「ふあーぁ……ねむ」
「どうしたんですか?」
現在は便利屋襲撃事件の翌日で、ブラックマーケット……いわゆる闇市にきていた。
なぜそんな場所に来ているのかというと、数時間前に行なった対策会議でアヤネが2つの事案について話を行ったからだ。
まあそのうちの1つ……便利屋68についてはあまり関係ないので省略するが、もう1つの事案……俺とセリカを襲ったヘルメット団についてだ。
アヤネの言っていた話を要約すると、前の戦闘時に手に入れた戦略兵器の破片について調べた。その結果、それは現在では取引されていない型番のものだと言うことがわかり、そんなものを手に入れられるのはここしかない!……ということらしく、その調査のために行くことになった
………あ、ちなみに俺が眠いのは普通に先生の仕事手伝ってたから
「んー、まあ色々あったんだよ、色々」
「そうですか……でも一応、ここはとっても危険な場所なので気を抜かないでくださいね。もちろん、先生もですよ!」
「「はーい……」」
子供のような返答をする2人。これでは、どちらが年上かよくわからなくなってしまいそうだ
ダダダダダダダダ!
「!」
少し遠くから銃声が聞こえてきた。アヤネの言う通り、気を抜いていたらまずそうだな……そんなことを思いつつ、銃声が聞こえてきた方へと向かって行く。するとそこには、チンピラ2人に追われているベージュ色の髪の少女……阿慈谷ヒフミの姿があった
「わわっ、どいてくださいー!」
ドンッ!
ヒフミの進行方向にシロコがいたため、ぶつかってしまった
「いたた……あ………ご、ごめんなさい!」
「全然大丈夫。それよりもしかして……追われてる?」
「そ、それが……」
彼女は後ろを振り向き、追ってきた2人を見る。その2人の表情は、少し愉快そうだった
「お前ら邪魔だ!アタシたちはそこのトリニティの生徒に用があるんだよッ!」
「あうう……私は特に用はないんですけど……」
「まあまあ、とりあえず落ち着けよ」
イツキがヒフミと2人の間に割って入っていく。彼はさっきのアヤネの言葉を忘れたのだろうか??
「あ?なんだお前、撃たれたいのか!………ん?」
いつのまにか彼女たちの横に出てきたホシノとノノミが手を振りかざす……
「「うぐっ……」
それによって、彼女たちは倒れてしまった
「さすがにそれは……」
「いただけませんっ!」
「おっナイス〜」
「いやいや、『ナイス〜』じゃないわよ!」
声の方に振り向くと、セリカが顔をぷるぷるさせて怒っていた。……しかし、この男はキョトンとした顔でそれを眺める。なんで彼女が怒っているかわかっていない様子だ
「ほんとに撃たれちゃうんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたんだから!そうやってすぐ前に出るのやめて!」
「え〜…………………わかった」*1
少しの間沈黙があったが、彼はそれを了承した
「うんうん、それがいいと思うよ。イツキは私に守られておけばいいの」
「あ、あの……」
「それはなんか男としての威厳がなくなるから嫌なんだけど……」
"ほら、この子が何か言いたそうだよ"
………あ
2人は、完全にヒフミのことを忘れていたようだ
「えーと……あ、ありがとうございました。皆さんがいなかったら学園に迷惑をかけちゃうところでした……」
「学園……あ、その制服はもしかして……」
ホシノが彼女の制服を見て、何かを思い出したらしい。ぽん、と手を叩いて表現している
「はい、お察しの通り私はトリニティ総合学園に通ってます2年の阿慈谷ヒフミです」
「ヒフミさん……ですね。あのー、一つ聞いておきたいんですけど、ヒフミさんはどうしてこんな場所に?」
アヤネの問いに、彼女は苦笑しながらも答えた
「あはは……実は、探し物がありまして………」
「探し物?」
「はい、これです!」
彼女はバックからある物を取り出し、みんなに見せた
「「「「……あ」」」」
"?"
ノノミとイツキ以外が同じようなリアクションをこぼす。なぜなら、先生は来たばかりだからわからないだろうが、彼女たちは
「わあ☆それはペロロちゃんの限定ぬいぐるみですか?かわいいですよね!」
「そうなんです!とってもかわいいですよね!……そういえばお2人はどの子がお好きなんですか?」
「そうですね、私は全員好きなんですが……その中だったらミスター•ニコライが一番好きです!」
「んー、俺はやっぱりペロロ様かなー。表情が愛くるしくてかわいいし」
3人がモモフレンズの話を楽しんでいる中、他の子たちは話についていけずにいた
「……うん、やっぱりどこがいいのか全くわかんない」
"なるほど、これは中々……"
「あれぇ?」
少し気になることもあったが、話を戻そう。3人は一通り話が終わったようでこちらに戻ってきた
「ところで、アビドスのみなさんはどうしてここに?」
「ん、私たちも探し物を探しにきた。もう生産されていないものなんだけど、ここにあるって聞いたから」
「そうなんですか、やっぱり似たような感じなんですね」
……ん?先生がシッテムの箱を眺めて険しい顔をしている。どうやら、何か良くないことが起きているみたいだ
"……みんな、前方から武装集団の反応あり。こっちに向かってきてるよ"
「え!?」
「望むところ」
「もうっ!なんでいっつもこうなるのよ!」
「ほら、愚痴はそのぐらいにして行きますよ!」
「ちょ、ちょっとまってください!」
ヒフミが焦った様子をして臨戦体制のみんなを止めに入る
「えっ?どうしたの?」
「ブラックマーケットで騒ぎを起こしたら、ここを管理してる治安組織に見つかっちゃうかもしれないんです!そうなったら本当におおごとになっちゃうので……まずはここから離れないと…………」
「なるほどね……わかった。ここのことはヒフミちゃんの方が詳しいだろうから、従お」
「たしかにそうですね……戦闘はできるだけ避けておきたいのでそうしましょう」
「こっちです!」
そう言って手を振るヒフミの方に向かって、みんなは走った
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「……はあ、疲れたー」
「もう数時間は歩きましたよね……」
みんなはチンピラ達を巻いた後、なんやかんやあってヒフミに道案内をしてもらうことになった。それで歩いてきたのだが……あまり目ぼしいものは見つからず、疲弊しまくっているのが現状だ
「あ!あそこにたい焼き屋さんが!」
「おっ、まじじゃん。ちょっと疲れたからさ、あそこで一休みしよー」
風に乗って、たい焼きのいい匂いがしてくる。歩き続けて疲弊しているのも相まって、お腹がなってしまいそうだ
「いいね、早く行こう」
数分後……
「おいしっ!」
「疲れた体に甘いものが染み渡るねー」
熱々のたい焼きをみんなで食べている。
「うっま!……あ、ホシノ一口いる?」
「うん、ちょうだい」
そう言ってホシノは大きく口を開け、イツキはそこにたい焼きを差し出した
「はい、あーん」
「あー」
パクッ
「うんうん、カスタードもなかなか……はい、イツキ」
カスタードをくれたお礼か、イツキの口元に自分が食べていたあんこのたい焼きをもっていく。そうしてそれを彼もぱくりと一口食べた
「うっめ!」
そんな2人の様子を見ていた先生がつぶやいた
"うんうん、青春っていいねー!"
中途半端に終わった……
小ネタ
この世界のアビドスの子達は全体的にちょこっとだけむちっとしてます。(特にホシノは身長とかスタイルが良くなった。胸は……読者の皆様のご想像にお任せします)理由はイツキがたくさん食べさせてるからですね
あー、テストやばい
次の章はどれにしますか?(どれにしろ数話挟んでからのスタートです)
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パヴァーヌ編
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エデン条約編
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アビドスリゾート編