私の頭の中にはとても煩い奴がいる。というか思考か。
私が
『やべぇ、すっげぇ可愛い。最凶になる前に性格矯正したら光源氏計画が?!天才か俺は!』とか呟いて長年…というか今も保護者面しているが、其の時に半ば確信したよ。
(あ、コイツは馬鹿だ)とな。
馬鹿で煩くて阿呆で、幼稚で間抜けで煩くて、情けなくて煩くて煩くて、俗っぽくて煩くて煩くて………コイツ殆ど五月蝿いな。
だからだろうか?私の魔法は音に関連するものが多い…というか全部だ。
彼奴は何がしたいのだろうか?長年私の思考の中に巣食いながらも私に直接的な被害を齎したことはない。
やはり…私は"あの子"から全てを奪っているのか。此の病知らずな才能溢れるものを半分だけでも分けてあげたいと思っても叶わない…
『いや其れは違うぞアルフィア?俺は君から奪っているさ。』
彼奴はそう言うが何も感じない。栄養だとすれば私の身体はあの子とは違い、こうもふくよかに育つまい…一体お前は私から何を奪っているというのだ!!!
お前は…お前は…お前は………
何だ?
彼奴はそもそも何なのだ。私が生み出した人格か?孤児となった私が無意識的に親を求めて生み出した幻覚?だとすれば奴は彼処まで阿呆で煩くはないはずだし、私が知らない情報を既に得ているのが可笑しい。
だが、彼奴の声は…思考は私にしか聞こえてこない。双子のあの子には聞こえないし、あの神に言っても信じてもらえない。
だが彼奴が居ることによる恩恵はあるのだ。例え、彼奴との会話は側から見れば自分で問いかけ納得する様な…そう自問自答の様に見えるのだとしても。
あの神やあの子に『頭を見てもらうか?』と言われたの流石にショックで一日部屋に引きこもったが…其れでもお前は……………励ますでもなくひたすら煩かったな。
訳の分からんことをほざきおって…一体誰のせいで部屋に籠っていると考える!
何が『光源氏計画は順調』だ馬鹿め!
頭の中から只管にあーでもないこーでもないと他人の思考を垂れ流されれば貴様の考え等は読めるさ。どうやら彼奴は私の思考に住み着いて───こういうのは言葉を彼奴から借りれば寄生と言うんだったか───居るというのに私に惚れ込んでいるようでな、人間になって英雄となった自分に惚れさせてやる!と息巻いている。
私は相棒のお前で充分だと言うのに…
『おいおいおーい?話きいてるか?今は割と重要な話なんだがな?』
はぁ…聞いているとも聞いているとも。お前の世迷い言のような戯言…やれ『ベル×アイ』や『ベル×リュー』は至高だの何だの…誰だ其のベルとアイとリューとやらは。
何か無償にゼウスの所のアイツの目玉をくり抜きたくなったぞ
『やばい!アルさん逃げて、超逃げて!』
そんな事を言っても私の思考からは出られまいのだろう?
どうにかしようと態々
『だ、だだだだ…大丈夫だ、多分。うぉぉぉぉぉ!覚醒しろ俺ぇぇぇぇぇ!土壇場でアルフィアと分離して仲間を助けるんだぁぁぁ!』
煩い、無駄な思考を垂れ流すな阿呆が。あ、奴が居たな。ふっ、戦闘力…たったの5か…ゴミめ…。
『アルぅぅぅ?!?!?!』
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