ハッピーエンドを目指す男の子の話   作:初心者先生

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アビドス編
アビドスからの手紙


『あ、おはようございます先生!』

 

アロナにそう言われて、私は少しずつ意識を覚醒させていく。うー、朝日が眩しー!

 

"おはようアロナ。さて、朝食を買ってこようかな"

 

『またコンビニ弁当ですか……たまにはイツキさんみたいに自炊してみたらどうですか?』

 

少し呆れたような表情をして、彼女が言う。だって仕方ないじゃん!私料理なんて作れないよ……それにイツキは今日でアビドスに帰るって言ってたしそんな時に料理作ってって言うのは流石に申し訳ないからね…

 

"私に料理は難しいから……というわけで買ってくるよ"

 

『わかりましたよ……気をつけて行ってきてくださいね』

 

"うん、ありがとう!"

 

 

***************

 

『先生!ここ数日間シャーレに関する噂がたくさん広まっているみたいです。それに、いろんな学園の生徒たちから助けを求める手紙も多く集まっています!』

 

"へー、そうなんだね"

 

ズルズルッ

 

先ほどコンビニで買ってきたカップラーメンを食べつつ、アロナの話を聞く。もぐもぐ……カップラーメンも美味しいけど、やっぱりちゃんとした料理が食べたいなぁ、そんなことを思っているとアロナが声を荒げて言ってきた

 

『先生、もっと関心を持ってください!助けを求めてる手紙が集まっていると言うことは、私たちの活躍が始まるってことですよ!!』

 

"うんうんそっかー"

 

適当にアロナの話を流し、カップラーメンを食べる。うん、今度は食堂にでもいってみようかな……

 

『い、い、いい加減にしてください!!!!話聞かないとゲームアプリ消しちゃいま"ごめんアロナ、しっかり話聞くよ"はやい……』

 

ゲームを消すと言った時の先生の反応がすごかった。もうここまできたら早押しチャンピオンでも目指せるんじゃないか?……いけないいけない、話を戻そう

 

『えーと、おっほん!それでなんですが、集まった手紙の中に……少し妙なものがありまして』

 

"妙なもの?"

 

『はい、太陽のマークに三角形の形をしたシンボルが書かれている手紙が置いてあるのがわかりますか?それを少し読んでみてください』

 

アロナに言われた通り、デスクの上を少しかき分けてみるとそのシンボルが書かれた封筒が出てきた。

 

"これか……"

 

封筒を開け、中の手紙を確認する。

 

 

連邦捜査部の先生へ

こんにちは、私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。

先日は、先輩がお世話になりました。迷惑をかけていなければ幸いです。

ごめんなさい、少々話がそれましたね。

本日は先生にお願いしたいことがあってお手紙を書かせていただきました。

単刀直入に言いますと、今、私たちの学校は追い詰められています。

それも地域の暴力組織によってです。

 

こうなってしまった事情は色々複雑ですが、どうやら私たちの校舎が狙われているようです。

今はどうにか食い止めていますが、この状況が続いたら弾薬などの物資もそこを尽きてしまいます……。

このままでは暴力組織に学校を占拠されるのも、時間の問題です。

それで先生にお願いできればと思いました。

 

先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?

 

 

"うーん、なるほどね"

 

この手紙で分かったことだが、まさかイツキの学校がそこまで追い込まれてるなんて……

 

『先生?裏に何か書いてありますよ』

 

"え?"

 

手紙をめくり裏面を確認してみる。するとそこには先ほどまでとは違う力強い字でこう書かれていた

 

 

PS.もし先生とイツキ先輩が一緒にいるなら、絶対に連れてきてください

 

 

「「………」」

 

ペラッ

 

手紙を封筒に戻し、ある人物に電話をかける。

 

プルルッ

 

『もしもし、先生どうし "君何やらかしたの??"

 

『へ?』

 

*******************

 

 

"うん、100%君が悪い"

 

イツキをシャーレまで連れ出した先生は、なぜあんなことになったのか事情を聞いていた。

 

"君みんなに3日って言ったんだよね?今何日経ってるの?"

 

「え、えーと、4日ぐらい?」

 

目を逸らしながら言うイツキに、先生はため息をつきながら言い放つ

 

"……1週間でしょ。はぁ、べつに仕事手伝ってくれたり、ご飯作ってくれたりすることは私にとって嬉しいよ。でももっと他に優先しなくちゃいけないものが君にはあったよね"

 

そう言うとイツキはさらに縮こまり小さくなってしまった。……自業自得だし気にしないが

 

「ハイゴメンナサイ」

 

"その言葉は私じゃなくてアビドスのみんなに言ってあげなよ。イツキ、アロナ。アヒドスに行くよ"

 

『え!?もう出発するんですか!私は別にいいですが……』

 

"アロナ、ここにはアビドスまで道案内できる子がいるじゃないか"

 

先生は彼の方に目を向けながらそんなことを言う。

 

「俺?」

 

"君以外に誰がいるのさ。私はちょっと行く用意してくるから待ってて"

 

先生はシャーレの部室から出て行ってしまった。残されたふたりはというと……

 

「……アロナ、これからも先生を助けてあげてくれ」

 

『?言われなくてもわかってます!私は先生の秘書なので!!!』

 

「ハハッ、そうだな。じゃあこれからも頼む、俺も頑張るけど1人じゃ心許ないから」

 

そう言って画面越しにアロナの頭を撫でる。すると彼女は少しくすぐったそうに笑った

 




ちょっとだけ補足
イツキはシッテムの箱を起動できないだけで、アロナのこと見えるしなんなら操作もできます。

次の章はどれにしますか?(どれにしろ数話挟んでからのスタートです)

  • パヴァーヌ編
  • エデン条約編
  • アビドスリゾート編
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