元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん―   作:ヨシMAX

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第28話 俺と姉ドラと白ドラ

 

 

 はい、おはようございます。俺です。

 

 皆さん、俺は現在上空1万5,000mにいます。

 俺の島にちょっかいを出してきた敵国に攻め込んだはずなのですがなぜか二匹のドラゴンの言わば兄弟喧嘩に巻き込まれております。

 100mは有ろうかと言う白龍と白龍がバサバサと翼をはためかせて縦横無尽に飛び回る訳なのでたかだか飛空艇に乗っている我々がヤバイと思ったらもう遅いのですよ、巻き込まれて落ちます。

 

 たまに前足をブンと振るうと衝撃波で飛空艇が揺れる、揺れるw

 上空で木の葉の舞う俺達を白雪は思い出してくれる事はあるんだろうか。

 もう忘れちゃったのかなー。

 

 ……と気を抜いて考えて居ると一瞬、姉ドラゴンの口の奥が光った!

 と、思ったら飛空艇の横数十m隣スレスレを光の帯がかすめていった。

 

 なに、今の?!

 紫色でギュルギュルしてたよね?

 帯電してたのかな?

 あんなの当たったら一瞬で墜落じゃない?

 

 と言うか当たった場所が一瞬で蒸発してバラバラになるだろうね。

 おいっ! 白雪、俺達が近くにいるの完全に忘れてるな、あいつ。

 

 ……と、今度は白雪ドラゴンの口が光った!

 お前等! いい加減にしろやぁ!

 

 わ、ヤバイ、着弾する……。

 そう思った時に指揮機を光の膜が覆った。

 

 

 ずがぁぁぁぁああーーーーんっ!!

 

 

 白雪ドラゴンの光線は突如現れた光の膜に当たり大爆発を起こす。

 多少、機は揺れたが損傷はない。

 

 

 「良かった、成功したの」

 

 「アナっ! お前の魔法なのか、凄いな!」

 

 

 咄嗟に光の膜を張ったのはアナスタシアだった。

 しかしこの子はこんな魔法使えたっけ?

 

 

 「島で白雪が使ってた魔法を見てたの」

 

 

 こんな所に天才の少女がいましたよ。

 ビックリですよね。

 

 

 「アルビー、白雪も目が真っ赤なの」

 

 

 あんま、笑かすなや、白雪。

 お前も怒り狂って理性飛ばしとるやんけ。

 あーっ! もう一緒に撃墜しちゃうぞ!

 

 もはや組んずほぐれずで既にどっちがどっちだか確証がないのだよ。

 アナスタシアは見分けられる様だけど……ま、いっか。

 

 俺は2匹の龍の戦闘に巻き込まれない距離に戦闘機を100機呼び寄せて待機させる。

 そして丁度良い事に先ほど白雪がかけてくれた機内減圧防止の魔法はまだ生きている。

 

 俺達の乗る指揮機は飛行機と言うよりも飛空艇、デザイン的に空飛ぶ船に近い。

 後方ドアからデッキに出て前に回り込む事が出来た。

 

 前方に出ると……なんだこれ?

 怖すぎるやろ、羽の生えたデカいトカゲが飛び狂いながらデスマッチを繰り広げている。

 いや、もうかなり前からやってるのだが屋外で見るとまた凄い。

 

 今からぶっ放す魔法はちょっと区分けが難しい。

 白雪、恨むなら君の姉上を恨むがいい!

 

 

 「世を司る数多のティーヴァーの化身達よ 其の力は災厄をまき散らし万物を押し潰す 思考の果てで彷徨う魂に救いのあらん事を アウトフォース・レビリントっ!!」

 

 

 俺の放った()()()()に巻き込まれた白龍2匹は堅牢な重力の檻に閉じ込められたが何と地面に降下せずその場にとどまった。

 

 ただ、翼の先も動かせず全く身動きが取れない状態の様だ。

 

 さすがはドラゴンだね、だがもう詰みだ。

 俺の魔法の勝ちだ! ……ってリング外からの乱入だけどな。

 

 こいっ! 戦闘機軍団!

 

 あ、俺の戦闘機には機銃とミサイルを搭載している。

 その他にある武装は荷電粒子砲、所謂ビーム砲だ。

 

 え?

 そんなもの作るか学力があるのかって?

 関係ないね、理論上可能であるならば俺なら作れるんだよ。

 

 ただそんなもので集中攻撃なんてしたら2匹のドラゴンはきっと融解してしまうので却下。

 今回攻撃に使用したのは空対空ミサイルだ。

 外見上は1機の戦闘機がぶら下げているミサイルは2本だが……まあ無限に撃てるのだが。

 

 俺が号令を出すと100機の戦闘機が2匹のドラゴンを囲み一斉攻撃を始めた。

 着弾と同時に物凄い爆音と爆炎が立ち上がり煙でたちまち2匹のドラゴンは見えなくなる。

 

 しばらくすると立ち込める煙の下から2人の少女が落下していくのに気づいた。

 やばい、気を失っている! ……って当たり前か。

 大変だ、助け……、う、う、う、うわぁーーーーっ!!

 

 俺が少女達をどうやって救出しようかと迷った瞬間、俺の乗っている指揮機が急激に加速ししかも急速で下降し始めたのだ。

 墜落する! 墜落する! 死んでまうぅぅぅうううーーーーっ!!

 

 俺が命の危険を感じて飛行機にしがみ付いている頃、アナスタシアは勇敢にも指揮機を操縦し落下する2人の少女を救出に向かう。

 俺は飛空艇で飛び立つ前にアナスタシアにだけ指揮機の操縦方法を教えておいたのだ。

 

 とは言えなんの魔法もかけていない重力加速度に引かれる少女達の落下速度は思いの外、速い。

 

 ……これで追いつけるのだろうか?

 まあ俺がいれば何とかなるけどな、俺が……いれば……ね。

 

 もうダメだ!

 速い! 怖い! うぅーーーーん……。

 

 俺は余りの急降下に気を失ってしまいましたとさ。

 偶然にも甲板の柵に上手く引っかかって空中に飛ばされるのは免れたのは奇跡だ。

 

 ちなみに2人は俺が万一の時に武装しておいた魚取り用の仕掛け網で救出したそうだ。

 なんでも付けておくもんだね。

 

 

 




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