緊急変身 ヒーローアカデミア   作:神剣狩刃

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Episode31 グッバイ・アカデミア

「アアア!」

黒い英堵と思われるものは死柄木と対等に戦っていた。

「お前…なかなかやるじゃないか!『崩壊』が効かないなんて何したんだよ!」

明らかに死柄木の『崩壊』が届いているはずだが英堵は崩れない。

「ヲヲヲ!」

 

しかし、明らかに英堵に意識はない。がむしゃらに攻撃している。

周りのヒーローをも巻き込まんとするほどだ。

「英堵くん!しっかりして!」

「何やってんだ英堵ぉ!」

「ガアアア!」

友の声も届かない。

 

「…これじゃあ、らちが明かないね。この体が仕上がったらまた会おう西村英堵。」

「ギイイイ!」

英堵は吹き飛ばされ、死柄木の逃亡を許してしまった。

 

エンデヴァーの真相、死柄木の逃走、タルタロスの破壊…

人々はヒーローに対して不安を抱いていた。

その渦中の夜、英堵は眠れないでいた。

 

その時、自室に手紙が差し込まれる。

「…何してんだ、出久。」

「…英堵くん…」

緑谷は死柄木から狙われており、皆の安全のため雄英高校から去ろうとしていた。

 

「…お前らしいよ。」

「…止めても無駄だよ。」

緑谷の決意は固かった。

 

「…止めるつもりはない。…なあ、出久。頼みがある。」

「…なんだい、英堵くん?」

「俺も連れて行ってくれないか。」

英堵も決意をしていた。

 

「…なぜ君が出ていくんだい?」

「…緊急変身、『ブロークン・モード』。」

 

コールを受けた英堵の個性因子が活性化し、微粒子状に分解され拡散される。

そして英堵の体の表面に定着し英堵スーツとなるのだ!

「フェイスオン…」

 

死柄木と互角に渡り合った黒いスーツの姿になる。

「大丈夫だ。意識はある。…出久、俺に黒鞭を当ててみてくれ。」

「…分かった。」

緑谷は黒鞭を英堵に当てる。すると黒鞭が壊れたのだ。

 

「…理屈はわからねえが『"個性"の攻撃を無効化する』みたいなんだ。」

「…敵に狙われるかもしれないから…だよね。」

あまりにも強力すぎる"個性"。間違いなく狙われるだろう。

 

「…分かった。英堵くんが来てくれるなら百人力だよ。」

「…もうこのモードにしか変身できねえがな。」

 

俺も狙われてるんで出久君と一緒に行きます。ありがとうございました。

 

共有スペースに一つの手紙を残して二人は雄英高校を去っていった。

 

夜が明けてそうそう、英堵はマスキュラーと出会った。

「久しぶりじゃねえか西村!!また、やりあおうぜ!!」

「…今、お前に構っている暇はないんだ。」

「つれないこと言うなよ!」

「はあ…緊急変身、『ブロークン・モード』。」

英堵は心底めんどくさそうに変身する。

 

「並み居る敵を…正義の下破壊する…今、破壊の帳が下りる。」

 

「なんだその姿!かっこいいじゃねえか!」

「『壊拳 ブロークン・フィスト』。」

「また、比べ合おう」

マスキュラーの筋繊維が破壊される。

 

「そんな暇ないって言ってるだろ。」

「…マジかよ。」

「なるほど、これが『"個性"を破壊する』…だから『"個性"の攻撃を無効化する』のか。

…勉強代だ。もらっておけ。釣りはいらねえ。」

合宿のときと同じくアッパーカットでマスキュラーの意識を奪う。

 

「これにて一件コンプリート…夜はまだ明けないな。」

 

英堵の顔には一切の笑みがなかった。

 

「…よくこんな状況で笑ってられるな、出久。」

「ヒーローはどんな時でも笑顔でなきゃ…英堵くんも笑ったら?」

「…笑い方がわかんねえ…」

突如、緑谷の通信機が打ち抜かれる。

 

「緑色の少年と黒色の少年…おまえたちをつれていく。」

マイクが付いた銃弾が撃ち込まれていた。

「大人しく従えば手足は残してやる。」

AFOからの刺客、元公安直属ヒーローレディ・ナガンである。

 

「出久、場所分かるか?」

「1キロ先のあのビル!凌ぐより詰めた方がいい!」

「…3Sスコープがあれば楽だったな…

緑谷、お前がメインだ。俺はサポートに徹する。」

 

空中歩行をするスナイパーとの戦いは索敵が物を言う。

危機察知を持つ緑谷が主体となって戦いを進める。

 

「AFOの支配する未来の方がまだ幾らか澄んでるだろうぜ。」

「世界のほとんどはグレーで…だからこそそこに手を差し伸べなきゃ!」

緑谷がレディ・ナガンの銃身を砕く。

 

突如レディ・ナガンの体が光る。

「…緑色出久お前は本も」

 

「『懐拳 ブロークン・フィスト』。」

レディ・ナガンの光が治まる。

 

「…西村英堵…」

「何しようとしたかしらねえが…あの笑顔は悪人がするものじゃないな。」

 

レディ・ナガンの情報からAFOが緑色を狙っていることそして

「久しぶりだなあ…西村英堵。俺はお前を狙うよ。理由は…何でもいいだろ?」

美洲華が英堵を狙っていることを知った。

二人はより一層敵から狙われることになった。

 

「オールマイト…もうついてこなくて大丈夫です。

ここからは僕と英堵くんでやります。」

「まて…ご飯食べてないだろ…!!」

「弁当ありがとうございました。おいしかったです。

次はタコさんウィンナーいっぱい入れくださいね。

…次があればですけど。」

 

とてもヒーローには見えない二人は人を助けに行った。

戦え、西村英堵。超えろ、西村英堵。

 

Episode32

「私も…戦わせてください!」

「てめぇらは今笑えてんのかよ?」

「…君たちじゃ勝てない。どいてくれ。」

「『私のヒーロー』じゃないですか!」

次回、デイ・ブレイク 君のハートにターゲットロック!




いろいろかっ飛ばしてきました。
その分次回は濃密な回になります。
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