緊急変身 ヒーローアカデミア   作:神剣狩刃

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Episode13 プラクティス・イグザム

救助訓練の授業が終わり、男子一同が着替えてるときにそれは起こった。

 

「オイラのリトルミネタはもう立派なバンザイ行為なんだよォォ!!」

峰田が男子更衣室の壁の穴から女子更衣室を覗こうとしているのだ。

「八百万のヤオヨロッパイ!!芦戸の腰つき!!葉隠の浮かぶ下着!!

麗日のうららかボディに蛙吹の意外おっぱァアアア!!!」

峰田をまるで猫を首から持つように持ち上げる者がいた。英堵である。

 

「なんだよ相棒!?邪魔するなよ!?」

「相棒っていうな。ヒーローグレープジュース、本名峰田実!

迷惑防止条例違反、借りた本が俺の好みじゃなかった罪、

および数々の不同意わいせつの罪で学級裁判(ジャッジメント)!」

 

峰田実に対しては、西村英堵の要請により、静岡県垢離里1-2にある

国立雄英高等学校の1-A女子達から判決が下される

「「「デリート許可!!!」」」

「壁越しに許可されたあ!?」

 

「行くぜ!勝己!パス!」

「覚悟しろや、クソブドウ!」

その発言を聞いて爆豪は英堵から峰田を受け取り羽交い絞めにする。

その隙に英堵はカバンから何かを取り出し左腕に装着する。

 

「明ちゃんベイビー第609子!『ニアー・ライトニングフィスト』!」

発目のサポートギアから噴出されるジェットを利用した連続ジャブは

英堵のとっておき『光速拳ライトニングフィスト』に並ぶ威力を持つ!

「ストライクアウト!」

「オイラに光をおおお!!!」

止めのアッパーカットを食らい峰田は爆発する。

「「「ゴッチュー!」」」

 

「これにて一件コンプリート!覗き、ダメ、ゼッタイ。」

 

翌日の昼休み、英堵は爆轟を誘い食堂に行く。

「あれはいい爆発演出だった…サンキュー、勝己。餃子一個やるよ。」

「サンキュ…アレなんだ?ベイビーとか言ってたヤツ。」

「明ちゃんベイビーのこと?ちょっと明ちゃんに頼んで作ってもらったんだ。」

「…ああ、サポート科のイカレ女か。」

「む、明ちゃんはイカレてなんかいないよ?ちょっと我が強いだけだよ。」

 

英堵はこういっているが、発目に自己中心的なところがあるのは明らかである。

先日の遊園地の一件で英堵は発目に対しかなり甘くなってしまったのだ。

「にやけてんじゃねぇ。今度なさけねぇ姿見せたら殺すぞ。

てめぇは救助訓練レースで大失態をかましたからなぁ?」

「ぐう…」

「ぐうの音を出してんじゃねえよ。そこは出さねぇんだよ。」

 

救助訓練レースで英堵は救難信号を見落とすというあるまじき大失態をしたのだ。

最下位になったのは当然だが、そこで英堵は自身の索敵能力のなさに気付いた。

イエローモードのエスパー能力を使えば心の声を頼りに『人がいる』ことはわかっても

『具体的にどこにいる』かまではわからない。

そして心の声が多くなるため『大勢の中から特定の人物を探す』ことはできず

そもそも心を読むため『人以外の索敵』はできない。

 

「…放課後、明ちゃん相談するか。話に付き合ってくれてありがとう、勝己。」

「礼には及ばねぇ。これ食って気合い入れろ。」

爆豪は一口分の麻婆豆腐を差し出す。

「あーんしてくれてるの?明ちゃんにじゃないとなあ…」

「殺すぞ。」

「うそうそ、勝己からでも嬉しいよ。…うぎゃあ!めっちゃ辛いぃぃぃ!!!」

 

放課後になり、英堵はサポート科の開発工房を訪ねる。

その扉の前に立ち、突如爆発に巻き込まれる。

「フフフいててて…」

「スランプから抜け出したのはいいが、少しは考えて組め…!発目!!!」

次第に煙幕がはれ現状が明らかになる。

 

扉からパワーローダーが出てきて、扉の前で発目が英堵を押し倒している。

「あっ…え、英堵さん…」

「め、明ちゃん…開発してもらいたいんだけど…」

「その体制と表情でいると誤解されるぞ?…いや、誤解ではないか。とにかく入れ。」

パワーローダーに促され、英堵と発目は工房に入る。

 

「発目の件…感謝するぞ、西村。」

「いえいえ…俺はただ明ちゃんとデートしただけで…」

「そんなことはありません!

英堵さんのおかげで私もまたベイビーを作れるようになりました!

感謝しても感謝しきれません!お礼がしたいです!どんなベイビーが欲しいですか!

分かりました!作ります!」

「まだ何も言ってないよ!?」

 

顔を赤くしながら発目は機械を組んでいく、そして見事に爆発する。

「はあ…何が欲しいんだ西村?早く言わないとお前の彼女が傷物になるぞ?」

あきれながらもからかうようにパワーローダーは英堵の要望を聞く。

 

「えっと…索敵ができるスコープが欲しくて…

熱感知、赤外線カメラ、ズーム…エコーロケーションもあるといいです。

あとこの間のパワードスーツの件も考えてほしいです。」

「いつまでに欲しいですか!」

「ゴーグルは期末試験までに欲しいかな。パワードスーツは後でいいよ。」

「分かりました!『英堵さんのため』にしっかりベイビーを作ります!」

 

発目の姿を見て英堵は感動し、発目を抱き寄せる。

自分は発目の正義を守れたのだと、発目を助けることができたのだと。

 

「ありがとう…!ありがとう明ちゃん…!今度おいしい焼肉屋でデートしよ…!」

「で、でーと!?あー、いや、それは、うれしいです、ねえ…」

発目の顔が蒸気を吹き出しそうになるぐらい赤くなる。

 

「西村、サポート科に来る気はないか?発目の手綱を握れるのはお前だけだ。

それに…発目のお世話係の席があるぞ?」

「め、明ちゃんの!?

…いやいや、俺は宇宙一のヒーローになりますから!

ありがとうございました!」

英堵も蒸気を吹き出しそうになりながら発目から離れ、工房を出ていく。

 

「くけけ…言ってみただけでこれか。…相沢のやつに相談してみるか?」

 

時は流れ六月最終週になる。期末テストが迫っていた。

英堵の成績はというと…クラスで4位である。

「『宇宙一のヒーロー』たるもの、座学はできて当然だからな。」

「俺の方が上だがなぁ、西村?」

西村に対し余裕のマウントを取ってくる爆豪はクラスで3位である。

 

「だが…デク!てめぇは完膚なきまでに差ぁつけてぶち殺してやる!てめぇもだ轟ぃ…!!」

緑谷と轟に対して爆豪は本気で言い放つ。

「…勝己…」

英堵は教室を出ていく爆豪を複雑な顔で見送る。

 

さらに時は流れ演習試験当日、ロボとの戦いと言われていたが…

「二人一組でここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう!」

対人戦闘・活動を見据えたより実践的な試験になったのだ!

英堵は峰田とチームを組みミッドナイトと戦うことになった。

 

「頼むぜ相棒!」

「任せろ相棒!ここで勝ってミッドナイトとミッドナイトを共に…!」

「ヒーローグレープジュース、本名峰田実!数々のセクハラ…」

「冗談だって!試験前にジャッジメントはまずいって!」

「あらあら、余裕見せちゃって…一皮剝いて本性を見てみたいわ…!」

若々しい獲物を前にミッドナイトは舌なめずりをする。

 

「据え膳食わぬはディスグレイスオブメン…すぐ見せますよ、レディー。」

「オイラたちは職業体験でレディーの扱いを学んだんだ!そして考えたんだ!」

「「新必殺!」」

 

戦え、西村英堵。超えろ、西村英堵。

 

Episode14

「『仲がいい』ことと『連携が取れる』ことに因果関係はない。」

「さあ、私を楽しませて頂戴!」

「戦いにおいて重要なのは…情報だ。」

「緊急変身、3Sモードオン!」

次回、スリーエスモード・オン 君のハートにターゲットロック!




発明ちゃんのセリフとシーンを確認するたびに思うことがあります。
発目ちゃんってエッチですよね。
「小説家神剣 狩刃(カミツルギ カジン)!
明ちゃんがエッチなのは認めるが名誉毀損およびタイトル詐欺罪でジャッジメント!」

今作の時系列としては
職場体験→原作ステイン事件(英堵が関わらなかったためバッサリカット)
→発目ちゃんとデート→今回 となっています。
原作にも一週間と書いており
緑谷がグラントリノの下を離れた翌日に救助訓練レースあったため
土日を挟んでいるはずです。
ちなみに英堵はクラスの会話でなんとなく事件のことを知りました。

次回、英堵強化回です。
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