喧嘩の件が相澤の耳に入り、三人は謹慎処分を食らった。
事の発端になった爆豪は2日、喧嘩をした緑谷は3日、
喧嘩の発端になった英堵は4日の謹慎となった。
英堵は自身のハイスペックぶりを発揮し、かなりの掃除をしていた。
4日目のゴミ出しの時である。壁から顔が生えていた。
「ぶふぅ!?だ、だははは!!!お、おもしれえええ!!!」
「おや!いい反応をするね!緑谷くんの言ってたとおりだ!俺もやりがいがあるよ!
でも、ゴミの分別はしっかりするんだぞ!」
「ろ、ろじ、あははは!!!」
この出会いが英堵にとって大きな成長につながるとは誰も思っていなかった。
「通形少年から見て西村少年と緑谷少年とはナイトアイの下で働けると思うかい?」
オールマイトの質問に通形は少し考え、英堵と緑谷に質問する。
「君たちはどういうヒーローになりたい?」
「『宇宙一のヒーロー』です。」
「最高のヒーロー…です。」
二人は自分たちの夢を即答した。
「めちゃくちゃな目標だね…断る理由ないし、いいよ!」
こうして英堵と緑谷はナイトアイの事務所に行くことになった。
「いいかい二人とも…これからサーと会って話し終わるまでに…
必ず一回サーを笑わせるんだ。」
「「へ?」」
事務所の前でとんでもない発言を聞いた英堵と緑谷は角ばる。
「サーはユーモアを最も尊重しているからね。」
「…いいネタがある。出久、オールマイトの真似できるか?」
「あるの!?で、できるけど…どうかなあ…」
英堵と緑谷は軽くネタの打ち合わせと練習をする。
「ぶふ…さ、さて、あ、あのドアの先だ…己でひりゃけ!」
通形が笑いながら案内をする。そのドアを開くと…
「やめてーーー!許して下ヒャヒャ!!」
女性ヒーローがくすぐりの刑にあっていた。
「…やるぞ、出久。」
「…やろう、英堵くん。」
無言で睨みつけるナイトアイに向かって二人は言い放つ。
「西村英堵…」
「緑谷出久…」
「「一発ギャグやります。」」
「…」
「ぶふ…あれをサーの前で…」
「ある日のオールマイトとエンデヴァー。」
英堵がタイトルコールをする。
すると緑谷がオールマイトの顔真似をする。
「いやー、すまないなエンデヴァー!うっかりファンと一杯飲んじゃって!」
微妙に似てるような似てないようなオールマイトの声真似をする。
すると英堵はため息をつき…
「情けないぞオールマイト!飲んだら乗るな、乗るなら飲むな…絶対にだ!」
完璧に再現されたエンデヴァーの声真似をする。
「ぐっ…!くっ…!ふふ…!」
ナイトアイはたまらず笑い出した。
「去年の…完全再現だ…!」
((やってたんだ…))
「…い、いいユーモアだ…ご、ごうか、くく…」
ナイトアイは笑いながら二人の書類に印鑑を押す。
翌日、インターンの初日が始まる。
死穢八斎會という小さな指定敵団体の監視のため
英堵、緑谷、通形の三人はパトロールに出かける。
パトロールの最中、英堵は角の生えたボロボロの小さな女の子とぶつかる。
「こんにちわ、小さなレディーさん。痛くなかった?」
「……あ…」
戸惑う女の子の後ろかペストマスクを付けた男が出てきた。
死穢八斎會の若頭、治崎廻であった。
「うちの娘がすみませんねヒーロー…遊び盛りで困ったものです。」
「いかな…いで…」
女の子が服を引っ張る。
流石に英堵も何かを感じ取った。しかし、何も証拠がない。何より…
「娘さん…怯えていますけど…」
緑谷が正義感から何かをしそうだ。ナイトアイの捜索に支障を出してはいけない。
「そうだ!お父さん!この子の名前なんて言うんですか!?」
「…エリですけど…」
「そうですか!エリちゃんですね!よーし、それじゃあエリちゃん!」
英堵はエリと呼ばれた少女に目線を合わせる。
「エリちゃんのために、お兄さん変身しちゃうぞ!緊急変身、レッドモード!」
コールを受けたへロスの個性因子が活性化し、微粒子状に分解され拡散される。
そしてヘロスの体の表面に定着しへロススーツとなるのだ!
「フェイスオン!」
「わあ…」
「これはこれは…娘のために…ありがとうございます。」
チッチッ、と舌を鳴らしながら英堵は指を振る。
「これだけじゃありません!
緊急変身、ブルーモード!
緊急変身、グリーンモード
緊急変身、イエローモード!
っ!え、緊急変身、ピンクモード!」
色とりどりの変身を見せ少女を喜ばせる。
「…ほら、エリちゃん、お父さんを困らせちゃだめだよ?」
「え…?」
英堵はエリに戻るよう促す。そして後ろの二人に報告する。
「『大丈夫』だよ!ヒーローから離れたくなかっただけだ!」
「そ、そうか…よし!それなら、まだ見ぬ未来へ向かって進むぞ二人!」
「え、あ、はい!それじゃあ、気を付けてくださいね!」
そして英堵はエリの手を
離してしまった。
「いやー、ナイスフォローだったよへロス!よく咄嗟にあの判断ができたね!
デクも見習わないといけないぞ!」
「ご、ごめんなさい…でも、僕たちの思い過ごしでよかったですね!
えい、いや、へろ…す…」
デクが見たヘロスの顔はいつもの明るい姿ではなかった。
口からは血が流れており、下唇が噛み千切れていた。
手は強く握り締められすぎており、肉が抉れて骨が見えていた。
「…何が…何が!!!
『宇宙一のヒーロー』だ!!!
ちくしょおおおおおお!!!」
天を穿つような雄たけびを上げた。
Episode24
「すみません先生。俺この作戦参加したくないです。」
「英堵君は参加するべきだよ…『救ける』為に!」
「俺は君の助けてっいう心の声を聞いてここにきた!」
「緊急変身!」
次回、ライジング・エモーション 君のハートにターゲットロック!
一発ギャグの元ネタは声優つながりネタです。
英堵は身近にCV稲田徹さんがいたため声真似がかなりうまいです。
…言うまでもありませんが英堵はイエローモードで
エリちゃんの『アレ』を見てしまいました。
次回、強化回です。お楽しみに。