無双龍ドラグ異世界で冒険者になる   作:アマノジャック

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…何か連日で投稿してましたけど、これで打ち止めです。ストックが尽きました。


無双龍VS角猪&盾猪

キズナレッドはアメンの運転するバイクに乗っており、ドラグレッダーもミラーワールドから追っていた。そして、砂漠の中からついに建物が見える。

 

「着いたぞ!あそこがウドゥド遺跡だ!」

「……っ!このキーンキーンってくる耳鳴り音は…!」

『…ミラーモンスターもいるようだな。気を付けろ。』

「耳鳴り音?」

『気にするなラーニヤよ。このままバイクで突っ切るがいい。』

 

「待ちたまえ!この先は『アメン以外は通すな』とのオーダーだ!」

 

そして、入り口に先ほどアジールからギミックと呼ばれた男が立ち塞がるよう現れる。そして、頭に付いた魔力の種が光る。

 

『特権混合・キマイラサーカス!』

 

次の瞬間、ギミックの身体中からドラゴンの鱗、カニのハサミ、様々な鳥の翼、など多種多様な動物の部位が生え…

 

『ラクラク…ダート・クラック!』

『バーニング・キズナパンチ!』

 

そのままアメンのバイク突攻とキズナレッドのパンチにより、呆気なくやられた。

 

「行か…せ、ん…」

 

『ADVENT 』『ADVENT 』

 

『『グオォォォ!!』』

 

薄れる意識の中でギミックは2枚のカードを宙へと投げる。そこから2体のミラーモンスターが召喚された。1体目はイノシシ型で体色は全体的に赤く、肩と脇下から前面に計4本の角が伸びた『ワイルドボーダー』。2体目は同じイノシシ型ではあるものの体色は青く、頭に大量のトゲ、そして身体の前面部に取り外しが可能な盾をもった『シールドボーダー』。

 

「奴、らを…追え…うぐっ。」ガクッ

 

何とか指示をするとギミックはそのまま気絶した。しかし、2体の視線はアメンとキズナレッドに目もくれずギミックの方へと向いていた。

 

『久々に人げ……人間かコレ?』

『色々と混ざってる気がするが…まぁ、いい。ようやく解放されたんだ…まずはご飯にするぞ弟よ。』

『この人間は大きいから半分こだよ兄ちゃん。先にいいよ。』

『では、先に。いただ………誰だ!?』サッ

 

気絶したギミックを食おうしたワイルドボーダーだったが…何かを察知してその場から離れた。次の瞬間、自身のいた所に火の玉が当たる。

 

『やれやれ、自身が食われそうになってどうする。』

 

『龍のミラーモンスター…!』

『兄ちゃん!アイツの方がでかい!アイツを食おう!』

『…そうだな!お前はあの火の玉をなんとかしろ!』

『任せて!』

 

ドラグレッダーとワイルドボーダー&シールドボーダーの戦闘が始まった。先制したのはドラグレッダー、自慢の火の玉を1発ずつ放つ。対してシールドボーダーが盾を外して、それで火の玉を受け止めた。

 

『…ふっ。強いけど抑えれなくはないね。』

『これでも食らえ!おりゃっ!』ボンッ

『…遅い。』スッ

 

今度はワイルドボーダーが前面に伸びた角からエネルギー弾を放つも…ドラグレッダーにより回避される。

 

『おらっ!』ブンッ

『兄ちゃん、危ない!』バッ

『いいぞ弟よ!おらっ!』ドンッ

『ぐっ!?』バキッ

 

今度はドラグレッダーが尻尾をワイルドボーダーの足を狙って振るうが、シールドボーダーが尻尾の軌道の途中へ盾を投げて地面に刺したことで尻尾が盾に弾かれた。その隙をついて、ワイルドボーダーのタックルがドラグレッダーへと当たり、苦悶の声が出る。

 

『だが…隙が出来たな!はっ!』ボッ

『うっ、ぐ…熱っ!熱いよ!!』

 

だが、盾を離したシールドボーダーへと火の玉を放つと命中し身体が燃え始めた。

 

『弟ぉ!?おのれ…はっ!』ボンッ

『…ふんっ。』ブンッ

『な…俺の一撃を尻尾であっさりと…』

『お返しだ。』ボッ

『ぐぅうう!!』

 

そして、ワイルドボーダーもドラグレッダーの火の玉を浴びたことで身体が燃え上がる。

 

砂漠の上で転がり続け、何とか身体を沈火されるワイルドボーダーとシールドボーダー。その様子はドラグレッダーは追撃することなくただ空中から見下ろしていた。

 

『…何故、止めをささない?この瞬間も…いつでも俺たちを殺せただろ?』

『兄ちゃん!?』

 

『力の差は理解出来たようだな…何、人間よりも俺の方へ攻撃してきたことに興味が出てな。』

 

『大した理由ではない…お前の方がでかいからだ。何百年もカードに封印されていれば…少しでも多く食べたくなるのは当然だろ。』

『で、でも兄ちゃん!アイツは無理だって!』

『そうだな……龍のミラーモンスターよ。お前の名は?』

 

戦意を失くし、ドラグレッダーへと名を聞くワイルドボーダー。ドラグレッダーは素直に答えた。

 

『ドラグレッダーだ。』

『ドラグレッダー…俺を食え。それで…弟は見逃してくれ。』

『兄ちゃん!?何言ってるの!?』

『…ほぉ。』

『…やっぱり、食うのは半分だけにしてくれ。もう半分は…弟に食わせてやってくれ。』

『本当に何言ってるの!?』

 

身を捧げると言うワイルドボーダー。対してドラグレッダーはただ笑う。

 

『ハッハッハッ!今日は面白いミラーモンスターばかり見る!ワイルドボーダー、本当にそれでいいのか?』

『…あぁ。今すぐに何か食べなければ、俺も弟も死ぬ。俺の命で弟が助かるなら…安い話だ。』

『では……ん?』

 

「ヴォォォオオオオン!!」

 

『ミ、ミラーモンスターか?』

『いや!さっきの人間だよ!』

 

突然に大きな魔獣が咆哮と共に姿をみせた。ギミックの魔力の種が暴走したのだ。先ほどの変化した部分がより人間らしさから離れた姿となっていたのだ。

 

『くそ、こんな時に…提案だ。俺と協力して…コイツを太陽の森まで運ぶ。そうすればお前たちを殺さず、何か食べる物をやろう。』

『本当か…!』

『でも、何で…』

『…お前らが最後に何を食ったかは知らんが人間は不味い。それならまだサボテンの方がうまい。』

『サボ…』

『テン?』

『協力してくれれば食える…どうだ?』

 

『『乗った!』』

 

ドラグレッダーとワイルドボーダー&シールドボーダーの共闘が決まる。3人は魔獣を囲みこんだ。

 

『行くぞ!はっ!』ボッ

『おらっ!』ボンッ

 

「ごぉぉ……!?」

 

先制したのはドラグレッダーとワイルドボーダー。火の玉とエネルギー弾を飛ばし当てる。

 

「俺も…おりゃぁあ!!」ダッ

 

続いてシールドボーダーが突っ込んでいき…トゲの付いた頭突きを魔獣に当て、表面の鱗に突き刺し、前面についた盾で突き飛ばした。

 

「ぎゃおおおお!?」

 

『…大した強さでは無いな。次で終わりだ!行くぞ!』

『『おう!』』

 

再び魔獣の周りを3人で囲み…いっせいに魔獣の元へと突っ込んだ。ドラグレッダーからは背中のヒレが、ワイルドボーダーからは前面の角が、シールドボーダーからはトゲ付きの頭が、それらが魔獣を襲う。魔獣はその場で倒れギミックへと戻った。しかし、頭に付いた魔力の種は今もウヨウヨと動いており再び魔獣となるは時間の問題である。

 

『太陽の森にいく…その男を担いで俺に付いてこい!』

『俺が持とう…弟よ、いくぞ!』

『うん!』

 

ワイルドボーダーがギミックを担ぎ、そのまま太陽の森へと向かう。空中を飛ぶドラグレッダーをワイルドボーダーらがダッシュで追いかけている状態。ところがそれは長く続かない。

 

『なっ…身体が…』

『しまった!?活動時間の限界か!?レッドがいない今…ミラーワールドに戻れないぞ!』

『ど、どうすんだよ!?オレ達、空腹の前に消滅しちゃうよ!?』

 

ミラーモンスターであるため、身体が透け始めたのだ。ここは砂漠…近くにミラーワールドへとつながりそうなものはない。藁を掴むように遺跡に引き返そうと思った次の瞬間…

 

「セルシウススパイク!ドラグレッダー、早く入りなさい!」

 

『イドラ!お前ら、急げ!』

『この男は?』

『そこら辺に置いておけ!』

 

目の前に氷塊が生成され、急いで入っていった。

 

「ミラーモンスターがいるようだけど…どんな状態?」

『何…腹を満たせれば人間やエルフを食わないと言ってきたから生かして、食べ物を条件に此方の戦力になるよう約束した。裏切れば俺がすぐに殺すから安心しろ。』

「…ドラグレッダーってレッドの影響を受け過ぎじゃない?」

『馬鹿を言うな。それで、何か食べ物は…』

「あるわけ無いでしょ!さっさとアジールって奴とケリをつけてやるんだから!」

『ボク、持ってるよ?』

『何っ!?と、とりあえずコイツらに分けてやってくれ!』

『いいよ。』

 

合流したイドラ・アーヴォルンへいきなり食べ物を要求するドラグレッダーだったが、意外にもボルキャンサーから返答があったのだ。ボルキャンサーは甲殻の隙間から…ソロスパイダーの下半身を取り出した。右足をワイルドボーダーへ左足をシールドボーダーに渡すと…2人はすぐに食べ始めた。

 

『…ふー、助かった。少ないが…これで暫くは大丈夫だ。』

『でももう動けない…さっきの戦闘で疲れたよ…』

 

『…ボルキャンサー、これは?』

『さっきボクが殺したミラーモンスターの1部。』

『お前…意外と強いんだな。』

『当然!ラーニヤのお母さんだからね!母は強し!』

 

なお、ギミックの魔力の種は既に簒奪の銀狼により回収されていた。そして、ギミックをワイルドボーダーとシールドボーダーに任せ、ドラグレッダーたちは再び遺跡へと向かっていったのだ。

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