6月9日のことである。ハイツアライアンスにてあることが起きていた。
「英堵くん…」「英堵ぉ…」「相棒…」
「「「誕生日おめでとう!!!」」」
「ありがとう!三人とも!」
本日は西村英堵の誕生日である。
ゆかりのある2-Aの男子三人が英堵を祝っているのだ。
「プレゼントを渡したいところだけど…」
「おめぇには会いに行かないといけねぇ奴がいるからなぁ…」
「明ちゃんとのお楽しみが終わったら戻ってきてくれ。」
「そうさせてもらうぜ…待ってて明ちゃん!明ちゃんはきっと
『プレゼントは私です!』ってやってくれるはずだから!」
英堵は全力でサポート科に向かった。
「…いつ帰ってくるかなあ…」
「晩飯までに帰ってこねぇなら…ちっとこまるな…」
「まあいいじゃねえか。特別ディナーは明日でもよ。」
英堵はサポート科の工房前にやってきた。
「失礼します。明ちゃ」
英堵は爆発に巻き込まれた。
「発目…プレゼントに気合いを入れるのはわかるが…」
「大丈夫です!プレゼントは前日に作っていますから!」
煙が晴れて全貌が明らかになる。
英堵が爆発で飛んできた発目をお姫様抱っこで受け止めていた。
「やあ、明ちゃん。プレゼントをもらいに来たよ。」
「あっ!英堵さん!プレゼントは準備していますけど、なぜ私は浮いているのでしょう!」
「…相変わらずだな、お前達…」
パワーローダーは頭を抱えながら英堵を工房に招き入れる。
「というわけで英堵さん!プレゼントは私です!」
「待ってました!というわけで明ちゃん借りま」
「どうぞ!『1/5発目明フィギュア』です!」
英堵は発目から発目自身のフィギュアを渡される。
「…え。」
「というわけで『1/5発目明フィギュア』について説明させていただきます!
身長、体重、スリーサイズ、黒子の位置まで完全再現されています!
手足は当然、首や腰、指まで動かせますよ!表情差分のパーツもあります!
衣装の差分は随時受け付けていますので私にご連絡ください!」
ご説明ありがとう。
「う、嬉しいけど…思ってたのと違うな…」
英堵は喜びよりも驚きが勝っていた。
「…もしかして気に入りませんでした…?」
発目は泣きそうな顔で英堵を見つめる。
「そ、そんなわけないじゃないか!すごく嬉しいよ!これでいつでも明ちゃんと一」
発目が英堵の唇を奪った。
「ならよかったです!英堵さん、大好きです!これまでも!これからもです!」
「明ちゃん…ありがとう。俺も大好きだよ。」
二人は熱い抱擁を交わす。
「ケケケ…これを咎めるのは野暮ってもんだな…」
パワーローダーは呆れながら笑う。
「では私はベイビーを作りますので!また今度デートしましょうね!」
「もちろんだよ!今度のデートプラン考えておくから!」
英堵はフィギュアを抱えながら工房を後にした。
「うーん…俺の予定では工房で明ちゃんとメイクベイビーだったのに…」
英堵は寮へと戻ってきた。
「あら、エイちゃん。お早いお帰りね。明ちゃんに会えなかったのかしら?」
梅雨ちゃんが共有スペースでケロケロしていた。
「ああ、梅雨ちゃん。会ったし、プレゼントももらったよ。ほら。」
英堵は梅雨ちゃんにフィギュアを見せつける。
「ケロ…すごいクオリティーね…味も再現されているのかしら…」
「舌出さないで梅雨ちゃん…明ちゃんの味は俺しか知らないから…」
英堵は梅雨ちゃんが伸ばしてきた舌を手で牽制する。
「冗談よ。『友達』がもらったプレゼントを舐めるなんてひどいことはしないわ。」
「ちゅゆちゃん…」
「梅雨ちゃんと呼んで。」
「…嬉しくて噛んじゃった。」
二人はケロケロ笑い合った。
そして英堵の誕生日パーティーが始まった。
「「「お誕生日おめでとう!!!」」」
「ありがとう!宇宙一のパーティーにしようぜ!」
爆豪と轟が筆頭になって作った料理を楽しみ
耳郎と上鳴のデュエットで盛り上がり
緑谷から限定オールマイトグッズをもらい
峰田から秘蔵の本をもらい女子達から制裁されかけ
相澤先生が『桃が生ってるよ』をやって2-A一同を爆笑させ
宇宙一のパーティーとなった。
英堵は自分の部屋に戻りベッドに横たわっていた。
「いやー…福徳円満、心満意足…最高だあ…」
幸せそうな英堵のスマホが鳴る。来牙からのようだ。
「もしもし、来牙さん?お誕生日メッセージですか?」
「その通りだエイ。プレゼントは後日にしようと思ってな。」
「エイ…俺はあの日のお前を保護して、本当によかったと思っている。
俺がお前を助けたことで、お前が誰かを助ける…それが何より嬉しいんだ。
エイ、お前は俺の誇りだ。これからも『宇宙一のヒーロー』として頑張ってくれ。」
「来牙さん…ありがとうございます。
でも…来牙さんに言われなくても頑張りますよ。」
「おっと、そうだったか。俺としたことがうっかりしてたな。ハッハッハ。」
「それと…」
「それと?」
「明ちゃんと仲良くするのはいいがほどほどにな。お前はまだ学生だ。
なにがとは言わないが…しっかり準備をしてからするんだぞ。」
「…あはは…しっかり準備してやってますよ。」
来牙からのメッセージを受け取り、英堵は通話を終える。
コンコンと英堵の部屋にノックが響く。
「誰だろう…勝己かな?『話し足りねぇぞ』ってや」
「鍵が開いていましたのでお邪魔します!」
バッグを背負った発目が勢いよく部屋に入ってきた。
「…明ちゃん?何でここにいるの?」
「色々な方から許可を取りました!『誕生日ぐらいいいだろう』だそうです!」
発目は自慢げに許可証を見せる。
「…あー…なるほどね。」
「というわけで…英堵さん、プレゼントは私です…♡」
英堵の誕生日はまだまだ続きそうだ。
Ex13
「やっぱり俺の予定通りになったな。」
「お約束ですから!」
「隣の部屋の俺に気遣ってくれたのはいいがよぉ…」
「『気遣うようなことをした』ってことだからな…
次回はオイラと相棒のエロ談義その2だ!対策もばっちりだぜ!」
次回、フルボリス・ファン パート2 君のハートにターゲットロック!
時系列がややこしいのですが、英堵が二年生の時の誕生日です。
なのでこの時はトガちゃんと美洲華くんは牢屋の中です。
当然、来牙さんとミッドナイト先生も結婚していません。
自分で書いておきながら梅雨ちゃんとのシーンはちょっと感動しました。
Q.明ちゃんのバッグには何が入っているの?
A.プレゼントをより楽しむための道具一式です。
具体的には防音グッズと免振グッズ、さらにはアダ
「小説家神剣狩刃んんん!!!」
「デリートです!デリートするしかないです!」