無双龍ドラグ異世界で冒険者になる   作:アマノジャック

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このアニメ面白かったけど…ハーメルンの中にこの作品のSSって無いんですね。ってことで書きました。


無双龍と戦隊レッド0

「蓮…お前はなるべく、生きろ…」

「お前こそ生きろ!城戸…死ぬな…死ぬなぁ!」

「お前が、俺に、そんな風に言ってくれるなんてな…」

「おい…おいっ!」

 

城戸と呼ばれた男がゆっくりと目を閉じ、静かに息を引き取った。

 

「城戸…おい城戸!城戸ーっ!」

 

そして、それを看取った蓮と呼ばれた男の悲痛な叫びが辺りに響く。蓮は覚悟を決めて…最後の戦いに向けて…その場を去った。

 

『グルルルル……グルッ!』バクッ

 

その様子をミラーワールドにいた1頭の龍が見届けていた。そして、龍は城戸と呼ばれた男の死体を1口で食らうとミラーワールドへと消えていった。

 

その数刻後、鏡の世界では仮面ライダーナイトと仮面ライダーオーディンによる最後の戦いが終わりを迎えた。勝者が決した瞬間、ミラーワールドは轟音と共に砕け散り、異世界へと繋がる裂け目が生まれた。その混乱の中、1頭の龍が鏡の向こうから放り出され、新たな大地へと落ちていくことになる。

 

 

───

 

「森に住み始めた龍の調査?」

「あぁ…最初は討伐で何人か挑んだのだが…全員ボロボロになって帰ってきてな。幸いにもまだ死者は出てないが…時間の問題だ。よって、その龍の生態を調査することになった。」

「なら俺に任せるんだぜっ!おっちゃん、そのクエスト受注するぜっ!」

「まっ…お前ならそう言うと思ったよ。場所はここだ…頼んだぞ。」

「おうよっ!」

 

浅垣灯悟は異世界から来た冒険者である。彼の特徴は…異世界の力『キズナレッド』へと変身することである。冒険者ギルドの外へと移動した灯悟は右腕のブレスレット『キズナブレス』にキーとなる『絆装甲(バンソウプレート)』をセットする。

 

「絆装甲…セット!!」パチンっ

 

『ぺっTURN』

 

キズナブレスからは音声が聞こえ…灯悟は上半身を使い、キレのある動きでポーズを決める。

 

「絆装チェンジ!燃え盛る…熱き友情の戦士!キズナレッド!!」

 

背後にドゴーンと大爆発を起こしながら灯悟はキズナレッドへと変身した。

 

 

「…しっ!来い『ターボ円陣』!一気にいくぜ!!」

 

上半身のみの小さなキズナレッドが肩を組んで出来た丸い何かにキズナレッドはそのまま足を乗せて、クエストの場所へと飛んでいった。

 

………

 

「うわぁ…こりゃ酷いんだぜ。」

 

キズナレッドの目に映るのは湖を中心に荒れに荒れ果てた大地。森のはずだがそこだけ木々は無く、何かが暴れたことは明白だった。

 

「今はソイツはいないようだけど……っ!」

 

何かを察したキズナレッドは身体を傾ける…次の瞬間、自身がいた所を火の玉が通りすぎた。

 

「どこだ!?」

 

キョロキョロと辺りを見渡すキズナレッド…しかし、生物の姿はどこに無い。そして火の玉が再び自身へと飛んでくる。

 

『シェイク・ハンドッキーング』

 

「『握手カリバー』!……くそっ!何て威力だ!?」

 

咄嗟に双刃刀を構えて迎え討つもその威力に押され、手から離れてしまう。

 

「ターボ円陣…フォーメーションα!」

 

回避に専念するため、ターボ円陣を腰に纏い地面へと急降下する。そして……ついにターゲットを見つけたのだ。

 

「コイツ…水の中にいるのか!?なら…運命の相手を撃ち抜け!『縁結ビームガン』!」

 

『エンダンショット』

 

着地した沿岸から多弾の銃撃を湖へと飛ばす…しかし、水中の龍には何事も無く、キズナレッドを睨んでいた。そして…火の玉が再びキズナレッドへと飛んできた。

 

「よっと!ほらっ!どうしたどうした?火の玉を吐くだけか?」

 

火の玉を回避し続けるキズナレッド…龍はついに痺れを切らしたの水中から現れ、直接キズナレッドへと襲い出す。

 

『グルルル…!』

「…水飛沫が無い?けど、これでタイマンだな…『握手カリバー』!」

 

双刃刀で迎えるキズナレッド。しかし…

 

『オラァ!』ブンッ

「ぐぼっ!?」ボコッ

 

龍の鋭い尾の一撃が腹へと叩きつけられ…何本も木を破壊しながら遠くへと飛ばされた。そして、キズナレッドの変身が解けて灯悟へと戻ると…そのまま意識を失った。

 

………

 

「ん…?」

 

どれくらい気絶していたのか…灯悟の目が覚める。自身の力が及ばず、龍に敗北…頭にクエスト失敗の文字が浮かぶ。そして…目の前にはターゲットの龍が睨んでいた。

 

「くそっ…痛っ!?」ズキッ

 

再びキズナレッドへと変身しようとするも痛みで立ち上がることすら叶わない。龍はどんどん近づいてきており…身体が恐怖を覚え始める。龍の口が開く…だが、その口からは炎も牙も飛び出さなかった。龍はただ、じっと灯悟を見つめていた。灯悟は息を呑みながらも、目を逸らさずその視線を受け止める。

 

『グルルル…』

 

龍が低く唸り、灯悟の周りをゆっくりと回り始めた。まるで何かを確かめるように。灯悟は痛みに耐えながら口を開く。

 

「お前…何だ?俺を食うつもりならさっさとやれよ…でも、俺はまだ諦めねぇぜ!」

 

その言葉に、龍の動きが一瞬止まる。灯悟の瞳には恐怖よりも、どこか燃えるような意志が宿っていた。それは…かつて龍が仕えた主をどこか思い出させる光であった。

 

『お前…仮面ライダーか?』

「──なっ!?」

 

龍は灯悟へと語りかけたのだ。会話が出来る…そう判断した灯悟の行動は早かった。

 

「俺の名は浅垣灯悟だぜ!仮面ライダーと言うのは初耳だが…キズナレッドに変身するぜ!気軽に"レッド"って呼んでくれ!あと、お前の名前を教えて欲しいんだぜ!」

『──!?』

 

今度は龍は言葉を失った。今にも自身を殺そうとしている相手に灯悟は笑顔で自己紹介してきたのだ。

 

『─はんっ!名前か…俺に名前など……あったな。確か…"ドラグレッダー"っと呼ばれている。』

「おぅ!よろしくだぜドラグレッダー!」

『俺に話しかけるとは…食うには惜しい男だ。』

「本当に俺を食べるつもりなのか!?」

 

龍…改めてドラグレッダーは口を開け灯悟へと近づく。灯悟はワタワタしたものの…ドラグレッダーはすぐに口を閉じて離れる。

 

『食わぬ。人間は…もう食いたくない。』

「…食べたくない?そう言えば…誰1人死んでないって聞いたな。コイツ自身から敵意を感じないし…むしろ、何か絆を感じ…」ブツブツ

『歩けるようになったら帰れ…次に攻撃しようものなら殺すぞ。』

「そっか…なぁ、ドラグ。1つ聞いてもいいか?」

『ドラグ?それは俺のことか?』

「質問は質問で返すなよ…ドラグレッダーって長いからな!いいだろ?それより、何で俺に仮面ライダーって聞いてきたんだ?今までお前を退治にしに来てた奴らもいただろ?」

『お前の装いが…俺のいた世界に似ていたからだ。』

「ってことは…お前も異世界から来たのか?キズナファイブって聞いたことある?」

『無い…というかさっさと去れ。』

「まだ身体が痛くて立てないんだぜ…てか、このまま帰るには勿体ないんだぜ!なぁ、ドラグ!お前の世界こと、もっと教えてくれよ!」

『…』

 

その後、灯悟に根負けしたドラグレッダーは共に旅をすることとなった。そして、灯悟はドラグレッダーへと乗り、ギルドへと帰還したのだった。

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