緊急変身 ヒーローアカデミア   作:神剣狩刃

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Episode28 トゥルー・エイド

とある場所でホークスと水天が会話をしている。

 

「ホークス…俺と戦え。」

「おいおい…こっちは満身創痍なんだ。明日にしてくれないか、水天?」

「むかつくなあ…今はオフなんだから本名で呼んでくれよ。」

「…明日にしてくれないか、『北点 美洲華(ホクテン ビスケ)』?」

「嬉しいなあ…No.2ヒーローのホークスさんに呼んでもらえるなんてなあ…」

美洲華は嬉しそうに笑う。

 

「だからやる。」

美洲華はホークスに向けて居合切りを放った。

「…お前の中で明日ってどんな意味だ?」

ホークスは難なく回避していた。

 

「来るかどうかわからない日…かな?」

「…お前らしいよ。」

はずだったがホークスの左目の下に切傷がついていた。

「…飽きた。本調子じゃないお前とやっても意味ないな。」

「…やる前に気付いてほしかったよ。」

 

「…で、話って何ですかナイトアイ?」

ある日の雄英高校、英堵はナイトアイに呼ばれていた。

「君の"個性"について話がしたい。」

「…奇遇ですね。俺も誰かに話したかったんです。」

「単刀直入にに言おう。私は『君の未来を見た』。」

 

「…いつですか?」

「死穢八斎會突入作戦会議の時だ。

あまりにもおかしかった君を励まそうと思ってな。」

ナイトアイはよほどのことでもないと未来を見ない。

それでもあの様子の英堵を放っておく事ができず、未来を見たというのだ。

 

「おかしいですね。成功する未来を見たなら…

ナイトアイは真っ先に励ましてくれますよね?

でも、俺を励ましたのは相澤先生でしたよ?」

「そこが重要だ。私が見た未来では…君は『オーバーホールに殺されていた』。」

「…そりゃ言えませんね。

『君は死ぬがそれでもがんばれ』なんて励ましになりませんよ。」

 

「話は変わるが…君は君の両親の"個性"についてどれぐらい知っている?」

「正直そこまで知らないです。…知る前に死んじゃいましたから。」

英堵の両親は英堵が幼い頃、敵に殺害されている。

そのため英堵は両親の事をあまり知らないのだ。

 

「…痛ましい事件だった。何にでも変身する"個性"と傷がつかない"個性"…

無敵と思われたヒーローが敵によって惨殺…君まで殺されなかったのが幸いか。」

「そのおかげで来牙さんに会えたんですから…1割ぐらいは良いことだと思いますよ。」

英堵は皮肉気味にははと、乾いた笑いを出す。

 

「…すまない。話を戻そう。君の父『曼荼羅』の変身の原理なんだが…

『個性因子の活性化による遺伝子や染色体、あるいは分子結合の変化』

によって変身している。

それによりありとあらゆるものに変身できたのだ。

…君や奥さんのために顔は変えられなかったそうだ。」

「…俺の『緊急変身』と似たような原理ですね。」

 

「今度は君の母『ダイアモンド』の傷がつかない"個性"だが…

そもそも『傷がつかない』"個性"ではない。」

「…というと…?」

「『傷がついた瞬間から修復される』"個性"だ。

傷ついてもすぐに治ってしまい傷が付いていないように見える。

世間への印象のために『傷がつかない』"個性"と言っていた。」

「…なるほど『傷がついた瞬間から修復される』より

『傷がつかない』の方がかっこいいですね。」

 

「…両親の個性から考えるに…

『個性因子の活性化によるスーツ構成と身体能力の変化』と

『変化からの修復』…この二つの"個性"が君の"個性"だと私は考えている。」

「…流石ですねナイトアイ。でも…」

ナイトアイの説明に英堵は納得した。しかし、すべての疑問が解決したわけではない。

 

「ナイトアイが見た『オーバーホールに殺されていた』未来にはなりませんでしたよ?」

ナイトアイの目の前に殺されているはずの英堵がいるから当然である。

「…おそらく一度『オーバーホールに殺されていた』のだろう。

しかし、そこで君が"個性"を使った。

そこで『破壊』されながら『変化からの修復』が起き、

その上で『個性因子の活性化によるスーツ構成』されたため新しいモード…

『ブレイクモード』ができた。」

 

「そう言われたらそうとしか言いようがありませんね…」

ナイトアイの意見に英堵はもはや同意するしかなかった。

 

「…ところで『光速拳ライトニングフィスト』と

『破壊拳 ブレイクフィスト』についてはどう思います?」

「『光速拳 ライトニングフィスト』は

『個性因子の活性化に伴う全細胞の活性化』だろう。

超高速で動き、知覚し、反応する…全身レベルで何かが起きなければ不可能だ。」

 

「『破壊拳 ブレイクフィスト』は

『個性因子の過剰な活性化』によるものではないだろうか。

過剰な活性化によって君の因子ごと対象を破壊する。

しかし、君の因子は時間がかかるが『修復』される。

1時間変身できなくなるのはそのためだろう。」

 

「…勉強になりました…ありがとうございます、ナイトアイ。」

「自身の"個性"の理解は"個性"の成長に繋がる。これからも精進してくれ。」

英堵はナイトアイに頭を下げ、部屋を出ていく。

「…こんな素晴らしい子があんなことをするとはな…」

ナイトアイは文化祭で"見た"未来を反芻する。

 

ナイトアイとの話を終えた英堵は食堂に向かっていた。

「難しい話だったからお腹すいたぜ!」

「おい英堵、一緒に麻婆豆腐定食食わねぇか?」

爆豪がらしくない笑顔で英堵を誘う。

 

「らしくねぇとはなんだ!?俺が友達との飯を楽しみにするのがそんなにおかしいか!?」

「ありがたい誘いだけど…今日は遠慮するぜ勝己。」

意外にも英堵は勝己からの誘いを断った。

 

「ああ?麻婆豆腐の気分じゃねぇか?だったら火鍋でも…」

「違う違う。先客がいるんだ。」

「…ブドウ球菌か?あいつは英堵によくねぇ影響」

「いました!英堵さーん!」

明るい声が英堵を呼ぶ。

 

「明ちゃーん!一緒にご飯食べよ!俺は唐揚げがいい!」

英堵の彼女になった発目である。

「私は春巻きにします!シェアしましょう!」

「…ああ、今日はアレの日だったか…」

 

英堵と発目は交際関係になったが学生という立場を踏まえある程度は自粛している。

だが、一週間に一度、昼休みに仲良く食事をすることでお互いを満たしているのだ。

 

「おいしーね、明ちゃん。」

「はい!英堵さんと一緒に食べると何でもいしいです!」

「はい、明ちゃん。あーん…」

「あーん…おいしいです!英堵さんも!あーん…」

「あーん…明ちゃんが食べさせてくれるなら

きっと激辛麻婆豆腐もおいしく食べれるよ…」

「英堵さんにそんな危ないものは食べさせられません!」

「あ、明ちゃんのほっぺにご飯付いてる。取ってあげるね…ちゅっ。」

「英堵さんのほっぺにもついてますよ!取ってあげましょう!ちゅっ。」

 

「なあ、爆豪…

なんでオイラは相棒がイチャつくところを見ながら飯を食わなきゃいけねえんだ?」

「てめぇの日頃の行いを考えろブドウ球菌。…俺も好き好んで見たくねぇんだよ…」

「爆破できねえか?」

「英堵が望んでやってんだ…俺に邪魔する権利はねぇ。」

 

「んー…明ちゃんの唇柔らかいね。」

「英堵さんの唇もですよ…んー…」

 

「いつヤると思う?」

「英堵はそんなことしねぇ、と思いてぇが…秒読みかもしれねぇ。」

 

Episode29

「むかつくなあ…殺せば簡単なのによ…」

「寒いなあ…俺も温めてくれない?」

「むかつくなあ…今それどころじゃないんだよ…」

「むかつくなあ…殺すか。」

次回、ヴィラン・レイド 君のハートにターゲットロック!




めっちゃ説明会でした。
そろそろ美洲華の名前を出さないと面倒なのでホークスと一緒に出しました。
ちなみに美洲華はめっちゃ強いです。理由は後に明らかになります。

堅苦しい話の後には微笑ましい話が必要ですよね。
自分で書いて口の中が甘くなりました。
この作品の発目ちゃんは英堵のために女としての魅力を磨くでしょう。
だからきっといつ『その時』が来てもいいように下着はエグめの

「小説家神剣狩刃!そういう明ちゃんもいいが
『こんな下着でごめんなさい…これじゃ興奮しませんよね…』
って言って幼いデザインの下着をもじもじ見せて
明ちゃんボディーとのギャップが最高のはずだからデリート許可!」
「え、英堵さん…///恥ずかしいです…///」
「そこは幻滅しろよお!」
「諦めろブドウ球菌。恋は盲目ってやつだ。」

追記 A組対B組対抗戦は砂糖の所に英堵が入っても結果は変わらないのでカットします。
期待していた方、申し訳ありません。
なので敵対異能解放軍との戦いになります。美洲華がめっちゃ活躍します。
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