていた。
モンジ親分じゃねーか!流石にゲームやってたから知ってたわ、そら見ず知らずの俺にも情けをかけるわけだよ。
1年目 4月7日 スメリア ダウンタウン自宅
いつまでも宿屋暮らしはアレだろと親分に言われたので今日からモンジ一家の舎弟たちが使う家を充てがわれた。
なんでも最近モンスターが強くなっていて、若頭補佐だったニイチャンが街の住人を守って死んでしまったらしい。
もったいないし、お前はもううちのモンだろうと言われ家具付き自宅がプレゼントされたわけだ。
ここ数日、親分の紹介でラウス平野でモンスター退治をするのを日課にしていたんだが、そうして手にした金も宿代に消えて酒はいつも親分に奢られていたからな、そろそろ親分に奢ってやらねぇとな。
1年目 4月14日 スメリア ダウンタウン自宅
衝撃の事実がわかった。
死ぬ前に連れ立っていたヤマモトも転生していたらしい。
見た目が
そういや1はあまり記憶がないんだが確か序盤でやたらアークさんが自信なくしてた時にパレンシア城まで引き返したら城までやって来た酔っぱらいの名前がヤマモトだったか。
まさかの同姓同名に転生とはまたすげぇ偶然だな。
それからは住みも近いのでまたひたすら飲み明かしていた。
転生してもモンスターを狩る以外には酒しか飲んでねぇな。
パレンシアの酒はなんでこんなにも美味いんだろうな、桜もキレイだしモンスターとの戦い以外は昔の世界より居心地が良いや。
1年目 4月18日 スメリア モンジ親分の屋敷
親分から本格的に剣を習うことにした。
一応見様見真似で戦っていたが不覚を取りグリーンスライムに手酷くやられちまった。
怪我は浅いがヤマモトがいなかったらヤバかったかもな。
無理やり狩りに連れ出して正解だったよ。
そういや原作のドールマスターって、下級前衛クラスの集まりに1つだけなんか混ぜられていたけどステータス補正はファイターやら強盗やらより高いんだっけか。
モンスター扱いなのは笑うがぶっちゃけ俺より強くて腹が立った。
ちなみにモンスターからは逃げ出してるぞ。
場所も比較的ダウンタウンに近かったので何とかなった形だ。
親分のシゴキは辛かったが、何とか形にはなりつつあるらしい。
悪いなトッシュ、まだお前には会ってねぇが、兄弟子として俺ァあんたよりずっと強くなるぜ。
1年目 4月28日 スメリア ダウンタウン自宅
親分からはまだ認められてねぇが基礎はすべて叩き込まれ確実に力をつけた。
パレンシアの街のハンターと手合わせしてみたんだが勝利はなんとか掴めたな。
しかし気になったのはパレンシアのスメリアビジョンで放送されていたニュースだ。
放送内容はヨシュア皇太子の失踪と、アンデルの大臣就任だった。
アンデルの野郎がいつから大臣なのは原作で語られなかったから知らなかったが、俺がやって来たのはとりあえずヨシュア皇太子がミルマーナで恵みの精霊から最後の試練を受けた辺りだったのか。
これには偶然とはいえ貴重な情報源だ。
アーク1から20年前が確かヨシュアの失踪時期だったか。
アーク1で既に20代のトッシュなら産まれてるだろうし、そろそろ会う日も近いかもしれんな。
1年目 5月5日 スメリア ダウンタウン自宅
ヨシュア皇太子の失踪から1か月が経過した。
あれから1か月の間俺は死ぬほど訓練を積み、明日にはパレンシアの街に赴きハンター試験に参加することにした。
考えたけど、親分が死ぬのは嫌だし他にもミリルやらジーンやら悲劇があることを考えたら回避はしてぇからな。
転生特典なのか訓練自体は順調に結果が出ていてな、流石に桜花雷爆斬は無理だったが真空斬と虎影斬の2つをマスターした。
これもう某世紀末漫画の拳王コースなのではなかろうか?
ちなみにパーティーにはヤマモトも無理やり仲間に入れている。
残念ながらキサマは俺と同じ転生者、ただのゲストにはせんぞ。
ちなみにこちらはドールマスターに似た何かなのか、毒よけの実を持たせてたらラウス平野にいたゾンビから殴られたりポイズンウィンドを食らったりしても毒を喰らわなかった。
良かったな、リーザさんにラヴィッシュされたりしないし魔法のりんごで力が漲ってきたりするぞ。
あとは最近転生特典なのか大雑把にステータスがわかるようになってきた。
敵さんのまでは知らねぇが俺とヤマモトのステータスがある程度わかるようになってきた。
神サマよ、せっかく転生したんだから俺の前に姿を現してくれよ。
ついでにオッパイがでけぇ姉ちゃんだったら最高なんだがね。
1年目 5月10日 スメリア パレンシア宿屋
ハンター試験を受けてきた。
ナミハナという地名があったのでR時空かと思っていたがこの辺は3時空に近かった。
試験はトウヴィルの奥地にあるオルニスの丘にあるストーンサークルで手に入る宝石を取ってこいとのことだった。
おい、まさかあのジジイが即参戦じゃないだろうな?
てか、本当にあんなとこに転移させられたらラリュウキとかいうボスモンスターのウインドスラッシャーでワンパン即死だぞオイ。
「イヤですよ先輩!僕まだ死にたくないですよ〜!」
「うるさい、ばかもの!大体ハンター試験で死ぬわけないだろう!来い!」
こんなやり取りをしつつ支度をした。
明日は朝一でトウヴィルだ、入念な支度は大事だ。
薬草や回復果物、あとはヤマモトの武器として棍棒を用意しなきゃな。
1年目 5月11日 スメリア パレンシア宿屋
朝一でトウヴィルに向かった。
昼前には目的地であるストーンサークルに到着したが結果から言うとラリュウキイベントはなかった。
んなもん序盤からあってたまるか、アークさんだってミルマーナから帰ってきて実力をつけ始めた時に戦うボスだぞ。
代わりにいたのは先輩ハンターだった。
無骨な胸当てなどを着け、身の丈以上の槍を構えて静かに佇んでいた。
「お前たちがハンター候補生か、言っておくが俺は強いぞ。」
……ってあんた、3にいたアカデミー戦闘隊長ガルドさんじゃないですか!
確かに2の時点でロマリアにいるようなハンターだったけど、割とそんな歳だったんかあの時。
まだちっちゃい少年スピアハンターの見た目なので槍の持ち方などが若干テオくんみたいな感じなんだが、そんな少年時代からハンターとして頑張っていたのね……
というか、よくこんな少年をハンターとして雇ったり試験官の依頼を引き受けさせたりしたもんだわさ。
「ヤマモト、油断するなよ!」
「わ、わかりましたよ先輩……!」
ヤマモトも人形を構えた。
俺もカタナを構え戦闘態勢に入る。
「気負うな、俺もまだ新人だ。だが手は抜かんぞ!」
そういうとガルドさんは雄叫びをあげた。
ワイルドシャウト!って叫んでたけどアレこんな歳から使えたんですか。
ガルドさんの槍さばきは本当に強かった。
2対1で圧倒してくるんだもんな、これで10歳とか11歳とかマジかよ本当に……怖すぎるわハンターの世界。
だが転生チートを舐めるなよ、こちとら戦いの中で強くなるんだからな!(ゲームシステム上)
「ぐぐっ、やるな……だが、簡単には越えさせはせんぞ、意地を見せてやる!」
ガルドさんはそう叫んで槍を一文字に薙いだ。
「モールスクレイプ!」
3でも使っていたガルドさんの必殺技だ!
全力で俺は吹き飛ばされヤマモトの人形もバラバラになってしまった。
俺もヤマモトも、瀕死寸前まで追い込まれてしまった。
「はぁ、はぁ、どうした!手配モンスターならここで容赦なく殺しに行くぞ!」
俺達の連携攻撃をいなしつつの大技を使い、息を荒くするガルドさんだったが、勝利を確信したんだろうな。
トドメを刺さず俺たちを叱咤し始めた。
だがその一瞬が、勝敗を分けた。
「へへっ……大成功ッスね先輩!」
ヤマモトがそう叫び、ガルドさんが「何!?」と後退りした。
「ヤマモトォ……テメェやっぱりドールマスターじゃねぇな。」
俺は立ち上がりカタナを構えた。
ガルドさんはヤマモトの不意打ち……本来下級戦士系が習得出来ない『ポイズンウィンド』をまともに食らって態勢を崩した。
その隙を見逃さず必殺の一撃を放つ。
「 真 空 斬 !!」
ある程度距離があっても攻撃出来るモンジ親分の開発した『飛ぶ斬撃』。
居合いの要領でカタナを振るい、鞘に仕舞うと同時に鎌鼬にも似た斬撃が、今ガルドさんに襲いかかった。
「ぐおおぉぉ……!?」
ガルドさんは膝をつき槍を手から落とした。
そして、フッ、と笑いながら「よくやった。」とだけ静かに告げた。
降参し戦いは終わりを告げたのだ。
「ありがとうございました、えっと……」
「ガルドだ、流れのハンターでたまたまパレンシアに来たところハンター協会から依頼を受けて試験官を務めた。お前たちは……」
ヤマモトが話しかけ、自己紹介をお互いにする。
「僕はヤマモトって言うんですよ。」
「へっ、俺ァ……イズモってんだ。イズモ ユウキ。よろしくなァ」
そうやって自己紹介を済ませればガルドさんがストーンサークルの中心にある石柱から石を取り出した。
「こいつが協会から指定された宝石だ。これをパレンシアに持ち帰りな。俺はあんたらと一緒に帰るとまずいからな。明日から同じハンターとして、仲良くしてくれ。」
ガルドさんから石を受け取り握手をした。
そうして俺達はパレンシアに引き返し、ハンター協会から正式にハンターとして認められた。
しかし疲れた、明日からまた頑張るか。
原作との変更点。
・サブタイトルについて
アーク3のギルド依頼のタイトルを意識した方向に変更。
第2話書いてて閃いた。
次話以降もこの流れで行きます
・主人公が死んで転生した。
アークザラッド世界に転生した主人公、語られてないが死因は交通事故。
飲酒運転の車に轢かれて死んでます。
・アークザラッド1より、ゲームから20年前に転生した。
アークの父ヨシュアがミルマーナで失踪したくらい。
主人公の年齢はこの段階で21歳。
・アークザラッド2より、モンジ親分に拾われた。
モンジ親分に拾われて、剣技を習った。
トッシュから見れば、兄弟子になる。
・アークザラッド2より、スメリアFBAの敵が弱体化している。
ラウス平野のモンスターがグリーンスライムLv:4、エレメンタルLv:2になっている。
たまにキラードッグがいるがたまにしか出ず、Lvも10とかなり強い。
ちなみにゾンビやゴーストもいるがこれは1のコルボ平原に準拠しているため。
・モンジ親分から技を習った。
個人的に紋次斬りが最終奥義、桜花雷爆斬が奥義のイメージ。
呪縛剣でも良かったけど何となく真空斬と虎影斬を最初に習得させた。
・アークザラッド1より、ヤマモトが転生者になった。
原作のモブキャラも、使えそうならメインキャラになります。
見た目は原作通りドールマスターだけど習得技が違う、防具やアクセサリー装備可能と人間扱い。
装備武器はドールマスター準拠で棒とパンチ。
・転生特典でステータスが見れる。
HPやレベルなどがわかるくらい。敵データは見れない。
・アークザラッド1より、アンデルが大臣になった時期が違う。
原作だとマローヌ国王を唆したくらいしか描写がないのでほぼ捏造設定。
王様を唆してヨシュア皇太子をミルマーナ送りにして、そのままマローヌ国王に重用され大臣に就任した設定。
・アークザラッド3より、ハンター試験がある。
大体アーク3の滝の洞窟と同じ展開。
・アークザラッド3より、ガルドが既にハンターになっていた。
テンガロンの枠に誰を入れようか悩んだ結果3より早く参戦。
年齢設定は16歳、まだ少年だがCV大塚明夫。
個人的に3で好きなキャラなので救済したい。
・ハンター試験に合格し、ハンターになった。
この辺りもアーク3とほぼ同じ。
ステータスまとめ
イズモ Lv:10 HP51 MP26
装備武器 カタナLv5
真空斬Lv1、虎影斬Lv1
ヤマモト Lv:9 HP58 MP18
装備武器 クラブLv3
ポイズンウィンドLv1