こんなタイミングですが続編のオリジナルエピソードです。とりあえず、アヴァルロスト城編は全2話です。
ドラグレッダーはシャウハの使いと共に魔導塔へと入るとレグルス・マッハヴォルトにより迎えられた。
「ようこそ魔導塔に…ここから先は私が引き継ぎましょう。」
「マッハヴォルト卿!?何故ここに?」
「ダリエル様がシャウハに話があるとのことでして…」
レグルスは話しつつ、使いよりドラグレッダーの入った手鏡を受け取った。そのまま何処かへと向かうレグルス。ミラーワールド越しにドラグレッダーが声をかけた。
『レグルスか…久しいな。』
「えぇ、お久しぶりですドラグレッダーさん。早速で申し訳ないのですが…2人の会議に参加してもらえますか?」
『…会議だと?』
「えぇ。貴方はミラーモンスターについて詳しいと耳にしております。少々…いや、かなり厄介なことになってまして…貴方に何とかして欲しいというのが本音ですね。」
『お前も大変だなレグルス。テルティナたちの話はまた後でするとしよう。』
「そうですね…キャンディ食べます?」
『…手鏡より顔を出す。口の中に投げてくれ。』
………
「だーかーら!ただでさえ推奨して無いうえに、過去に一番被害を出したミラーモンスターの解放など悲惨な未来しか見えませんっての!」
「黙れ!亜人連合への進行にはより強い力こそが必要だ!」
レグルスが会議室へと入ると中ではシャウハとダリエルが言い争っていた。レグルスが手鏡を開き…ドラグレッダーを呼び出す。
『久しいなシャウハ…そして、ダリエルよ。』
「…『龍の冒険者』か、早速だが問うぞ。この古文書に描かれた『緑の巨人』と呼ばれるミラーモンスターを知っているか?」
『あぁ、知っている…名は『マグナギカ』。機動力ことほぼ無いものの全身に凄まじい数の重火器を備えたミラーモンスターだ。単純な強さだけで言うなら俺をも超える。』
「…ほぉ、貴様をも超えるか。そりゃ楽しみだな。」
ダリエルはドラグレッダーへあるミラーモンスターの絵をみせる…そして、その答えを聞いて不適な笑みになった。次にシャウハが別のミラーモンスターの絵をみせる。
「コイツは分かる?集団を率いるリーダー格のミラーモンスターだけど…」
『『ギガゼール』だ。スピードがあり…集団ではなく、数を率いた戦いを出来るのはミラーモンスターの中でもコイツくらいだろう。』
「知ってんのかよ…!」
ドラグレッダーにとってはどちらもクラフーワイロの壁画で見たミラーモンスター…ここで霧島美穂が言っていたことを思い出す。
《王家の杖を疑いなさい》
『して…お前たちはそのミラーモンスターをどう管理するつもりだ?まさか、カードへの封印を繰り返すつもりか?』
「そうだ。必要な時だけ解放すればいい。封印されていたカードへミラーモンスターにもう一度当てれば封印出来る…そうだろシャウハ?」
「伝承が正しければ…ですけどね。しかし、その上でもマグナギガであれば毎回封印に骨が折れる。私としてはまだコントロールの出来そうなこのミラーモンスターにして欲しいって訳よ。」
『なるほどな。』
強さを求めるダリエルと少しでも安全を取りたいシャウハ…ドラグレッダーの頭に再び美穂の言葉が出てきた。
《王家の杖を疑いなさい》
『結論を出す前に…まずはその伝承は間違っているな。』
「なっ!?そんな訳…!」
『ミラーモンスターである俺が言っているんだ。そもそもミラーモンスターがなぜ人間に契約をすると思う?』
「…他のミラーモンスターから守ってもらうため?」
『食料だ…契約者へ力を与える代わりにミラーモンスターを倒させ、それを食らう。エサを与えなれば契約者を食うことなる。故に…このカードデッキが必要となる。』
ドラグレッダーは龍騎のカードデッキを取り出し見せる。反応を見せたのはダリエル。
「ほぉ?例えば…こんな物か?」
「なっ!?」
『持っていたか。どこでこれを?』
「魔力の種を徴収してる時についでに押収したものの1つだ。」
その手にあったの未契約のカードデッキ。シャウハも初耳なのか驚いた顔をみせた。
『使い方を教えよう…窓の前に来い。』
「…S級冒険者のお前が皇族の私の命令する気か?」
『ならレグルス、そのカードデッキを持ってこっちに来い。』
「…分かりました。ダリエル様。」
「ふんっ…さっさとしろ。」さっ
ダリエルよりカードデッキを受け取ったレグルスがミラーワールドへと入ったドラグレッダーを追いかけ窓の前へと立つ。
『それを窓に向かってかざすといい。』
「こうでしょうか…え?」カチッ
ミラーワールドよりVバックルが表れ…レグルスの腰へと巻かれた。ドラグレッダーはそのまま指示を出す。
『変身と言って、カードデッキをそのベルト入れろ。』
「変身!…え?なかなか入らな…こ、こうですね!」すちゃ
鏡が割れる音と共にレグルスの姿が変わる。ブランク体ではあるものの目元を覆うマスクに加え、腰に
「な!な、な…これは?」
『"仮面ライダーゾルダ"…そのブランク体だな。』
「仮面ライダー…?」
『俺のいた世界の力だ。そこの窓に触れてみろ。』
「え?触れない…いや、まるで水の中に手を入れているような感触です。もしかして、ドラグレッダーさんみたく、このまま中に入れたりします?」
『察しがいいな…その通りだ。入ってみろ。』
「はい。」
ゾルダはミラーワールドへと入る。窓の中に写るその姿にダリエルの目が丸くなる。そして、ゾルダが元の世界へと帰ると変身が解け、レグルスの手には先程変身に使ったカードデッキがあったのだ。ドラグレッダーはダリエルとシャウハの方へと顔を向ける。
『解放するミラーモンスターが決まったな。』
「ほぉ…どっちだ?」
「…」
『マグナギガ…俺の世界ではゾルダと契約していたミラーモンスターだ。』
ドラグレッダーの言葉にダリエルは口角を上げ、シャウハは鋭い目で睨んだ。それにより会議は一気に進んだのだった。
………
「実行は明日だ!各自、準備を怠るなよ!」
「「はい!ダリエル様!!」」
「カードデッキがあるなら最初から言えっての…無い方法しか想定してなかったわ!」
『そう怒るなシャウハよ。この作戦はお前たち魔導士が重要だ。』
「要するに防御魔法でマッハヴォルト卿を守れって話だろ…改めて聞くけど契約すればマグナギガは本当に従うんだろうな?」
『あぁ…食料もあればなお良い。』
「食料な…ミラーモンスターって何を食うんだ?人間?」
『…契約をする以上それは止めておけ…活動エネルギーになるなら何でも良いんだ。肉でも魚でも野菜でも…何ならそこら辺の魔物や樹木でもな。』
「あ、そう。んじゃ、明日は頼んだよ。」
そういうとシャウハはその場から去っていった。ドラグレッダーもミラーワールドへと戻るべく、レグルスを探し出す。
「ドラグレッダーさん。」
『レグルスか。』
それは向こうの同じだったようで鏡を開いていたのでドラグレッダーはそこへと入る。
『…改めてだが作戦は分かっているな?』
「えぇ、私が仮面ライダーゾルダへと変身し…解放したマグナギガと契約する。」
『だが解放されたミラーモンスターはその場で暴れだすことが殆どだ…故にシャウハを筆頭に魔導士たちが防御魔法でお前を守る。…いや、それは俺もだな。』
「頼りにしていますよ。」
『杞憂で済めばいいが…奴は俺よりも格上のミラーモンスターだ。作戦が終わるまでは気を緩めるなよ。』
「えぇ、勿論です。」
ここでレグルスの自室へと入り…騎士の顔が緩む。
「それではテルティナ様やロゥジーのことについてお聞きしてもよろしいでしょうか?」
『お前…明日は命がけの作戦があるんだぞ?今聞くのか?』
「だからこそですよ!さあ!早く!」
『あー、これは太陽の森でのことだが…』
ドラグレッダーの話はレグルスが寝落ちするまで続いた。