緊急変身 ヒーローアカデミア   作:神剣狩刃

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Episode3 コンバーティブネス・アーチンズ

午後になりついにヒーロー基礎学の授業が始まる。

今回は戦闘訓練で、それ伴い戦闘服を着用する。そしてヒーローの有精卵達が並ぶ!

「しまった…もっと凝った奴にするべきだった…!」

 

英堵の戦闘服は黒を基調とし赤、青、緑、黄、桃色の五色のアクセントラインが

両手両足に入った、長袖のジャージであった。

様々な形の戦闘服が並ぶ中では比較的、いや、かなり落ち着いた勝負服と言えるだろう。

部屋着じゃないか?と言われるような戦闘服かもしれないがこれには理由がある。

 

英堵の個性緊急変身は英堵の体の表面に沿ってスーツが形成される。

つまり、過度に装飾を施すと装飾にもスーツが形成されてしまい

英堵への負担が大きくなってしまうのだ。

 

「へっ、んだその戦闘服?まるで引っ張り出した部屋着みてぇじゃねぇかクソウニ?」

「む…その発言…許すまじだぞ、ボンバーアーチン君。」

英堵と爆豪、2匹のウニの間に一瞬即発の緊張感が走る。

そんな中、オールマイトから戦闘訓練の内容が説明される。

 

屋内での対人戦闘を想定したもので2対2のヒーローチームと敵チームに分かれる。

今回想定されてる状況は敵がアジトに核兵器を隠しており

ヒーローはそれを処理するというものだ。

 

ヒーローは制限時間内に敵を捕まえるか核兵器を回収する事

敵は制限時間まで核兵器を守るかヒーローを捕まえる事

 

これがそれぞれの勝利条件だ。

そしてチーム決めは実戦での即席チームアップを考慮してくじ引きで決める。

英堵の相棒は…

「あ?」

目の前にいる爆豪だった。対戦相手は緑谷と麗日に決まった。

 

「頑張ろうな、ボンバーアーチン君!」

「うるせえぞクソウニ!俺はクソナードをやる!」

「まあまあ、落ち着きなよボンチン君。チームなんだから協力しないと。」

「略すんじゃねぇ!」

「バーアー君、作戦は…」

「略すんじゃねぇっつってるだろ!あとその略し方だとなんなのかわかんねぇだろ!」

英堵は場を和ませようとピンクモードで作戦会議をしようとしたが失敗に終わる。

 

ピンクモードは英堵の声のアルファ波が増大し人との会話が進みやすくなる効果がある。

そのうえで失敗しているのだから英堵にとっては不思議で仕方がなかった。

「ったり前だろ!人を勝手なあだ名で勝手に略して誰が喜ぶってんだ!?」

そうこうしてる間にろくな作戦も決まらないまま訓練が開始してしまう。

「仕方ないなあ…緊急変身、グリーンモード!」

 

コールを受けた英堵の個性因子が活性化し、微粒子状に分解され拡散される。

そして英堵の体の表面に定着し英堵スーツ(英堵的にこっちの方がいいと改名した)となるのだ!

 

「俺は俺のやりたいようにやる!てめぇはそこで待ってろ!」

爆豪が勝手に飛び出す。部屋に一人残された英堵は…

「やれやれ…よっこらせっと。」

逆立ちをして考える。

 

これはグリーンモードでのシンキングポーズである。これをすると何かがひらめくのだ。

 

二人組、爆豪と緑谷、諸刃の剣の超火力、無重力…

 

「…おそらく一対一が二か所で起こるか…余計なものは武器にされるな…」

英堵は隣の部屋に物を片付けていく。

鍛えた家事能力を生かしカリスマ主婦もびっくりの片付け芸術品を作り上げる。

「ムッカツクなああ!!!」

無線から爆豪の叫び声が、無線を介さなくとも爆発音が響く。

そして爆轟からの無線が切れる。

「多分、爆豪君は緑谷君と戦う…そしたら…緊急変身、イエローモード。」

核兵器のある部屋に戻り黄色のスーツに身を包む。そして床に手を当てる。

 

イエローモードはエスパーである。

その手で物体を介し、人の心を読むことができるのだ。

 

(発見!あとはデク君が来るまで見つかんないように…)

「そこにいるな、モチモチちゃん。」

(…!?なんで!?ウチの姿は見えてへんはず…)

麗日は動揺する。英堵が姿も音もないのに自分の存在を認識したからである。

「ウチの姿は見えてへんはず、かぁ…心の声が駄々洩れやな。素直でいい子や。」

(心を読む個性…?だったら…)

先手必勝と麗日は自身の体に無重力をかけ、核兵器めがけて飛び出す。

「負担の大きい超必です!」

 

「焦ったな?緊急変身、レッドモード!」

英堵は赤いスーツに身を包み核兵器をすばやく移動させる。

「なー!!!ぎゃん!!」

麗日は勢いそのままに地面に転がる。

「さあ、かかってきなバッドガール。」

「役的にバッドなのはそっちやろ!」

英堵と麗日の戦いが始まる。

 

英堵と麗日の戦いは一方的であった。

レッドマグナムの弾幕を麗日は避けるしかなかったのだ。

「へへ、こんな言葉知ってるか!銃は何よりも強し!」

「剣よりも強しやろ!そんなに強くあってたまるか!」

英堵は敵役に没入している。

これなら時間稼ぎも余裕だろうと大胆不敵な笑みを浮かべている。

だが、それが命取りとなった。

 

「はい!!!」

大きな声とともに麗日は柱にしがみつく。

「おらおら、モチモチちゃん!もう息上がっちゃったんじゃないの!?」

瞬間、ボゴォォと床が吹き上がる。

「西村くん!ごめんね即興必殺!彗星ホームラン!」

麗日は無重力で浮かした柱で吹きあがってきた瓦礫を吹き飛ばす。

「イットイズノットホームラン!?」

英堵は慌てて瓦礫をレッドマグナムの連射で撃ち落とす。しかし…

 

「回収!!!」

その隙に麗日が核兵器に抱き着き確保する。

「こんなん聞いてねぇぞ…」

「当たり前や…言うてへんからな…うっ…」

麗日に喜びとよくないものがこみあげてくる。

 

英堵は虹を吐く麗日の背中を擦りながら反省する。

(完全に油断していた。

チームで戦っているということを完全に忘れていた。

連絡を入れて状況を把握していれば防げたはずだ。)

 

いつまでも敗北を悔やんでいても進まない。

失敗を反省し次につなげるのが大切なのだ。

 

戦え、西村英堵。超えろ、西村英堵。

 

Episode4

「一かたまりになって動くな!敵だ!!!!」

「平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして。」

「俺には何ができる…考えるんだ…!」

「私が来た…!」

次回、ヴィラン・アサルト 君のハートにターゲットロック!




ここで英堵のそれぞれのモードの説明をさせていただきます。

レッドモード レッドマグナム(短から中距離射程の二丁拳銃)使用可
ブルーモード ブルーライフル(長距離のスナイパーライフル)使用可
グリーンモード 逆立ちすると知能が上昇する
イエローモード 手で触れると色々読み取れる
ピンクモード 人との会話が進みやすくなる

ざっくりいうとこんな感じです。
ちなみに身体能力向上はどのモードでもありますがレッドモードが一番大きく向上します。
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