普通の高校生たちによるクトゥルフのリプレイ   作:白痴イア

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第八話『何がしたいの!?』

 それから走り続けていたが、ふと二人は後ろから何かの気配を感じ取る。

 

「……ッ!」

 

 一瞬躊躇したが、それでも振り向くしかない。

 

 すると、そこには手負いのルリム・シャイコースが、逃げる夢達を追ってきているという悪夢が体現したような光景があった。

 

「嘘でしょ!?」

 

 走りながらも、夢が悲痛な叫びを上げた。

 

花見夢【『DEX対抗』45→15/成功】

 

「ちっ、もういい! 倒してやる!」

 

 どうせなら殺してやると意気込んだ夢は、ベッドの破片を片手にルリム・シャイコースへと襲いかかる。

 

花見夢【『こぶし(パンチ)』50→26/成功】

 

ルリム・シャイコース【HP:27→23】

 

 すると、ルリム・シャイコースの切り裂かれた傷口から噴き出している粘液が襲い来る。

 

花見夢【『回避』22→1/決定的成功(クリティカル)

 

 それを美しく思えるほどに完璧に避けた夢は、再び逃げるために走り出す。

 

ティア【『DEX対抗』40→37/成功】

 

「よし、私もやってやるわ!」

 

ティア【『跳躍』75→19/成功】

 

ティア【『マーシャルアーツ』51→38/成功】

 

ティア【『キック』75→81/失敗】

 

 ティアは飛び上がるが、最後のキックで盛大に外した。

 

「くっ……!」

 

 そんなティアに、黒い粘液が降りかかる。

 

ティア【『回避』40→57/失敗】

 

「きゃっ!」

 

 ティアの肉が爛れ、痛みが奔り悲鳴を漏らす。

 

ティア【HP:11→8】

 

「ちょっ、何やってるんだ!?」

 

「動きが捉えにくいのよ!」

 

 文句を言いながらもルリム・シャイコースと安全な距離を取れたティアを確認できた夢は、先程の神がかった『回避』の勢いでそのまま攻撃を行った。

 

ルリム・シャイコース【HP:23→17】

 

 その間もルリム・シャイコースの傷口からは血が吹き出し、どんどん弱っていく。

 

ルリム・シャイコース【HP:17→16】

 

ティア【『DEX対抗』40→37/成功】

 

「今度こそ……ッ!」

 

 そう決意を決めたティアは、ルリム・シャイコースへと飛びかかる。

 

ティア【『跳躍』75→87/失敗】

 

ティア【『マーシャルアーツ』51→58/失敗】

 

ティア【『キック』75→80/失敗】

 

「何がしたいの!?」

 

 ことごとく失敗したティアに、夢のツッコミが入れられた。

 さっきの決意は何だったのだろうか。

 

ティア【『回避』40→38/成功】

 

「うるさいわね!」

 

 さらりと黒い粘液を避けて、言い返すティア。

 

 そうこうしてる間にも、ルリム・シャイコースは弱っていく。

 

ルリム・シャイコース【HP:16→14】

 

花見夢【『DEX対抗』45→12/成功】

 

「行くぞ!」

 

花見夢【『こぶし(パンチ)』50→77/失敗】

 

花見夢【『回避』22→81/失敗】

 

 攻撃も回避も失敗した夢は、もろに粘液を食らった。

 

花見夢【HP:9→4】

 

「っ、痛い!」

 

「でしょうね!」

 

ティア【『DEX対抗』40→36/成功】

 

ティア【『跳躍』75→19/成功】

 

ティア【『マーシャルアーツ』51→21/成功】

 

ティア【『キック』75→33/成功】

 

 ようやくまともに攻撃できたティアの重い蹴りが、ルリム・シャイコースの身体へぶちかまされた。

 

ルリム・シャイコース【HP:14→7】

 

ティア【『回避』40→11/成功】

 

 しっかりと粘液も躱し、夢の元へと駆けていく。

 

「やるじゃないか! さっきとは大違いだね!」

 

「ふん、調子がよくなってきたわね!」

 

ルリム・シャイコース【HP:7→6】

 

花見夢【『DEX対抗』45→4/決定的成功(クリティカル)

 

「──ハッ」

 

 余裕だと言わんばかりに動く夢は足に力を入れて加速し、その勢いでルリム・シャイコースに損傷を加える。

 

ルリム・シャイコース【HP:6→2】

 

 だが。

 

花見夢【『回避』22→36/失敗】

 

「…………あ」

 

 調子に乗って、見誤った。

 

 そう気づいたときにはもう遅い。

 

 既に夢の目の前には、まるで噴水のように吹き出している黒い粘液があった。

 

花見夢【HP:4→-1】

 

 アドレナリンで誤魔化されていただけで、夢の身体は重症だった。

 

 そこに粘液をまともに受ければどうなるか……それは、バカでも分かることだ。

 

 ()()。それだけだ。

 ルリム・シャイコースの粘液は花見夢の肉を溶かし、その命を容易く刈り取る。

 

 ……そのはず、だった。

 

「……あ、れ……生きてる?」

 

 そうして、何故か生き返っている花見夢は。

 

 その訳のわからない状況に、混乱するしかなかった。

 

花見夢【『正気度ロール』67→81/成功】

 

花見夢【SAN:67→63】

 

 先程死んでしまった感覚を思い出してしまった夢は、思わず息を呑みこんだ。

 

 それほどまでに、『死』という一言は夢にとっては恐ろしいものなのだ。

 

ティア【『DEX対抗』40→58/失敗】

 

「花見くんから、離れなさい!」

 

ティア【『跳躍』75→52/成功】

 

ティア【『マーシャルアーツ』51→5/決定的成功(クリティカル)

 

ティア【『キック』75→58/成功】

 

「はぁっ!」

 

ルリム・シャイコース【HP:2→-10】

 

 それは、今までで一番のキックのように夢には見えた。

 

 そんな一撃を食らったルリム・シャイコースは、とうとう崩れ落ちる。

 

 夢たちを追わなくなり、動かなくなったルリム・シャイコース。

 そんな怪物を置いて、二人はただひたすら走る。

 

 そして、出口にたどり着いた……が。

 

「高いね……」

 

「高いわね……」

 

 崩壊する氷山。そこからの脱出するために出た場所は、かなりの高所だった。

 

「……下の凍てついた海に飛び込むしかなさそうね」

 

「だよねぇ……他に、方法は?」

 

「先に行ってるわ」

 

「え」

 

 夢の呆けた声も気にせず、ティアは躊躇いなく飛び降りた。

 

「勇気あるなぁ……僕も、覚悟を決めるか」

 

 目を閉じて、想像する。

 ここから飛び跳ねたなら、空を飛べるかもしれないと。

 

 そんなアホでも無理だと分かることを、信じ込まなければ飛び降りることなどできないと感じた夢は必死に自らにそんな暗示をかけて。

 

「────」

 

 夢は、ふらりと身を投げた。




【キャラクターシート】
 名前:ルリム・シャイコース
 HP0/45
 STR25 CON65 POW20 DEX12 APP-- SIZ25 INT18 EDU--
【技能】
 丸のみ75
【装甲】
 10ポイントのブヨブヨした肉。
 刺突、あるいは斬撃によるダメージは買通するが、1d10のダメージをもたらす腐食性の血を噴出させる。
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