アカリナの街にて、アブダビとの戦闘が終わったドラグレッダーたちだったが…街のあちこちは破壊されてしまっていた。そして、怪我をした住民らはシャウハのつれた魔導士たちの治療を受けていたのだ。
「申し訳ありません!私が傍を離れたばかりにぃ!」
「行けと命じたのは私ですから…自分を責めないでください。」
「テルティナ様ぁ!」
「…それより何か着てください。普段の格好と比べると今のロゥジーは…エッチです。」
「えぇっ!?」
泣きながらテルティナ王女へと懺悔をするロゥジー・ミスト(半裸)の姿もそこにある。そして、ドラグレッダー、浅垣灯悟、イドラ・アーヴォルンらにグロッサは感謝を伝えていた。
「あんた達には本当に世話になったな。」
「でも私達の力が足りなかったせいで街がこんなに…」
『…俺がミラーモンスターを全て殺しておけば…失わらずに済んだ生命もあった。』
「何言ってんだい。特にあんたは…ドラグレッダーって言ったかい?窓ガラスや水路の中にいる白い魔物たちからみんなを守ったとか聞いたよ。」
「ドラグレッダーってそんなことをしていたの!?」
「…」
『
「ドラグレッダー…」
「まっ、気持ちはありがたいが…いつまでも引きずらないでほしいねぇ。それに街も怪我も犠牲も…安易に力を求めたあたしたちの自業自得さ。だから今からは自分たちの力で元に戻していくよ。」
「グロッサさん…」
「またこの街に遊びにしておくれ!その時には自慢の料理をたらふくご馳走するよ!」
「えぇ、楽しみにしているわ!ね、ドラグレッダー?」
『あ、あぁ…』
「…」
去っていくグロッサに力の無い返事をしたドラグレッダー…一方で灯悟は終始無言でボーっしており、心ここにあらずの状態だった。イドラはそんな灯悟を心配する。
「…どうしたのレッド?」
「いや…アブダビが他の異世界人と戦ったことがあるような口振りだったのがどうしても気になってさ…」
「1000年前に魔王を封印した勇者は異世界出身だった…そういう文献があるにはあるのよ。」
「本当か!?」
灯悟はその後の勇者が元の世界に帰れたかを聞くも…記録には無いとイドラは答えた。次にドラグレッダーがイドラへと質問をする。
『その文献の中にミラーモンスターの存在は確認出来るか?』
「流石にそこまでは…あ!そういえば勇者たちには大きな鳥がいたような…」
『大きな鳥だと!?』
「「うわっ!?」」ビクッ
ドラグレッダーから大声が出され、ビックリした灯悟とイドラは互いに抱き合い…すぐに離れた。
『その鳥の色は黄金か?どうなんだ?』
「近い近い……家に帰ったらまた探してみるから…」
『頼む。それにしても…1000年前から既にアイツが…』
「ミラーモンスターってまだ決まった訳じゃないわよ。」
「アイツ?ドラグ、それってどんなミラーモンスターなんだ?」
『名は『ゴルトフェニックス』…ハッキリ言って俺より強いミラーモンスターだ。味方になろうものなら心強いが…既に奴らの手に落ちてる可能性もある。』
「ドラグ以上…!?」
「嘘でしょ!?分かったわ…帰ったら絶対に調べてやる……あ、そうだ!1000年前から生きてる種族なら勇者とゴルトフェニックスのその後を知ってるかもしれないわ!」
「そんな種族がいるのか!?」
『…今思ったが俺らミラーモンスターは1000年も生きているのだろうか?』
「いや、聞かないことには私も分からないから…」
「フェニックスって名前だから普通に生きてそうだけどな!」
「話してっとこ悪いけど、テルティナ様の治療と魔力の種の報告すっから帝都にいくぞ。」
シャウハの声が聞こえて、3人は振り向いた。そこにはシャウハの他に熱っぽい顔で苦しそうなテルティナを抱えるロゥジーの姿もあった。
『テルティナ!?大丈夫か!?』
「騒ぐなクソ龍。テルティナ様のお身体に響く。」
『ぬぅ…すまぬ。』
「魔力の方は聖剣で吸わせて落ち着いたんだけど…他の魔力の種を取り込んだことでテルティナ様自身の種に影響して身体を蝕んでる。…後は虎のミラーモンスターと
「でもシャウハ。今から帝都って…馬車で3日はかかるわよ。」
「は?誰が陸路で行くつった?」
シャウハの言葉と共に灯悟たちの足元に大きな魔法陣が現れた。
「コレは…転移門の創造!?まさか、この人数を1度に帝都に送るつもり!?」
「…ちっ。そこのミラーモンスターが邪魔なんだけど?」
『すぐに消えよう…レッド。』
「ほらよ。」パカッ
ドラグレッダーが灯悟の手鏡に入ると…灯悟たちは一瞬でアカリナから何処かへと飛ばされた。