SCP機密学園──確保、収容、保護、あと時々破壊──   作:nikupower

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補遺:あるラーメン屋での話

「ふんっふふんっふふーん、へへ」

 

ご機嫌に鼻歌を歌いながら割り箸を割ったのは、そう、私、鋼黒スズ。え?鋼なのかスズなのかはっきりしろって?

よく言われるよー

よくは言われないか、ミレニアムの子と博士以外に言われたことないわ。

何はともあれ、今日は柴関ラーメンに来ています!

そう、あの、SNSでも口コミでも評判の、しかし辺境を極めたアビドス砂漠にあるので誰も辿り着けない秘境の絶品ラーメンです!!

実際今私と後謎の四人しかいませんし、今この場でこの味を堪能できるのは私一人と言っても過言じゃありません。過言か。

……何で私が辿り着けたのかって? そりゃあもう機動部隊の先輩に頭を下げて、ね?

 

「いっただっきまー「友達なんかじゃ無いわよっ!!」

 

!!!???!?!?!?????

ダン、という机を叩く音に私は思わず箸を取り落としてしまいました。

何だろう、突然赤髪の子がキレてる。キレたナイフしてる。こわー、痴話喧嘩かな。

 

「わかった!!何が引っ掛かってたのか分かったわ!問題はこの店、ここの店よっ!!」

 

よく分かんないけど、多分責任転嫁だと思います(名推理)

というか、逃げた方がいい感じですかねー、これ。慌ててラーメンを食べ切ろうと……無理そう、逃げるのは諦めで。

 

「あったかくて親切で!話しかけてくれて!」

 

いい事じゃん、アホらしい。

それよりもコレですよこの麺、昨今極太だの極細だの奇をてらったラーメンが流行る中でこの絶妙な太さ!

トッピングも至って普通、ノーマル、それでいてこの香りたつ確かな鰹節と昆布の魚介!

王道ラーメン、ここに極まりって感じですね!!

それじゃ、いっただっきまー「それって……こんなお店はぶっ壊してしまおうって事ですよね、アル様?」

 

へ?

 

「へ?」

 

ああ、これは赤髪の子のセリフです。自分のお仲間なんだから手綱ぐらい握ってくれと、そう言いたいよ。

振り向いた私の目に映るのは起爆装置、地面に撒き散らしたC4

え?まじ?

 

「起爆装置?なんでそれを……」

 

私のセリフじゃないです。だから!お前らが!疑問を!持つな!!

え、てかほんとに起爆するの?

ほんとにほんとに?待ってちょっ一口だけ── 《緊急:脅威を観測 -> Everhart Resonator起動 残時間 5:00》

どーん、私の目の前にはお空が広がっています。

なーんでだろーなー

ラーメンはどこに行っちゃったんだろーなー

 

「……すぞ」

「うわー、建物が無くなってるよ……って、え?」

 

いけないいけない、ちょっと感情の整理が追いつかない。

すー、はー、深呼吸してー

 

「殺すぞっ!! 金っ! ラーメンっ! 土下座っ! 耳ぃ揃えて返してよっ!!!」

「ちょ、え、ええぇぇぇえええ!?」

「こー、れー、はー……」

「怒らせちゃったね」

「あわわわわああっ、あっ、アル様を撃つなんて! 許せない許せない許せ「許しを乞うのはあんたらだよボケカスナスゥ!?!!?!!!!!」

 


 

引き金を二百回は引いた気がします。よくは覚えてません。反省はしてますが後悔はしてないです。キリッ☆

 

「はぁああ↑ぁぁぁぁぁ↓あーあーあーあー」

 

博士、壊れちゃった。

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