時系列としては前話から1ヶ月ぐらい経った後です
それではどうぞ
「はぁ、はぁ」
これで10日目、まだ見つからない
なんであんなことを言ってしまったんだろう
イツキがいなくなった時に私に優しく接して、慰めてくれたあの人に
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
謝っても許されないことなのはわかってる
でも、ユメ先輩までいなくなってしまったら私は…‥
10日前
「じゃーん!」
「みてみてホシノちゃん!アビドス砂祭りの昔のポスター!ようやく手に入れたよー!」
そう言ってそのポスターを私に見せてくる
「えへへ、すっごく素敵でしょ?もし奇跡が起きて、またここにたくさんの人が集まってきてくれたらきっとイツキくんも喜んでくれると—————」
「奇跡なんて起きっこないですよ、ユメ先輩
前のアレで理解したじゃないですか」
「そんなこと言ってないで、現実を見てください!」
「は、はうぅ……」
理想ばっかり抱くユメ先輩に、イライラしてたんだ
「こんな何もない砂漠にたくさんの人が来るわけないでしょ!」
「うぇぇだってホシノちゃん……ご、ごめんね?」
そんな態度のユメ先輩に、さらにイライラして……
「っ!そうやってふわふわと、奇跡だの何だの……」
「理想を抱くのもほどほどにしてください!
あなたはアビドスの生徒会長なんですよ!?
もう少しあなた自身が待っている責任の重さを自覚したらどうなんですか!」
ビリビリッ!
ユメ先輩が持ってきたポスターを破く
「もう知りません!」
ダッダッダ
部屋に戻るまではユメ先輩が少しでも自分が持っている責任の重さを理解してくれればいい
そう思っていたのだが…‥
「ユメ先輩、戻りました」
「…私も少し言いすぎました
これからも3に……いや、2人で頑張りましょう」
「………ユメ先輩?」
その日からユメ先輩はいなくなった
ユメ先輩がいなくなって10日が経過した
まだユメ先輩は見つかっていない
今日もまた、ホシノはイツキのチョーカーに話しかける*1
「なんで、ユメ先輩もいなくなっちゃったんですか……
ねぇ、イツキお願いです
戻ってきてくださいやっぱり私はイツキが一緒にいてくれないとだめですおねがいもどってきてもうむりだよたすけていつきもいなくなってゆめせんぱいもいなくなってわたしもうむりだよおねがいおねがいおねがいおねがい—————」
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ユメ視点
砂嵐に巻き込まれて遭難してからもう何日も経った
(あつい、うごいてないのにあついよぉ……このまま誰にも見つからずに死んじゃうのかな……)
(最後に……ホシノちゃんと………イツキくんに……会いたかったなぁ)
ホシノちゃん、ごめんね
一人ぼっちにしちゃって
これじゃあ先輩失格だよね
でも、ホシノちゃんとイツキくんの先輩になれて本当に嬉しかった……
ホシノちゃんとの最後があんな感じになっちゃったのは少しやだなー………
イツキくん、今会いにいくからね
「ユメ先輩!ユメ先輩、大丈夫ですか?」
あはは、イツキくんに会いたすぎてイツキくんの声が聞こえてくるようになっちゃった
「ユメ先輩!目を開けてください!
……くそっこうなったら人工呼吸するしか……」
え?人工呼吸?
「うわわ、それは幻覚でもさすがに恥ずかしいよ!」
「ユ、ユメ先輩!よかったぁー」
「え?」
イツキくんが目の前にいる
もしかしてここって天国?
だけど周りは砂漠と変わらないし……
あれ?
「どうしたんですかユメ先……
あっ!急にいなくなってすみません!
色々あって連絡できませんでした」
う、うそ……
「ほ、本当にイツキくんなの?」
「?」
「はい、アビドス高等学校1年生の今春イツキですよ?」
「急にどうした————「イ、イツキくーん!!!!!」ガバッ
イツキくんに抱きついた
「ちょ、ちょっとユメ先輩!?恥ずかしいんでやめてくれると助かるんですけど!それに胸も当たってますし………」
「うわあぁぁーーん!!!よ゙がっ゙だよ゙ー!!
」
「ユメ先輩!?ちょっと力強いですもう勝手にいなくならないんで離してくだ—————あぎゃ……」
…………………
「ご、ごめんね?」
「はぁもういいですよ
勝手にいなくなった俺も悪いですし………
それと水です、喉乾いてるでしょ?」
あっそういえばイツキくんと会えたのが嬉しすぎて頭回ってなかったけど私遭難してたのか…‥
うっそう考えるとすっごい喉乾いてきた
「ごくごく……ぷはぁ、生き返るー!」
「イツキくんおみずありが「ぐぅぅぅーーーーギュルギュル」………もうお嫁に行けない///」
「ぷっ、あははっ」
「もうっ///笑わないでよー!!」
ポカポカとイツキくんの肩を叩く
「あははっ、ごめんなさい
じゃあ学校帰ったら料理作りますよ」
「ほんと!やったー!」
「サッサっと帰りますか」
そんな言葉に続こうとしたけどちょっと待って?
ホシノちゃん優しいからすごい心配してるんだろうなー*2
……やばい
「イツキくん」
「どうしたんですか?ユメ先輩」
「………学校に帰ったらすぐホシノちゃんに謝ろ」
「たしかに、心配させちゃったですもんねー」
いや違うそんな簡単なことじゃない
「イツキくんは知らないと思うけど
ホシノちゃんイツキくんがいなくなった時すごかったからね
ホントに絶望しすぎて顔がこの世の終わりだーって感じになってたよ」
まぁ私もだけど
「……まじですか」
「うん」
「………これ、謝って許されますかね」*3
「……わかんないけど、とりあえず生きてるってことを伝えなきゃ」*4
「……そうですね」*5
イツキがユメ先輩のところに来れた理由は次の回で書きます
見てくれてありがとうございました
次の章はどれにしますか?(どれにしろ数話挟んでからのスタートです)
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パヴァーヌ編
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エデン条約編
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アビドスリゾート編