TRANSFORMERS:INVASION OF THE SPRITS   作:Kyontyu

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初めましての方は初めまして、そうでない人こんにちは。完全ビョーキ作者のKyontyuです。
前作を見た人は知ってるかもしれないですが、そう、アレをしでかした人です。ココは言わないでおきますけど……
安心して下さい! これは確実に楽しい仕上げとなっておりますので。
ええ! 信用してくれちゃって結構!

では、張り切ってどうぞ!


プロローグ

プロローグ

 

 深淵。瞬く星が照らす『ソレ』は宇宙空間を漂っていた。

 それは銀色の立方体で、側面には人間がおおよそ理解できないような奇妙なシンボルが彫られている。直線の重なり、思い切りのよく描かれた曲線。それが造られた理由も分からない。何に使うのかも、何が必要としているのかも。

 その立方体(キューブ)は百万年という歳月を虚空で過ごしていた。百万年という年月は宇宙にとってほんの一瞬出来事でしかない。しかし、人類にとっては途方もない年月だと言えるだろう。

 それでも、宇宙は広い。この宇宙の中には百万年という数字を当たり前に理解し、それを単位として扱う種族も存在する。それらは人間に比べれば明らかに巨大で、頑丈で、知性も高い。

 

 立方体(キューブ)が宇宙空間を漂ってから、もう数え切れないくらいの年月が経過した時、それはある重大な出来事に遭遇した。

 デブリとぶつかったのである。

 デブリとぶつかった事により、立方体(キューブ)はその軌道を変えた。宇宙規模からみれば明らかに小さい出来事であったが、立方体(キューブ)にとっては大きな出来事であった。

 そしてその軌道上に突如として現れた太陽系があった。立方体(キューブ)はガス系星雲や、質量の巨大な惑星の重力井戸につかまってもおかしくないような状況であったが、ちっぽけな青い星に向かって吸い込まれるようにして落下した。

 そこに落下しても自分の義務に忠実であった立方体(キューブ)は現地時間で言う一千年に一度、宇宙に向かってエネルギーの波を送り続けた。

 そしてその効が奏したのか、無事にメッセージは届けられた。

 しかし、そのメッセージを受信した他の生命体もまた、存在したのであった…… 

 

 

◆◇◆

 

 

 2024/2/29 シベリア タイガ

 

 針葉樹林の深い森の中、武装をした男たちの集団と、トラック、スポーツカー、救急車という異色の車達が、何かを探して彷徨っていた。

『こちらアルファ・ワン。目的は見当たらない』

『ベータ・ツーもだ』

 飛び交っているのは、ロシア語だ。

「各隊、警戒を怠るな」

『了解』

 アメリカ人、ロシア人が大半を占めている中で、一人だけ日系人が混じっていた。名を正岡 旗幟という。旗幟の腕にはドイツ製のMP5が、出番を今か今かと待っている。

 すると隣を走っていた銀のポンティアック・ソルスティス――ジャズが急に変形(トランスフォーム)した。

「どうした? ジャズ」

「何かいる。ディセプティコンとは違う……各員、散開して警戒!」

 オートボットの副官であるジャズの指示に従って、ガンマ隊は散開した。隊員たちの吐く息は白い。

「ハァ、ハァ」

 旗幟は荒い息を吐きながら警戒していた。霧のせいで視界は悪い。いつでも何かが出てきそうな雰囲気であった。

 その時、ウワァァァァ! という叫び声と連続した銃声。

「!」

 旗幟は驚いて声の方向に銃口を向ける。その途端、何も聞こえなくなった。

「一体――」

 その先を言おうとした瞬間、ジャズの巨体が旗幟の隣に降って来た。ジャズの体の所々からは、損傷したのか、スパークが迸っている。

 ジャズがこちらに手を伸ばす。

「二、二、ニゲ……ロ……」

 言語機能が故障してしまったのか、言葉がたどたどしい。

 そして、ジャズの頭部が、空から着地した黒いコートを着た青年によって、潰された。

「間違いだらけの愚かな生物共、消えろ」

 青年が右手のひらをこちらに向けた。

「アアアアアアア!」

 奇声を発してトリガーを引いた。銃弾が銃口から放たれた瞬間、旗幟は空気の波に吹き飛ばされ、意識を失った。

 

 

◆◇◆

 

 

 〈フラクシナスⅡ〉の艦長、長い金髪(しかも巨乳)の女性――アジン・カウフマンは赤と青のフレイムパターンが描かれたトレーラートラックの前に立っていた。青が好きなのか、来ている軍服も青だ。

 二人は白く広いガレージのような場所で対峙していた。

「会えて光栄よ。オートボット司令官、オプティマスプライム」

 アジンがそう言うと、目の前のトレーラートラックが変形し始めた。各部のパーツがスライドし、折れ曲がり、二本脚の巨大なロボットに変わっていく。

 オプティマスはロシア語で言った。

「こちらこそ光栄だ。アジン・カウフマン――早速で悪いのだが、今回、我々の仲間であるジャズが交戦した対象についての説明を求めたい」

 アジンは頷く。

「ええ、NESTと〈ラタトスク〉の共同作戦中にこちらを攻撃してきたのは『精霊』と呼ばれる生命体だと思われます」

「精霊……」

 言葉を噛み締めるように下を向く。が、実はインターネットに接続し、精霊と呼ばれる存在についての情報を収集していた。

「まぁ、私達の専門が、それの力を封印する事なのだけれどね」

「ふむ……概ね理解した。しかし、どうやって力を封印するのだ?」

 はぁ、とアジンは溜息をつく。ほんとはこんな説明したくないのだけれど……。

 アジンの口から発せられたその内容に、百戦錬磨の司令官といえども驚きを隠しきることが出来なかった。

 

 

◆◇◆

 

 

「ああ……うあぁ……」

 旗幟は目を覚ました。目に入って来る光が強すぎる。瞬きして、視覚を補正しながら起き上がった。なんだか、感覚が鈍い。

「目を覚ましたようね。マサオカ――いや、アクセル」

 アクセル? なんだそれは? 聞き慣れない単語に困惑しながら声の方向を向く。なぜだか、アジンがやけに小さく見える。

「ん、なんか……小さくなりました?」

 アジンは首を横に振る。

「いや、あなたが、『大きく』なったのよ」

「え゛」

 手を見る。手は、肌色の柔らかい物体ではなく、特殊合金で作られたロボットのような手だった。体の各部を撫でくり回す。

 違う。違和感しか感じない。

「あなたは、『トランスフォーマー』に、なったのよ」

 急にそう宣言された旗幟――いや、アクセルは、どうやって反応すればいいのか迷ってしまった。




実は作者には時間が限られています! 更新を不定期にしたくなかったら、コメントを! 感想を! お気に入り登録を! ギブ・ミー!

じゃ、次回もヨロシク♡

追記
ちなみにアクセルはTOYOTA FT-1にトランスフォームするぞ! 気になる人はググってみてくれ!
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