元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん―   作:ヨシMAX

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第21話 俺が狙われてました

 

 はい、おはようございます。俺です。

 

 極めて優秀な俺ですがついつい怒りにまかせてベレルメーゼン帝国の艦隊を全滅させてしまった。

 

 だって、しょうがないよね。

 あいつ等は俺の越えてはならない一線を越えてしまったのだ。

 

 怒りに任せてキレた俺ですが一つ自分を褒めてやりたいと思う事がある。

 最後に残った旗艦に乗っていた艦長っぽい男を生け捕りにしたのだ。

 これでどうして俺の島(しつこい様だけど自称)に攻め込んできたのか理由を聞く事が出来る。

 

 えっ?

 そんな艦隊を率いる艦長? 提督かな?

 まあ、どちらでも良いけどそんな人物が簡単に口を割る訳がないって?

 そんなの関係ないよ、俺が理由を聞くと言えば彼は話すからだ。

 

 

 「さてと、艦長君。俺の質問に答えてもらおうか」

 

 

 艦長は椅子に座らされており特に拘束もされていないが脱力している。

 だが両目は恐ろしいものを見たかの様に開かれており全体的に緊張している。

 マリアがオドオドしながら俺に尋ねてくる。

 

 

 「ア、アルビー君。この人、なんか怖いんだけど大丈夫なの? 目なんてカッと見開いてるけど」

 

 「うん、大丈夫だよー(棒)。少し改造したけど大丈夫だよー(棒)」

 

 「なによぉ、それぇ?! 本当に大丈夫なの? 死んじゃうんじゃないの?」

 

 『大丈夫じゃないのぉ。そもそもあの男はアルビーがわざわざ話を聞く為だけに生き残しただけだし』

 

 「でもぉ……」

 

 

 全くマリアもお人よしである。

 自分が攫われた原因があの男にあるかも知れないのに気にするなんて……。

 

 

 「わかったよ、話を聞いたらこいつは解放してやろう」

 

 「本当に?」

 

 『いいのかい? アルビー。こんなんでも逃がしたら厄介かもしれないよ』

 

 「大丈夫だ……。俺は五体満足で逃がすなんて一言も言ってないぞ」

 

 

 最後の方はマリアに聞こえない様に、レティのみの聞こえる様に答えた。

 若干、彼女も何かを言いたそうだったがそこまでの価値があの男にないと判断したのか、口を噤んだ。

 おれは再び艦長の前に向き直り尋ねた。

 

 

 「やあ、艦長。初めまして、私はアルビーです。まずは名前を教えてください」

 

 「あ、ああ、アルビー君。これは失礼した。私はシースだ。辺境伯である」

 

 「シース辺境伯、どうぞよろしく。しかし辺境伯卿がどうしてこんな島に?」

 

 『私は~だってw クスクスクスw』

 

 「そこっ! うるさいぞ! 辺境伯、失礼しました。どうぞ」

 

 「……私はある日、部下から信じられない報告を受けたのだ。哨戒に出した部隊から変な島があると……、そして上陸して偵察すると報告があった。数は全部で一個中隊位いたのだがその後に返ってきたのは僅かだった」

 

 『マリアちゃんが攫われた時だね』

 

 「哨戒部隊の生き残りから話を聞いた私は驚愕した。島には失われたロストマジックで作成されたと思われるゴーレムがそこかしこを歩き回りなんと規律の取れた事に農業や酪農をしていると言うではないか。更に話を聞けば限りなく人工物に近いが魔法で作られた建物があるという」

 

 

 「……、あれ?」

 

 

 「島民の姿は見えなかったが唯一、年若い娘を見つけたと……。私は部下に命じた、島民の中に上級の魔法使いか錬金術師が居るかもしれない。臣下に加える為に交渉するからその娘は人質としてとらえて連れ帰れ……と」

 

 

 「……んんっ?」

 

 『これは……アルビー君が原因だねぇ』

 

 「……まじか」

 

 

 更に悪い事に辺境伯はベレルメーゼン帝都に向けこの島の事を報告する早馬を出してしまったと言う。

 なんで余計な事をするんだろうな。

 黙っておけば本国へのイニシアティブになるのに。

 馬鹿なのかな。

 

 衝撃を受けた俺は辺境伯をカエルに変えてやり野に放してやった。

 マリアには記憶を消して国に返したと嘘をついておいた。

 俺の様な元魔王を信じるなんて純粋な娘だ。

 

 それと俺の所為で攫われた訳だし居場所が分かる仕組みを施したアクセをプレゼントしておいた。

 奇麗なカチューシャが良いと言うので注文通りに仕上げて贈ったら何か怪しいと言われた、解せぬ。

 

 さて、一段落ついたので屋敷に帰ろうかな。

 

 うむむ。

 当面の問題はベレルメーゼン帝国の皇帝がこの島に向け派兵するかどうかだ。

 こればかりは直接見に行かないと分からないなぁ。

 

 えーい! せっかく理想の生活が出来る所までもうすぐだったのに。

 

 あいつらがこの島を確認した後に早馬を出したのなら本国にはもう到着しているはずだ。

 確認するなら急がないといけないかもしれないな……爆撃機でも作るか。

 

 

 『アルビー! あれ見て、あれ!』

 

 「え?」

 

 

 レティが俺の肩に着地し彼女の指し示す方向を見ると脱出用の小船が見えた。

 しかし沈没船の破片が海上を漂っており波も高い為、今にも衝突して沈んでしまうかもしれない。

 脱出船の上には数人の人影が見えるが何れも大人にしては小さい。

 

 どうする、……乗組員とは思えないし助けるか。

 

 俺はドラゴン型特別仕様ゴーレム君を数匹引き連れて海上を滑る様に脱出船に向け進んだ。

 今もレティは俺の肩に乗っていた。

 

 

 『アルビー、なんか小さい女の子っぽいよ。魔族、獣人、ダークエルフ、何? この組み合わせ』

 

 「隷属の首輪が付いているな……奴隷か」

 

 『君は神よりも視力が良いんだねぇ……』

 

 「お陰様で……」

 

 

 脱出船に無事着いたのだが女の子達が物凄く怯えてしまったがレティが必死に宥めてくれた。

 俺の空中浮遊はそんなに怖いだろうか。

 

 彼女達の余りの怯え様に俺が直接船を曳く事は出来なかった。

 そんな時こそ連れてきてよかったDG君達。

 俺が船首に結び付けたロープをDG君達が曳いて何とか女の子達が乗る船を上陸させる事ができた。

 

 はぁ~、厄介事ばかり起こるな。

 どこかの神殿にお払いに行くかな。

 

 




アルビー君をサポートするのがゴーレムだけだと味気ないので何となく出した。
後悔はしていない。

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