元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん― 作:ヨシMAX
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はい、おはようございます。俺です。
先日の悲しい事件も乗り越えて俺は強く生きております。
マリアの誤解も解けて……解けたのかな?
……とにかく俺は許された、許されたよね?
よく分からないけどマリアと白雪は仲良くやっている。
俺が簀巻きになって吊るされた後、2人はゆっくりとお話したそうだ。
翌日、マリアが俺を降ろしに来た時、彼女は顔を真っ赤にして言い訳していた。
俺は思ったね、これは貴重なツンデレ、天然18年物だと。
☆★☆★☆★
シース辺境伯の急襲から日が過ぎて1か月が過ぎようとしていた。
この時間軸の貴族共はマイペースすぎんか?!
兎にも角にも俺達は人材強化、兵と兵器の補充、食料、水の確保の全てを終える事が出来た。
そんな頃にやって来たのだ、皇帝からの使者が……。
使者達はシース辺境伯の旗艦よりも更に大きな船でやって来た。
軍艦は戦後に新たに張った結界の外で船首に白い旗を掲げた。
意外と知られていないのだが、これは降伏の意思ではない。
あくまで一時休戦し交渉をしようという意思表示の旗だ。
今回は無いと思いたいが俺達に降伏を促すという意味も白旗にはある。
攻める側が白旗を掲げるという事だ、今回は違います様に……。
船からは最高責任者と思わしき人物が1人、その取り巻きが5人程。
なので俺もマリア、白雪、チュルカ、ミツキとハツキを伴い屋敷の来賓室で対応した。
最初こそ俺達のメンツを見て驚いていた使者団だったが流石にバカにする事はせず正式な手続きに基づいて交渉を始めようとしていた。
良いよー、その俺達をバカにしてなさそうでバカにしてる姿勢が実に良い。
「べレルメーゼン帝国、ブレンダン・J・ベレルメーゼン皇帝より書状をお預かりして参りました」
「拝見しましょう」
俺は無駄に豪華な宝石箱に入れられた書状を2~3歩、相手の方に歩き箱から無造作に毟り取った。
本当であれば信じられない様な外交上の非礼になるはずだ。
案の定、使者団の面々は俺の行為を見るなり眉を顰め一斉に色めきだった。
中にはあからさまに悪意を俺に向けている奴までいる。
俺は一向に気にせず書状を読み込む。
取り巻きのマリア達の方が使者団の悪意に対抗心むき出しにして睨み返している。
張り合うのは彼女達に任せて……えーと、なになに?
親愛なる絶海の孤島の領主に告ぐ。
皇帝はこの島にとても興味を持っている。
失われた魔法やアイテムを操る人物がいると聞いている。
皇帝の威光の元、その人物の能力を生かしてやろう。
むしろ皇帝の元でこそ、その力は本領を発揮できる。
アイテムに関しては既存の物は皇帝に献上、足りないものは生成して献上せよ。
また、この島自体の所有権も帝国に帰属する為、島民は全員帝国国民になると心得よ。
最後にわざわざ、「この申し出を反故にした場合、全力で捻り潰す」と書いてある。
安い挑発であるがこの皇帝ノリノリであるな。
簡単に言うと全てを差し出して降伏せよって所かな。
冗談は
俺はあろう事か外交書状を丸めて床に捨てた。
「貴様ぁーっ! たかが島の領主が! 皇帝の裁定を待つまでもなく切り捨ててくれる!!」
俺の鬼畜の所業にとうとう我慢できなくなった使者団の騎士の一人が剣を抜いた。
そりゃそうだ、俺でもキレるわ。
だが……。
「切り捨てる? 誰が誰を?」
「むっ?! うぐぐ……」
俺は一瞬で駆けてくる騎士の背後に周り首筋に凄い剣を突き付ける。
誰も俺の動きは見切れなかっただろう。
だって動いたと言うか、3秒時間を止めたんだからね。
まさに移動した様に見えた事だろう。
「なめるなよ! たかが一国の領主がぁ!!」
そして魔王の覇気を解き放つ。
瞬間、部屋にいる全員が壁際まで吹き飛ばされた。
あ、うちの少女達も吹き飛ばしちゃった。
あーあー、激怒してる。
吹き飛ばされて壁に押し付けられているのに剣を抜こうとしてる。
抜けちゃう、抜けちゃう、抜けたーっ。
慌てて覇気を収めた瞬間に白雪がマリアに眠りの呪文をかけて抱きかかえた。
ナイスだ、白雪、そういうとこ好き♡
あ、白雪がヤバイ目をしている、もうやだ、この子達。
使者団の連中は俺の覇気をもろに喰らい恐慌状態になっておりしばらくは正気に戻る事は無かろう。
皆で奴らの船に運んで、俺が「5分やるので帰れ」と言ったら慌てて出港した。
去り行く船に向けて試しに魔王の覇気を解放したら船の煙突が吹っ飛んで腹を抱えて笑った。
明らかに蒸気ではない煙を噴き上げながらバレルメーゼンの軍艦は去っていった。
あいつら皇帝に何て言い訳するんだろうなー。
生きて祖国の土を踏めるかな、制裁として上陸前に撃沈されるんじゃないかな。
……さてと、どうするかな。
思ったより大事に……俺がしたんだけどな、あの国、鬱陶しいので滅ぼすかなー。
どうしてこう俺は厄介事に巻き込まれてしまうん?
仮に国ごと滅ぼした所でその後はどうするんだという事になる。
「アルビー様、どうやっても彼の国が矛を納めないと言うのならやるしかないのではないでしょうか?ベレルメーゼン帝国の評判は必ずしも良いものではございません。アルビー様の圧倒的なカリスマ性が発揮され彼の国を丸ごと統治するなら協力する勢力も現れ、スローライフの抑止力になるやもしれません」
まさか白雪から今後の情勢に対しての提案が出た。
白雪……、こいつ、俺の正体に気づいているのか?
俺が本気になれば造作もなく出来るという確信が彼女から感じられる。
なるほど……。
白雪、お前がそこまで頭がきれて容姿も良いのに奴隷に落ちた訳が少しわかった気がするよ。
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