元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん― 作:ヨシMAX
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ハイ、おはようございます、俺です。
どうして一番遅く寝た俺が一番早く起きてるんですかねぇ。
レティは言うまでもなくマリアもスヤスヤ眠っている。
まあ、俺がそこそこのショートスリーパーなせいだけどな。
極端だと一日30分位しか眠らない奴の噂は聞いた事がある。
俺はそこまでじゃないけど2~3時間も寝れば十分なのだ。
え?
魔王でも睡眠が必要なのかって?
当たり前だろうが!!
寝ないと目の下の隈が酷くなるしいざと言う時に能力の10分の1の力も発揮できないぞ。
だから特に2人を起こすつもりはない。
で、俺は何をしているかだが屋敷の周りを歩いて農地に向いている土地を探している。
俺が目指しているのは自給自足、都会からある程度自立した生活だ。
もちろん都会にしかないものは買い出しにいくのも吝かではないが基本自前で作る予定なのだ。
屋敷から徒歩3分程の所に平たくて質の良い土壌を見つける事ができた。
「うん、ここならいけそうかな」
俺は言うまでもないが何でも出来る。
やろうと思えば一定の広さの土地を一瞬で耕し状態にする事だって出来る。
だが今回は無しだ。今回はアナログなのだ。
「出でよ、ゴーレム」
俺は30体の土塊ゴーレムを呼び出した。
ゴーレムとは言うが土の塊に手足が生えた様な見た目で複雑な事は出来ない。
ただ畑を耕すなんて事は言っちゃ悪いが容易い。
ただ……。
俺は軽く咳ばらいをして……、
「貴様等、やる事は分かっているな?!」
『ぐももぉぉぉおおおおおおおおお!!』
「本日をもって貴様等はウジ虫を卒業する! 本日から貴様等はゴーレムである!」
『ぐももぉぉぉおおおおおおおおお!!』
「兄弟の絆に結ばれる貴様等のくたばるその日まで、どこにいようとゴーレムは貴様等の兄弟だ」
『ぐももぉぉぉおおおおおおおおお!!』
「多くは戦場へ向かう、ある者は二度と戻らない、だが肝に銘じておけ」
『ぐももぉぉぉおおおおおおおおお!!』
「ゴーレムは死ぬ、死ぬ為に我々は存在する、だがゴーレムは永遠である」
『ぐももぉぉぉおおおおおおおおお!!』
「つまり―――貴様等も永遠である!」
『ぐももぉぉぉああああああああああっ!!!』
テンションはMAXだ。
……仕組みはよくわからんのだが奴らは新兵扱いしてやると喜ぶのだ。
なんでと言われてもこの魔法が作られた時点でこうなってるんだよ、知らんし。
もちろん他にもゴーレム生成の魔法は存在する。
だがこの魔法で作ったゴーレムの性能が一番、優秀なのだよ。
だから今の俺は魔王ではなく軍曹だ。
「よしっ! 貴様等、今こそ務めを果たせっ!!」
俺は腕を振りかざしゴーレムに号令をかける。
ゴーレム達はキビキビとした組織だった動きで畑を耕し始める。
10体一組に分かれ部隊長の様な立場の者が指示を出し、みるみる内に作業が捗っていく。
「おっはよぉー、アルビー君、何を大声出してたの、って何この子達?!」
「ああ、おはよう、マリア。彼らは新兵……じゃない、ゴーレムだ」
「す、凄いねぇー、なんか動きが軍隊みたいだよ」
ある意味正解である。
俺の新兵共は早朝から勤勉に働き昼過ぎには想定の耕地を作り出してくれた。
作業が終わった彼等は俺に敬礼し一か所に集まり土から栄養分を補給している。
畑の近くでそれをやられると養分が吸い尽くされてしまうので少し離れてやってもらおう。
さてこの畑に何を植えようか色々考えた。
やはりキャベツとレタスは外せない。
あとトマトと人参、白菜、大根……と言った所か。
最初なのであまり沢山の種類の野菜を育てても上手くいかないだろう。
最初にアナログで行くと言ったな。
あれは……嘘ではないが全部ではない。
休んでいるゴーレム30体を6チームに分けて魔法でプログラムを書き換えていく。
さっきまでの耕地プログラムを栽培プログラムに変更だ。
当たり前だが野菜の種付けには細かな注意点が多い。
種まきの方法、与える水の量や土の質、日の当て方なんかもあって色々だ。
それらを全て調べて懇切丁寧に時間をかけてやる……なんてのは御免だ。
アナログは大事だが俺は面倒な事が嫌いだ。
だから昨晩それらの情報を全て魔法陣に書き込みゴーレムのプログラム変更と言う形で凌ぐ。
ゴーレム達を5体一組に再編しそれぞれの野菜ごとにお世話をさせるのだ。
パッチを当てている間に畑の端に小屋を建てる。
「何度も聞いて聞き飽きてるかもだけど……相変わらず何でもありだねぇ」
こちらは殺風景な丸太のログハウスだ。
何の為にこんな粗末な小屋を建てたかと言うと水と肥料を用意する為だ。
水は絶対に枯れない井戸、肥料は魔王印の究極栄養剤だ、俺が作った。
それはそれはモリモリと育つ物凄い栄養剤で当社比2倍の大きさになる。
「それ、人体に影響……ないよね?」
……失礼じゃない?
まあ、天才は認められ辛いのは世の常だ。
きちんと実れば俺の才能を認めざるをえまい。
ばぁああーーん!!
「わっ! びっくりした」
マリアがビビる。
ゴーレムが扉を開け放った音だ。
休憩していたゴーレムのパッチが終わったらしい。
扉から順番に各グループリーダーに率いられたゴーレムが入ってきて水を桶に入れ肥料を担いで粛々と小屋から畑に運び出していく。
いつ見ても規則正しい動きで気持ちが良いぜ。
ふーっ、よく働いた。
今日はもういいや、明日は酪農の真似事でもしてみるか。
ようやくスローライフっぽく話がかけました。
本当は農業とかもっと詳しく書くべきなのかなと思いましたが
どう頑張った所でネットで調べた程度以上のものは書けないし
そもそもそこは求められていないと割り切り、あっさりした内容に変えました。
これからも専門知識の必要な内容は魔法と知識で切り抜けますw
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よろしくお願いします。