ダンジョンでモンスターと戦うのは間違っているだろうか 作:アイル123321
誤字などあったら、報告してもらえればと思います。
読みずらいなどもあったら感想などでもいいので教えていただけると改善できるかも?です。
タイトル思いつかなくてchatgpt君に本文貼り付けてタイトル何がいいといった結果こうなりました。
ベル「セイッ!」
テリー「ヤーッ!」
鋭く空を切る声と共に、ベルとテリーは次々と迫りくるモンスターを切り払っていた。地鳴りのような咆哮と剣戟の音が、ダンジョンの薄暗い空間に響き渡る。
その戦いの最中、リリルカの背後にモンスターが現れた。
リリルカ「ベル様っ!」
咄嗟に彼女を庇うように、白髪の少年が飛び込む。
ベル「はああっ!」
ベルのナイフが光をまとい、モンスターの身体を一閃。倒れ伏すそれを見届けると、辺りの脅威はひとまず収まっていた。
「ふぅ……リリちゃん、大丈夫?」テリーが駆け寄り、心配そうに尋ねる。
リリルカ「ええ、大丈夫です。ベル様に助けていただきました。それにしても、お二人とも本当にお強いんですね!」
リリルカの目は、二人の姿に尊敬の色を浮かべていた。
「私はまだまだだよ」テリーは肩をすくめる。「ゴブリンとかコボルトくらいしか相手にしてないし、キラーアントみたいな強い敵はベルさんが相手してくれてるから」
「そんなことないよ。前に比べたら格段に強くなってる」ベルが微笑む。
そして、リリルカに向き直り、にっこりと笑った。
ベル「それに、リリがいてくれるから戦いに集中できる。本当に助かってるんだ」
リリルカは少し照れてしまう。
リリルカ「それでもこの数のモンスターをお二人で倒しきるなんてすごいですよ!
まあベル様はその武器によるところもあるのでしょうが。テリー様はこれからですよ!」
ベル「あぁ、やっぱりそうだよね。僕もこのナイフに頼りすぎかなって」
リリルカはベルの持つヘスティア・ナイフを見つめる。
リリルカ「ベル様ー、そのナイフはどうやって手に入れたのですか?」
テリー「そういえば私も知らないです。そんなよさそうなものどうしたんですか?」
ベル「ん、これは僕のファミリアの神様にいただいたんだ」
テリー「へー、神様からもらったものだったんですね!」
ベル「うん、そうだよ。もしかしたらいつかテリーちゃんもなんかもらえるかもね」
テリーはいい装備を手に入れる妄想に耽りながら、うっとりと笑っていた。
ベル「そういえば、リリはどこのファミリアに所属しているの?」
リリルカは先ほどベルとテリーが倒したモンスターの魔石を拾い集めながら答える
リリルカ「はい、ソーマファミリアに」
ベル「へーそうなんだ」
リリルカ「それよりこいつの魔石を回収も回収しませんか?胴の浅いところにあると思いますので。リリは周りの落ちているものを回収するので、それで今日は上がりましょう」
モンスターから回収した魔石を手に帰り支度を始める二人。
「それじゃ、帰ろうか」ベルが声をかけると、リリルカも頷く。
リリルカ「ええ、そうですね……あれ?テリー様は?」
「あっ……さっきから動いてない?」リリルカが目を細めて指をさす。
ベル「おーい、テリーちゃーん!帰るよー!」
声をかけられたテリーはハッとしてキョロキョロと辺りを見渡し、二人の姿を見つけると慌てて走ってきた。
テリー「えっ、もう魔石集め終わったんですか!?待ってくださーい!」
実はテリーはずっと、素晴らしい装備をもらえるかもしれないという妄想に浸っていたのだった。
《いい装備がもらえる→強くなる→下層に行ける→未知のモンスターと出会う→仲間にする!》
そんな妄想が無限ループしていたことなど、ベルたちは知る由もない。
ダンジョンでの冒険を終えた三人は、回収した魔石を手にギルドへと向かい、換金所で報酬を確認していた。
ベル「三人で分けるって……案外、難しいね」
コインを眺めながら呟くベルに、隣のテリーがぽんと手を打った。
テリー「いっそのこと、ファミリアごとで半々にしません? うちのヘスティア・ファミリアと、リリちゃんのソーマ・ファミリアで半分ずつ」
「うーん、それもありかも……」とベルが頷きかけたその時――
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」
リリルカが慌てて声を上げた。
リリルカ「さすがにそれは、リリのほうが気が引けます。そこまでもらう資格、リリには……」
彼女は視線を落とし、手をぎゅっと握りしめていた。
「そう?」とベルは少し考え込み、「じゃあ……リリが4、僕とテリーちゃんが3ずつってのはどう?」
「え?」とリリルカが顔を上げる。
ベル「ファミリア単位で見れば、僕たちは合わせて6だし、リリもそれで4。バランスは悪くないと思うんだけど」
リリルカ「それでも……ちょっと多いような気がしますが……」
言いよどむリリルカに、テリーが勢いよく言葉を重ねた。
テリー「そんなことないよ、リリちゃん! ダンジョンでもベルさんが言ってたけど、リリちゃんがいてくれたから私たち、安心して戦えたんだもん。私もリリちゃんのおかげで、少し余裕持って戦えたし!」
「うんうん、だからこれは当然の分け前だよ」とベルも笑顔で頷いた。「もらってくれたら嬉しいな」
しばらく逡巡していたリリルカだったが、やがて小さく息を吐いて、渋々ながらもコインを受け取った。
リリルカ「……わかりました。では、ありがたく頂戴します」
その声はか細かったが、どこか安堵も混じっていた。
その後、三人は軽く挨拶を交わし、リリルカは帰路へとついた。
ベル「テリーちゃん、エイナさんの所によってもいい?」
テリー「うん、もちろん!」
二人でエイナさんの所に向かい、サポーターと一緒にダンジョンにもぐったことなど今日起こったことを話す。
エイナ「ソーマファミリアのサポーターかぁ」
ベル「何かあるんですか?」
エイナ「彼らは探索が中心のファミリアで、少しだけお酒も売っているの。そこまでは普通なんだけど、みんなどこか必死なんだよね、死に物狂いっていうか...
それより、ベル君、テリーちゃんから見てどうなの?そのリリルカさんって子は」
ベル「はい、とってもいい子でした!おかげで今日はいつもより多めに稼げました!」
テリー「うん、とってもかわいくてダンジョンのこととか色々教えてもらいました!」
二人の満面の笑みを見てエイナも笑みを浮かべる。
エイナ「そっか、だったら私は反対しないよ!あとは二人次第。やっぱり最後は探索する二人が決めないとね!」
ベル「ありがとうございます!それじゃあそろそろ帰ります、また」
テリー「またね、エイナさん!」
エイナ「えぇ、またね、……ん?ベル君?ナイフはどうしたの?」
テリー「あれ、ほんとだない」
ベル「え、、あれ?あれ?ない、ない?!」
ベルはいつもナイフを装備している腰に手を当て探るようにするが見つからず、顔を真っ青にする
ベル「お、落としたーーー!!!!!????」
とある路地裏の道具屋。その店内で、
店主「……30バリスだな。押しても引いても切れやしない」
無骨な中年の店主が鼻を鳴らす。手に取ったナイフを適当にひねってみせたが、その刃にはまったく興味がない様子だった。
少女が思わず声を漏らす。
店主「ま、ガラクタだな。刀身が死んでおる。」
その言葉に、少女はしばらく言葉を失った。やがて、唇を噛んだまま受け取り、黙って店を後にする。
足早に通りを歩きながら、少女は胸の内で怒りを噛みしめていた。
納得のいかないまま、彼女は周囲の景色すら目に入らず、考え事をしながら歩いていた。ふと前方に目をやると、どこかの店の制服を着た人間と、長身のエルフが並んでこちらに歩いてくる。
少女はとっさにナイフを袖にしまい込み、何事もなかったようにすれ違おうとした。だが――
エルフ「待ちなさい」
透き通った声が背後から響いた。
エルフ「袖にしまったナイフ、それを見せてほしい。知人の持ち物によく似ていたので、確認したい。」
振り返ると、先ほどのエルフが真っすぐな眼差しでこちらを見ていた。
少女は笑みを浮かべながらも、内心の動揺を必死に押し殺していた。高鳴る鼓動を抑えるように、何とか平静を装う。
しかし、エルフの目は鋭く光っていた。
エルフ「ぬかせ、ヒエログリフが刻まれた武器の持ち主など私は一人しか知らない!」
その瞬間、エルフが懐から取り出したコインを指ではじいた。風を切る音とともに、弾丸のような速さで少女の袖に直撃する。
不意を突かれた少女は体勢を崩し、思わずナイフを地面に落としてしまう。金属の澄んだ音が石畳に響く。
すぐに拾い上げる間もなく、少女はその場から逃げ出した。
そのころ、ベルとテリーは街中を駆け回っていた。今日訪れた場所を中心に、必死で落としたナイフを探している。
ベル「はぁ、はぁ……僕のナイフ、どこに行ったんだ……」
ベルは汗を拭いながら息を整える。
テリー「見つかりませんね……目撃情報もなしですし……」
テリーも肩を落とす。
ベル「本当にどこに――」
そのとき、路地裏から勢いよく飛び出してきた人影が、ベルにぶつかった。
ベル「わっ!?」
ベルが尻もちをついた瞬間、テリーが駆け寄る。
テリー「ベルさん、大丈夫ですか!? ……って、リリちゃん!?」
ベル「え? ……リリ!?」
倒れ込んだ相手は、今日パーティを組んだサポーター――リリルカだった。
ベルとテリーが驚いていると、リリルカが走ってきた路地の奥から、さらなる足音が響く。
エルフ「……
通りに姿を現したのは、金髪のエルフと、人間の女性だった。
ベル「リューさん……それにシルさん!?」
ベルが目を見開く。
(すごく綺麗な人たち……誰だろう?)
テリーは内心で呟く。
ベルはふと思い出し、慌てて声を上げた。
ベル「あ、そうだ!二人とも上から下まで真っ黒なナイフを見ませんでしたか?!な、な、ナイフが真っ黒?!」
リューとシルと呼ばれた二人は視線を交わすと、リューが静かに後ろから一本のナイフを取り出した。
リュー「……これですか?」
ベルはそのナイフに目を見張る。
ベル「……僕の、ナイフ……! わ、わあっ、ありがとうございますっ!!」
ベルは感極まり、ナイフを差し出してくれたリューの手を勢いよく掴む。
ベル「本当にありがとう、ありがとうございます……!」
その姿を見て、テリーは安堵しながらも、横のシルの顔がほんの少し怒っているように見えて「……なんで?」と首を傾げる。
リュー「クラネルさん、それ……その、困る。このようなことは……シルにしてもらわないと」
シル「リュー! もう、何言ってるの!」
テリー「ベルさん、気持ちはわかるけど、ちょっと落ち着いて~」
年下のテリーに窘められ、ベルはようやく我に返った。
ベル「そ、それもそうだね……ありがとう、リューさん。ああ、よかった……。神様、ごめんなさい、もう絶対落としたりしません」
ナイフを握りしめるベル。その瞬間、リリルカの視線が鋭くなる。彼女の目には、ベルのナイフに刻まれたヒエログリフが、一瞬だけ淡く光を放ったように見えたのだ。
だが、その注意を逸らすように、リューが口を開く。
リュー「落とした?」
ベル「はい。あの、これどこにありました?」
リュー「あったというより、一人の
ベル「小人族……?」
テリーが目を丸くする。
テリー「もしかしたら、その人、ギルドに届けようとしてくれてたのかもしれませんね!」
ベル「うん、そうかも……!」
ベルが素直に頷くと、シルはその会話の輪には加わらず、そっとリリルカのそばに寄った。そして、耳元で小さな声で囁く。
シル「――あんまり、おいたしちゃダメよ?」
リリルカ「っ……!」
リリルカは目を見開き、息をのむ。彼女の肩が一瞬だけ小さく震えた。
一方その頃、ベルとテリーはまだ会話を続けていた。
テリー「そういえばベルさん、この二人は知り合いなんですか?」
ベル「ああ、紹介してなかったね。この人たちは“豊穣の女主人”って酒場で働いている、リューさんとシルさんだよ」
テリー「初めまして、少し前にヘスティア・ファミリアに入りました、テリーです。よろしくお願いします!」
リュー「リューです。よろしくお願いします。」
シル「ベルさんに後輩ができたんですね!私はシルです。今度、うちにも遊びに来てね?」
そう言って二人は穏やかに微笑みながら、通りの向こうへと歩いていった。
そしてその後、ベルはそっとリリルカに向き直る。
ベル「そうだ、リリ。君のことも、実は探そうと思ってたんだ」
リリルカ「……え?」
ベル「明日も一緒に、僕たちとダンジョンに潜ってくれないかな?」
テリー「リリちゃん、また一緒に探索しよう?」
ベルとテリーの笑顔を見て、リリルカは言葉を返せなかった。彼らの顔をまっすぐ見ることができなかった――。
翌日、ダンジョンの入り口。
三人は再び顔をそろえていた。
リリルカ「ベル様、テリー様……リリを正式に雇ってくださって、ありがとうございます」
リリルカが深く頭を下げる。
前日のやり取りを経て、二人はその日限りではなく、今後も彼女をサポーターとして迎え入れることを決めていた。
リリルカ「ところで、ベル様……昨日のナイフ、見当たらないようですが?」
リリルカがちらりとベルに目を向ける。
ベル「ああ、今回はちゃんと落とさないように、ここに仕舞ってあるんだ」
ベルはそう言いながら、腕に装着した防具をそっと撫でる。
それを見たリリルカは、どこか興味深そうに目を細める。
リリルカ「そうですか……」
その様子を見ていたテリーが、からかうように笑って声をかけた。
テリー「リリちゃん、なんだかそのナイフ、すごく気にしてない? 見た目が気に入ったとか?」
軽口のつもりだったが、鋭く核心を突かれたリリルカは一瞬だけ表情をこわばらせた。だが、すぐにいつもの調子を装い返す。
リリルカ「いえ、素晴らしい業物ですし……昨日みたいに落としてしまっては勿体ないと思っただけです」
ベル「うっ……それはぐうの音も出ない……」
ベルは頭をかきながら苦笑いする。
話題を変えるように、彼は明るく問いかけた。
ベル「そ、そういえば、リリ! 本当に契約金とかいいの?」
リリルカ「はい。同じファミリアのお二人なら、配分も簡単に済むと思いますし……」
リリルカは意味深に微笑む。
リリルカ「……それに、その方が“お二人には”都合がいいでしょう?」
ベル「えっ?」
テリー「んん?」
ベルとテリーは顔を見合わせる。が、意味がわからないまま、リリルカが先に行ってしまう。
リリルカ「さあ、行きましょう!お二人に頑張ってもらえば問題ありませんから!」
ベル「そ、そうだね!」
テリー「今日も頑張ろー!」
三人はダンジョンへと足を踏み入れる――そしてその日の結果は。
「「「2万4000ヴァリス!!!」」」
ベル「ゆ、夢じゃないよね!? こんなにお金が入るなんて……!」
テリー「すごーい! こんなに稼いだの初めて!!」
リリルカ「お二人ともすごい!お二人でレベル1の5人組パーティを上回る額を稼いでしまいました!」
ベル「ウサギもおだてれば木に登るって言うしね!」
リリルカ「全くわかりませんが……今日のところは、便乗しておきますー!」
テリー「へえ〜、そんな言葉あるんだ! なんかベルさんっぽい〜!」
テリーが無邪気に笑う。
リリルカ「テリー様、それ、覚えなくて大丈夫です。そんなことわざ、ありませんから」
リリルカが思わずツッコみ、三人は笑い合う。
だが、そんな賑やかな空気の中で、リリルカだけがどこか言い出しづらそうに声を落とした。
リリルカ「……では、その、分け前のほうを……」
ベルはすぐさま準備していた袋のひとつを、当然のように差し出した。
ベル「あ、はい。これ、リリの分ね」
リリルカ「……え?」
リリルカは思わず固まる。信じられないものを見るような顔をしていたが、ベルとテリーは気づかず話を続ける。
ベル「これで神様に、美味しいものを奢ってあげられるね!」
テリー「そうですね! まだ少し余裕もありますし、このあとご飯でも行きませんか?」
ベル「いいね! あ、リリも一緒に行こうよ!」
――その言葉に、リリルカの胸に複雑な感情が渦巻く。表情を曇らせ、ようやく声を絞り出した。
リリルカ「……ベル様!」
ベル「ん?どうしたの?」
リリルカ「なんで山分けなんて……お二人のファミリアで一人いじめしようとか思わないんですか?!」
あまりに唐突な問いに、ベルとテリーはぽかんとする。
ベル「えっ……なんで?僕たちだけじゃ、こんなに稼げなかったよ。リリのおかげだよ。ありがとう!」
テリー「そうそう! リリちゃんのおかげで、半分に分けても今日の稼ぎはいつもより多いんだよ!」
ベルとテリーは、満面の笑みを浮かべながら、同時に手を差し出した。
ベル「これからもよろしくね!」
テリー「よろしく、リリちゃん!」
リリルカはその手を見つめ、ほんの少し戸惑いながらも、そっと握り返す。そして――二人に聞こえないほど小さく、呟いた。
リリルカ「……変な人たち」
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ギルド・カウンター
「たったの1万2000ヴァリス!? あんたの目は節穴か!」
カウンター越しに怒鳴り声が響く。男はギルド職員に詰め寄り、換金額に不満を爆発させていた。
それを少し離れた場所で見ていた別の職員が、そっとエイナに耳打ちする。
「まただよ。見て、ソーマ・ファミリアの人間」
エイナは顔を曇らせ、その方向へと視線を移す。
「……ソーマ・ファミリアか。ベルくん、テリーちゃん……二人とも、大丈夫かな……」
彼女の言葉には、不安とわずかな祈りが込められていた。
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ダンジョン・某階
大気が揺れ、周りの壁が崩れていく。
そこには二人の冒険者。一人のエルフと少し前にテリーにあったアイズ・ヴァレンシュタイン
エルフ「来たか」
アイズ「リヴェリア、手を出さないで」
アイズが前に出ながら、剣を静かに構えた。
これは、彼女自身の冒険。
新たなる強敵との戦いが、今まさに幕を開けようとしていた。
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バベル・上層 とある部屋
夕暮れの光が差し込む部屋。ひとりの女性が、窓からベルたちの帰る姿を見送りながら、ふっと微笑んだ。
「駄目ね、しばらく見守るつもりだったのについ手を出したくなってしまう」
彼女は立ち上がり、本棚から一冊の古びた本を手に取る。
革表紙を撫でながら、言葉を続けた。
「見せてもらうわよ、貴方に眠っている力を」
その声には、何かを試す者の静かな熱がこもっていた。
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ヘスティア・ファミリア拠点
テリーはベッドの上で横になりながら、今日一日の疲れを感じつつも、目を輝かせていた。
(少しずつだけど、ちゃんとステータスも伸びてきた。なにより戦闘ってものに慣れてきて、前より動けるようになってる……)
頭の中には、あるモンスターの姿が思い浮かぶ。
(ルゥとも一緒に戦いたいし、何より……あの子。新しく仲間にしたいって思えるモンスターを見つけたんだ)
彼女は拳をぎゅっと握る。
(二人には悪いけど明日は、私ひとりでダンジョンに潜って――新しい“仲間”を見つけてくる!)
小さな決意が、またひとつテリーの中で芽生えていた。
今回オリジナル展開なさすぎかもです。
次頑張ります