ハッピーエンドを目指す男の子の話   作:初心者先生

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パヴァーヌ一話です


パヴァーヌ編
みんな癖強い


「……はぁ、やっぱホシノ強すぎだって」

 

あたりに砂埃が舞い、それを太陽が照らす。俺は今、久しぶりにホシノと特訓をしていた

 

「10勝2敗……できれば、一敗に抑えたかったんだけどなー」

 

 

ホシノの言った通り、結果は惨敗。相変わらずバカみたいに強い。まぁ、これでも2年前と比べらたらだいぶマシになった方なんだけど……はぁ

 

「ホシノ先輩、私ともやって」

 

そばから見ていたシロコがホシノに声をかけた。よし、今のうちに休憩しとこ。ポカリどこだっけ

 

「うへ、私?シロコちゃんはイツキとやればいいんじゃないかな」

 

「ん、負け犬に興味はない」

 

「シロコ!?お前……!」

 

シロコは俺を見下すようにこちらを向いた。

俺はシロコをこんな子に育てた覚えはないぞ!!というかシロコは俺に一回も勝てたことないくせに……まさか反抗期?

 

「まぁまぁイツキ、落ち着いて。シロコちゃんもそんなこと言わないの!わかった?」

 

「わかった……」

 

シロコは少し不貞腐れ気味になりながらもこくりと頷いた。それを見たホシノも頷いて「いい子だねぇ」と言いながら頭を撫でている

 

 

……いやなんでホシノの言うことは聞くんだよ!?

 

「イツキ、こういう子はしっかり躾けないとダメなんだよ。イツキはシロコちゃんを甘やかしすぎたから舐められてるんじゃない?」

 

「ん!」

 

「……そういうもんなの?」

 

「うん」

 

「……わかった。じゃあシロコ、これから1ヶ月勝負禁止にしよう」

 

「ん!?」

 

そんなかんじでシロコをいじっていたら、ポケットからスマホの鳴る音が聞こえてきた

 

「ごめん、ちょっと電話出てくる」

 

「おっけー。……さてシロコちゃん、私とやろうか」

 

「……ん」

 

さぁてと、相手は……やっぱり先生か。

 

「もしもし?」

 

"もしもし……"

 

やばい先生の声が疲れ切ってる。もうなんか察した

 

"本当に申し訳ないんだけどさ……仕事手伝ってくれない?"

 

「はいはい、わかった。なんか持ってった方がいいものとかある?」

 

"……できればコーヒーを頼むよ"

 

「おっけー。じゃあすぐ行くから、また後で」

 

"うん……いつもいつも本当にありがとう"

 

ブチッ

 

……よし、用意して早速行こう

 

涼しかった日陰を去り、ちょうど特訓を終えた2人に伝えた

 

「2人ともー、ちょっと先生のところに行ってくるからノノミ達に言っといて!」

 

「「……」」

 

俺がそう言うと、2人はあからさまに不機嫌そうな顔をした

 

「イツキってば最近先生のとこばっかり行ってる」

 

「先生には確かにすっごくお世話になったけどさ……もう少し私たちにかまってくれてもいいんじゃないかな、なぁんて……」

 

「うぐっ」

 

たしかになんか最近シャーレにばっか行っててみんなとあんまり関わってなかった気が……

 

「それは……ごめん」

 

「ん、イツキは何か対価を払うべき」

 

「対価?えー……」

 

「しっかり私たちが満足できるやつにしてね。そうしないと行かせないから」

 

対価って、何?なでなで?ハグ?……いつもやってんだよなぁ。んー………もうわからん!めんどくさいからなんでもするとかじゃだめかな

 

「ねぇ2人とも」

 

「お、決まったの?」

 

「いやまぁ決まったと言うか何だけど……」

 

「ん、もったいぶらずに言って」

 

「わかった。えーと、俺が用事終わって帰ってきたらみんなのお願いをなんでも聞く……とかじゃだめk「「今なんでもって言った?」」

 

「え?まぁ一応言ったけど」

 

「……シロコちゃん」

 

「わかってる」

 

そうして2人は目配せをしたあと「それじゃあみんなに言ってくるねー!」と言って教室まで走っていってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかしてやらかした、俺?

 

 

***********************

 

 

"あはは……本当にありがとう"

 

はい、と言うわけで先生のところにやって来ました。案の定シャーレについた時は、デスクに倒れている先生を見つけてめっちゃ焦った。まじで背筋が凍るぞこれ……

 

「まぁ先生別に気にしないで。とりま仕事は……まじかよ」

 

先生を気にしていてあまり見ていなかったけど、デスクの上にはとてつもないほどの書類の山が置いてあった。控えめに言ってバカだ、バカすぎる量だ

 

"これでもアロナに手伝ってもらって減った方なんだよ……"

 

「アロナが!?というかアロナ仕事でき……oh」

 

『い、いちごみるくぅ……』

 

死にかけてる!?

 

"アロナには電子書類の方を手伝ってもらっててね……いやぁ、きてくれて本当に助かったよ"

 

「……俺が言うのも何だけど、本当にやらないとダメ?」

 

"イツキ、ここまできたんだから……ね?"

 

「……ははっ」

 

咄嗟に乾いた笑いが出てしまった。これ、1日で終わる……?

 

 

***************

1日後……

 

 

 

「案の定おわんねえぇぇ……」

 

"まぁまぁ、でもイツキのおかげで結構疲れが取れてきたよ"

 

『私もです!』

 

まぁそれなら良かったんだけど、普通に仕事量バグってる。どうなってんだよほんとに!

 

『あ、そうだ!』

 

液晶越しだが、アロナが何かを思い出したような表情を浮かべた

 

"どうしたの?"

 

『先生、実は寝てたので言えなかったんですけど、変なメッセージが来てて……』

 

"変なメッセージ?"

 

『はい、ミレニアムのゲーム開発部?ってところから送られてきたものみたいなんですけど……』

 

「ゲーム開発部……」

 

"イツキ、知ってるの?"

 

「あはは、まぁちょっとは……」

 

"?"

 

先生は少しイツキの反応に違和感を浮かべながらも、アロナの話の続きを聞いた

 

『えーと、少し読み上げますね。『ゲーム開発部は今、存続の危機に陥ってます。生徒会からの廃部命令により破滅が目前に迫っている今、助けを求められる相手はあなただけです。勇者よ、どうか私たちを助けてください!』……だそうです』

 

「……癖つっよ」

 

"思った"

 

『思いました』

 

"まぁでも、生徒が助けを求めているってことには変わらないよね"

 

「先生まさか……」

 

"そのまさかだよ、早くミレニアムに行こう!"

 

『さすがの行動力です先生!』

 

アロナがいつも通り顔をキラキラさせて先生を見る。ミレニアムかぁ……まぁ別にいいや。どうせ俺はここで仕事しないといけないし。ってことで……

 

「じゃあ2人とも、いってらっしゃい」

 

「「え?」」

 

「ん?」

 

なんか2人から信じられないものを見るような目を向けられた。なんで?

 

"いや、イツキも行くんだよ"

 

「why?」

 

"実はホシノたちから連絡があってね、イツキのことを見張っててって言われてたんだよ"

 

「……まじ?」

 

"まじ"

 

 

 

まじかぁ(諦め)




ユメ先輩出したいし曇らせもやってみたい。でも、曇らせは僕の技量が足りないよ……アハハ

次の章はどれにしますか?(どれにしろ数話挟んでからのスタートです)

  • パヴァーヌ編
  • エデン条約編
  • アビドスリゾート編
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