無双龍ドラグ異世界で冒険者になる   作:アマノジャック

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無双龍VSアブダビ

魔王族アブダビと交戦していたキズナレッドとロゥジー・ミストだったが…

 

「"爆笑"」パチン

 

「「ぐあぁああ!!」」

 

アブダビの技が決まり、キズナレッドとロゥジーが大ダメージを負い、地へと伏せる。

 

「さぁて、オチも付いたことだし…んがっ!?」

 

『さっきのミラーモンスターたちについて話を聞かせてもらおうか?』

 

「ドラグ!!」

「お前…!あのディスパイダーを倒したのか!?」ギチギチ

 

倒れたキズナレッドの手鏡からドラグレッダーが現れ、宙にいるアブダビへと身体を巻きつけ、キツく締め上げていた。

 

『アブラミと言ったな…お前は仮面ライダーか?』

「人の名前を間違えるなんてダメだよ…ボクはアブダビ。んでその仮面ライダーってのでも無いよ。てか、お前こそ何で魔王城にいないの?」

『俺に質問をするな!』

「があっ!?」ギチッ

 

ドラグレッダーはさらに力を込めて、アブダビを締め付ける。

 

『何故仮面ライダーにならずして…アイツらがお前に従っていた?』

「そんなのボクの方が強いからに決まってんじゃん♪まっ、お前レベルのミラーモンスターがホイホイいたら今頃笑えてないけど…仮にお前がここでボクを殺したところで他の魔王族の誰かが従えるだけだよん♪」

『…そうか。では、死……!?』

 

『FREEZE VENT』

 

突然にこの音声が響き…ドラグレッダーの身体が凍り始める。

 

「ドラグ!!」

『これは奴の…!』コチコチコチ

「はい脱出!さっさとボクを殺さないからだよ。はぁ、まさかとっておきをもう1枚使うことになるとはね…」

 

『アブダビ、無事か?』

 

「別のミラーモンスターだと!?」

 

そこには白い虎のミラーモンスター…『デストワイルダー』の姿があった。凍ったドラグレッダーは宙にアブダビを残して地へと落ちる。

 

「…マジで死ぬかと思ったよ。笑えない…けど、大きな収穫はあったよデストワイルダー。あの姫をさっさと殺して…コイツを連れて帰ろう!死んだディスパイダーの代わりだよ!」

『いいアイデア…なのか?』

 

アブダビの腕の1本が『CONTRACT』と書かれた白いカードを取り出す。そして、それを持ったまま凍ったドラグレッダーへと近づいていく。

 

「や、やめろー!」ブンッ

 

キズナレッドは持っていた手鏡をドラグレッダーへと投げる。

 

「もう遅いよ♪」

 

しかし、アブダビの持つカードの方が先にドラグレッダーへと触れる。しかし、何の変化は無く…飛んできた手鏡によりドラグレッダーはミラーワールドへと帰された。

 

「…ちっ、契約済みだったか。じゃあ、どうでもいいや…デストワイルダー、ミラーワールドで殺しといて。」

『御意。』

 

デストワイルダーが近くの窓ガラスからミラーワールドへと入るためにキズナレッドへと背を向けた。その瞬間…

 

「バーニング・キズナパンチ!」

『ぐおっ!?』バキッ

 

キズナレッドの必殺パンチがデストワイルダーを捉えて遠くへと飛ばした。

 

「やれやれ…異世界の戦士はタフだ。けど容赦はしないよ…笑えないことになるからね。」

 

『ビック・スマイル』

 

アブダビは手でできた向日葵のような巨大ハンマーを6本の腕で掴むと…キズナレッドに向けて振り下ろした。

 

「させる…かっ!」ドンッ

「ロゥジー!?」

 

しかし、起き上がったロゥジーがキズナレッドを突き飛ばし代わりにそれを受ける。ハンマーの一撃はロゥジーへと直撃し…爆発した。そのまま倒れるロゥジーにあわててキズナレッドが駆け寄る。

 

「なんで…俺のためにこんな…!?」

「…別に…ただの気まぐれだ。」

 

脳裏に嫉妬で絆装プレートを奪ったことを浮かべつつ…ロゥジーはそう言うと意識を失った。

 

「聖剣の魔力吸収で爆発を弱めたか…ははっ♪そんなに頑張ってもみーんなボクに殺されちゃうのにね。」

「もう二度と…」

「お?」

「俺の目の前で誰かの命を奪わせはしない!」

「いきなりどうし……『はっ!』たっ!?」ボコッ

 

キズナレッドは復帰したドラグレッダーの火の玉を背中から纏いつつ、アブダビを殴る。アブダビはそのまま後ろの建物へと飛ばされてめり込んだ。

 

「ったく…そういうとこだよ異世界人!笑えないんだよ!いきなりパワーアップとか!デストワイルダーもちゃんと始末してないし…」

 

『俺も笑えないな…統率の取れたミラーモンスターがいることになぁ!』

 

瓦礫の中から復帰して此方へ近づくアブダビ…キズナレッドとドラグレッダーは迎え撃たんと体勢をとる。再び戦いが始まると思ったその瞬間…

 

「根源を撫で這う輪唱…クトゥルー。」

 

街中に大量の触手が発生し、魔獣化した人間たちを捕らえ始めた。

 

『新たな敵か!?いいだろう…まとめて相手に…』

「待ってドラグレッダー!この魔法……なんで、あんたがここにいるの!?」

「ん?そこにいるのは負け犬一家の役立たずか?超ボロボロじゃん…ダッサ。」

『イドラ、コイツは?』

「王家の杖…シャウハ!」

 

魔術師の格好をした金髪の女性…『シャウハ・シェムハザール』がそこに姿を見せたのだ。

 

「ふぅん…ナルホド。宴もたけなわなところで悪いけど…ボクはここらでお暇させてもらうよ。」

「は?逃がさねぇし。」

「待て!アブダビ!」

『はぁっ!』ボッ

 

アブダビが宙にキザ歯の口を開かせた。シャウハは触手を、キズナレッドは拳を、ドラグレッダーは火の玉を、逃げるアブダビへと繰り出すも…

 

「バイバ~イ!」

 

スカッ

 

「ちっ…」

「逃げられたか…!」

『…』

 

口が閉じられてしまい、撤退を許すこととなった。

 

『うーん、もふもふぅ…』だきっ

「ヴォオ!ヴォオン!ヴォオオオオ!」ぶんぶんっ

 

「ドラグ!あそこ!」

『…呑気なやつだ!また殺してやるぞトラ野郎!』ボッ

 

さらには暴れる簒奪の銀狼(ヴリコラカス)へ抱きついたデストワイルダーが残っていたものの…

 

『うわっ!ワンちゃんいるのに危ないだろ!』ザシュッ

「ドラグレッダーの火の玉を爪で相殺した!?」

『俺も帰ろう…またねワンちゃん!』ダッ

「ヴルルルッ!?」

『待てっ……くそっ!』

 

ミラーワールドへと逃げられ、結局撤退を許すことになった。

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