緊急変身 ヒーローアカデミア   作:神剣狩刃

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Episode21 アンダースタンド・タクティクス

仮免試験の説明会場には様々なヒーローが並ぶ。

軍人みたいなスーツの180㎝越えの目つきが悪いヒーロー、

赤い長髪、スーツの背中がぱっくり空いてるセクシーな女性ヒーロー、

角が生えマントを羽織り、まるでゲームの魔王のようなヒーロー、

果ては、緑谷を筋骨隆々にしたようなヒーローもいる。

 

受験者1540人から100人を選抜する試験の説明が始まる。

ターゲットを体に3つ張り、そのターゲットにボールを当てる。

ターゲットが3つ発行したら脱落で

3つ目のターゲットを光らせると"倒した"判定になる。

二人倒したものから勝ち抜きになっていく。

 

スタートと同時に1-A全員が狙われる。

「レッドマグナム!」

「死にさらせオラぁ!」

何度も修羅場を潜り抜けてきた彼らはたやすく凌ぐ。

しかし、揺らす個性によって会場が、崩れ分断されてしまう。

 

「さーて…どうしようかな…」

英堵は瓦礫の陰でグリーンモードになり逆立ちしていた。

胸、腹部、股間につけたターゲットは一つも点灯していない。

「合流するにしても…おっと。」

目の前から飛んできた飛んできたボールを逆立ちのまま躱し、逆立ちで着地する。

 

「逆立ちして戦ってる…変なの。でも、カッコイイねえ。」

士傑高校の制服を着た女子生徒が立っていた。

「熱烈なアプローチ…嬉しいね。

明ちゃんがいなかったら…って前もこんなことあったな。」

女子生徒が英堵めがけてボールを投げる。

「よ、ほ、はっと…いい動きするね。逆立ちしなきゃ追いつけないよ。」

 

「私の動きを目で追えるなんて…あなたも大概よ。

…ねえ、何であなたはヒーローを志してる?」

「『宇宙一のヒーロー』になるためかな。」

「あなたのことがもっと知りたいな…!」

二人を会話を割って、他の受験者が攻撃を仕掛ける。

 

「…おいおい…俺には明ちゃんがいるからこの子はあげるぜ?」

「大丈夫!?英堵くん!?早く!!」

「麗日さん!そこは危ない!」

麗日めがけて攻撃が向かう。バランスを崩した麗日は足場から落ちる。

 

「フルカウル!」

飛び出した緑谷が麗日を抱きかかえる。

「おっ、緑谷君!見せつけてくれるねえ!じゃ、俺は勝己のトコに行くから!」

「えっ!?かっちゃんがどこにいるかわかるの!?」

「戦いながら考えたらなんとなくな!緊急変身、レッドモード!」

レッドモードになったエイドは戦場を駆けていく。

 

「…やっぱり麗日さんじゃなかったか。」

緑谷の右肩のターゲットが点灯している。麗日が右手にボールを持っている。

「気づいてたのに助けたんだ…君のことも教えてほしいな。」

麗日はずるり音を立て士傑の女子生徒へと姿を変えた。

 

場所は変わり妙な肉会が転がる足元、爆豪は士傑の生徒と戦っていた。

「ちぃ…気味のわりぃ個性だ。」

「私は品位を貶める貴様が気に食わん!爆豪!」

士傑の生徒は指のようなものを飛ばす。

 

「徹甲弾機関銃!」

一点集中爆破の連射で指のようなものを打ち落とす。

「私が手折り、気づかせてやろう…」

再び指のようなものが爆豪めがけて飛んでくる。

 

「『マグナムスコール』!」

突如上からエネルギー弾の雨が降り、指を打ち抜く。

「…なんだ、まだ抜けてなかったのかよ?」

「俺は勝己と一緒に行く!」

雄英名物、アーチン・ボーイズだ。

 

「あいつの指に触れんな!切島と上鳴みてぇに丸められるぞ!」

「もう遅い。」

いつの間にか爆轟の背後に指が迫る。

「…!西村、コレ…」

爆豪は咄嗟に何かを二つ渡す。

 

「爆豪!お前!」

みるみるうちにこねくり回され、爆轟は肉塊になる。

「情けなし…出直してくるがいい。」

肉塊になった爆轟を士傑生は踏みにじる。

「情に絆され油断する…ヒーローあるまじき醜態だ。愚かでしかない。」

 

「てめえ…!ふざけるな!」

英堵は爆轟に渡されたものの一つを投げる。

「投げるのはボールだぞ?」

士傑生はたやすくで指はじく。

 

「貴様も愚かだ。仲間から託されたものを情に流され無駄にする。」

「うるせえええ!!!」

もう一つも勢い任せに投げつける。

「二度も言わねばわからぬか愚か者!」

「…誰が愚か者だって?」

 

英堵は投げたものに向けてエネルギー弾を放つ。

エネルギー弾が触れた瞬間爆発が起こる。

 

「何…!?」

突然の爆発に士傑生は顔を覆う。

 

「…!?どこだ!?」

「もう遅い!」

足元から聞こえた声に気付いた時には遅く、士傑生に英堵のアッパーカットが炸裂する。

「ば、ばかな…何が…」

 

「勝己が俺に渡したのは"個性"で作った即席手榴弾だ。

二発のうち一つは本物でもう一つは偽物…

ピンときた、ブラフに使えってことだとな。

あいつは一度俺のブラフに負けを覚悟したらしいから心理戦も考えてんだ。

…勝己はお前が思ってるほど馬鹿じゃない。…ついでに俺もな。」

 

アッパーカットを食らいふらつく士傑生が叫ぶ。

「この…愚か者どもがあああ!!!」

「愚か者はてめぇだ駄肉野郎!!!」

肉塊から戻った爆轟のアッパーカットが士傑生の意識を揺らがせる。

 

「…また助けれられちまったな。」

「今回は勝己のおかげで勝てたからノーカウントだ。

…ドゥーユーアンダスタン?愚か者さん?」

士傑生は敗北を確信し意識を手放した。

 

他の肉塊から戻った生徒たちを倒し英堵と爆豪、ついでに切島と上鳴は二次試験に進む。

果たして彼らは仮免許を取れるのか。

 

戦え、西村英堵。超えろ、西村英堵。

 

Episode22

「俺と戦え、緑谷君。」

「何で君と戦わなきゃいけないんだ!?」

「むかつくんだよ!緑谷!お前がなあ!」

「…やるなら…本気でやろう!」

次回、エンヴィー・ファイト 君のハートにターゲットロック!




最初の説明にいたヒーロー達には元ネタがあります。
もしかしたら知ってる人も多いのではないでしょうか。
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