無双龍ドラグ異世界で冒険者になる   作:アマノジャック

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戦隊レッドと千年を越えた想い3

「お前ら大丈夫か?」

「アタタタ…急に聞こえてきたからビックリしたぜ…緊急地震速報を思い出すぜ。」

「いや、それはよく知らねぇが…」

『しかし、仮面ライダーになっていないザッツはともかく…ミラーモンスターの俺が感知出来なかったことが気になるな。』

 

突然の耳なり音に倒れた浅垣灯悟、イドラ・アーヴォルン、トビーの3人。バズスティンガーの襲撃かとドラグレッダーとザッツが警戒するも姿を見せず、全員が体勢を立て直す。そんな中、トビーは全身をガタガタと震わせていた。

 

「これなんだよ…」

「トビー?」

「カードデッキを持つようになってから…この森からさっきの謎の音が僕にだけ聞こえるようになって…」

「落ち着くんだぜトビー!俺とイドラにも聞こえたんだぜ!」

『そのカードデッキが原因なのは確定したようだな…イドラよ。先程の音について何か分かったか?』

「そうね…ミラーモンスターを感知した時と感覚は同じだけど今はなんとも。とりあえず、音源と思う所に使い魔を飛ばしたわ。バズスティンガーを警戒しつつ正体を探ることにしましょ。」

「流石はイドラだぜ!」

『イドラ、トビー、お前たちは仮面ライダーになっておけ。ただレッド、お前は変身するなよ…音でバレる可能性がある。何かあった時は俺が守る。』

「了解だぜ!」

 

イドラは龍騎に、トビーはインペラーに変身する。龍騎を先頭に5人は進みだした。

 

───

 

「何よこれ…」

「隠れ家?」

「こんなのあったんだね。」

 

全員の足が止まる。そこは崖ではあるものの…間に狭い空間があったのだ。

 

『俺の身体では入れそうにないな…』

「とりあえず、俺たちだけで行ってみるぜ。」

 

ドラグレッダーが灯悟の手鏡へと戻ると、龍騎を先頭に全員が空間の中へと入る。中は当然真っ暗なため龍騎が杖から光を灯す。

 

「これって…!?」

「太陽の森で見た壁画だぜ!?」

『…!』

 

中にはミラーモンスターと思えし生物が何体も描かれており、ドラグレッダーは言葉を失くす。

 

「あれ?コイツらってデストワイルダーにアカリナの街で見た蜘蛛のミラーモンスターだよな!?ドラグ、まさかこれって全員ミラーモンスターなのか?」

『…そうだ。だが…何故こんな絵が?』

「待って!何かがあるわ!これって刻印魔法……よね?」

『あの長寿エルフを連れてくるべきか?』

「それなら大丈夫よ。私も起動できるようになったから。」フォン

 

龍騎が刻印魔法を使うと…太陽の森の時と同様に二階堂天理に加え、前に美穂と呼ばれていた女の姿が映し出された。

 

《やぁ、レッド…今、緊急で動画を回してるんだけど。》

《嘘をつかないの天理。全く、何で私がこんなこと…》

《まぁ、女性陣を映した方が華やかじゃないか。また邪魔が入らないうちに伝えることを伝えないと。レッド、多分そっちは厄介なミラーモンスターに追われてる状況だろ?でも少しだけ僕たちの話を聞いて欲しいかな。》

《とりあえず博士の謎技術でデッキを持った人間が近くにくるとソレにだけ聞こえる強力な音波を飛ばすことになってるわ。ここまで来てこんなこと言うのは何だけど…頭とか大丈夫?…正直、私にもキツかったのよね。》

《ちょっと美穂。君の自己紹介がまだじゃないかな?》

《そうね。あー、レッドさんだっけ?私の名前は"霧島(きりしま)美穂(みほ)"。仮面ライダーファムに変身する…普通の女よ。》

《むさ苦しい勇者一行で唯一の僕の癒しだよ♪》だきっ

《抱きつかないで!》

 

「仲良いわねこの2人。」

「シルバー…いい絆だぜ!」

「なぁ、今勇者一行とか言ったか?」

『あぁ、千年前に魔王を封印した本人たちだ。そして、天理と呼ばれていた女がレッドがいた世界の仲間だったらしい。』

「うーん、レッドなら納得か…」

 

映像に様々な反応を見せる5人。咳払いをし、美穂が話を続ける。

 

《私たちは聖剣の素材を集めつつ、人々を襲うミラーモンスターの討伐を行っているわ。今見てる壁画に描かれたミラーモンスターたちは強すぎて私たちでも手に負えず、博士が急遽製作したカードで何とか封印した奴らなの。》

 

「封印って…普通にデストワイルダーとか活動してたのだけど?」

 

《もし、この中にいるミラーモンスターのどれかを見たなら…王家の杖を疑いなさい。これらは魔導塔に厳重に保管されている筈よ。》

《まぁ、魔王のクソガキの誰かに盗まれた可能性もあるけどね…とりあえず何ヵ所かに分けているから全員出てくる訳じゃないと思うよ。》

 

『イドラよ…お前の父は何か知っていたか?』

「少なくとも私には何も話してないわね。」

『であればシャウハに問うとしよう。』

 

《警告はしたから次は戦力のプレゼントよ。メタル(・・・)来て!》

《はい、美穂様。天理様。》ずっ

 

美穂の言葉に従い、銀色の犀型ミラーモンスター『メタルゲラス』が姿をみせた。

 

「おお、新しいミラーモンスターだぜ!?ドラグ、コイツ強いのか!」

『…映像が終わったら話す。それまで静かにしてろ。』

 

《この子は私の仮面ライダーになるデッキを博士が唯一再現に成功出来たからそれで契約したミラーモンスター。博士と勇者、たまに天理も変身しているわ。》

《良い子だよ…素直で力強い!偉そうなブランとは大違い!》

 

《ほぉ女狐…誰が偉そうだと?》

 

さらに前に姿を見せていた白い白鳥型ミラーモンスター『ブランウイング』も美穂の手鏡より顔を出し天理を睨む。

 

《そういう態度だけど?》

《…不快だ。塵となれ。》バッ

《ブラン様、今は抑えてください。美穂様の邪魔になってしまっています。》

《うるさいぞ。我は偉そうじゃない…偉いんだ!つまり我への侮辱は万死に値…》

《はいはい。話は後で聞いてあげるから今は引っ込みなさい。》ぱたんっ

《待て姫よ!話はまだ…》

 

美穂は手鏡を閉じるとブランウイングの声は呆気なく聞こえなくなった。

 

《ブランがまた出てくる前に話をまとめるよ。今からメタルとそのカードデッキを封印する。それでこの映像が終わったら出てくるから…解放してあげて。そしたら、そのカードデッキはレッドの自由に使っていいからね。》

《後はさっきも言ったけど王家の杖を疑いなさい…メタル。もう私たちとは会えなくなるけど、千年後の仲間に力を貸してあげてね。》

《承知しました天理様、美穂様。アナタたちと旅が出来て良かったです…そう博士たちにもお伝えください。》プツンっ

 

映像はここで終わる。それと同時に壁の一部が引き出しのように開き、中からメタルゲラスと契約されたであろうカードデッキが出てきたのだ。

 

「…仮面ライダーへの変身アイテムね。」

「ドラグレッダー、メタルゲラスの仮面ライダーってどんなのだ?」

『"仮面ライダーガイ"と呼ばれている。武器となるカードは【STRIKE VENT】のみだが、右腕と一体化し先端の長い角は高圧の鉄を貫通出来る威力を持つ。またその頑丈さから盾の役割もこなせよう。』

「じゃあ、ザッツ!頼んだぜ!」

「お、俺!?いやいやいや!お前の仲間が託した力を何で俺に任せようとしてるの!?」

『この状況であれば生身のお前が使うのがちょうどいい。』

「足を引っ張るのが僕だけになるけど…全体的に戦力が増えるならそれがいいかな。」

「頼むわね先輩!」

 

そのまま仮面ライダーガイのデッキはザッツへと託される。

 

「だけど使用前にメタルゲラスを解放しないといけないわね。」

「待ってくれ…何か食べ物ってあったか?解放されたミラーモンスターって飢餓で気性が荒くなるってアジールが言ってたぜ。」

『俺が切り開いた木でも食わせれば問題ない。さっきの場所に戻る…バズスティンガー討伐の作戦を練り直すぞ!』

 

ドラグレッダー一行はその場を去る…メタルゲラスとカードデッキという強力な戦力を加えて。

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