投稿が遅れてしまい申し訳ありません!
これにてプロローグ編は終幕で御座いますゆえ、私としましても枕を高くして寝れるというものでございます。
それでは皆様方、長くなってしまいましたが...どうぞ最後までごゆるりとご覧下さいませ。
〜藤丸立香side〜
「はぁ...はぁ...こっちのハズよ!藤丸!」
魔力を探知していた所長が目的の場所まで俺達を導いて急ぐ中...
「しかし、この先に聖杯はあるのでしょうか...」
マシュがそう疑問を零すと
「恐らくね。この先から魔力が集まっているのを感じるわ...」
その言葉を聞いて俺達は所長の道標に従う...
「ここよ!」
俺達は目的の場所まで着くと、その異様さに驚いた...
開けた空間。儀式場の様な佇まい。そしておぞましいとしか言えない黒い泥の様な何かが集まっている中心部...
「な、なんだこれ...!?」
俺が余りの異様さに驚いていると...
「こ...これ程の魔術炉心...見た事ないわ...!これが、大聖杯...なの...!?」
所長の言葉から俺達は目的の場所に辿り着けたみたいだ
だけど...
「一体何処に最後のサーヴァントは...」
「ほう...ここまで辿り着けたか...」
「「「ッ!!!」」」
「貴様らが漂流者か...そこの二人には興味が無いが...
そこのサーヴァントは面白い...盾のサーヴァントか...」
最後のサーヴァント...セイバーは興味深げな目をマシュに向けていた...
「その盾の力が本物かどうか...確かめてやろう!」
『ドウッ!!!』
「ッ!」
敵のセイバーがマシュに向かって襲いかかる
「はあッ!!!」『ブォンッ!!!』
「クッ!」『ガンッ!!!』
セイバーの振るう剣がマシュの盾と鍔競り合う...
セイバーの攻撃一つ一つを防ぐのでマシュはマシュはギリギリだ...
「マシュ!」
俺が思わず飛び出そうとすると
「下がりなさい!藤丸!」
所長が俺を止めた...
「悔しいかもしれないけど、サーヴァントでもない私達は見守る事しか出来ないわ...」
「でも!」
そう俺が声を上げると
「アナタもマスターになったのなら、覚悟しなさい!私達はサーヴァント同士の戦いではほぼ無力なのよ...」
無力...確かに無力だ...ここに来るまでの戦いで、マシュやランサーに強力な援護が出来たとは言えない...だからって...見ている事しか出来ないのか...!
「どうした盾のサーヴァント!前に出ては来ないか!」
『ガンッ!ガンッ!』
「クッ...うぅ...」『ガァン!ガァン!』
マシュは今にも倒れそうだ...今まで戦って来た敵とは違い、最後まで残っていたキャスターと同じ様に生き延びていたサーヴァント...それが...こんなにも強いのか...!
「ぐぅッ!」『ドォン!!』
「マシュ!」
マシュがセイバーの攻撃で吹き飛ばされてしまった...
幸いマシュは倒れる事は無かったけど、盾をマトモに構えることも出来ず膝を付きボロボロだ...
余りの傷付き様に俺は目を逸らしてしまう...
「クッ...」
「そこで目を逸らさないで!藤丸!」
所長が俺に叱咤する
「前を向き毅然とするのよ!アナタがマスターとして出来る事すべき事は...何!」
俺がマスターとしてすべき事...それは...
「...マシュの為にマスターとして見届けて...チャンスを見逃さない事...!」
「そうよ藤丸、それがアナタのマスターのしなければならない事よ!」
「はい...所長!」
その宣言をした後マシュの戦いを見届け始めると、状況は一変していた
「フッ...面白い、その目気に入った。」
「...?」
奇妙な事をセイバーが口にすると...
「主を守らんとするその気概に敬意を表し...私の全力でもって、貴様を打ち倒す!」
『ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!』
セイバーがそう言った後、洞窟内が揺れる程の力をセイバーから感じた...魔術をよく知らない俺でも分かる...凄まじい程の力がセイバーに集まっている...!
「あの魔力の集まり...マズイ!宝具よ!耐えてマシュ!」
宝具...あれ程の力の宝具を打たれたら、今の状態のマシュは...!
「クッ!」
「ッ!待ちなさい!藤丸!」
気付いた時には俺は...マシュの元へ走り始めていた
「この一振...耐えられるか!『エクスカリバーモルガン』!!!」
凄まじい力の奔流がマシュに振り下ろされる
「クッ...グッ...」
マシュは耐えているけど...今にも耐えられなくなって倒れそうだ...でも、俺は...見ているなんて...出来ない!
「マシュ...」
俺はマシュの構えていた盾を一緒に持つ
「先輩...!どうして...!」
マシュにかけようと思った言葉はいっぱいある...
頑張ろう。
耐えよう。
諦めるな。
もう少しだ。
負けちゃダメだ。
でも...今は...この言葉が思い浮かんだ...
「信じて。」
マシュ自身を。俺を。所長を。忠勝さんを。キャスターを。
皆を!
「先輩...いえ見ていて下さい...マスター!」
俺の手に残っていた令呪も注ぎマシュのバックアップを始めると...
「マシュの盾が...あれは...宝具!?」
「あの盾は!?」
「はァァァァァァァ!!!!!!」『ドォォォォォン──』
マシュがセイバーの宝具を跳ね返した後...煙が晴れると...
マシュの宝具で自分の宝具を跳ね返されて、ダメージを受けつつもまだ耐えていたセイバーがそこに立っていた...
「そんな...!マシュの宝具で跳ね返されても立っていられるなんて...!」
セイバーはもう一度宝具を打とうと構え始めた...
「クッ...」
マシュも宝具を使ったばかりか倒れそうになる
倒れそうになったマシュを支えると
「マシュ...!」
「大丈夫ですマスター...私は...まだ...」
マシュはそう言うが今にも倒れそうな状況だ...
セイバーも、既に宝具を使う準備は出来ていた...
もう間に合わないのか...!
「人の業よ、災厄と共に灰となるまで燃え尽きよ...」
そんな声が何処からか聞こえて来て...
俺達の傍にやって来てくれたのは...
「良く頑張ったな...お前たち...後はオレに...オレたちに任せなッ!」
「キャスター!」
「キャスターさん!」
「大仕掛けよ!木々の巨人『灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』!!!」
『ゴゴゴゴゴゴゴ!!!』
キャスターが宝具を放つとセイバーの近くからめちゃくちゃデカい木の巨人が現れた
「キャスターの宝具か!しかし、侮ったな!キャスター!」
セイバーはキャスターの宝具の攻撃を避けながら巨人の腕をぶった斬った...
「奇襲を仕掛けたつもりか?残念だったな!」
セイバーの言葉を聞いたキャスターは落ち込むでもなくニヤリとしながら、こう言った...
「そりゃ...奇襲つうか、準備だからな!ランサー、今だ!」
『パカラッ!パカラッ!パカラッ!』
何処からか馬の蹄の音が聞こえてくる...
まさか...!
「御免!我!『本多平八郎忠勝』!遅ればせながら、推参致した!」
「「忠勝さん!」」
忠勝さんが馬に乗って駆けつけてきてくれた!
「マスター殿。マシュ殿。私がいない間良く戦いました。お任せ下さい...ここからはこの忠勝めにお任せを!」
「フン!サーヴァントが一人二人増えた所で...!」
「否、これで王手よ!マスター殿、魔力の補助を!」
「ああ!任せてくれ、忠勝さん!」
忠勝さんに最後の令呪を注ぎ魔力のバックアップをする
「行くぞセイバー!」
『パカラッ!パカラッ!』
「数多の戦場を超え、東国最強、戦国無双と歌われた我が武勲を見よ!この戦、この勝利、この生涯は泰平の世の礎として捧げられん!『故に、ただ勝つのみ』!!!」
忠勝さんの槍に魔力が集まって、凄まじい力が溢れ出している...
「『エクスカリバーモルガン』!!!」
忠勝さんの宝具に反応してセイバーも宝具を撃った...
だけど!
「ウォォォォォォ!!!!」
「何!」
セイバーの宝具を槍でいなし続けながら、セイバーの元に近づく忠勝さん
「これで、終いよ!!!」『ガァン!!!』
「ぐぅッ!!!」
忠勝さんの槍でセイバー薙ぎ払い吹き飛ばした...
吹き飛ばしたその先には...キャスターの宝具が!
「キャスター殿!檻を!」
「あいよ!」
忠勝さんの槍で吹き飛ばされたセイバーは、キャスターの宝具の中にまるでバスケのダンクシュートされた様に入れられ...
「倒壊しろ!ウィッカーマン!」
キャスターの指示に従うようにキャスターの宝具は、倒れ炎が吹き上がった...
その炎は空まで燃え上がった様に見えた...
全てが終わった後...そこにはセイバーが立っていたが、
戦う意思は無いみたいだ...
「フッ...守る力の...意思の勝利か...確かにあの者らしいな...」
セイバーは何かを懐かしむようにマシュの盾を見ていた...
「やはり、どう運命が変わろうと...どの様に足掻けども...私一人では何も変えられないか...」
セイバーは憑き物が取れたかの様に微笑んだかと思うと、足元から消えていき始める...
「それはどう言う意味だ?セイバー、オマエは何を知ってる?」
セイバーの言葉に気になったキャスターがセイバーに聞くけれども
「いずれ貴方も知るだろう...アイルランドの光の御子よ...グランドオーダー...」
「ッ!」
「聖杯を巡るこの戦いはまだ始まったばかりという事を...」
「おい、まて!それはどう言う...チッ」
気付くと、キャスターも一緒に消え始めていた
「恐らく聖杯戦争が終わったから、サーヴァントが退去を始めてるのね。」
所長がキャスターも一緒に消え始めた理由を教えてくれる
「坊主!嬢ちゃん!後は頼んだぜ?」
「キャスター!」
「キャスターさん!」
俺達は消え始めて行くキャスターに呼び掛けた
「次があるなら今度こそ槍を持ちたいぜ...」
飄々としていたけど、ちょっと影が射さっていたキャスターはそのまま消えて行った...
「セイバー...キャスター...共に消滅を確認しました...私達の勝利...という事でしょうか?」
俺達はセイバーとキャスターが消えた後を見ていると、
通信機から通信が入ってきた
『良くやってくれた!マシュ!藤丸君!そこは映像が繋がらないらしく、喜ぶ君達を見られないのが残念だよ...所長、これで漸く安心して原因の特定と帰還が出来そうです...』
ドクターからの通信を聞いている傍で、所長は何やら考え事をしていた...
「グランドオーダー...あのサーヴァント如何してその呼称を...」
「所長?」
「ッ、ああ、良くやったわねアナタ達...マシュ、アナタは未熟でも仮のサーヴァントだとしても構わないとして、盾を開くことが出来たのね...」
その言葉を聞いたマシュは自信を持って頷く
「アナタは真名を得ても英霊その者になる欲が微塵も無かった...だから宝具も答えてくれたのかも知れないわね。」
英霊その者になる欲...と言うよりもきっと...マシュが誰かを守りたいと本気で願い戦おうとしたからこそ答えたと、俺はそう思う...
「あ〜あ、しかしとんだおとぎ話ね...」
「「?」」
「はぁ...気にしないでただの嫌味よ...でも真名無しで宝具を使うのは不便ね...何か良いスペルを考えるわ...」
所長は少し悩むと
「そうね...ロードカルデアス...何てどう?カルデアはアナタにも意味のある名前でしょ?」
ロードカルデアス...その命名を聞いたマシュは満足そうに
「はい!ありがとうございます!所長...ロード...カルデアス...」
マシュは新しい名前の付いた宝具をしみじみ思う様に盾を撫でた...
「皆様...お気を付けを...誰か...居ます!」
「「「ッ!」」」
『パチ...パチ...パチ...パチ...』
忠勝さんがそう言った後...何処からか拍手の音が聞こえそれと同時に声が響く...
「いやまさかキミ達がここまでやるとは...計画の想定外にして、私の寛容さの許容外だよ...」
その声のする場所に目を向けると...
そこには見知った姿が...
「貴方は...!」
「レフ教授!」
その姿を見た所長は嬉しそうにレフ教授の元に駆けながら
「レ...レフ...レフ...!レフ!良かった、生きていたのね!アナタが居なかったら...私...!」
「やぁ...オルガ、キミもとても大変だった様だね?」
レフ教授は所長を労うようにそう言った
「レフ教授生きていらしたんですね...ッ?忠勝さん?」
「忠勝さん?」
忠勝さんは何故か...俺とマシュを傍から離さなかった...
「お二人共...何かは分かりませんが...あの者に近付かぬように...」
レフ教授に...?一体どう言う事だろう...?
「ええ、そうなのよレフ!予想外の事ばかりで...私...頭がどうにかなりそうだった...!でもアナタさえ居れば何とかなるわよね...!」
ここまで離れていると表情も光の関係でよく見えないが、レフ教授は気持ちを抑えきれない様に
「もちろんだとも...本当に予想外の事ばかりで頭が痛くなるよ...!ロマニ...キミには管制室にすぐに来て欲しいと言ったはずなのに...」
困惑した様にドクターが呟く
『レフ...?』
レフ教授は苛つくように続けて言った...
「キミもだよオルガ...爆弾はキミの足下に設置したのに...まさか生きているとは...いや?生きている...と言うのは違うな?」
レフ教授の顔がようやく見えた時邪悪な笑みを浮かべたレフ教授は告げた...
「キミは既に死んでいる...肉体はとっくに...ね...」
「「ッ!」」
死んで居る...?所長が...でもここに...肉体?
「キミは生前レイシフトの適性が無かっただろ?肉体があったままでは転移が出来ない...キミは死んだ事で漸くあれだけ切望した適性を手に入れることが叶ったのだ...」
「...は...え...?ウソ...?」
「だから、カルデアに戻った時点でキミの意識は消滅する...」
レフ教授は不幸中の幸いの様に言い続ける
「消滅...?私が...?」
「だがそれでは余りにも哀れだろう?生涯をカルデアに捧げたキミの為に...せめて今、どうなっているのかを見せてあげるとしよう...」
レフ教授はそう言うとセイバーが守っていた聖杯に手をかざして、ある物を俺達に見せた...
「な、何よあれ...ウソ...よね...?」
そこに現れたのは、俺達がレイシフトする前...カルデアにあった『地球環境モデル「カルデアス」』だった...
「あれはタダの虚像でしょう!?レフ!?」
「本物だよ...本物のカルデアスだ...態々キミの為に時空を繋げてあげたんだよ...聖杯があればこんな事も可能なんだからね。」
レフ教授は高らかに言い始めた...
「さぁ!よく見たまえ!アニムスフィアの末裔よ!これが貴様らの愚行の末路だ!」
レフ教授は所長に手を向けると所長の様子が変わる...
所長は何かに引っ張られるように宙に浮き、カルデアスに向かって進み始める...
「ちょっと...何よ...!」
「最期にキミの望みを叶えよう...キミの宝物とやらに触れさせてやろうと言うのだ!」
所長は困惑した様に叫ぶ
「何を言ってるのよ!?ちょっとやめて...!だってカルデアスよ!?」
レフ教授はおぞましい笑みを浮かべながら言う...
「ああ、ブラックホールと何ら変わらない...いや?或いは太陽か?どちらにせよ人間が触れれば分子レベルで分解され...生きたまま無限の死を味わうのだ...」
その末路に漸く気付いた俺は居てもいられず駆け出し始める...
「所長!!!」『ガッ!!!』
だけれども、マシュと忠勝さんにその動きを止められる...
「ダメです...先輩...!」
「だけど...所長が...!」
その時...所長の助けを呼ぶ声がし始めた...
「ああ、いや!助けて!誰か助けてよぉ!」
所長は絶叫しながら絶望していた...
「どうしてよ!!!どうしてこんな事ばかり起こるのよ!!!やだ!!!いや!!!いやいやいや!!!だって...まだ、まだ何もしていないのに!!!まだ...」
「まだ誰にも褒めてさえ貰えなかったのに...」
所長の誰にも明かしていなかったであろう本音を最期に...所長はカルデアスの中に入っていった...
所長は断末魔を1分よりも10分よりも...1時間...いや...それよりも短く...だけど...俺達にとっては...永遠の様な時間の中...カルデアスに消えて行った...
俺がほうけていると、忠勝さんとマシュが俺の前に立つ
「マスター殿!」
「いけない...先輩!」
「さすが...デミサーヴァント。私が根本的に違う生き物だと気づくか...48人目のマスター適正者...見込みが無いと見逃してやったのに...人間と言うのはどうしてこう...定められし運命をズレたがるのだ?」
レフ教授...いや...レフ教授だったナニカは襟をただし自己紹介を始めた...
「改めて自己紹介をしよう...私はレフ・ライノール・フラウロス...貴様達人類を処理するため遣わされた...2016年担当者だ...聞いているだろう?ドクターロマン。」
通信機からドクターの声が聞こえる
『レフ教授...』
「共に魔導の研究をした学友として、最後の忠告をしてやろう...未来は消失したのでは無い...焼却されたのだよ...カルデアスの磁場でカルデアは守られるだろうが...外はこの冬木と同じ様な末路を迎えているだろう...」
『外部と連絡が取れないのは、通信の故障では無く...受け取る相手が消え去っていた...なのですね?』
受け取る相手が消えた...まさか...本当に...!
「オマエたちは進化の行き止まりで衰退するのでも...異種族との交戦の末滅びるのでは無い...自らの無意味さ故!自らの無能さ故に!我らが王の寵愛を失ったが故に!なんの価値も無い紙クズの様に、跡形もなく燃え尽きるのだ!」
「黙れ。」
「ン?何か言ったか?良く聞こえなかったぞ?」
「ならば、分かりやすく教えてやろう...貴様の様な塵芥にも...」
忠勝さんが...何か...怒っている...?
「貴様は偉そうに高らかに吠えずらを描いたが...何故私達が貴様の様な奴の言う事を素直に受け入れると思う?素直に滅びると思った?それ程までに貴様は頭の出来が悪いのか?それなら申し訳ない...貴様の様な奴でも分かりやすく言おう、ふざけるな。」
「随分と吠えるじゃないか?それ程までにも受け容れずらいのは分かるが致し方ないのだよ...」
「ならば、分からぬか?端的に言おう...貴様も貴様の王もたかが知れた塵よ...貴様らの様な燃えカスが、泰平の世が壊せると思うたか?我が主が打ち立てた泰平の世が終わると思ったのか?その様な事を言ったのは貴様が初めてでは無かった...その度に、我々が勝って来たのだ...」
「貴様...!」
「改めて私も自己紹介しようか?塵芥。私は戦国の世で戦国無双と歌われ、東に忠勝ありと歌われ...徳川に過ぎたるものとまで歌われた泰平の世の礎としてこの身を捧げた一武将...『徳川三傑』『徳川四天王』『徳川十六神将』が一人...本多平八郎忠勝よ!!!!!」
忠勝さんの怒りがこっちにまで伝わって来るような気がした...
「クッ...!出来もしないことを...よく吠えるものだな!?だが...もう時間だ...」
その時、洞窟内が勢いよく揺れ始める...
「地震!?」
「いえ、違います!これは...!」
「この特異点もそろそろ限界か...セイバー...聖杯を与えてやったのに、この時代の維持を選ぶとは...余計な手間を取らせおって...では、さらばだ!ロマニ、マシュ。そして...48人目の適正者...!ハッハッハッハッハッ!」
レフは高笑いしてどこかに消えた...
「地下空洞が崩れます!いえ...それ以前に空間が安定していません!ドクター至急レイシフトを!」
『分かっている!だけれどもそっちの崩壊の方が早いかもしれない...!とにかく...』『ザザッ』
ドクターとの通信が切れてしまった...
「ドクター!」
一際大きな揺れの後、俺達は宙に投げ出される...
だけど忠勝さんが俺とマシュを捕まえて飛んでいた......
飛んでいた!?
「マスター殿!マシュ殿!ご無事ですか!?」
「忠勝さん!俺は平気!マシュは?」
「私も平気です!」
「そうですか...良かったぁぁ...」
また力が抜けているみたいだ...
「忠勝さん!力を抜いている場合では...!」
「だ、大丈夫です、マシュ殿...このタダカツの保護下では、マスター殿やマシュ殿には絶対に傷つかせません...今はとりあえず...耐えて下さいませ...!」
「は、はい!」
洞窟も空間も全てが揺れて崩れる...その瞬間...!
暗闇が覆った...
「ッ!ハッ!」
目が覚めると...カルデアの医務室で目を覚ましていた...
「......」
手に刻まれた令呪を見ると思い出す...
カルデアでの事...特異点での事...
マシュと出会った事...フォウさん、所長、ドクターと出会った事...忠勝さんと出会った事...
そして...あの洞窟で起きた事...
「フォウ!」
「?」
声がする方に目を向けるとそこにはフォウさんがいた...
フォウさんに導かれるように制服に着替え、カルデアスの場所へ急ぐ...
カルデアスがある場所へ着くと...やはり色々とボロボロだ...
そのままフォウさんが奥へ行くとそこには...
「どうされましたか?フォウさん。」
大事な後輩のマシュがいた
「おはようございます。」
「おはよう、マシュ。」
何処か安心したのか...俺はマシュを抱きしめた...
「ありがとうマシュ...」
「先輩...私もです...ありがとうございます...」
「.........ゴホン...」
「わあっ!」
ドクターが一部始終を見ていた...全然気づかなかった...
「まずは生還おめでとう藤丸君。君のお陰でマシュとカルデアは救われたよ。」
俺はその中に気になっていた人が居ないことに気付き尋ねる...
「あの、所長は?」
「残念だけど...」
やっぱり...所長は...
「冬木の特異点は君達のお陰で消滅した、しかし...」
ドクターはカルデアスを見ると
「新たに7つの特異点が発見された...冬木とは比べ物にならないほどの時空の乱れだ...この7つの特異点にレイシフトして、歴史を正しい形に戻す...それが人類を救う唯一の手段だ。」
ドクターは覚悟を決めたように話す...
「マスター適正者は君を除いて凍結され、所持するサーヴァントはマシュと...冬木で呼んだ彼...」
ドアから、マシュと会った後に探しに行こうと思っていた忠勝さんが来た
「本多忠勝だけだ...この状況で君に話すのは強制的であると言ってもいい...それでも僕はこう言うしかない...48人目のマスター適正者、藤丸立香。」
名前を呼ばれ背筋を正す
「君に、君のサーヴァント達と共に人類の未来を背負う覚悟はあるか?」
人類の未来...俺に背負うことが出来るだろうか?俺は...
マシュや忠勝さんを見る、そうすると...何処からか分からないが、安心と言うよりかは...信頼を...頼もしい仲間だと感じる...だからこそ...俺も、マスターとして情けない姿は晒していられない!
「俺に出来るのなら。」
それを聞いたドクターは安心した様に
「ありがとう。その言葉で僕たちの運命は今、決定した。」
「これよりカルデアは前所長オルガマリー・アニムスフィアが予定した通り、人理継続の存命を全うする。
目的は人類史の保護及び奪還、探索対象は各年代と原因と思われる聖遺物、そして聖杯。」
「我々が戦う相手は歴史その物だ...君の前に立ちはだかるのは、多くの英霊...伝説になる。生き残るには、未来を取り戻すにはこれしか無い!たとえどのような結末が待っていようとも...作戦名はカルデア最後にして原初の使命...人理守護指定、グランドオーダー。」
「魔術世界に置ける最高位の使命を持って、我々は未来を取り戻す!」
何故かpixivとこちらでは文章量が違うんですよね...何ででしょ?
兎にも角にもプロローグ編はこれで終幕です。
ここから先の予定はありません!(最初からなかったとも言える。)
なので頭の中の構想段階では、『藤丸立香は分からない』や『マンガでわかるFGO』見たいなやつを書けたら良いなと思っております。
それでは私は今から星のようになりながら泥のように眠りに落ちます...
_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ…