元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん― 作:ヨシMAX
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第25話 俺の航空戦力と開戦前夜
はい、おはようございます。俺です。
俺の島にベレルメーゼン帝国の皇帝から使者団が送られ降伏勧告を受けた。
……が、当然そんな愚かな使者団は捻り潰して国に叩き返してやった。
たかが、1国の皇帝如きが生意気なのだよ、50年も在位してない癖に。
煙突を吹き飛ばしてやったあの軍艦は無事に国に辿り着けたようだ。
何故知っているかって?
DG君こと、ドラゴン型特別仕様ゴーレム君を1匹付けて後を追わせたからだ。
使者団の奴等は帰国するなり投獄されたとさ、愚かな皇帝に仕えると苦労するね。
案の定、皇帝は国中に触れを出し兵と食料を集めている。
いくらこの時代の国の動きが鈍いとはいえ数か月後にはこの島にやってくるだろう。
だが、それはこちらも同じ事だ!
っつーか相手の準備が遅すぎて過剰戦力になりつつあるんだよなぁ。
俺はこの数日間で作り上げた自動操縦の飛行機で編成した空軍部隊を眺めていた。
『アルビー。……いつ見ても凄い戦力だねぇ』
「そうかい? この時代はまだ空軍がないからうまく運用できるかは不安だがね」
俺とレティが話しているとマリアと白雪もやって来た。
「飛行機で部隊を作ろうなんて……アルビー君って何者ぉ?」
「なるほど、空からの攻撃は非常に効果的です。アルビー様の先見の明は素晴らしいですわ」
「と言うかこれって本当に飛行機なの?」
マリアが俺の作った飛行機を見て驚きの声を上げる。
「これは飛行機には間違いないが、どちらかと言うと戦闘機や爆撃機だな。ミサイルや爆弾などの兵器を搭載した戦闘に特化した機体だな」
『うんうん、それでここに何機あるんだい?』
「えっ? 戦闘機200機、爆撃機130機、索敵専用機25機、これらは俺の指揮で自由に動く自動操縦搭載の飛行機だ。そしてこれが俺達の乗る指揮機1機だな」
飛行機は100年後ではとてもポピュラーな乗り物になっている。
戦闘機は主翼が肩翼配置でクリップドデルタ翼、垂直尾翼は双翼、水平尾翼は全浮動式だ。
この形が俺は一番美しい飛行機の形だと思っている。
装甲や武装にも工夫を加え運動性能や戦力的には申し分ない出来になった。
爆撃機は戦闘機程の運動性能は無いが相当量の魔導爆弾を積み込む事ができ指示を出せば地面に向け無慈悲にそれらを投下する仕組みが搭載されている。
戦闘に特化している機体ではないので戦闘機で保護しながら戦場に向かう事になるが早々落とされる程弱くもない。
後索敵専用機だが。
文字通り空での索敵に特化した機体だ。
こちらも戦闘には向いておらず哨戒機に近いので単独行動はなるべくさせたくない。
でも運動性能は抜群に良いのでまず巻き込まれること自体があり得ないだろう。
そして我々の乗る指揮機だがかなり機能性を高めてあり長い期間、戦闘を継続できる能力がある。
正直この一機だけでベレルメーゼン帝国位なら陥落できると思うが航空戦力で殲滅するのも浪漫があって良いと思う。
「アルビー君……、相変わらずの用心深さだね」
『マリア、言葉を選んだね』
「なんか引っかかる物言いだな。この島ではこんなもんしか作れないな。もっとスペースがあれば数倍の戦力が配備できたのに……」
「まあ、前回の戦闘みたいな事もあるしねー。もう過剰だとか言わないよ」
そうなのだ。
100年前だと侮っていた訳ではないが島の水際作戦では意外にバレルメーゼンの物量に驚かされた。
だから今回は反撃など許さずに殲滅する。
俺の自由や利害を侵す存在に一切の慈悲はない。
「よしっ! 作戦決行は今晩2400、指揮は俺がとる! マリアと白雪は同乗してくれ。レティと他のメンバーは島の防衛を頼む」
「……私も付いていくの」
んっ?
俺は声が聞こえた自分の足元を見たらアナスタシアが右足にしがみ付いていた、可愛い。
いやいやいや、可愛いとか言ってる場合じゃない。
「アナスタシア、俺達は戦場に行くんだ。遊びではないんだぞ?」
「そんなの分かってるの。……嫌な予感するの」
俺は急に駄々をこねだしたアナスタシアに言い聞かせるように声をかけた。
そこに白雪が俺にある提案をする。
「アルビー様、アナスタシア様の能力の検証にもなるかと思います。私がお世話をさせて頂きますのでアナ様もご同行させてください」
白雪は敬称に必ず様を付ける。
年上、年下に関わらずだ。
確かにアナスタシアの能力についてはなるべく早く検証が必要である。
戦地と言う特殊な環境で能力の詳細がなにか分かるかもしれない。
「よし、分かった。アナ、一緒に行くか」
「行くの」
アナスタシアは幼女であるがダークエルフなのでツヤツヤと光る様な銀髪と褐色の肌がとても奇麗で思わず見とれてしまう。
更には幼女特有の可愛らしさが何とも言えない。
アナスタシアは同行できるのが嬉しかったのか俺の正面に周り両足を抱き込む様にしがみ付いてきた。
あー、いかん、いかんよ。
あ、あ、あなすたしぃあ、……そこにかおをうずめてはいけない。
身長差があるのだからハグは慎重にお願いする。
……あー、
☆★☆★☆★
開戦前夜。
こんな時、世間では普通「決戦」を使うのでしょうが本気を出す戦いではない。
開戦前夜……位で丁度良いのではないかと思います。
こんこんこん
不意に扉をノックする音が聞こえました。
「どなたです?」
「白雪、少しいいだろうか」
アルビー様でしたか。
私は急いで自室の扉を開けてアルビー様を部屋に招き入れました。
「急なお越しで驚きました。何かお飲み物でも出しますわね。少しお待ちください」
「いや、少し聞きたい事があるだけなのでお構いなく」
「聞きたい事……ですか?」
アルビー様は私の瞳を見て探る様に語りかけてきます。
その内容は一言目から確信を突くものでした。
「君は……バレルメーゼン皇帝の身内だね?」
……もうバレましたか。
やはりこの方は優秀です。
私の勘に間違いは有りませんでしたね。
逃げてきて良かった。
次回こそ進軍開始です(°▽°)
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