原作のほうがおもしろいからです。
本日のヒーロー基礎学は人命救助訓練だ。
悪を倒すだけでなく、危機に陥った人を救うのもヒーローの仕事である。
英堵達は訓練場に行くためのバスに乗る。
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなさそ。」
「ナンセンス。彼ほど面白いボンバーアーチンはいませんよ、ケロケロちゃん。」
「梅雨ちゃんと呼んで。」
「それじゃあ、俺のことはエイちゃんって呼んでくれよ、梅雨ちゃん。」
「ふざけたこと抜かしてんじゃねぇぞ蛙女!クソウニ!」
「おいおい、レディーに対して失礼じゃないかボンバーアーチン?
梅雨ちゃんって呼ぶべきだぜ?」
「だったらまずはそのボンバーアーチンをやめろやクソウニ!」
「もう着くぞいい加減にしとけよ…」
「「「ハイ!!」」」
彼らはこの後起こる事件も知らずに平和に過ごしていた。
ウソの災害や事故ルーム通称『USJ』に着き、スペースヒーロー13号から説明を受ける。
そんな中、何もないところから黒い靄が現れる。
「一かたまりになって動くな!敵だ!!!!」
救助訓練会場に現れた靄に対し相沢が叫ぶ。今までにない緊張が走る。
明らかな悪意を持った敵だ。
「初めまして。我々は敵連合。せんえつながら…
この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせていただいたのは…」
靄のような男がゆらりとしゃべる。
「平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして。」
恐ろしい発言と同時に靄が生徒全員を包み込む。
英堵は訳も分からぬまま空中に投げ出される。
そして、何かにたたきつけられる。
「うぼはぁ!?えばーべんびー、えっどぼーぼ!」
水中でもコールを受けた英堵の個性因子が活性化し、微粒子状に分解され拡散される。
そして英堵の体の表面に定着し英堵スーツとなるのだ!
「ぶぇいぶぼん!」
水中に放り込まれたことを理解した英堵は瞬時に水中の敵に指を構える。
「えっどばぶばぶ!」
「へっ、何だ?脅しのつもりなら聞かないぜ!!」
向かってきた敵の眉間めがけてレッドマグナムを放つ。
見事命中し敵はのけぞる。瞬間、英堵の体が引っ張られる。
「ナイスよエイちゃん…!」
タイミングを見計らっていた蛙吹梅雨が助けに…
(梅雨ちゃんと呼んで。)
…梅雨ちゃんが助けに来たのだ。船に打ち上げられた英堵は改めて状況を確認する。
船の上にいるのは緑谷、峰田、梅雨ちゃん、そして自分の4人。対し敵は多数。
あまりにも不利な状況である。
「ここから逆転するには…緊急変身、グリーンモード!からの、よっこらせっと…」
「お前が逆転してる場合かよ!?このままじゃやられちまうぜ!?」
これはグリーンモードでのシンキングポーズである。これをすると何かがひらめくのだ。
水辺、蛙吹梅(梅雨ちゃんと呼んで)…梅雨ちゃんの個性、攻撃してこない敵…
「敵は俺達の個性を把握していない…?皆、俺に個性を教えてくれ…!」
「私は跳躍と壁に貼り付ける、あとは舌が20mぐらい伸びるわ。」
「僕は超パワーだけど…使った先から体がバッキバキになる…
諸刃の剣的な…アレです。」
「オイラは『もぎもぎ』。超くっつく。
もぎったそばから生えてくるけどもぎりすぎたら血が出る。」
「いい情報だ…!このまま考えさせてくれ…!俺には何ができる…考えるんだ…!」
水上、くっつく、超パワー、大勢の敵…
「そうか!これならいける!」
「なんだろうが関係ねえ。終わらせてやる。」
敵が船を攻撃する。船は見事に大破し1分もすれば沈んでしまうだろう。
「うわあああ!!!せめてヤオヨロッパイに触れてから死にたかったあああ!!!」
「敵が勝利を確信した時が大きなチャンス…西村君、その案を教えてほしい!!」
緑谷の発言で皆の視線が英堵に集まる。英堵は作戦を伝える。
「…チャンスは一度だけね。」
「マジかよ…!で、でもここでビビってたらオイラの夢は叶わねえ…!」
「行くぞ!死ぃねぇぇぇ!!!」
緑谷がらしからぬ雄たけびを上げ水面に向かって飛び込む。
敵達は警戒し着水の瞬間を待つ。
「デラウエアスマッシュ!」
その指を犠牲に放った渾身の一撃が水面を大きく穿つ。
「梅雨ちゃん!峰田君!」
その呼びかけに応じて二人が動く。梅雨ちゃんは緑谷を舌で抱える。
「うわああ!!!オイラだってぇぇぇ!!!」
峰田はもぎもぎをちぎっては投げまくる。
「引きずりこまれる…!?しかも…とれねえぞこれ…!?」
水面に強い衝撃を与えるとどうなるのか?一度広がりまた中心に向かって収束するのだ。
もぎもぎにとらえられた敵達が打ちあげられる。
「とりあえず第一関門突破って感じね。すごいわ三人とも。」
「ナンセンス。梅雨ちゃんもなかなかの活躍でしたよ。」
何とか敵達を退けた4人。だが、水辺で見た光景は
ーーー肘がひび割れ、脳をむき出しにした怪人『脳無』に倒されている相沢ーーー
希望を打ち砕くものだった。
「帰ろっか。」
絶望している4人が聞いたのは突拍子もない敵の言葉だった。
喜びに紛れて梅雨ちゃんの胸を触る峰田を梅雨ちゃんと英堵が深く沈める。
「けどもその前に平和の象徴としての矜持を少しでも…へし折って帰ろう!」
顔に手を纏わりつけた気味の悪い敵の手が梅雨ちゃんの顔に触れる。
しかし、相沢が睨みを利かせていたお陰で何も起きなかった。
その手を振り払うべく緑谷が拳をふるうも、脳無に阻まれてしまう。
もはやこれまでかと思っとその時である。
「もう大丈夫…私が来た…!」
一切の笑みを浮かべない、本気の顔のオールマイトが来た。
それはあっという間だった。オールマイトは瞬時に敵を倒し、
3人と相沢を助ける。そして脳無をショック吸収の上から吹っ飛ばした。
自分はただ眺めているだけだった。
そこから遅れてやってきたヒーロー達に流石の敵達も退いた。
全員無事…とはいかなかったが生徒たちは生き残れたのだ。
この事件を糧に英堵は成長していく。
戦え、西村英堵。超えろ、西村英堵。
Episode5
「私のドッ可愛いぃ…ベイビーを!」
「か、かっけー!!!俺もああいうの欲しい!!!」
「なあなあ!ドッカワちゃん!俺と組まない!?」
「フフフフ…いいでしょう!私はサポート科の発目明!
あなたのことは知りませんが立場利用させて下さい!!」
次回、ボーイ・ミーツ・ガール 君のハートにターゲットロック!
次回メインヒロインの登場です。英堵と彼女がどんな風になっていくのか…
そんなとこも見どころかもしれません。
4/8追記 若干文章を追加、変更しました。