緊急変身 ヒーローアカデミア   作:神剣狩刃

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Episode15 ビコーズ・ビー

待ちに待った林間合宿は彼らの想像を絶する物であった。

いきなり森に放り出され土で出来た魔獣達と戦い、なんとか宿舎にたどり着く。

彼らはその疲れを取るため夕食を取り、温泉に入っていた。

 

「壁とは超えるためにある!!Plus Ultra!!!」

峰田は女湯を除くためもぎもぎを使い壁を上る。

「…勝己。」

「おう。」

英堵と爆豪は下で峰田を受け止める準備をする。

 

「人のあれこれを学び直せ。」

「くそガキィィィ!?」

とげの帽子をかぶった少年が峰田を突き落とす。

「ありがと洸汰くーん!」

その声に振り向いた少年、洸汰はバランスを崩し落ちてしまう。

 

緑谷がフルカウルを使い洸汰を助け、英堵と爆豪は峰田を助ける。

「お、おまえら…」

英堵と爆豪はにっこり笑う。

「ジャッジメントなしだ!!!」

「死ねやこのクソブドウが!!!」

「グワーッ!!!」

宿舎に大きな花火があがった。

 

二日目の朝になり相澤から合宿の目的を告げられる。全員の強化及び『仮免』の取得…

つまり、身体能力の強化だけではない"個性"強化であった。

英堵の"個性"は分類上変形型と発動型の複合型でるため、

虎の我ーズブートキャプに参加した。

 

「ほう、我ーズブートキャプに着いてきているとはな…」

「俺は…宇宙一のヒーローになりますから…!」

「ならまずはその減らず口を閉じろ!」

「ロジャー!」

「ロジャーじゃない!イェッサーだ!」

「サー!イェッサー!」

 

英堵は夕食後、カレーをもってどこかに行く緑谷を見つける。

「もう一人前追加してもらってもいいですか?」

「うわあ!?西村くん!?」

「冗談冗談。…洸汰君が気になるか?」

「…彼はきっと"個性"が、超人社会そのものが嫌いなんだ。」

「変わった子だねえ。話してみたいな。」

 

二人は足跡をたどり、洸汰の下にたどり着く。

「お腹すいたよね?カレー食べる?」

「飯食ってないだろ?うまいぜ?なにせ俺が作ったんだからな。」

「なんでここが…!?いらねえよ、俺のひみつきちから出てけ。

"個性"を伸ばすとか気味悪い…そんなにひけらかしたいかよ"力"を。」

異常なまでの"個性"への嫌悪に緑谷は一つの結論にたどり着く。

 

「君の両親さ…ひょっとして水の"個性"の『ウォーターホース』…?」

「…マンダレイか!?」

「…何のことだ?」

事情がよく分からない英堵は緑谷に説明を求める。

 

洸汰の両親は二年前に敵から市民を守るために殉職したという。

ヒーローとして名誉のある死でも、幼い洸汰には理解できないものだったのである。

 

「…そうか…緑谷、洸汰君と話をさせてくれ。」

「え…?でも…」

「さー!さー!ブツブツワカメ君には退場して!」

「ブツブツワカメ!?ひどいよ!?…でも、何かあるんだね?

分かった、任せるよ、西村君。」

英堵に押され緑谷は宿舎に戻っていった。

 

「…お前も出て行けよ。」

「まあまあ、俺の話聞いてくれよ。俺なら君をどうにかできる気がするんだ。」

「なんでそう思うんだ?」

洸汰の話を無視し、英堵は隣に座りこむ。

「だって…俺と君は似ているからさ。」

 

「俺も洸汰君ぐらいのときかな。両親を敵に殺されたんだ。」

「え…」

急な話に洸汰は言葉が出なくなる。

 

「西村百多(ニシムラモモタ)と西村臨護(ニシムラリンゴ)…知らない?

変幻自在『曼荼羅』と不壊なる『ダイアモンド』…すごいヒーローだったんだ。

文字通りなんにでもなれる"個性"と決して傷がつかない"個性"…

そんなヒーローでも死んじゃうんだ。

子供の俺は殺された両親の前で大泣きしていたよ。」

 

「そこで保護してくれたお巡りさんに俺はこういったんだ。

生きてても意味がないから死にたいって。

そしたらお巡りさんは本気で怒ってくれたんだ。

『馬鹿野郎!パパとママが守ってくれた命を無駄にするんじゃない!』って。」

 

「そしてこうも言ってたっけかな。

『諦めなければなんとかなる!だから生きるんだ!』って。

だから聞いたんだ。お巡りさんは何で諦めないの、強い"個性"があるからなの、って。

『違う。正義は絶対勝つからだ。どんなことがあっても諦めないで正義を信じる

…それができればどんなことも乗り越えられるさ。』って。

だから俺はヒーローに、いや、『宇宙一のヒーロー』になりたいんだ。」

 

ひとしきり語った英堵は満足そうに洸汰の方を向く。

「…少しは前向きになれたか?」

「なんだよそれ…何が言いたいんだよ!」

英堵の意に反し洸汰は叫びだす。

 

「え…?俺今めっちゃいいこと言ってなかったっけ?」

「諦めないだの、正義は勝つだの、訳の分からないこと言うなよ!」

「…もしかして洸汰君国語苦手なのかな?

作者の気持ちとか何書けばいいかわからないタイプ?」

「黙れよ!何もわかっちゃいないくせに!出て行けよ!」

これ以上の会話は無理だと判断した英堵はひみつきちを後にする。

「やれやれ…随分なおませさんだな、あれは。」

 

合宿所を望む高台に何者かが集まる。

「これ嫌。可愛くないです。」

「裏のデザイナー・開発者が設計したら理には適ってるハズだよ。」

「ワクワクが止まんねえよ…」

「黙ってろイカレ野郎共。結構は10人全員揃ってからだ。」

「おまたー。」

「仕事…仕事…」

「うるさいなあ…殺すぞ?」

はたして彼らの目的は何なのか。

 

戦え、西村英堵。超えろ、西村英堵。




さらっと書いてありますが英堵の"個性"は複合型です。
父の"個性"が強く出ていそうですね。
百多(ピーチティー)と臨護(アップルティー)から生まれた英堵(ティーエイド)です。

最後の敵達の会話ですがよく見ると本来はないセリフがあります。
これはだれのセリフなのか…誰なんでしょうね?
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