いにしえ三国志 作:匿名希望
頭に黄色い布を巻く人が増えている。
旅の道程、荊州から遠く離れた幽州の地で少女が一人、途方に暮れる。少女は、大きな鍔の三角帽子を被っており、名を鳳統という。何時も隣にいるはずの親友は先日、商隊の馬車に乗り合わせている時、黄巾党を名乗る集団に襲われて命からがら逃げ出した時に逸れてしまった。
あうあうと三角帽子の鍔を握り締めて、下唇を噛みながらも一歩、また一歩と踏み締めながら旅を続ける。
此処は幽州、親友が万里の長城を一目見ておきたいと言っていた事を思い出し、帰り道で司隸の洛陽を通る事から逆算して東回りに最北部を目指す。
幸い知恵はある。
知恵はあるが、知恵しかない。
幼い少女の一人旅なんて悪党からすれば格好の的、何度も人拐いの危機に陥りながらも辛うじて逃げ延びている。
足取りが重い、二人だと軽い足取りも一人だと鈍い。心を休める暇がないというのが一番の負担であり、精神を削りながら毎日をやり過ごす。
我慢した。本来、引き篭もり体質の彼女も生きる為に歩き続けた。
だけどもう限界が近かった。
心は疲弊し、踏み出す足は鉛のように重く感じられる。
帰りたい、荊州の、あの女狐が待つ小屋に帰りたかった。居るはずもない親友が、出迎えてくれる光景を脳裏に思い浮かべて、霞む視界、荒野を只管に歩き続ける。意外と行動派な親友に追い付く為に一歩でも先を目指して歩みを進める。
そして道半ばで倒れるのも必然、計算に計算を重ねた彼女も心までは勘定に入れていなかった。
⋯⋯。
⋯⋯⋯⋯。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯。
知らない天井である。
気絶から目覚めた彼女、鳳統は少なくとも自分が屋内に運び込まれた事を瞬時に理解し、視線を周囲に巡らせる。
どうやら此処は客間のようで拘束されている訳でもない。
枕元、盆の上に置かれた水差しを手に取り、杯に移さず、直接、胃に流し込んだ。水が身体の節々にまで染み渡る。鈍っていた思考に冴えが戻る。
服の袖で口元を拭い取り、安堵の息を零す。
少なくとも人拐いの類に拾われた訳ではないようだ。
布団の中、もぞりと身を揺らす。
一気に水分を補給したせいか、少し催して来た。厠を求めて、まだ鈍い身体を起こして部屋の扉を開ける。
廊下に出た途端、「あっ」と声を掛けられる。桃色の髪を一つ結いに纏めた少女、喜色の笑顔で「良かった!」と幼い少女の事を力いっぱいにきゅうっと抱き締める。
鳳統の膀胱は限界だった。
辛うじて決壊はしなかったのだけど、漏れてしまった数滴が下着に染みを作ったのは御愛嬌。駆け込んだ厠で、ほろりと涙を流しながら黄色い液体を開放する。
彼女の尊厳は守られたのである。
用を足した後、 鳳統が通されたのは食事する用途で使う広間のようで、広めの部屋の中心に大きめの机が置かれていた。
一つ結いの少女に促されるまま、席に着けば、屋敷の使用人が、麦を湯で煮込んだ粥を提供してくれる。
香辛料を使った良い香りがする。鳳統が匙で掬い取り、口に含めば、塩味の効いた味付けに舌先にピリリと来る香辛料。相手を想った心遣いの味付けに鳳統の匙は進んで数分も経たず完食する。
「んふー、良い食べっぷりだねえ」
その一部始終を満面の笑顔で見つめ続ける桃色髪の彼女の存在に気付いて、あうあうと鳳統は頬を赤くして俯いた。
鳳統を助けたのは、啄郡劉家を名乗る地元の有力者で古い皇帝の血筋を引く属尽でもある。
彼女が語るに光武帝の実兄劉縯の末裔、言い伝えだけで属尽を名乗る者も多い中、彼女の血筋には根拠があり、信憑性も高いようだ。また彼女の御家は属尽という立場に甘える事なく、何時か特権が使えなくなる事を見越して、特権が使える今の内に御家を発展させて来た家系である。
私を助けてくれた劉備は嫡子だが、家を継ぐ気はないようだ。実際、彼女は大馬鹿の放蕩娘として知られており、御家の中での支持は低いように見える。
嫌われている訳ではない。
そうでなくては私を家に置いたり、ましてや歓迎されたりって事はないはずだ。
啄郡劉家を継ぐのに相応しくない、というだけの話。何故ならば、彼女は、御家の財産を私物化するのが目に見えているからだ。
それは彼女と少し話だけでも分かる。
鳳統は、麦粥を平らげて、自分の置かれている状況を劉備に語る。
野盗に襲われて一緒に旅をしていた友達と逸れてしまった事、その友達の行く先が幽州にある事。そして友達を追い掛けて自分も幽州に向かいたい事。話を一通り聞いた劉備は、困ったように顔を顰める。
何か気に障ることでも言ったのはだろうか、鳳統が不安に「あわわ」と身を震わせると「違う違う」と彼女は相手を安心させる為の笑顔で答える。
「今、北に続く街道は賊徒に封鎖されているんだよね。黄巾賊って知ってる? あの頭に黄色い布を巻いた集団の事なんだけど」
自分と親友を襲った賊徒も黄色の布を巻いていた事を思い出し、ああ、はい。と言葉を返す。その思う所のある返事に劉備も察し、しかし今は触れず、気遣うように笑い返す。
「それで官軍⋯⋯いえ、幽州軍は?」
彼女の問いに劉備は少し気不味そうに答える。
「最近、異民族の襲撃が増えて、軍の手が回ってないっぽいんだよね。直接、都市に被害が出なければ、後回しみたいな⋯⋯賄賂を渡さなきゃ見廻りにも来てくれないって話を聞くよりは真っ当に働いてるだけましなんだけどさ」
「それでは何時まで待てば⋯⋯」
「落ち着くまでは此処に居てくれても良いよ。今の御時世、女子供の一人旅は危険だし」
「ですが」
「お金の心配もしなくても良いからね。食客を抱えるのは名家の威厳の維持にも繋がるし、穀潰し同然の食客なら他にも居るしね」
劉備という少女は、見た目通りに人物。それは相手に対する気遣いから来るもので、遠慮で断るなら押し通すといったもの。しかし鳳統は、やるべき事がある。
「えっと、私、友達に会わなきゃ⋯⋯」
声は細く、しかし言葉には、意志が宿っていた。劉備は一度、押し黙り、そして先程とは違った真剣な瞳で鳳統を見つめる。
「⋯⋯それが、貴女のしたい事?」
小さく首肯する、それだけだと足りないと思ったから「はい」と付け加える。声は、不思議と震えなかった。
「なら仕方ないね」
彼女は零し、そして続ける。
「明日、賊を討伐しに行く」
「はい?」
「今、決めた。元より退治しに行く予定はあったんだよ」
即断即決、命を賭ける大事を彼女は独断で、あっさりと決める。鳳統は呆気に取られて、辛うじて頭の隅で感じ取った疑念を口にする。
「どうして、見ず知らずの私に、此処までしてくれるのですか?」
彼女は、さも当然であるかのように答える。
「私が、そうしたいから」
◆
劉備、桜花が街道の賊退治を決意する一月ほど前の話になる。
療養を理由に故郷へ帰っていた盧植が洛陽に召喚される。
大陸全土で跋扈する黄巾賊は、質が悪くとも数が多く、また活動範囲も辺境を除いて大陸全土で蜂起するので、官軍では対応し切れなかった。汚職による中抜きで、満足に兵の質と数を揃える事も出来ないのもあるが、一番の問題は、兵を指揮する将の数が足りていない事にある。少なくとも万を超える軍勢ともなれば、皇甫嵩と朱儁の二名限り。西と東、加えて南の三方面を固めるのに九江の英雄である盧植の協力が必須であった。
漢王朝の危機では、盧植も流石に断る事が出来ず、朝廷の召喚に応じる事になる。
盧植が開いた私塾は彼女自身の離脱により、一年も経たず閉鎖となる。
盧植塾の勉学を理由に啄郡に滞在していた公孫賛も、活発化する異民族を無視する事が出来ず、地元の遼西郡に戻る。啄郡に残る事になった劉薫は、何か行動を起こす訳でもなく筵を織る日々に戻る。彼女の幼馴染である簡雍もまた賭場を歩いて回り、適度に稼いで、適度に負ける毎日を繰り返す。
簡雍は、退屈を噛み締める。劉薫も無気力な毎日に無力感を感じていた。
一月が過ぎる、遼西郡から劉薫宛てに手紙が届けられる。
遼西郡に戻った公孫賛は、自分が想定していた以上に幽州軍が異民族に追い詰められている事を知る。武官は勿論、文官の手も足りておらず、公孫賛は早急に人材を広く募った。その一環で盧植塾の仲間である劉薫にも手紙を送った次第である。公孫賛は、劉薫の事を特別高く評価している訳ではない。だけど幽州は辺境の土地、読み書き算盤が出来るだけでも即戦力なのだ。
劉薫もまた、今の生活を良しとしている訳ではない。
啄郡劉家の温情で生かされている身の上、無気力な毎日からの脱却する為にも公孫賛の傘下に入る事を決断する。
劉薫が遼西郡に行くと云えば、簡雍もまた、自分も付いて行く、と言い出したので幼馴染の絆で結ばれた二人は共に公孫賛が待っている遼西郡まで向かう事になる。
しかし此処で問題が発生する。
黄巾賊が跋扈する今の御時世、啄郡から北を目指す馬車が出ていなかった。
「まさか街道が抑えられているとはね~」
酒場で顔を赤くした簡雍が、劉薫を前に安酒を呷る。
幽州の州治所、即ち幽州における政治の中心地とも呼べる薊県に続く道に啄郡が存在する。
即ち啄郡とは冀州と幽州を繋ぐ交通の要所であり、啄郡から北の街道が塞がれる事は大陸からの孤立を意味する。
本来であれば、直ぐにでも軍を差し向ける必要がある。
しかし前述したように幽州軍は現在、致命的な人手不足に悩まされており、異民族の対応に追われている。張純と呼ばれる者の手引きもあり、黄巾賊の討伐にまで手を回している余裕がない。冀州と官軍に応援を要請するも、青州に接する冀州は領内の黄巾賊を相手にするので精一杯であり、官軍への救援要請は、賄賂がなかったので通常よりも過少に報告される。
結果、街道は直ちに影響はないと放置される事になり、流通は完全に途絶えてしまった。
「酒を飲んでいる場合じゃ……」
「焦っても黄巾賊が討伐される訳でもなし、大丈夫、
「それってヒモなのでは?」
「じゃあ代わりに掃除に洗濯、料理と家事全般をしてよ」
「家政婦?」
「えっ? 夜の世話もしてくれるって?」
ケラケラと笑い声を上げる簡雍に「酔い過ぎだよ」と劉薫は煩わしそうに溜息を零す。
この幼馴染は酒が入ると悪い酔い方をし、雑な感じで口説いて来る。こんな口説き文句で口説かれる相手なんていないとは思うのだけど、何時の日か幼馴染が悪い男に掴まりそうな気がして心配だった。更には酔っている間の記憶もないようで「えっ? そんなこと言ってたの?」と惚けたような事を言うのも性質が悪い。他の人の前では深酔いしないとは言っているのだけど、酒を飲み交わして十数分で出来上がるので信用出来ない。身を寄せ、寄りかかり、胸と太腿を撫でてくる幼馴染に劉薫は困った風に眉を顰める他になかった。
手癖の悪い幼馴染を守れるのは、自分だけなのだと言い聞かせて。
「街道が使えないんじゃ、幽州で商売が出来ないじゃん!」
そんな折、酒場で声を荒げる少女が一人。橙色の髪をした二人の少女を前に「だから、そう言っている」と男が深い溜息を零す。
「とりあえず俺は降りる。ただでさえも危険だってのに居ると分かっている賊なんて相手に出来るか!」
「お金は前払いしたよね!?」
「明日からの分は返してやるよ!」
「む~! 急に抜けるなら違約金も支払ってもらうからね!」
「違約金だあ!?」
「こちとら貴方が居る前提で計画を立ててるんだよ? また人手を探さなきゃいけないじゃん!」
「知るかんなもん! 俺には関係ねえっ!!」
男は懐から金銭を取り出し、机の上に叩き付けて足早に店を出て行った。
その一部始終を呆然と見ていると、ほんの少し前まで劉薫の太腿に頬摺りをしていたはずの簡雍が少し赤らめた頬で机の上にバラ撒かれた金銭を一枚、摘まみ取る。「勝手に取らないでよ!」と男と口論していた少女が睨み付けて、もう一人が呆然と簡雍を見上げる。
簡雍は、人の悪い笑みを浮かべて二人に口を開いた。
「私、街道を少し外れた裏道の情報を知ってるんだけど、幾らで買う?」
強気な少女は一瞬、押し黙り、疑り深い目で告げる。
「案内役まで勤めてくれるなら此処にあるの丸っとあげるよ」
「毎度あり」
と簡雍は告げて、そして劉薫に視線を投げる。
「あそこに居るの私の連れなんだけど、彼女の方がこの辺りに詳しいんだよね。私一人だと迷うかも?」
「依頼料の二重取りなんて認められるはずがないっ!」
「あ、駄目か~。だけど彼女、身を守れる程度には、剣の腕が立つんだよね~」
「護衛として雇えって事?」
「人一人分の戦力にはなる、ちなみに私は逃げて隠れる事しか出来ないんだよねえ」
あと私は劉薫も一緒じゃな行かない。という言葉がとどめとなり、唸る少女は「後払いだから!」と声を荒げて受け入れる。二人の手持ちは今、商品と食料と商売道具だけで手持ちの金銭がないようだ。二人にとっても退くに退けない状況で簡雍と劉薫を加えた商隊は、黄巾賊が待ち構える街道を避けて北を目指す事になる。
「今までも酔ったふりしてた?」
半目で睨む劉薫に、簡雍は素知らぬ振りを決め込んだ。
……。
…………。
………………。
商隊を率いる二人の少女は姉妹である。
男と口論をしていた方が姉の麋竺であり、眺めていたのは妹の麋芳。二人は徐州の裕福な商人の娘として生まれたが、利権と独占による商売に嫌気が差した麋竺は、もっと自由な商売がしたいと幽州まで飛び出して来た。幽州の販路はまだ開拓されている訳ではない。黄巾賊の跋扈で流通が麻痺している今ならば、新規参入も認められるはずである。
そんな淡い期待を抱いて、彼女達姉妹は北を目指す。
街道から少し逸れた山道。
長年、整備されず、獣道一歩手前の歩くも辛い道のりに荷馬車が上下に揺れる。
此処から先に続く廃城は、元は燕国が斉国に対する備えで建築した古い山城。
即ち春秋戦国時代に建てられた代物。
漢王朝が成立する以前、半世紀近くも前の話である。
「昔は輸送路として使ってたって話じゃんっ!」
声を荒げるのは商隊の隊長である麋竺。
「使われてたのって何百年も昔の話だし⋯⋯まだ通れるってだけでも奇跡なんじゃないかな?」
麋竺を窘めるのは妹の糜芳である。
「定期的に官軍が、廃城に賊が住み着いてないか確認には向かってるらしいけどね」
と案内役の簡雍が付け加える。
荷馬車の中では劉薫が剣の手入れをしている。
家に代々受け継がれる宝剣、という話の靖王伝家ではなく、斃れた賊から拝借した凡庸の剣である。
盧植塾の講義の後、自分の身は自分で守る為に公孫賛に教えて貰った剣技。簡雍が語ったように剣の腕前は並を少し超える程度、公孫賛相手に一度も太刀を浴びせる事は出来なかった。自分には剣の才覚はない、それでも剣技を学ぶのは守られる側よりも守る側に立ちたいと思ったからだ。
自分と自分の手が届く大事な人、二人分の命も守れれば十分だと劉薫は考える。
しかし、今回は、そうとも言えない。
商隊は総勢、八名であり、麋姉妹と劉薫を除いて剣を扱える者は二人だけで戦力は六人だけとなる。
正直、賊に襲われてはイチコロである。
廃城を中間地点に見据えての行進、その道中で道端に倒れている一人の少女を発見する。
少女の見た目は幼く、金色の短い髪をしている。
意識はある、呻くように彼女は告げる。
「わ、私は諸葛亮……字は孔明、国譲さんが……国譲さんが一人、私を助ける為に廃城へ……」
「えっ!? 廃城に賊が居着いているの!?」
驚きに声を上げたのは糜竺。諸葛亮は渡した水を一息に飲んで、気まずく顔を歪めながらも続ける。
「街道の封鎖に主力を向けているので廃城に残っているのは十名足らず、だけど一人では多勢に無勢、主力が戻る前の今ならまだ彼女を救えるかも、いえ、救えます!! どうか、力を貸してください!」
糜竺と糜芳の姉妹は困ったように互いを見合わせる。
主力が戻ると彼女は言った。
迷っている時間はない。
危険だ、命あっての物種である。
麋姉妹には後がない、しかし帰る場所がある。
逡巡する二人に劉薫は一歩、前に出る。
後がないのは劉薫の方である。
何故ならば、彼女は今、筵織りを休業している。
公孫賛の下に辿り着かなければ、明日を生きる糧もない。
本当の本当に簡雍に飼われるしか道がなくなる。
それは、余りにも情けない。
故に劉薫は切羽詰まった想いで商隊の責任者である麋姉妹に告げる。
「廃城を突破しなければ遼西郡……北部には辿り着けません。廃城で休憩は出来なくなりますけど、行くなら今しかないと思います」
麋姉妹もまた大言吐いて実家を飛び出した身の上である。
出来る事なら此処で引き下がりたくなかった。
武の心得がない訳でもない。
護身用の拙い武術だが、互いに武器を取り出す。
最大限、警戒をしながら廃城の見える位置まで移動する。
城門は開け放たれており、周囲には、賊と思しき者が数十名と倒れ伏していた。
情報よりも多い。
そして城門の直上の城壁で一人、床に剣を突き立て仁王立つ偉丈夫な女。
彼女は、諸葛亮を見つけて手を振り応じる。
「なんだ孔明、逃げた先でまた賊に掴まったのか!」
「賊!? ち、違うから!」
彼女の反応したのは諸葛亮ではなくて、麋竺だ。
「雷々達は商人で幽州の地で商いをするんだから!!」
「商隊だと!? 今の御時世にか!? とんだ大馬鹿も居たものだっ!!」
偉丈夫の女の名は田豫、字は国譲。手薄だったとはいえ、彼女は一人で城を落としてのけていた。
糜竺子仲(雷々):幽州在中、徐州にある商家の娘。糜芳の姉。
糜芳子方(電々):幽州在中、徐州にある商家の娘。糜竺の妹。
田豫国譲(??):幽州在中、一般通行人。