「うわあああ!!」
「『第六聖剣・
ドラグブラッカーがミラーワールドに去った戦場は、キズナブラックとロゥジー・ミストの2人による戦いへとなっていた。キズナブラックがドラグクローより黒い炎を飛ばすとロゥジーは聖剣の槍形態からの黒い竜巻で対抗する。しかし、炎の方が威力で勝っており…負けた槍は石化が始まっていた。慌てて基本形態である第一聖剣へと戻す。
「ロゥジー…」
『うぅ…あの炎さえ何とかなれば…』
「俺なら何とかしてあげるけど?」
「『!?』」
その様子を遠目で見ていたテルティナ王女とボルキャンサーだったが…背後から聞こえた声の方へと顔を向けた。
「やぁ、さっきぶり!」
『誰だお前は!?』
「ネオスさん…!ボルキャンサーさん、大丈夫です!この方は先ほどカードの特権魔法使いから私たちを助けてくれた方です!」
「覚えていてくれて嬉しいよ…痛て。」
ツミトグラの商人ネオスだった。先ほど変わらずトーブに身を包んでいるが…動きがやや重い。
「もしかしてケガを?」
「大丈夫大丈夫。ちょっと巻き込まれただけだから…火の玉食らったあげく、商売道具が全部燃えちゃったけど。」
「大打撃じゃないですか!?」
『…何でここにいるの?』
「何…このままだと良くない状況だろ?何とかしてあげたいんだよ…ほら!」
「それってまさか…!?」
『何故お前がそれを持っている!?』
ネオスが取り出したのは…仮面ライダーへと変身するためのカードデッキだった。それをテルティナへと渡す。
「残っていた商品だ。使い方は分かるよな?」
「えぇ…イドラさんとラーニヤさんが使ってましたから。」
「これで鏡の中に入って…あの黒き龍を倒すんだ。そうすれば全て解決する。」
「ドラグさんを…倒す?どうして…?」
「あの龍は黒くなった結果、全ての負の魔力を吸い尽くしている。こうなれば全ての魔力は魔王ではなく龍に集まることになる…魔王以上の脅威になるんだ。だが今ならまだ吸われた魔力は少ない…!さぁ、早く変身するんだ!これは君にしか出来ないことだ!」
「私にしか…」
『待って!テルティナ!』
ネオスの言葉のままにテルティナは近くの窓へカードデッキを…
『第四聖剣・
「─!?」
突然に周囲は重い重力に包まれる。そして、ロゥジーがテルティナの手からカードデッキを奪っていた。
「いけませんテルティナ様。」
「ロゥジー?」
『ロゥジー!?レッドは…なっ!?』
ボルキャンサーがキズナブラックを見てみると…聖剣の重力による拘束で動けなくなっていた。ネオスは不満そうにロゥジーを見る。
「…どうして邪魔をするのかな?」
「テルティナ様を戦わせる訳にはいかないからに決まっているだろ!」
「君のためでもあるんだけど…」
「不要だ!さっさと去れ!」
『待ってロゥジー!ネオス、これってロゥジーでも使えるの?』
「使えるよ…まっ、俺としては負の魔力を龍に流れなくすればいいから好きにすれば?」
「…ロゥジー、今はこれに掛けるしかありません。お願いします、私にそれを返して…」
「テルティナ様、すぐに終わらせますのでお待ちください。」
ロゥジーはテルティナの言葉を無視して窓にカードデッキをかざして…Vバックルへとはめた。
「変身。」
鏡が割れる音と共にロゥジーの姿が仮面ライダーへと変わる。白銀の鎧に青い筋が通った
───
【SWING VENT】
【STRIKE VENT】
『グオオォォオ!!』
『ぐぐぐ…!みんな、今だ!!』
『おらおらおらっ!』ボボボンッ
『痺れやがれ!!』バチバチッ
「とりゃあ!!」ブンッ
「ふんっ!」ブンッ
一方のミラーワールド、ドラグブラッカーの突進をシールドボーダーが盾で受け止めてる所へ全員が総攻撃を仕掛ける。ワイルドボーダーのエネルギー弾、エビルダイバーの電撃、ライアの鞭『エビルウィップ』、シザースの
『グルッ!』ブンッ
「「うぐっ!!」」
尻尾の一振で全員が飛ばされる。
「くっ…強さの次元が違い過ぎる!味方じゃなくなるとこんなに厄介だなんて…」
『しかしなぁ…俺と旦那の"FINAL VENT"はあっさり破られたし…そうだ嬢ちゃん!アンタの魔法で何とかならねぇか?』
「魔法…?それだわ!魔法を使えばいいのだわ!エビルダイバー、私を乗せてドラグレッダーの周りを飛んでくれる?」
『任せな!』
「みんなは黒い炎に注意しながらドラグレッダーを攻撃して!」
「『『了解!』』」
ライアはエビルダイバーへと乗り…ドラグレッダーの周りを飛ぶ。そして右手に鞭を、左手には自身の杖を持ち…水の竜巻を出す。
「脳幹震わす水精の絶叫!ウンディーネ・スクリーム!」
ドボボボッ!!
『グル…?』
予想外の広範囲攻撃にダメージこそ無いもののドラグブラッカーの動きが鈍る。
『『うおおぉ!!』』ドドドドッ
『グ…!?』ドゴッ
「地へと落ちろ!」ガシッ
『グオォ!?』ビターン
そこへワイルドボーダーとシールドボーダーによる2人同時タックルが決まり、怯んだところにシザースが籠手で尻尾を挟んで地面へと叩きつけた。
『嬢ちゃん!上手く合わせろよ!』
「えぇ、いくわよ!」
ライアは鞭を構え…エビルダイバーも尻尾を伸ばしながら身体を回転させる。
「『やぁ/おらぁ!!』」ブンッ
『グルルッ!?』ビリビリビリ
遠心力が乗った鞭に電気が加わった打撃が同時に首へと当たる。それは水の魔法により濡れていたのもあり、ドラグブラッカーへの大きなダメージとなった。しかし、ドラグブラッカーはすぐに体勢を立て直すと口から大量の黒い火の玉を吐き出した。
『ついに来たか…!』
「みんな、絶対に当たったらダメよ!」
『兄ちゃん、僕の後ろに!』
『頼むぞ弟よ!』
【GUARD VENT】
シールドボーダーは盾を構え、ワイルドボーダーはその後ろへと移動する。シザースは盾『シェルディフェンス』を召喚し、シールドボーダーと同じく正面から構えた。
「攻撃が分散してる今よエビルダイバー!これで決めるわ!」
『あぁ!飛びっきりのをお見舞いしてやるぞ!』
【FINAL VENT】
「光求め、道を成せ!地精の進撃…ドリルノーム・ダイバー!」
ライアはカードをバイザーに入れると同時に杖から巨大なドリルを作り出した。エビルダイバーは電撃を纏い…ドラグブラッカーへと突っ込んでいく。するとドラグブラッカーはライアたちへと集中的に黒い火の玉を連発し始めた。
「…っ!エビルダイバー!」
『踏ん張れよ嬢ちゃん!』
「刻印魔法…"爆砕"!」
『─!?』カッ
ドゴーン!
黒い火の玉を回避しながら突っ込んでいくライアとエビルダイバー。突然にドラグブラッカーの首が爆発し、顔が強制的に別の方へと向けられる。
『何だ今のは!?』
「ザフラから教えて貰った刻印魔法よ!さっきの攻撃を当てた時に鞭の先端から打ち込んだの!これで……嘘っ!?」
驚くライア。まだ自分たちに目掛けて飛んでくる黒い火の玉が2発も残っていたのだ。
『危ない!』ブンッ
「間に合えっ!!」ブンッ
『はぁ!』ボボンッ
ドンッ!ドンッ!
『お前ら、ナイスだ!』
「決まれーーっ!!」
シールドボーダーとシザースが投げた盾をワイルドボーダーのエネルギー弾で加速させ、黒い火の玉を相殺した。障害がなくなりライアとエビルダイバーはそのままドラグブラッカーへと突っ込んでいく。
「…」ブンッ
「『なっ!?』」バキッ
しかし、それはドラグブラッカーの尻尾の一振で失敗に終わる。2人がかりの大技はあっさりと弾かれ、そのまま空中より落下するライアとエビルダイバー…ドラグブラッカーは口を開け狙いを定める。
『イドラ!』
『エビルダイバー!』
仲間の名を呼ぶワイルドボーダーとシールドボーダー…ここでシザースはある賭けへと出た。
「助けてボルちゃん!!」
【ADVENT】
ミラーモンスターを召喚するカードをバイザーへと入れたのだ。するとドラグブラッカーの前に鏡が現れ…
『ラーーニヤーーァ!!』バキッ
『…!?』ボフッ
そこからボルキャンサーが召喚され、左腕のアッパーが顎へと決まる。それだけで終わらず、火の玉が口内で爆発し…口から煙を出した状態でドラグブラッカーの動きが止まる。
ジョキッ!
さらにボルキャンサーはドラグブラッカーの顔へと巻き付いた絆創膏を切る。
『グ…ル、ルルル……ル。』
『見ろ嬢ちゃん!ドラグの旦那の色が…!』
「赤色に戻ってきてる…!」
するとドラグブラッカーはドラグレッダーへと戻り…その場で倒れた。
*当初の予定ではタイガはテルティナに変身させるつもりでした。後、ワイルドボーダーとシールドボーダーもデストワイルダーとガルドサンダーに殺される予定でした。