緊急変身 ヒーローアカデミア   作:神剣狩刃

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Episode6 ピース・オブ・ブレイク

Episode6 ピース・オブ・ブレイク

 

「ひ、疲労困憊、満身創痍…ちかれたびー…」

衝撃の第一種目に関して相沢からの厳しい尋問を受け、英堵はげっそりしている。

「大丈夫ですか西村さん!そろそろ第二種目が決まりますよ!」

そんな英堵を心配しているのはこの事態のある意味元凶ともいえる発目明である。

(よく見ると、いやよく見なくても可愛いな発目ちゃん…!)

発目の容姿に見惚れる英堵をよそに第二種目が決まる。

 

第二種目は騎馬戦決まったが、ただの騎馬戦ではない。

順位に応じて個人にポイントが振り分けられ、

その騎馬達の合計のポイントの鉢巻きを奪い合う争奪戦だ。

 

「俺とは発目ちゃんは9位と10位でそれぞれ170Pと165P…合わせて335P…」

「難しいことを考える必要はありません!1位の人と組んで逃げ切りましょう!

ベイビーの宣伝にもなります!」

「…そうだな!よーし、有言実行!早速交渉タイムだ!緊急変身、ピンクモード!」

ピンクモードになった英堵は1位の人物、緑谷出久の下に向かう。

 

「君と組むぜ、緑谷君!」

「私も一緒ですよ1位の人!」

「これで4人揃った!」

「展開早すぎひん!?」

思わず麗日がツッコミを入れるほどの騎馬結成である。

しかし、内容を見てみると意外にもまとまったものになっていた。

 

英堵が機動力と中距離の牽制

麗日の無重力と発目のサポートアイテムで機動力の底上げ

緑谷を騎手として司令塔、10,000,465Pの騎馬の完成である。

そして騎馬戦、否、残虐非道バトルロイヤルが始まる。

「このハチマキは絶対に渡せない!皆、全力で守ろう!

「上に同じく、以下同文!緊急変身、レッドモード!」

 

コールを受けた英堵の個性因子が活性化し、微粒子状に分解され拡散される。

そして英堵の体の表面に定着し英堵スーツとなるのだ!

「フェイスオン!」

 

麗日の個性と発目のジェットパックを利用し空中に逃げる。

逃すまいと耳郎のイヤホンジャックが伸びる。

「ユーキャントゲット、バッドガール!」

英堵はすぐさまに後ろを振り向き迎撃をする。

 

「すごいよ…!銃撃による中距離の防御…!牽制にも使える…!」

「イッツパーフェクト…射撃には自信があるんでな。」

「着地するよ!」

空中戦を制し麗日の個性と発目のホバーソールによって安全に着地する。

 

「どうですかベイビーたちは!!可愛いでしょう!?」

「すごく可愛いよ!俺のベイビーも作ってくれない!?」

「そういう発言がアカンかったんじゃないの西村君!?」

「いったん距離を取ろう!今立ち止まったらよくない!」

動こうとするが麗日の足が地面から離れない。峰田のもぎもぎがついていたのだ。

 

「一方的な略奪よお!!」

「負けないわよ。緑谷ちゃん、エイちゃん。」

障子の触手と膜で覆われた背中から峰田と蛙吹(梅雨ちゃんと呼んで)

…梅雨ちゃんが攻撃を仕掛けてくる。

 

「マーベラス…!二人がここまでやるとは思ってもいませんでした…!」

「感心してる場合じゃないよ!逃げるよ!」

発目のホバーソールを犠牲に何とか空中に逃げる。

「ああベイビーが!」

「大丈夫!俺機械得意だから一緒に新しくベイビーを作ろうよ!」

「だからそういう発言はアカンて西村君!?また相沢先生に説教されるで!?」

 

「ピーピー喚いてんじゃねぇぞクソどもが!」

どこからともなく爆豪が襲い掛かる。

「単騎で短気に突撃して短期にポイントを得る算段…ナンセンス。」

「誰が短気だコラ!?」

「ユーのことだぜ、爆チン君。」

「だから新しく略称を作るんじゃねぇクソウニ!」

爆豪の爆発と英堵のハイブリッドマグナムの爆発が交差し相殺する。

 

何とか着地をして爆豪の手から逃れた英堵達の前に一組の騎馬が立ちふさがる。

「そろそろ奪るぞ。」

轟、飯田、八百万、上鳴による個性の暴力装置である。

上鳴が放電で動きを止め、轟が氷で固定し、飯田が高速で動き

八百万が創造で防御する。英堵達は逃げるので精いっぱいである。

そこに止めを刺すように飯田が叫ぶ。

 

「奪れよ轟くん!トルクオーバー!」

 

瞬間、轟の騎馬が超高速で動く。

 

「な、何が起きたんだー!?目にもとまらぬ攻防があったのかー!?」

「緑谷君、僕は君に挑戦する…!」

笑みを浮かべる飯田に対し緑谷は無くなった鉢巻きに気付き顔が青ざめていく。

「さあ、残り1分を切ってポイントは…えっ!?

緑谷チーム10,000,465P!なにも変わっていないぞー!?」

「…えっ。」

二つの騎馬は驚きを隠せない。轟も鉢巻きを掴んだはずの左手を見る。

 

ーーー何もないーーー

 

「…ナンセンス。とっておきがあるのはお前だけじゃないぞ、飯田天哉!」

なんと英堵の左手に10,000,465Pの鉢巻きがある。いったい何が起こったのか。

スロースピードでもう一度ご覧いただこう!

 

レシプロバーストによる超加速で轟が緑谷の鉢巻きを奪う。その時であった!

「『光速拳 ライトニングフィスト』!」

英堵の体が白く輝き、轟から鉢巻きを奪い返したのである!

 

「…USJで不思議な感覚があったんだ。オールマイトの動きがゆっくり見えてな。

もしかしたらと思ってこの二週間で訓練したんだ。

そしたら…時間にしてわずか一秒、俺は超高速で動けるようになった…!

二十四時間に一回だけの…大技だぜ!」

英堵はハチマキを緑谷に渡し、改めて気合いを入れる。

 

「飛ぶぞ!麗日さん!個性を全力で使って!

ゲーしちゃっても緑谷君が慰めてくれるさ!だから大丈ー夫!!」

「で、デク君が…!?いや、ウチ吐くことは前提なん!?」

「お願い、麗日さん!もう、麗日さんしか頼れないんだ!」

「で、デク君…!あ、後で責任取ってや!」

三人の力を合わせ全力で飛ぶ。

 

麗日の個性によって浮いた騎馬にはもはや誰も手が届かない。そして…

「終了!何と緑谷チーム10分間1位を保ったあ!!!」

 

「やりましたよ西村さん!これでまだベイビーの宣伝ができます!

あなたと組んでよかったです!」

「まあね!でも、お礼は麗日さんに言ってほしいな。

発目ちゃんのベイビーの活躍もあったけど…一番は麗日さんの個性だよ。」

「だ、大丈夫、麗日さん…?」

「おえええ…で、デク君、背中擦って…でも、あんま見いひんとい、うっ…」

 

全力を出して最終種目への出場を決めた四人。

果たして最終種目では何が待ち受けているのだろうか。

 

戦え、西村英堵。超えろ、西村英堵。

 

Episode7

「勝てないからって逃げてたら宇宙一のヒーローにはなれない…って思ってる。」

「秒殺してやるよ、クソウニ。」

「そっくりそのまま返すぜ…爆豪。」

「やっとマジになったか…西村ぁ!」

 

次回、コンフリクト・プライド 君のハートにターゲットロック!




どのシーンでどうやってデカレンジャーのセリフを入れようか非常に悩んでいます。
でも、そうやって悩む時間が楽しいものでもあります。
ちなみに次回のタイトルの没案があり、『アーチンズ・バトル』というものでした。
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