緊急変身 ヒーローアカデミア   作:神剣狩刃

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Ex8 アーチン・コーディネーター

ある日のことである。

英堵と発目は爆豪に呼び出されショッピングモールにいた。

「なあ、勝己。なんで呼び出したんだ?明ちゃんと一緒なのは嬉しいけどよ。」

「そうですよ!爆豪さん!私たちはイチャイチャするので忙しいんです!」

「うっせぇぞバカップル!てめぇらのファッションがひどいから呼び出したんだよ!」

 

英堵の服装はきらきら輝く金色のジャージである。正直に言って趣味が悪い。

発目の服装はゴーグルと作業着。発目らしい服装ではあるがファッションではない。

爆豪の服装は黒のジャケットにダメージジーンズ。

銀のネックレスのアクセントが映えている。

 

「てめぇらを飾り殺してやる!覚悟しろや!」

「センスの塊が教えてくれるなら問題ないな。お願いするぜ。」

「はい!お願いします!」

こうして二人をのファッションを改善する買い物が始まった。

 

「まず基調となる色を決める。てめぇらはバカップルだから同じ色がいいだろ。」

「そうだねえ。金色にしようか。明ちゃんも同じジャージ着ようか。」

「はい!それで解決ですね!爆豪さん!ありがとうございました!」

「勝手に決めんじゃねぇよ!つーか金色はお前らに似合わねぇよ!」

爆豪の目が吊り上がっていき、手から爆発音が聞こえる。

 

「無難に白にしとけ。白を基調としていけばかなりの色と組み合わせられる。

ババアが言っていた。白は身も心も綺麗な人をより引き立てるってなぁ。

てめぇらは爛れきってるが…いい奴なのは俺が保証する。」

ジャケットから白のインナーを覗かせている爆豪が言うのだから違いない。

 

「まずは英堵からだ。てめぇはがっちりしてるからそれを見せつけてけ。」

「いやです!英堵さんの体を晒すなんて!私のものです!」

「惚気んな!…それを私のものですってマーキングしたらどうだ?」

「…///賛成です!」

「すげえ…明ちゃんを完全に扱ってる…」

 

「んで、デニムパンツでタックイン(裾をしまうこと)すればらしくなる。」

「わあ…///英堵さんかっこいいです…///」

「すげぇな勝己…これ着たら金色のジャージ2回に1回しか着れねえわ。」

「…てめぇにとって大事なものなんだろ?着るなとは言わねぇ。

だが、少しはまともな見た目に出来ねぇといつか恋が冷めるぞ?」

 

「次は発目だ。てめぇは…短めのワンピースだな。英堵が好きそうだ。

それに髪の色と合わせたピンクのカーディガンがいい。」

「おお…!これはいいですね…!ちょっとスースーしますが…!」

「桜が擬人化したみたいで可愛いよ…!」

「間違っても工房に着ていくなよ?『汚してしまいました!』とかなるなよ?」

 

「んで…最後にペアリングだな。見せつけてぇだろ?」

「「はい!」」

「聞いといてなんだがむかつくなぁ…互いを合わせたピンクゴールドでいいか。」

「明ちゃんにはめてあげるね。どうぞ。」

「そ、その指は…『まだ』早いです…///」

「やると思ったわ!ペアリングっつったよなぁ!?」

英堵と発目は互いの左の薬指にペアリングをはめた。

 

「これでいいだろ。もう少し決めてぇが…イチャイチャしたいんだよなぁ?」

「「はい!今すぐ!」」

「…はぁ。もういい。後は二人で勝手にやってろ。俺は帰る。」

口から砂糖を吐きそうな気分になった爆豪は帰っていった。

「さあ、イチャイチャしよう!明ちゃん!」

「はい!見せつけちゃいましょう!」

 

「白い服だったらイタリアンだよね。理由は知らないけど。」

「そうですね!ピザにしましょう!私マルゲリータがいいです!」

「じゃあ俺は…スイーツのピザにしようかな。チョコのやつ。」

「私チョコ大好きです!汚さないように気を付けましょうね!」

「「はい、あーん…」」

 

「ねえねえ、明ちゃん。」

「なんでしょうか英堵さん!」

「大好き。愛してるよ。」

「も、もう///私もですよ///大好きですし、愛してます///」

「…スキを伝えるときは?」

「「んちゅう…」」「これだね。」「ですね!」

 

英堵と発目は思わず周りの人間が目を背けるほどのイチャイチャを見せつけていく。

「あらあら、見せつけてくれるじゃない?」

「お、エイと明ちゃんか。仲良くするのはいいが…ほどほどにしろよ。」

例のファッションをしている来牙と香山と出くわす。

 

「あ!来牙さんとミッドナイト先生!デートですか?」

「それもあるが…オールマイトの方があの二人を見ていたいらしくてな…」

「何でも『オールマイトおじちゃんって呼ばれてみたくてね!』ですって。」

「なんのことかはわかりませんがオールマイトも大変ですね!」

 

「それと…お二人。ちょっと説教をさせてもらうわ。」

香山は少し冷たい声で二人を咎める。

 

「仲良くするのはいいけれど…見せつけるのはよくないわ。

ヒーローが大切にしているものは敵がここぞと狙ってくる…

もし私が敵で西村君を困らせたかったら、発目ちゃんを狙うわね。」

「うっ…そ、それは…」

 

「発目ちゃんを困らせたい場合は逆にすればいいわ。

『西村の命が惜しかったら、開発中のグッズのデータをよこせ』

…ありそうな話じゃない?」

「…あり得る話ですね。」

二人は厳しい顔で互いの顔を見合わせる。

 

「…なにも、イチャイチャしちゃいけないわけではないわ。

するなら人目のつかないところでってことよ。

例えば…あの二軒のレストランの間の道。おそらく設計ミスで出来たのよ。

正面から見たら街路樹で見えないし…にぎやかに歩いてたら気付かないわ。

もし…『何か』してるカップルがいても分からないと思うわ?」

 

「「…///」」

英堵と発目は顔を赤くする。

「そうねえ…『宇宙一のヒーロー』として見回りに行くべきじゃないかしら?」

「…!そ、そうですね!行こうか!明ちゃん!困ってる人がいるかもしれない!」

「そ、そうですね!私のベイビーを求めている人がいるかもしれませんね!」

二人は一目散に駆け出していく。

 

香山は困ったように笑う。

「やれやれ…あれじゃ何をするかバレバレね。ふふ。」

「…睡さんがそそのかしたように見えましたが…」

「あら、青春の恋に『イケないこと』はつきものよ?

それとも…来牙さんは『イケないこと』をしたことがないのかしら?」

「…ノーコメントでお願いします。」

「じゃあ…『イケないこと』してみますか?」

「え!?い、いや!?その、『まだ』早いかと…」

「あら…その気はあるのね。安心したわ。」

「あっ…その…面目ありません…」

こちらのカップルもなかなかのものである。

 

Ex SP

「…///」

「…///」

「なんかいえや!気まずいだろうが!」

「相棒はともかく発目ちゃんもあれだよな。」

「…次回はスペシャルエピソードだ。

それなりに考えたいらしいから投稿が遅れるとのことだ。」

次回のタイトルはまだ決まっていないが…君のハートにターゲットロック!




流石にミッドナイト先生からお咎めが入りましたね。
これで少しは大人しくなるでしょう。

次回予告にもありますが次のスペシャルエピソードは本気で考えます。
気長に待ってもらう必要があります。ご容赦お願いします。

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