緊急変身 ヒーローアカデミア   作:神剣狩刃

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ちょっと説明多めの回です。


Ex Special3 クロス・ヒーローズ part5

ドーナツとアイスミルクと共に情報共有した一同は、

創と八百万に平行世界に関与する機械を作ってもらう。

「『平行世界を観測し、観測した先の世界へ行ける機械』…ですね?」

「思ったことも、考えたこともありませんわ…」

「私は考えたことがあります!作るのは無理でしたが!」

「明ちゃん、二人の邪魔をしないの。」

 

創と八百万が手を繋ぎ、目を閉じる。

「「『想像せよ』!『平行世界を観測し、観測した先の世界へ行ける機械』!」」

二人の体から、ゴーグルとノートパソコンと、

それから伸びるケーブルに繋がれたフラフープが出てきた。

あまりにも珍妙なものに、一同は唖然とする。

 

「…えっ、コレ?こんなので平行世界行けるの?」

「か、過去に試したことあるのが『七色に光るドーナツ』だったので…」

「説明書も一緒に出てきましたわ…」

「読みましょう!どれどれ!」

 

1.行きたい平行世界を検索してください。ゴーグルで観測できます。

2.行きたい平行世界が決まったら、行きたい時間と座標を設定してください。

3.時間と座標を設定したら、フラフープ内に入ってください。

4.フラフープ内に入ったら、CtrlキーとAltキーとDeleteキーを押してください。

5.パソコンに確認画面が出ますので、よろしければYesをクリックしてください。

訂正したい場合はNoをクリックしてください。1からやり直します。

 

注意 1度に転送できるのは4人までです。1度転送すると24時間転送できません。

1度転送するとそれ以前の時間には戻れません。転送先の時間はよく確認してください。

 

想像上のものにしてはきっちりとした説明であった。

「転送できるのは4人までか…誰が行く?」

 

来牙の質問に平行世界の英堵が答える。

「まず、俺が行かないと始まらない…」

 

続いて創と八百万が助言する。

「もし機械が壊れた時、僕と百姉さんがいないとまずいと思います。」

「想像上のものですから…おそらく作るのは不可能かと思われます。」

 

そして一同がこの世界の英堵を見る。

「…えっ、俺ですか?」

 

「そもそも俺はトガちゃんや芽楼ちゃんといたい。

「私も美洲華くんや芽楼ちゃんと一緒がいいです。」

「まんま、ぱっぱ…」

「エイの問題はエイが解決するべきだろう。」

「来牙さんの言う通りよ、西村くん。」

「英堵さんのためにも、私は危ない所に行きたくないです!」

 

どこか釈然としない英堵だったが、受け入れることにした。

平行世界の英堵が自身の平行世界を検索する。

 

「西村英堵 渡我被身子死亡 鹿角九玉…あった、少し覗いてみる。」

「検索サイトの検索の要領で絞り込めるんですね。」

「余裕があったら他の平行世界も見てみたいな。」

「間違いない、この世界だ。では早速」

 

「ちょっとお待ちいただいてもいいですか?」

八百万が待ったをかける。

「本当に転送できるか…私と創さんがいた世界で試してもらえませんか?」

創がそれはそうだと頷く。

「卒業式の時間に合わせて飛べれば確信が持てます。お願いします。」

 

二人の英堵は顔を見合わせる。

「まあ…いいか。一度試すのは大切だ。」

「んじゃ、検索はよろしく頼むぜ、創。」

英堵達が創にゴーグルを渡す。

 

「ありがとうございます。相心創 八百万 相心終 筒美火伊那 …出ました。」

「どうですか創さん?私たちの世界ですか?」

創がうんうんと自信ありげに頷く。

「うん、卒業式で僕達がいなくなって皆驚いて…あれ、百姉さんがいる!?」

「多分、俺の世界のヤオモモじゃないかな?入れ替わったんだろ。」

「まあ…別世界の私に申し訳ないことをしてしまいましたわ…」

 

「それじゃあ、卒業式が始まる前に戻って…」

エラー:指定された時間以降転送の履歴があります。

「…そうか、卒業式の最中に転送しちゃったのか。

じゃあ、式の最中に設定し」

 

「ちょっとお待ちいただいてもいいですか?」

再び、八百万が待ったをかける。

「校内に座標を合わせますと…英堵さん達に防衛が反応してしまいます。

校門前に合わせるのがいいかと思います。」

八百万のもっともな意見に一同は感心する。

 

「流石百姉さんですね…それでは合わせて…」

創が確認を終え、転送が開始される。

強い光を放ち、4人は機械ごと消えた。

 

卒業式の装飾が施された校門の前で二人の女性がキスをしている

「式を抜け出してのイチャイチャ…たまらないわね、火伊那さん?」

「相変わらずお前の大胆さには驚かされるよ、終…」

一人は赤いマッシュヘアーで、

もう一人はダークブルーとピンクの混じったロングヘアーだった。

 

「…誰かに見られたらどうする?」

「見せつけてやりましょ。あたし達の愛」

「エレベーターに乗ってる感覚だったな…」

「うお…相棒が喜びそうな光景だぜ…」

「何やってるんですか終姉さん!?卒業式ですよ!?」

「ナガンさんまで巻き込んで…後で躾が必要なようですね!」

 

そんな百合の花園に4人は転送された。

「何やってるはこっちのセリフよ!?式の途中で抜け出してんじゃないわよ!」

「終、見事なブーメランだ。式の演出かもしれないだろ。」

「ナガンさんの言う通りです!とりあえず式に戻りましょう、百姉さん!」

「そうですわね!まずは卒業式を終わらせることが優先ですわ!」

創と八百万は会場に向けて全力で走って行った。

 

「…俺の時の卒業式ってどうなるんだろう?」

「俺は知っているが…期待して待っておけ。結構面白かったぞ。」

二人の英堵にナガンが銃を向ける。

「見逃す所だったが…何者だお前達?来賓の身なりではないな?」

「そうよ。あたちたちの身内でもなければ、雄英の関係者…?」

終は二人を見て何かに気付く。

 

「…あんた達兄弟?いや、それ以上に似ているわ?

成長記録を読んでいるような…ちょうど何年か経ったらこうなるみたいな…」

「やってることはアレだが…なかなかいい着眼点を持っているな。」

「でも、事情を説明しても分かってもらえないんだよなあ…」

「とにかく話してみろ。分かるかどうかは私たちが決める。」

 

二人の英堵が終とナガンに説明をする。

「なるほどね…信じましょう。あたし妄想したことあるもの。

平行世界の火伊那さんを集めて、ハーレムを築く妄想よ。」

「信じる理由それなの!?もっとこう…理論的な何かでさあ…」

「終が想像できることは起きえる出来事だ。私も信じよう。」

「お似合いのカップルだな…何も言えない…」

とんでもない二人の理論に、英堵達は頭を抱えた。

 

そのころ創と八百万は…

「…ということで、ドッキリでした!想像できた人はいるかな!?」

「いるわけありませんわ!さあ!私たちのように、想像を超えていきましょう!」

「あの…事情説明はまだでしょうか…?」

無理やり卒業式をお開きにしようとしていた。

 

式を終えた創と八百万が駆けてくる。

「いやー、すみません!遅れました!」

「私に事情説明するのは不思議な感覚でしたわ…」

「その…まだよくわかってないのですけど…西村さん、どういうことですか?」

「そうよ創。納得のいく事情説明とドーナツとアイスミルクを要求するわ。」

「お前が欲しいのは最後の二つだろ、終。」

「どこから説明した方がいいか…頼めるか俺?」

「まずは俺の説明からするべきだ。まず…」

何度目になるか分からない説明を、二人の英堵は始めた。




この平行世界移動のルールはタイムパラドクスを防ぐためです。
平行世界を介しても過去は変えられないということです。
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