七つの大罪と葬送のフリーレンは少し似てる部分があると思ったのでこれは面白くなるのではと思い書きました。
調べた限りですと七つの大罪と葬送のフリーレンのクロスオーバーはあまりないみたいなので新鮮な気持ちで楽しんで読んでいただけると幸いです。
では第1話をどうぞ!
—追記—
お気に入り登録や評価等ありがとうございます!
この地には強大な魔力を有した者たちがいる。
民衆はその者たちを時には恐れ、またある時には英雄と讃え声をあげた。
その者たちの名は『七つの大罪』。ブリタニア大陸にあるリオネス王国と呼ばれる国において最悪の大罪人を結集させて作り上げた七人の騎士団である。
そして今日も今日とてリオネス王国内のとある場所にて七つの大罪の1人が何やら不気味な笑みを浮かべながらある物を眺めているのだった。
マーリン「ほう中々、面白い。」
笑みを浮かべている女性の名はマーリン。
七つの大罪が1人、〈
彼女の指の先には何やら紫色の淡い光を放つ球体が浮かんでいた。
マーリン「こいつから感じられる凄まじい魔力。まず間違いない。だが何故このようなものがこの地に?」
悩んでいると先ほどまで淡い光を放つだけだった球体がいきなり激しく光だした。
マーリン「こ、これは・・・!?」
目を開けていられないほどの強い光。球体から出る光が時間と共にさらに強くなっていく。
???「マーリン!大丈夫か!?」
入口の方から声。見ると入ってきたのは七つの大罪、団長のメリオダスだった。
マーリン「団長殿!!」
その場を離れることも間に合わずメリオダスとマーリンは光に飲み込まれてしまった・・・。
・・・まだこの時の2人は己に新たな仲間との出会いと不思議な冒険が待ち受けていることを知らない。
メリオダス「どこだ、ここ?」
目を覚ますと森の中にいた。
メリオダス「さっきまでマーリンの部屋にいたはずなんだけどな。」
先ほどまで見ていた景色との違いに少し考え事をしていると後ろから声をかけられた。
マーリン「目を覚ましたか団長殿。」
メリオダス「マーリン、どこ行ってたんだ?」
マーリン「団長殿より少し早く目覚めたのでな。辺りを散策していた。」
メリオダス「何かわかったのか?」
マーリン「おそらくここは私たちが知る世界ではない。」
メリオダス「!?」
マーリン「少し上空にて辺りを見渡したが見たことのない地形だ。私も元いた世界の全ての場所を見て回ったわけではないが別世界と見て間違いないだろう。」
メリオダス「原因はやっぱあの光か?」
マーリン「あぁ・・・。」
メリオダス「ありゃあ一体なんだったんだ?」
マーリン「今回、発動した術の名は『異界渡りの術』というものだ。」
メリオダス「なんだそれ?」
メリオダスも自身の記憶を探ってみるが今まで生きてきて一度も聞いたことのない言葉だった。
マーリン「そなたも覚えているだろう。ディアンヌとキングが三千年前の出来事をグロキシニア達により体験し、私たちの前に現れた出来事を。そしてそのためにキングたちに使われた術を・・・。」
メリオダス「確か『刻還りの術』だったっけか?」
マーリン「あぁ、『異界渡りの術』も女神族に伝えられている術の一つでな。呪言の玉のように術を物に込めて使用するタイプのようだ。」
メリオダス「異界渡りって女神族は何だってそんなもんを作ったんだ?」
マーリン「詳しいことは私にもわからん。存在が知られてるだけで実際に使おうとする者は少数だったと聞く。今となっては作った理由を知る者もほぼいないだろう。」
メリオダス「元の世界に戻る方法とかはわかってんのか?」
マーリン「残念だがそれもわからん。だが今は帰れる可能性があるとすれば一つだけだ。」
そう言うとマーリンはヒビ割れた球体をメリオダスの目の前に差し出した。
メリオダス「なんだこれ?」
マーリン「『異界渡りの術』が込められていた物だ。今はヒビ割れていて使えないが私の力で修復を試みている。コイツを修復することができれば帰れるかもしれない。」
メリオダス「どのくらいで修復できそうだ?」
マーリン「そもそもこの物、自体かなりガタが来ていたからな。かなりの時間を要するだろう。一年か、五年か。どちらにせよ数年は必要だと思っておいたほうがいい。」
メリオダス「数年か。まぁまぁだな。」
マーリン「すまない。」
メリオダス「へ?」
突然の謝罪の言葉に目を丸くしてしまったメリオダス。
マーリン「今回のこの事態の責任は私にある。術を込められた器が自壊し、術が強制的に外へと出てしまった。その結果、私たちが巻き込まれた。本当にすまない。私が早くに気付けていたらこんなことにはならなかった。」
メリオダス「お前らしくねえぞ。マーリン。もう終わったことだ。気にすんな。ほら行くぞ。このままここでじっとしてても何も始まらねえからな。」
そう言うとメリオダスは森を抜けるため歩き出した。マーリンもメリオダスの後をついてきた。
どのくらい歩いただろうか?
メリオダスとマーリンはあることに気づき足を止めた。
メリオダス「感じたか?マーリン?」
マーリン「あぁ、西方より3つの魔力を
メリオダス「この世界にも魔法があるみたいだな。」
マーリン「異界の魔法か。面白い。」
メリオダス「行ってみっか!」
2人は魔力を感じた場所に向かうことにした。
マーリン「魔力を検知したのはこのあたりだな。」
魔力を感じた場所の近くまで来たメリオダスとマーリン。
メリオダス「マーリン!こっち来てみろよ。」
どうやらメリオダスが何かを見つけたようだ。
メリオダスの元へ行ってみるとそこには異形の化け物とそれに相対する形で杖を向けている白髪の少女と紫髪の少女がいた。
マーリン「・・・どうやらあの者たちが魔力を使用したようだな。」
メリオダス「どうする?助けるか?」
マーリン「待て。団長殿。ここは少し観察しよう。」
マーリンの提案で少しの間、目の前の者たちの動向を観察することにした。
異形の怪物が見たことのない魔法で攻撃し少女たちがそれを防御する。
マーリン「なるほど。魔法耐性を貫通するのか・・・。」
少女たちが使っている魔法を解析しているのかブツブツ何やらつぶやいているとメリオダスが何かに気付いた。
メリオダス「おいマーリン!」
マーリン「ん?」
メリオダスの呼びかけにマーリンは前を向く。
見ると異形の怪物と少女たちが全員、こちらを見ていた。
マーリン「魔法に気を取られ近づきすぎたな。」
そうしてメリオダスとマーリンは気付かれてしまったのだった。
—とある別世界のお話—
かつてこの地は悪虐の限りを尽くせし魔族の王により人類と魔族の争いが絶えず行われていた。
だがある時、人類に平和な時代が訪れることとなる。
魔王が打倒されたのだ。人類が未来を託し選んだ勇者パーティーによって。
青い髪に青い服そして白いマントを身につけた青年である勇者ヒンメル。
目立つ長い髭に牛のようなツノのある兜が特徴的なドワーフの小柄な戦士アイゼン。
薄緑色の髪、眼にはメガネをかけて黒を基調とした服を着ている僧侶ハイター。
真っ白く長い髪に先がとがった耳そして白を基調とした服を着たエルフの魔法使いフリーレン。
この4人が人類に平和がもたらした。
人々は4人を英雄として祭り上げ、銅像を作り名と功績を後世へと語り継がんとした。
だが魔王討伐から80年後、勇者ヒンメルがその長い人生に幕を閉じた。
老衰だった。やはり勇者といえど人間。老いには抗えず亡くなった。
ただその顔は昔のように穏やかだった。
そして王都でヒンメルの葬式が執り行われた。仲間だった3人も参列した。
ハイター「ヒンメルは幸せだったと思いますよ。」
ハイターは隣にいたフリーレンにそう言った。
フリーレンとアイゼンはやはりヒンメルやハイターと違いエルフとドワーフという長命種であるため80年前と見た目はさほど変わっていなかった。
「あの子、ヒンメル様の仲間なんだって?」
「悲しい顔、一つもしないなんて薄情だね。」
葬式の最中、目の前にいる参列者がそんなことをフリーレンに対して言った。
フリーレンはエルフであり長命種。故に人という存在を知らないのだ。だからヒンメルが死んでどうな表情をすればいいかわからなかった。だが・・・
フリーレン「だって私、この人のこと何も知らないしたった10年いっしょに旅をしただけだし。」
そう言うフリーレンの目からは涙が流れていた。
フリーレン「人間の寿命は短いってわかっていたのに何でもっと知ろうと思わなかったんだろう・・・。」
確かにフリーレンは人間の感情に乏しい。しかしヒンメルとの過去を振り返り涙する姿にハイターは笑いながら頭を撫でた。
フリーレン「頭なでんなよぉ・・・。」
そうしてヒンメルの葬式は終わりフリーレンたちはまた別れることとなった。
ハイター「二人ともよく顔を見せて。これで最後になるでしょうからね。」
フリーレン「どこか悪いの?」
ハイター「長年の酒が祟りましてね。」
アイゼン「天罰だな。」
ハイター「聖都による事があったら私の墓に酒でも供えておいてください。」
フリーレン「ハイターは死ぬのが怖くないの?」
ハイター「・・・私達は世界を救った勇者パーティーですよ。死後は天国で贅沢三昧に決まってます。そのために私はあなた方と共に戦ったのです。」
フリーレン「生臭坊主。」
ハイター「はっはっは。・・・それではお先に。」
そうしてハイターは馬車に乗り、帰って行った。
ハイターを見送った後、その場に残ったフリーレンも旅路に出ようとした。
フリーレン「さて、私もそろそろ行くよ。」
アイゼン「魔法収集の旅か。」
フリーレン「うん。それもあるけど私はもっと人間を知ろうと思う。」
アイゼン「そうか。」
フリーレン「それで一つ相談なんだけど。私、魔法職だからさ。強力な前衛がいると助かるんだよね。」
アイゼン「・・・勘弁してくれ。もう斧を振れる歳じゃないんだ。」
アイゼンに前衛を断れたフリーレンは一人で旅に繰り出すことにした。
フリーレン「じゃあまた。」
アイゼン「あぁ、また。」
それからフリーレンは人というものを知るため様々なところを旅した。
色んなところを旅している最中にヒンメル同様、人間であるハイターが一足先に旅立っていくのを見届けた。
だがハイターは何も遺さず死んでいったのでなかった。
1人の少女に全てを託して安らかに眠りについたのだ。
少女の名はフェルン。フリーレンの弟子として共に旅をすることになった紫色の髪の少女である。
そして今日、フリーレンとフェルンはとある村へと辿り着いた。
フェルン「ここが目的の村ですね。また変な魔法の収集ですか?」
フリーレン「いや今回は違う。」
そう言うとフリーレンは村人に声をかけた。
フリーレン「ちょっと聞きたい事があるんだけど。」
フリーレンの姿を見て1人の村の老人が声を上げた。
老人「もしやフリーレン様ですかな?」
フリーレン「何で知ってるの?」
老人「クヴァールの封印場所ですよね?ご案内します。」
腐敗の賢老クヴァール。
80年前、村のあったこの地で悪虐の限りを尽くした魔族。そしてそのクヴァールを勇者一行は封印することで村に平和をもたらした。
村人に連れられた先にあったのは座した形で放置された異形の怪物であった。
フェルン「これがクヴァール。」
フリーレン「大分、不安定になっているね。明日にでも封印を解いてクヴァールを片付けよう。」
フリーレンとフェルンは明日に備えてその日の夜は早く寝たのであった。
そして翌日、フリーレンはクヴァールの封印を解いた。
クヴァール「久しいのうフリーレン。何年経った?」
フリーレン「80年。」
クヴァール「たった80年か。」
フリーレン「私たちにとってはね。」
クヴァール「魔王様は?」
フリーレン「殺した。」
クヴァール「そうか。では敵討ちといこうかのう。」
クヴァールの言葉を皮切りに戦闘が開始された。
そして今フリーレンとフェルン、そしてクヴァールは接近する異界の者の存在に気づくことになる。
フリーレン「フェルン。魔法を放てる準備を・・・」
フェルン「はい。フリーレン様。」
クヴァール「何者だ?」
メリオダス「さてさてさーて?どうすっかな。」
マーリン「戦闘は避けられぬようだな。」
こうして決して出会うことのない者たちが邂逅を果たしたのであった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
とりあえず今は一級魔法使い試験まで行くことを目標に頑張ります。
そこまで行くには少し長い道のりではありますが見てくださると大変嬉しいです。