元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん―   作:ヨシMAX

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第23話 俺とマリアと奴隷達が修羅場すぎる

 はい、おはようございます。俺です。

 

 俺の島で俺が俺による俺の為の戦争で大暴れした後にひょんな事から5人の少女奴隷達を保護した。

 その子達は魔族や白龍族、犬人族、ダークエルフ族と多種多様であったが皆一様に美しかった。

 

 俺はさぞかし祖国で家族が心配している事だろうと思い風呂を貸し身なりを整えさせ、まっさらな衣服を与え美味しい食事を振る舞った後に帰りたい場所を皆に聞き取りをした。

 しかし全員が悲しげな顔をして空を見つめながら声を揃えてこう言うのだ。

 

 

 「私の町(村)は滅びました」

 

 

 なに?

 俺が学生してた時代ってそんなに物騒だったの?

 正直、外の情報が入ってこんから知らなかった。

 無知は罪と言うやつだな。

 なんかスマンかった。

 

 そうなると困ってしまうな。

 全員をこんな小さな島に閉じ込めて俺の道楽に一生付き合って貰う訳にもいかんだろ。

 だから俺は皆にこう尋ねた。

 

 

 「どこか住みたい街があれば送ろう。引っ越しは大変だろうから協力もするぞ」

 

 

 すると彼女達はこう答える。

 

 

 「ここで働かせてください」

 

 

 本気なのか?!

 俺は大陸の端の辺境な島でスローライフをかまそうと思ってここまで来たんだ。

 確かに衣食住には困らない暮らし位はさせてやれるが張り合いのない人生だぞ。

 そう考えていると今度は先輩2人がこう言う。

 

 

 『アルビーの考える張り合いのない人生って十分波乱万丈だよねぇー』

 

 「おまけに美人揃いの奴隷を奪い取って大国を敵に回したもんねw」

 

 

 マリア、おい、マリア。

 お互いの認識に齟齬があるようだぞ。

 俺はスローライフを邪魔する奴らから平和を守っただけであって時系列が逆だぞ。

 少女達を奪う……奪った訳でもないが保護したのは結果としては副産物なのだ。

 だから満面の笑顔で俺に剣を向けるのは止せ。

 

 ……っ!

 殺意マシマシで切りつけるのは禁止だ!

 ちょびっと切れた!

 服が切れたから!

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 その後も警戒を続けたがまたもやベレルメーゼン帝国の奴らは姿を見せなかった。

 

 もしかして100年前って俺の想像以上に文化レベルが低いのかな。

 まず何より情報伝達が稚拙すぎるし100年後にはメジャーなはずのゴーレム君魔法や万物生成魔法があそこまで珍がられる訳が無いのだ。

 

 まあ、俺の魔法は魔王時代に既存の呪文を勝手に魔改造したものも沢山あるので100年前だと奇術に見えなくもない。

 

 とにかく奴らがモタモタしてるお陰で時間的に余裕が出来て少女達の戦闘や他の秀でた面を探れたから良しとするか。

 ちなみにもう違うので彼女達を奴隷呼びはしないぞ、俺達の大切なファミリーだからな。

 

 まず白雪は完全に後衛サポート枠で体力や身体能力は並みだが回復やバフ、デバフの魔法に幅広い才能を持っていた。

 更には彼女は演算能力も高く事務処理に関しては俺を遥かに凌ぎ驚く事にエイミーにも匹敵する力まで持っていた、優秀すぐる♪

 

 ミツキとハツキは双子と言う事もあり息はピッタリの白兵と魔法のバランス型だった。

 ミツキは技量が高くハツキは素早い。

 2人とも達人レベルに戦闘能力がある。

 戦闘時はマリアと共に前衛が向いている。

 ただ如何せん頭のレベルは残念ながら低い。

 それはもう無惨な程に……。

 

 犬人族のチュルカはさすがの索敵能力だった。

 数キロ先の状況を瞬時に把握したり手先の器用さで罠を張り敵を撹乱する能力は高く評価できる。

 ただ1日1回のお散歩は欠かせず十分に可愛がって愛情を注いでやらないと不安定になる。

 

 最後にアナスタシアだが……。

 この子は戦闘も事務処理も並みだ。

 他と比べても年少なので仕方ない部分はある。

 本人に聞いたらまだ6歳だと言う。

 ダークエルフは成人までは成長速度は魔族の俺達と変わらず青年期が圧倒的に長い。

 今後の成長に期待だ……エロい意味じゃないぞ!

 

 ただ、アナには不思議な能力があった。

 たまに極稀にだが未来の事を言い当てる。

 それは朝食のメニューだったり島の天気だったり皆の戦闘訓練の勝敗だったり……。

 

 少し頭が切れれば分かる事かもしれんが6歳の幼女が言うと話は変わってくる。

 俺も最初はただ単に頭の回転の良さだと思った。

 引き続き、要検証事項である。

 

 話は変わるが俺には最近困っている事がある。

 5人が5人とも俺に懐いてしまったのだ。

 なんだ、自慢か、爆発しろと思われても仕方ないが本当なのだから厄介である。

 

 いや、この子達が嫌いな訳ではないし嫌われるよりは全然毎日の快適さが違う。

 最初は島に置いてやった恩義かと思ったが双子の姉妹は言うに及ばず純粋な犬人族や6歳の幼女にそんな計算など無かろう。

 挙げ句に聡明だと思っていた白雪だが……この子が一番ヤヴァイ!

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 「ふーっ、今日も1日良く働いたなー」

 

 

 俺は元魔王だが労働は好きだ。

 労働に励んだ後の温泉は格別である。

 僅かに賑やかになった俺の島での数少ない1人になれる時間なのだ。

 ……なのだが。

 

 不意に脱衣所の扉が開き誰かが入ってきた。

 またマリアかレティが悪戯でもしようとしてるのかと思い少し身構える俺。

 

 しかし、そんな考えは吹っ飛ぶ程の光景がそこにはあったのだ。

 

 

 「アルビー様、お夜伽に参りました」

 

 「……っ! 白雪! な、何のつもりだ?!」

 

 

 そこにはタオルも巻かず白い裸体を照明の淡い光に晒しながら白雪が立っていた。

 

 黒髪は腰まで伸び顔は小さく手足はスラリとしているが出るとこは出て締まるべきは締まっているとても良いスタイルの女性だ。

 おまけに白龍族はエルフに負けない美形揃い。

 エルフが洋の美しさなら白龍族は和の美しさだ。

 

 などと悠長に語ってる場合ではなかった。

 

 

 「ですから夜伽ですわ。戦闘能力の無い私にはアルビー様の盾になる位しか出来ませんが……」

 

 「い、如何に入浴中で無防備でも俺に警護は無用だぞ!」

 

 「では、夜の方の夜伽に参りました。私にアルビー様のご慈悲を賜りたく……」

 

 

 じりじりと俺のいる露天風呂に近づく白雪。

 

 

 「落ち着け、俺に夜伽は必要ない! 白龍族は子を為しにくいと聞いた事はある。悩んでいるなら一緒に解決方法を探そう!」

 

 「解決方法? アルビー様はとても優秀な1人の健康な殿方。私は貴方と結ばれたいだけです。滅び行く白龍族は関係ありません」

 

 

 あかん……、普段温厚なだけに眼が怖い。

 一緒に事務仕事等をしてて気付いた事がある。

 この子は……有り体に言って……性欲が少し強い!

 正直少し惜しいが逃げるとし……。

 

 

 「あん、逃げないで下さいまし♡」

 

 

 う、うわぁぁあっ!

 女子が裸で男に抱きついたらあかーん!

 あ、鼻血が……、魔王なのに貧血……。

 

 

 「アルビー君! 白雪ちゃんの声が聞こえるけど何し……て……るの……かな?」

 

 

 なぜ、どいつもこいつも風呂場の扉を躊躇なく開けるのか、俺は理解に苦しむ。

 

 翌朝、簀巻きにされ屋敷の屋根から吊るされた俺が皆に発見されたのだった。

 あれは悲しい事件だったねー(棒)。

 

 




戦闘シーンはアルビー君の有能さを描けるので好きですがこういった日常回?も書きたくて困る。
不本意ながらも世界を席巻していく間にも何気ないエピソードを捩じ込んでいきたい。

よろしければ評価いただけると中の人が喜びます( *´艸`)
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