元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん―   作:ヨシMAX

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第34話 俺、スーパーアルビーに覚醒した……かも

 はい、おはようございます。俺です。

 

 日が暮れたので闇に紛れて降下中です。

 俺はどーもこの上昇と下降時の重力に魂が引かれる感じ? ……嫌いなんだよねー。

 だってこのデッカイ金属の塊が宙に浮く事自体がおかしいでしょう。

 どうやって飛んでんだよ。

 飛ぶはずがない……飛ぶはずがない。

 

 

 「アルビー、なんか揺れてるの」

 

 

 おっと……、アホな事を考えてる場合じゃなかったな。

 この飛空艇は操作する人物の脳波に反応して動く様に作られている。

 なので俺の脳波も当然インプットされており試しに「こんな鉄塊飛ぶはず無いー」とか思えば飛行に支障が出る可能性もあるという事だ。

 

 せっかく今はアナスタシアが頑張って飛ばしてくれてるのに俺の雑念で落ちたら笑い話にもならん。

 今はアナスタシアに主な操縦を任せて俺は天候や風向きに合わせ微調整したり飛空艇団全体を見たり索敵等を担当していた。

 

 

 「すまん、少し考え事をしてた」

 

 「違うの、アルビーが上の空なのは降下し始めた時から顔が真っ青だったから分かってるの」

 

 

 アラ嫌だ、恥ずかしい。

 俺、空って苦手だわー。

 

 

 「他に何か気になる事でもあるのか?」

 

 「なんか……帝都に怖いのいるの」

 

 「怖いの……?」

 

 「なんか黒い意思に呑み込まれた様な靄が帝都の方からアルビーを狙ってるの、危ないの!」

 

 

 帝都の方から?

 確かに悪い感情の渦なんかはうっすら感じるけどそんなものこの世界で人が住んでればどこでも多少はあるもんで……。

 

 

 「危ないの、危ないの、アルビー! 進路変えるの! 狙われてるっ!!」

 

 「アルビー君、どうしたの!」

 

 

 俺達が騒いでいるのを聞きつけてマリアと白龍姉妹が操縦室に入ってきた。

 

 

 「帝都から怖いのに狙われてるの! 避けないと落ちるのぉ!」

 

 

 ……っ!

 この子は俺以上に人々の悪意に敏感なのか?

 時たま見せる未来予測といい……。

 

 

 「落ち着け、アナスタシア。ここは降りてきたとは言え上空3,000mだ。通常の魔法や兵器の射程外だぞ。一体何に……」

 

 「ダメっ! よけてぇーっ!!」

 

 

 ……ゾクッ!

 

 

 なっ?!

 アナスタシアが叫んだ瞬間、俺は凄まじいプレッシャーを受けた。

 アナはさっきから、この威圧感の事を言ってたのか?!

 

 

 「くっそぉぉぉおおお!!」

 

 

 俺は急いで脳波で指揮機に上昇を指示し、ほぼ飾りとして取り付けておいた操縦桿を左に傾け思いっきり引く、と同時にパワーレバーを全開にするがなかなか反応しない。

 

 俺が指揮機をなんとか上昇させようと悪戦苦闘しているのをあざ笑うかの様に帝都の方角で何かが輝く、続いて物凄く大きな光の帯が指揮機めがけて飛んできた。

 

 

 「ダメだ、みんな、伏せろーーーーっ!!」

 

 

 どかぁああーーーーんっ!!

 

 

 「くっ!」

 

 「「「きゃあああーーーーっ!」」」

 

 

 右主翼に攻撃を受けた指揮機は黒煙を上げながらバランスを崩してグングンと高度を下げていく。

 俺は油断をしていた訳ではない。

 

 まあ、飛行機にビビってはいたが索敵は俺が担当していた。

 プライドに懸けて俺の最大索敵範囲で監視を続けていた自信がある。

 

 だとしたら更に遠距離から攻撃を受けたのか。

 100年後なら分からんでもないが今の帝都にそんな武装があるなんて信じられないが事実なんだろう。

 

 

 「マリア! 不時着するぞ、アナスタシアを頼む!」

 

 「わ、分かった! ……っとと、……もうちょい……、……届いたぁ、さあ、アナちゃん、ベルト外して……そうそう、席から降りれる?」

 

 「だ、大丈夫なの、有難う、マリア」

 

 「アルビー君! アナちゃん、OKだよー」

 

 

 マリアは激しく揺れる機内にも関わらずアナスタシアを救い出し後方の席に移動させてくれた。

 よし、前方に広い湖がある。

 

 少し不安はあるがあそこに着水しよう。

 通常の飛行機なら分解のリスクがあるがこの指揮機なら水圧なんぞに負けんからな。

 

 

 「前方の湖に着水する! みんなしっかり捕まっていろよー!」

 

 

 なるべく機体を水平にして抵抗が少ない様に維持する。

 エアブレーキと逆噴射装置をギリギリで最大出力にし穏やかな着水を目指す。

 

 

 そーっと、そーっと……。

 

 ざばぁぁああああーーん。

 

 ……。

 

 ……、……ふぅ、上手くいったか……、おっと。

 

 

 「みんな、大丈夫か?!」

 

 「う、うん。白星ちゃんが少し頭をぶつけたけど大けがはないよぉ」

 

 「白星、大丈夫か?」

 

 「すまんやで、足を引っ張ったわ」

 

 

 みると白星が確かに頭から少量であるが血を流していた。

 俺はすぐに操縦席を立って白星に駆け寄り回復魔法をかける。

 

 

 「気にするな。……いや、すまん。俺の索敵の穴を突かれた様だ」

 

 「索敵の……穴?」

 

 

 恐らく……信じられない事ではあるが、俺の索敵範囲を超える何者かが俺達を先に見つけ超大型の魔導荷電粒子砲で攻撃したのだ。

 こうなってしまっては空中から帝都に近寄るのは自殺行為でしかない。

 俺は他の飛空艇団達を空間魔法の倉庫にしまい込んだ。

 

 ……いいだろう、いいだろう、OKだ。

 

 また、……また! ……この世界線でも俺の邪魔をする気なのか。

 また、俺の物を理不尽の奪う気か!

 また、俺の仲間を寄って集って殺す気かー!

 また、俺の帰るべき場所を灰燼にする気かー!

 

 また、また、またぁあああああああーーーーっ!!!!

 

 

 「俺は怒ったぞぉーーーーっ!!」

 

 「あー、完ギレだね」

 

 「目がガンギマリなの」

 

 「止めるのは……危険ですね」

 

 「帝都、消し飛ばさんやろか?」

 

 

 俺の髪は逆立ち天候が荒れだす。

 迷惑な怒り方ではある、自覚はある。

 みんな、好きな事を言っているが俺は大丈夫、れーせーだぞ。

 すこし皇帝の城を分子レベルまで分解するだけさ。

 

 

 




荷電粒子砲って実現微妙な兵器なんですね。
気軽に書いたお陰で強引な設定になってしまいましたw

ここまで読んでくださり有難うございます。
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