皆様も体調にはお気をつけてください。
二話目から少し間が空いてしまいましたがその間も見てくださったりお気に入り登録をしてくださった方に感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
-追記-
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見てくださった方には本当に感謝申し上げます。本当にありがとうございます!
これからは3桁台を目指し頑張っていきますので何卒、よろしくお願いします!
勇者ヒンメルの死から28年後。
一緒に旅をすることにしたフリーレン、フェルン、メリオダス、マーリンの4人は中央諸国グランツ海峡にあるとある町の海岸に来ていた。
老人「ここは古くからの航行の難所でしてな。色々な物が流れ着くのです。」
見ると海岸にはあちこちに木材などの漂流物が乱雑に散らかっていてかなり汚れていた。
メリオダス「こりゃあまた随分、散らかってるな。」
マーリン「長い間、誰も手をつけなかったようだな。」
老人「昔は村総出で海岸の整備をしていましたが・・・」
フリーレン「人手が足りなくなって放置ってわけか。」
老人「以前は透き通るような綺麗は海でした。」
フリーレン「知ってるよ。」
老人「報酬はこちらでいかがでしょうか?」
老人が手渡してきたのは一冊の本だった。
フリーレン「大魔法使いフランメの著書か・・・。」
フェルン「フリーレン様。」
フリーレン「この村にある魔導書はこれだけ?」
老人「はい。」
フリーレン「わかった。清掃の依頼、引き受けるよ。」
その言葉を聞いた老人はこの場を去った。
フェルン「その魔導書、偽物ですよね。」
フリーレン「よく勉強しているね。偉いよフェルン。フランメの著書に本物無し。これも出来の悪い偽物だ。」
マーリン「大魔法使いフランメか。人類に魔法を広めた開祖。ぜひ一度、会ってみたかったものだ。」
フリーレン「マーリンが師匠とあったら異界の魔法に師匠、腰ぬかしちゃうかもね。」
マーリン「そんな姿、想像できるのか?」
フリーレン「・・・できないね。」
フェルン「どうして引き受けたのですか?」
フリーレン「困っているみたいだったからね。」
フェルン「ただの善意とは思えません。」
フリーレン「・・・そうだね。これは自分のためだ。」
フェルン「また長い滞在になりそうですね。」
それから4人は海岸の清掃に着手した。
フリーレン、フェルン、マーリンは魔法で木材を浮かせ運び、メリオダスは体一つで大木を担ぎ運んでいた。
だがどれだけ運んでも海岸が綺麗になる様子がない。そんな毎日が続き清掃を始めてから三ヶ月が経過した。
ある日の朝、マーリンとフェルンは町へ2人で買い出しに行っていた。
フェルン「そういえばメリオダス様は?」
マーリン「団長殿は海岸にいる。ひと足先に清掃を始めているはずだ。」
フェルン「メリオダス様とマーリン様はしっかりされているのですね。それに比べてフリーレン様は・・・」
マーリン「まるで母だな。」
フェルン「お母さんじゃないです。」
談笑しながら買い物を済ませ宿へと帰った。
フェルン「まだ寝てる。」
なんとフリーレンがまだ寝ていたのだ。しかも床を散らかして。
フェルン「こんなに散らかして。昨日片付けたばっかりなのに・・・」
そうしてフェルンはフリーレンを起こし髪を梳かして食事をさせ服を着せた。漸く準備が整いフリーレンとフェルンとマーリンは海岸へと足を運びメリオダスと合流して清掃を開始した。
フリーレン「うー・・・寒い。」
木材を運びながらそう寒そうにしているフリーレンを見てフェルンは先ほどのことを思い出しながら言った。
フェルン「ふと思ったのですが・・・」
フリーレン「何?」
フェルン「フリーレン様ってもしかして、すごくだらしがない人なのでしょうか?毎朝フリーレン様のことを起こしてご飯食べさせて服着せて・・・マーリン様にも言われたのですが私、完全にお母さんですよね?」
フリーレン「一人でもできるよ。」
フェルン「でもそれだと昼まで寝ていますよね。」
フリーレン「うん。」
フェルン「まあ別に私はもう諦めていますけど・・・」
フリーレン「ごめんって。」
メリオダス「じゃあ勇者ヒンメルたちとの旅の時はどうしてたんだ?世話してくれる人なんて居なかっただろ。」
フリーレン「寝坊はしょっちゅうだったね。」
マーリン「怒られたりはしなかったのか?」
フリーレン「怒られたよ。一度だけね。」
フェルン「一度だけですか・・・。勇者様達って寛大なんですね。」
フリーレン「器が違うよね。あとはハイターがたまに舌打ちしたくらいかな。」
メリオダス「それ普通にブチギレてるな。」
フェルン「私もそう思います。」
こんな感じで毎日、くだらない話をしながら作業をしている4人であった。
その日の夜、老人が進捗状況を聞きにきた。
老人「清掃は順調ですかな?」
フリーレン「あと三分の一ってところかな。」
老人「新年祭までに間に合いそうですか?」
フリーレン「なんとかね。」
老人「今回は日の出を見て頂けると嬉しいです。フリーレン様。」
そう言葉を言い残し老人はこの場を去ったのであった。
そして翌日もまたいつも通り4人は清掃をしていた。
フェルン「海岸の清掃と新年祭ってなんの関係があるんですか?」
マーリン「村民に話を聞いてみたがこの村には新年祭の日に日の出を見る習慣があるらしい。透き通るような海に日の光が反射してとても綺麗だと聞いている。」
フェルン「フリーレン様は見なかったのですか?」
フリーレン「私が起きれると思う?」
フェルン「それもそうですね。」
フリーレン「急ごうか。あまり時間がない。」
そうして4人は新年祭に間に合わせるためいつにも増して作業に打ち込んだ。
頑張った甲斐がありなんとか新年祭前日までには清掃を全て終えることができた。
フェルン「水質も問題ありませんね。」
フリーレン「なんとか間に合ったね。」
老人「助かりました、フリーレン様。もちろん新年祭には参加なされますな?」
フリーレン「うん。」
老人「歓迎致しますぞ。」
参加することを決めたフリーレン。しかしフェルンはフリーレンの決断に驚いた。
フェルン「正気ですか?フリーレン様。太陽が昇る前に起きるんですよ。不可能でございます。」
フリーレン「徹夜するから大丈夫だよ。」
マーリン「徹夜するなら手を貸すぞ?」
フリーレン「・・・いや遠慮するよ。」
フェルン「そこまでして日の出が見たいのですか?」
フリーレン「正直な話、興味はないよ。だから見て確かめるんだ。」
フェルン「・・・よくわかりません。」
フリーレン「そうだね。」
そう言うとフリーレンを除く3人は明日に備えることに寝ることにし、フリーレンは過去の記憶に思いを馳せ夜を過ごした。
そして翌日、起きたフェルンは横にいるフリーレンの姿を見て驚きに声を上げた。
フェルン「寝てる。・・・寝てる!?」
案の定というべきかちゃんと寝ているフリーレンだが呼びかけても肩を揺らしても中々、起きる気配がない。
フェルン「これじゃあ新年祭に間に合わない。かくなるうえは・・・」
何かを思いついたフェルンは別室にいるマーリンを呼びに行った。
フェルン「マーリン様。どうにかしてフリーレン様を起こせないでしょうか?」
ちゃんと身支度を済ませているマーリンはまだ寝ているフリーレンを見て笑った。
マーリン「思った通り徹夜などできるはずがなかったな。・・・さてそろそろ新年祭の時間だ。起こすとするか。」
フェルン「どうやって起こすのですか。」
マーリン「寝ているやつを起こす方法なんて決まっているだろう?」
フェルン「ま、まさか・・・」
青ざめるフェルンをよそにマーリンは指を鳴らした。
するとフェルンの両耳に耳栓が装備された。
マーリン「その耳栓はとるなよ。」
その言葉を最後にマーリンは魔法を発動した。
結果、とんでもない炸裂音とともにフリーレンは目を覚ますこととなった。
フリーレン「耳が痛い。」
フリーレンを何とか起こし4人は海岸まで足を運んでいた。
フェルン「フリーレン様が早く起きなかったのが悪いんですよ。」
フリーレン「あんなデカい音、村中の人たちも飛び起きちゃうよ。」
マーリン「音が漏れぬよう部屋の周りに結界を張ったから大丈夫だ。」
メリオダス「やっぱ徹夜なんてするもんじゃないな。」
フリーレン「そうだね。」
そうして4人は無事、新年祭に間に合い日に出を見ることが出来た。
フェルン「フリーレン様。とても綺麗ですね。」
フリーレン「そうかな?ただの日の出だよ。」
フェルン「でもフリーレン様、少し楽しそうです。」
フリーレン「それはフェルンが笑っていたから・・・」
言い終える前にフリーレンはあることに気付き笑った。
フリーレン「私一人じゃこの日の出は見れなかったな。」
フェルン「当たり前です。フリーレン様は一人じゃ起きられませんからね。」
4人はそのまま日の出を堪能したのであった・・・。
勇者ヒンメルの死から28年後。
・・・4人は旅を続け今度は中央諸国ブレット地方へと足を運んでいた。
メリオダス「木しか周りにねえけどどこ行くんだ?」
フリーレン「この先に会いたい人がいる。」
メリオダス「会いたい人?」
フリーレン「アイゼンだ。」
マーリン「ほう、勇者パーティーの一人か。」
フリーレン「もう少しで着くよ。」
森を抜けた先にあったのはぽつんと建つ木造の家だった。
フリーレン「アイゼン。遊びに来たよ。」
アイゼン「30年振りとは思えん態度だが一つ聞きたいことがある。」
フリーレン「何?」
アイゼン「そこの2人、特に金髪の男は何者だ?」
メリオダス「また魔力関係か?」
アイゼン「俺に魔力というものを感じることはできん。だが気配でわかる。お前、魔族だな。」
メリオダス「おかしいな。前にも似たようなことがあった気が・・・」
マーリン「それほどこの世界では魔族という種族は忌み嫌われているのだろう。」
フリーレン「そのことについて私から説明するよ。」
そうしてフリーレンからメリオダス達のことについてあらかた聞いたアイゼンは4人を家の中へと招き入れた。
アイゼン「なんと異界の者か。にわかに信じがたいがフリーレンの話を聞くに信じるしかあるまい。」
フリーレン「アイゼン。何か手伝ってほしいこととかってある?」
アイゼン「フリーレン、ハイターにも同じようなことを聞いたらしいな。お迎えにはまだ早いぞ。」
フリーレン「何で知っているの?」
アイゼン「文通をしていたからな。」
フリーレン「顔に似合わず律儀だね。」
アイゼン「お前が素っ気無さすぎるんだ。」
フリーレン「で、あるの?手伝ってほしいこと。」
そういうと探し物があるということでアイゼンの案内で4人はとある場所に連れられた。
フリーレン「フォル盆地か。懐かしいね。」
アイゼン「来たことあるのか?」
フリーレン「昔ね。・・・それでアイゼン。探し物って?」
アイゼン「大魔法使いフランメの手記だ。」
フリーレン「・・・良いけどフランメの著書はほとんどが偽物だよ。」
マーリン「ほとんどと言うことはあるにはあるのか?本物のフランメの著書が・・・」
アイゼン「あぁ、ここはハイターが聖都に残されたフランメの記録をまとめ上げて割り出した場所だ。本物の手記はフォル盆地のどこかにある。フリーレン、お前なら知っているはずだ。」
フリーレン「生臭坊主め。そこまで調べていたのか。わかった。まずは大きな木を探そうか。」
アイゼン「大きな木か。途方もないな。・・・まあ時間なんていくらでもあるのか。」
フリーレン「まあね。」
マーリン「フリーレン。フェルンが不満そうな顔をしているぞ。」
見ると後ろでフェルンが頬を膨らませていた。
フリーレン「なるべく早く終わらせようか。」
フェルン「なるべく効率的に探しましょう。」
アイゼン「変わったな。フリーレン。お前は人の時間を気にするような奴じゃなかった。」
フリーレン「フェルン、怒るとすごく怖いんだよ。」
アイゼン「そうか、気を付けよう。」
そうして5人はフランメの著書を探すためフォル盆地を探し回った。
数日間、探し回っただろうか。
フォル盆地が広大な故か時間が掛かったがマーリンが魔力の反応を感知した。
マーリン「ここから西の方に魔力を感知した。」
フリーレン「行こうか。」
場所がわかったフリーレンは歩き出すが行く道中で気になったことをアイゼンに聞いた。
フリーレン「ねえ、なんでフランメの手記を探すことにしたの?」
アイゼン「可哀想だと思ってな。」
フリーレン「・・・?」
アイゼン「お前とヒンメルが可哀想だと思ったんだ。30年前のあの日、お前はヒンメルを知っておけばと口にした。あの言葉はヒンメルに直接、伝えてやるべきものだ。大魔法使いフランメの手記には死者と対話したという記録が残っているとされている。」
フリーレン「おとぎ話だよ。それに今更、会いたいとは思っていない。」
アイゼン「どんな魔法も初めはおとぎ話だった。それにヒンメルのことを知りたいんだろう。だからハイターと相談した。お前はきっと後悔しているだろうから手助けをしたかったんだ。」
マーリンの魔力探知を辿り、行くとそこにあったのは大樹に飲み込まれている遺跡だった。
マーリン「千年前に施した結界の割に随分、強固だな。」
興味深そうに結界をまじまじと見つめるマーリン。
フリーレン「千年も前のことなのに結局、私は
フリーレンが近づくと大樹に施された結界が解かれ、遺跡の中に手記があるのを確認できた。
フェルン「これがフランメの手記。本物なのでしょうか?」
フリーレン「本物だよ。」
フェルン「何故わかるのですか?」
アイゼン「フリーレンはフランメの一番弟子だ。」
フェルン「大魔法使いフランメって魔法史に出てくる大昔の英雄ですよね・・・。」
アイゼン「死者との対話についての記述はあるか?」
フリーレン「ご丁寧にそのページが開かれている。」
フランメの手記にはこう書かれてあった。
『大陸の遥か北の果て。この世界の人々が天国と呼ぶ場所、”
手記を見るだけでは信じがたいような話がそこには書かれていた。
フェルン「真実なのでしょうか?」
フリーレン「さあね。いい加減な人だったから。」
アイゼン「天国はある。そのほうが都合がいいだろう。」
フリーレン「・・・そうだな。たまには信じてみるか。」
フェルン「具体的にはどのあたりなのでしょうか?」
フリーレン「ちょっと待ってね。・・・手記によると大陸北部エンデだ。」
その地名にフェルンが驚く。
フェルン「エンデって・・・」
フリーレン「そうだね。今は魔王城がある場所だ。」
アイゼン「フリーレン。
フリーレン「悪知恵を付けたね、アイゼン。」
アイゼン「ハイターのおかげだな。」
フリーレン「わかったよ。どうせ当てのない旅だ。」
こうしてフリーレンたちは
やはりメリオダスの口調は表現しにくいですね。
次回からもう少しメリオダスとマーリンの描写も増やしていけたらと思っておりますのでお楽しみに!
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それではまた次回!