俺はずっと既視感が有った。何かこれをやったことがある、この動き方はやったことがある。
そんな事が幾つもあった、そんな余りにも既視感が付き纏う生活なので何時しか物事に対する情熱は薄れていった。
それと、余り【死】という物は恐れなかった。何故だろうか?こんなにも生に対して既視感を持っているからだろうか?
そんな俺が唯一既視感を持たなかったもの…存在…其れは【ダンジョン】…【迷宮都市オラリオ】や、【神様】だとか【神の恩恵】だとかは何故か既視感があったが、【ダンジョン】は比較的マシだ。とっても未知だ。
というわけで田舎で鍛冶師やってる俺は荷物を纏めてオラリオへ。
そして…オラリオは暗黒期という物らしいがそんなに気にしない。取り敢えずは鍛冶師をやっているのでヘファイストス・ファミリアへ入団。
主神ヘファイストスに気に入られ直ぐに加入出来たのは幸いだ。
【
リツカ・エミヤ
LV.1
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
《魔法》
【サモン・サーヴァント】
・召喚魔法
・主に霊的存在の召喚
・詠唱式【素に銀と鉄、 礎に石と契約の大公、降り立つ風には壁を、 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
・詠唱破棄時、効果減少
・召喚存在にクラスの割当時、召喚存在の変化
【
・結界魔法
・固有結界
・詠唱式【―――】
・固有結界の展開
・心象風景の具現
・現在は使用不可
・取出魔法
・物質投影
・詠唱式【
・詠唱破棄の可能
・投影改造の可能
・強化魔法
・物質強化
・詠唱式【
・詠唱破棄の可能
【】
《スキル》
【
・早熟する
・
・理想の丈により効果上昇
・戦闘時、恩恵の自動更新
・自覚時、スキル効果発動
【召使令呪】
・召使に対しての絶対命令実行権
・毎日に一度、令呪の一画分回復
これまた何か既視感がある魔法やらスキルがちらほら…何なんだよこの感じ。
ヘファイストス様は俺のステイタスを見てとても顔を顰めていた。霊的存在を召喚する魔法とかあるもの…そりゃあとてもいい顔はしないだろう。
そんな夜、ヘファイストス様の【正義のファミリア】が最近壊滅したばかりなので余り夜道を出歩くなという言葉を忘れ、俺は道を迷って路地裏ら辺に来ていた。
「此処何処だ…」
そんな中、ブラブラと歩いていたのが問題だったのか…
「「うわぁぁぁぁ!」」
面倒事に巻き込まれてしまったようだ。恐らく何者かが何者かに襲われているのだろう、しかも複数人。ざっと2人くらいか?
どんどん近づいてくる悲鳴の中、とある二人組が見えた。
二人組は袋を被り、顔を隠しているThe不審者であった。
「お?へへへ…悪く思うなよガキ!」
そして…二人組はこちらに気づいたあと、何かを話し合い、此方に勢いつけて走ってきた。
「は?ちょ…」
俺の目では追えない速度で近づくと、俺と背格好が似てる一人が袋を被せ、武具を付けてきた。
これはやばいと思い、二人組を追いかけたのだが………
恐らくあの二人組を追っていた者に見つかったようだ。其の儘、恐らく高レベルであろう身体能力を活かし、剛速球の如く突っ込んでくる…殺意と敵意を滾らせた目線を此方に向けながら。
「あ…」
その瞬間、俺は死を覚悟した。そして、ほんの…ほんの少し死に対しての恐怖を味わった。けれど、既視感しかないこの人生に幕を閉じれるのであれば…それで良い。
ふざけるな
だが何だろう…こんなにも強い格上のバケモノ、俺なんかにどうこうできるわけがない。そういう諦めの思いが心にあるし、本能でもそう感じている。
けれど頭の片隅には理不尽を受け入れられない、猛るような怒りが燃え盛っている。
ふざけんじゃねぇ何故俺がこんな目に遭わなきゃならない?俺が勘違いで命を狙われる理由はない。
理不尽が降り注ぐこの状況を受け入れる?受け入れる理由があるか、こんな形で諦めて良いはずがない、"夢"を諦めて言い訳がねぇ!
おかしい、間違っている。
覆面をしているエルフの少女…木刀を頭…脳天に狙いを定めている。だが、そんなものはどうでもいいんだ。俺の心にあるのは、憤怒と激怒…そして理不尽な現実に対する、激しい憎悪だけ。
俺はまだ、何一つ果たしちゃいない。助けられたなら、何かを成さなくちゃいけない。そんなことすら、今の俺には出来ていないだろう。なら、今はまだ、死ねない!
"誰に"助けられたか?俺に"夢"なんてあったか?そんなの今はどうだっていい!
誰かの為に役に立つ!誰かを救いたい!誰かを守りたい!そんな己の"正義"…理想を貫くために!
「こんな所で意味も無く!平気で人を殺す―――お前みたいな奴に!!!」
「ッ!」
その瞬間…
「とても良い正義を持っているわね貴方!其れじゃあ私も正義の魂を燃やしましょう!バーニング!バーニング!!」
「?!」
気の所為か、襲い掛かってきたエルフがとても信じられないという顔をして驚いている。
俺も同じ…思考が止まっている。突如として現れた女は、紛れもなく人の形をして、喋っていた。
突然の現象…怪異とも呼ぶべき光景に、エルフの少女は距離を取る。
「久しぶりねリオン!其れでえーと…今どういう状況?」
ニチャァ…セイバー召喚の構図?
あれダンまちで当てはめたら最高じゃね?
ランサーをリューに、士郎はまぁ…士郎に。セイバーをアリーゼに。
曇らせ行けそうじゃね?【平気で人を殺す―――お前みたいな奴に!!!】もリューに刺さるし。(ニチャァ)