PM 6:00
彼らが一番学ばなければならないことを学ぶ時が来た。
「お前達。ある教室で『正しい恋愛』についての授業がある。
授業参観の形式でやっているが…お前達は学ぶべきだ。」
「俺は間違っていないと思いたいが…」
「相棒の『相手を思いやる気持ち』はいいんだ。行動がまずいんだ。」
教室に入る。
「はい!それでは授業を始めます!」
「「ぶふあ!」」
轟冬美が教鞭を振るいその席には焦凍、夏雄、燈矢が座っており
後ろには炎司と冷が座っており、轟家が全員揃っている。
両者 OUT
「マジかよ…地獄みてえな授業じゃねえか…」
「オイラたちいない方がいいだろ…」
シバかれた後英堵は何かに気付く。
「ん…?ぶふぉお!」
席に美洲子が座っており、後ろには美洲華と芽楼ちゃんを抱えたトガちゃんがいる。
西村 OUT
「何で笑ったんだ相棒?」
「いや…身内がいただけだ。」
「今日の授業は『正しい恋愛』についてです。『正しい恋愛』に必要なものは何でしょう?」
燈矢が指名を受け、立ち上がる。
「『思いやる心』だ。」
「「んふっ。」」
両者 OUT
「いや…合ってるよ…合ってるんだけどさ…」
「よりにもよってお前が言うのか…」
「正解です。でも…それだけでは足りません。ほかに必要なものは何でしょう?」
今度は焦凍が立ち上がる。
「『誰にも迷惑をかけないこと』…だ…」
「…そうだよな。『お互いがよければいい』じゃ、すまないよな。」
「相棒…この授業はしっかり聞くべきだぜ。」
「はい、正解です。お互いだけではなく、
二人に関係する人にも思いやる心を持ちましょう。
この世界は二人だけで成り立っているものではありません。
何人もの人がいて成り立っています。
『お互いがよければいい』だけだと…周りの人から嫌われてしまいます。
そうしたら…『お互いだけの力』で生きていく必要があります。」
「人間二人だけの力なんて…世界から見たらちいさなものです。
そんな力だけで生きていくことは…できません。いつかは死んでしまいます。
『お互いを思いやる』、そして『周りの人も思いやる』。それが『正しい恋愛』です。」
英堵は涙を流していた。
『愛し合っているから』、『お互い合意の上』などと周りを全く見ていなかった。
もし一歩間違えていたら、自分はそうなっていたかもしれない。
発目と自分の力だけで生きていくなんて到底不可能だ。
「冬美いいい!いいことを言ったあああ!」
炎司が大声で叫びだす。
「ぶっふ…うるさ…」
峰田 OUT
「相棒、よく耐えたな…?」
「ああ…」
「はい!『正しい恋愛』が分かったところで…ちょっと大人な話をしちゃいましょう!
赤ちゃんはどうやったらできるか…知ってるかな?」
再び焦凍が立ち上がる。
「個性婚。」
「ぶっふ!」
峰田 OUT
「お前が言うなよ!エンデヴァーが泣いてるぞ!」
「…」
「うーん…惜しいかな…他に知っている子はいるかな?」
今度は美洲子が立った。」
「『自主規制』」
「ぶふぉあ!」
峰田 OUT
「女の子が言う言葉じゃねえ!嬉しいけど!」
峰田 倫理的OUT
「ぐあああ!」
「…」
こうして授業は終わった。
教室に戻り英堵は下着類をポケットに入れる。
「おい相棒…何するつもりだ?」
「…『禊』だよ。」
相澤が勢いよく扉を開く。
「学校で事件が起きた。体育館に集まってくれ。」
「オイオイ…不穏じゃねえか…」
「…」
体育館には大勢の人が集まり壇上には塚内警部が立っている。
「えー…本日、この学校で女子生徒の下着が盗まれるという事件が起きました。」
「オイオイ!?まさか相棒のやつって!?」
「…だろうな。」
「その本人に来てもらっています。
プライバシーのため素顔と声は明かせませんが…どうぞ。」
白いパワードスーツを着た人物が登場した。
「オイオイ!あのスーツって!」
「…間違いない。」
「この事件の犯人に対して…何かありますか?」
「コンナヒキョウデゲヒンナコトユルセマセン!」
「ぶっふ!」
ボイスチェンジャー越しに発目が話す。
峰田 OUT
「こんなシリアスな場面でブチこむなよ!」
「…明ちゃん。」
「大丈夫…私が来た…」
アーマードオールマイトが壇上に現れた。
「そんな不埒な奴は…私が制裁しよう!」
「おいおいおいおい!やばいって!」
「騒ぐな相棒…大丈夫だ。」
英堵は冷静であった。
「では、ハウンドドック先生に捜査をしてもら」
「俺がやりました。」
英堵は挙手して立ち上がる。
「相棒!?」
「…そこで黙ってみてろ。」
英堵は壇上に登りオールマイトの前に立つ。
「誰かを庇っているというなら…やめた方がいいぞ?」
「証拠ならあります。俺がその下着持ってますから。」
英堵はポケットから下着類を出して差し出す。
「…これに違いはないか?」
「ハ、ハイ…チガイアリマセン…」
「んぶっふ。」
峰田 OUT
「シリアスなんだからその声やめろよ…」
「なぜ今になって申し出た?
もっと早く申し出ることも、そもそも隠すこともできただろう?」
「…俺はやっとわかったんです。本当に『誰かを愛すること』を。」
英堵の決意が宣言される。
「俺は明ちゃんといろんなことをしました。
『自主規制』とか『自主規制』とか『自主規制』とか…」
「ぶっふ…」
峰田 OUT
「マジな声でそんなこと言うなよ…」
「確かに『お互いの合意の上』でした。でも…『周りの人に迷惑をかけて』いました。
そんな愛…誰にも認めてもらえません。『周りの人に認められて』本当の愛なんです。
正直…明ちゃんの下着が出た段階でこの展開は読んでいました。
きっと『笑い話にでも使うんだろうな』って思ってしまったんです。」
「でも、さっきの授業で目が覚めました。
『明ちゃんが受け入れてくれればいい』じゃダメです。
『みんなが受け入れてくれてくれる』じゃないとダメなんです。
だから…今までかけてきた迷惑を…ここで少しでも清算するために…
『今』、申し出ました。」
「なるほど…口先だけは達者だな…本当に受け止める勇気はあるか?」
「あります。」
「私の本気は痛いぞ?」
「じゃなきゃ『禊』になりません。」
「…いいだろう!いくぞ!『ユナイテッド・ステイツ・スマッシュ』!!!」
オールマイトの一撃に英堵は吹き飛ばされる。
「相棒!」
「エイドサン!」
「…いいことを教えてやる…俺はしぶといんだ…この学校で一番な…」
壁面にたたきつけられた英堵は笑顔の代わりにサムズアップで答える。
発目はパワードスーツを脱ぎ捨て、英堵に駆け寄る。
「ごめんなさい…!私のせいで…!」
「いいんだよ明ちゃん…俺が明ちゃんを無理やり付き合わせちゃった」
「そんなわけありません!私だって『英堵さんが良ければ』って思ってしまいした!」
「だから…変わっていこうよ…どんなに悪い奴だって…
『誰かを笑わせられる』やつになれるんだ…俺達だって変われる…」
「英堵さん…英堵さん…!」
発目は泣きながら英堵に抱き着いた。
「泣かないで明ちゃん…かわいい顔が台無しだ…」
「こんな時に笑うなんて…できません!」
「そ、それじゃあ…おまじない…教えるよ…」
「…!英堵さん…!」
「い、1+1は…」
「「にっ!」」
英堵はこの日一番の笑顔を見せたがOUTにならなかった。
『周りの人間から認められた』のだ。
Ex Special2
「いってえ…怪我は治っても痛みまでは治んねえわ…」
「相棒…お前…笑っちまったオイラを殴ってくれ…!」
「まだまだ続くんだろ…殴れねえよ…相棒…」
「あいぼおおお!お前が相棒でよかったあああ!」
次回、ドント・ラフ パート9 君のハートにターゲットロック!
まだまだ続きます。
R18編いる?
-
いる
-
いらない